物語全文
ズキリ、と鈍い痛みが頭の奥で鳴った。
ひどく重たい瞼をこじ開けると、見慣れない木目調の天井がぼんやりと滲んで見える。酒のせいか、まだ頭がぐらぐらと揺れていた。
(……どこだ、ここは)
身体を起こそうとして、すぐに異変に気づく。
手足が、まるで分厚い鉄板に押さえつけられたみてぇに動かねえ。それどころか、全身が妙な圧迫感に包まれていやがった。
何が起きているのか理解が追いつかないまま、必死に視線を下にやる。
そして、俺は自分の目を疑った。
俺の、日に焼けているはずの胸や腹に、食い込むように赤い縄が幾何学的な模様を描いている。
手首は背中で固く縛り上げられ、鍛え上げた太腿から足首にかけても、同じ赤い縄が執拗に絡みついていた。亀の甲羅みてぇな、陰惨な縄目だ。
(……縄? なんで俺が、こんな……っ)
それだけじゃねえ。いつも稽古で締めている、汗と気合が染み込んだ白の六尺褌じゃねえ。いま俺の肌にまとわりついているのは、目に痛いほどの、鮮やかな赤い褌だった。
鍛え上げた自慢の身体が、まるで贈答用の高級ハムか何かみてぇに緊縛されている。そのあまりにも現実離れした光景が、脳天をぶん殴るみてぇな衝撃となって俺を襲った。
「―――っ、てめぇ!」
喉から絞り出した声は、自分でも驚くほど掠れて弱々しい。
その声に反応するように、視界の端でカシャ、という軽い機械音が鳴った。音のした方を見ると、俺を見下ろす男の姿が目に入る。
「おや、目が覚めたかい? 源一郎先生。寝顔も素敵だったけど、やっぱりその不屈の瞳で見られる方がそそるな」
にやにやと口元を歪め、黒縁眼鏡の奥の瞳をいやらしく細めているのは、間違いなく、さっきまで一緒に飲んでいた秀平だった。その手には、やけに本格的な一眼レフカメラが握られている。
「秀平……てめぇ、これはどういうつもりだ! ふざけんじゃねえぞ、すぐに解きやがれ!」
「ふざけてなんかないさ。むしろ、俺はいつになく真剣だよ」
秀平はそう言うと、カシャリ、ともう一度シャッターを切り、カメラをサイドテーブルに置いた。そして、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
その熱を帯びた視線が、俺の身体を頭のてっぺんから爪先まで、ねっとりと舐め上げるように這っていく。
クソッ……! 身体が熱い。あの最後の酒に、何か混ぜやがったな。
意識とは裏腹に、全身の肌が粟立ち、変な熱が腹の底からじわじわと湧き上がってくるのを感じる。
縄が強く食い込んだ肌はそこだけ血が鬱血して、奇妙な疼きを生んでいた。
「どうだい? 自分の身体が、こんな風に縄で彩られる気分は。普段、堅苦しい道着の下に隠されている見事な筋肉が、こうして露わになって……実に素晴らしい眺めだ。芸術的だよ」
秀平の冷たい指先が、俺の胸に深く食い込む縄を、そっとなぞる。
ゾクリ、と背筋に電気が走った。身体が勝手にびくんと跳ねる。
「さ、触んじゃねえ……ッ! この変態野郎が!」
「おっと、口が悪いな。でも、身体は正直みたいだね」
「ほら、感じてるんだろう? 乳首もこんなに硬く尖って、俺の指を待っているみたいだ」
クニ、と指先で弄ばれ、俺は「ひぅっ」と情けない声を上げた。
まずい。身体が、言うことを聞かねえ。この男の指先から伝わる熱が、まるで導火線みてぇに身体中の感覚を爆発させやがる。
怒りと屈辱で頭が沸騰しそうなのに、身体の奥は甘く痺れて、抗う気力を少しずつ削いでいく。
「はは、可愛い声じゃないか。子供たちに柔道を教えてる厳格な先生が、こんな無様に赤い褌一丁で縛られて辱められてるなんて、誰も想像しないだろうねぇ」
「や、やめろ……ッ、そんなこと……言うな……!」
「いいね、その顔。もっと見せてくれよ」
「屈辱に歪んで、でも快感に抗えない……最高の表情だ」
秀平は俺の顎をぐいと掴んで上を向かせると、その熱っぽい視線で俺を射抜いた。
奴の瞳の奥に映る自分の姿――赤い褌一枚で、赤い縄に嬲られ、涙目で喘ぎを堪えている、惨めで情けない男の姿。
その光景が、何よりも俺の江戸っ子としての矜持を打ち砕いた。
だが同時に、腹の底で燻っていた熱が、もう抑えきれないほどの奔流となって駆け巡る。
赤い褌の下で、己のものがじわりと熱を持ち始めているのが、屈辱的に分かってしまった。
「おや、源一郎先生。こんなところまで元気にしてしまって。本当に素直でいやらしい身体だ」
秀平はそう囁くと、俺の耳朶を軽く食んだ。
びくん、と身体が大きく震える。もう、駄目だ。思考が溶けていく。こいつに、俺は……。
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「うるせぇ!触んじゃねぇ変態野郎!」と怒鳴るが、秀平は狡猾な笑みを浮かべて逆に挑発する
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耳朶を食む生温かい感触と、脳を直接かき混ぜられるような甘い痺れ。
俺の中に残っていたけちな理性が、ブツリと音を立てて切れた。
「―――うるせぇ! 触んじゃねぇ、この変態野郎がッ!」
ありったけの気力を振り絞って怒鳴りつける。だが、その声も薬のせいか、自分で思うよりもずっと弱々しく、息が上がっていた。
俺の精一杯の抵抗を、秀平は待ってましたとばかりに、狡猾な笑みで受け止める。
「はは、威勢がいいじゃないか、源一郎先生。それでこそだ。抵抗すればするほど、お前という存在が、より一層輝いて見える」
「ふざけやがって……! てめぇみてぇな奴に、俺の何がわかる……!」
「わかるさ。口では強がっていても、お前の身体は正直だ。俺を求めて、こんなに熱くなっているじゃないか」
そう言うと、秀平の指がゆっくりと俺の腹筋を滑り落ちていく。その指先が向かう先を察して、俺の全身が強張った。
やめろ、そこだけは。
心の中で叫ぶが、声にはならねぇ。
そして、秀平の指は、赤い褌の布越しに、熱を持ち始めていた俺の竿の根元を、ぐ、と押さえつけた。
「ひっ……あ、うぅ……ッ!」
クチュ、と湿った音がして、俺の口から情けない喘ぎが漏れる。
まずい、まずい、まずい!
怒りと屈辱で頭がどうにかなりそうなのに、竿は正直に、奴の指の圧力を喜んでやがる。
「おや、こんなに硬くして。柔道の先生は、下半身も立派なんだな。この赤い褌がよほど気に入ったのか? それとも、この変態野郎に触られるのが、そんなに嬉しいのか?」
秀平は挑発するように囁きながら、褌の上から竿の形を確かめるように、指を這わせる。
グニ、グニ、と布越しに扱かれるたびに、俺の腰が勝手にびくんと揺れた。
もう隠しようもねぇ。赤い褌は、俺の猛りをくっきりと浮かび上がらせ、その先端は、我慢汁でじっとりと濡れ始めていた。
「や……やめ……ッ、さわ、るな……ッ!」
「やめてほしいのかい? だが、お前のここは『もっと』って言ってるぜ?」
秀平はニヤリと笑うと、今度は指先で竿の先端を、布の上からコリコリと苛み始めた。
「あッ、んぐぅ……! あ、ああッ……!」
ゾクゾクゾクッ!
脳天まで突き抜けるみてぇな鋭い快感が走り、俺の視界が白く点滅する。
だめだ、こいつの指は、俺の身体の感じるところを全部知ってやがる。
俺は一体、こいつの前でどんな醜態を晒しているんだ。道場の子供たちに、合わせる顔がねぇ……。
そんな羞恥心が、一瞬だけ頭をよぎる。だが、それもすぐに、秀平がもたらす圧倒的な快楽の津波に飲み込まれて消えていった。
「いいね、その蕩けた顔。だんだん素直になってきたじゃないか」
秀平は俺の竿から手を離すと、今度は俺の胸に食い込んでいる縄を指でなぞり始めた。
「この縄、お前の見事な筋肉によく映える。まるで俺のために誂えられた芸術品のようだ。この縄の一本一本に、お前を支配する俺の意思が込められているんだよ、源一郎」
言うが早いか、秀平は俺の胸の中心、縄が交差している結び目を、ぐりぐりと強く押した。
「―――ッ!? ん、あぐッ……!」
圧迫された痛みと、そこから広がる奇妙な痺れ。今まで感じたことのない種類の刺激に、俺の身体が弓なりに反った。
縄が肌にさらに深く食い込み、血の流れが堰き止められ、そこだけが異常に熱を持って疼きだす。
「どうだ? 縄で締め上げられる感覚は。痛みと快感が混ざり合って、頭がおかしくなりそうだろ?」
秀平は愉悦に満ちた声で囁くと、今度は太腿に巻かれた縄をぎゅう、と引っ張った。
それに連動して、股間を渡る一本の縄が、俺の竿の根元と、袋の裏側を強く圧迫する。
「あ"ッ……! あ、あ、あぁッ……! そこ、は……ッ!」
「ここか? ここがいいのか?」
秀平はわざとらしく問いかけながら、その股間の縄を、指でピン、ピン、と弾き始めた。
竿の裏筋を直接叩かれるみてぇな、下品で強烈な刺激。
そのたびに、俺の腰はびくびくと痙攣し、もう完全に屹立した竿の先から、とぷ、と我慢汁が溢れ落ちた。
「お漏らしまでして……本当にいやらしい先生だな。その顔、もっとよく見せろ」
秀平は俺の顎を掴んで固定すると、サイドテーブルから再びカメラを手に取った。
カシャッ! カシャッ!
無機質なシャッター音が、静かな部屋に響き渡る。
レンズの向こうで、秀平の目が爛々と輝いているのが見えた。
涙と涎でぐちゃぐちゃになり、快感に喘ぎ、赤い褌と縄で辱められている俺の姿が、こいつのカメラに永遠に刻み込まれていく。
その事実が、最後のプライドを粉々に打ち砕いた。
「ああ、最高だ、源一郎……。その屈辱に歪んだ顔、たまらない……。この写真は大切に保存させてもらうよ。お前が、俺だけの『犬』になった記念にな」
秀平は満足そうに呟くとカメラを置き、俺の顔を覗き込んできた。
そして、その指が、ついに赤い褌の結び目に、そっとかけられた。
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これが合意の上ではないレイプだと突きつけ、今すぐやめなければ警察に訴えると最後の抵抗を試みる
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俺の赤い褌の結び目にかけられた、秀平の冷たい指先。
その感触が、脳の奥に残っていた最後の理性の導火線に火をつけた。
ここで屈したら、俺はもう二度と元の自分には戻れねぇ。柔道家としての、男としての、源一郎としての全てが終わる。
「ま……待てッ……!」
か細く、震える声。だが、俺は必死に言葉を絞り出した。
「そ、それ以上は……犯罪だぞ! これは、合意じゃねえ……レイプだ!」
その言葉に、秀平の指の動きがぴたりと止まる。
一瞬、俺の脅しが効いたのかと、淡い期待が胸をよぎった。だが、その期待は次の瞬間、秀平の嘲笑によって無慈悲に打ち砕かれる。
「はは、ははははッ! レイプ? 犯罪?」
秀平は腹を抱えて笑い出した。眼鏡の奥の瞳が、愉快でたまらないと三日月形に細められている。
「面白いことを言うな、源一郎先生。最後の最後まで威勢がいいのは感心するが……その脅しは、あまりに愚かだ」
「な……にを……」
「いいか?よく聞けよ。もしお前が今ここで大声で助けを呼んで、警察が来たとする。お前はどう説明するんだ?」
秀平は俺の頬をぺちぺちと軽く叩きながら、言い聞かせるように続けた。その声は、どこまでも冷たく、理性的だ。
「『この男に薬を盛られて、縛られました』とでも言うのか? だが、お前が自分の意思で俺の部屋についてきて、一緒に酒を飲んでいたのは事実だ。薬の証拠なんて、とっくに消えている」
「そ、それは……てめぇが……!」
「それに、決定的な証拠がここにある」
秀平はそう言って、サイドテーブルに置かれたカメラを指差した。
「この中には、お前がどんな顔をして俺に嬲られていたか、克明に記録されている。涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにして、腰を振って、俺の指を求めて喘いでいたお前の姿がな。これを見せられたら、警察はどっちの言い分を信じると思う?」
「―――ッ!?」
「きっとこう判断するだろうな。『ああ、この二人は合意の上でこういう倒錯的なプレイを楽しんでいたんだな。だけど、受けの男の方が急に恥ずかしくなって、無理やりだったと嘘をついている』……とね」
絶望、という言葉では生ぬるい。
目の前が、真っ暗になった。そうだ、こいつの言う通りだ。
俺の身体は、こいつに正直に反応しちまった。写真には、その無様な姿が、俺が感じていたという紛れもない事実が、記録されている。
逃げ場なんて、どこにもなかったんだ。
「そん……な……」
「分かったかい? 源一郎。お前はもう、俺から逃げることはできない。お前は、俺だけのものなんだよ」
俺の顔から完全に抵抗の色が消えたのを満足そうに眺めると、秀平は勝ち誇ったように微笑んだ。
「さあ、お利口になったところで続きをしようか。諦めて身を委ねた方が、ずっと気持ちよくなれるぞ」
シュル、と軽い布の擦れる音。
秀平の指が、今度こそためらいなく、赤い褌の結び目を解いた。
俺の腰から力が抜け、だらりと垂れ下がった褌が、肌の上を滑り落ちていく。
そして、縄と鬱血の痕がまだらに残る俺の下腹部と、無様に猛り狂ったままの竿が、完全に露わになった。
「おお……これは見事だ。赤い褌の下に、こんなに熱く硬いものを隠していたとはな」
秀平は感嘆の声を漏らし、熱っぽい視線で俺の竿をじっくりと観察する。
その視線に焼かれるだけで、竿がさらにズクリと脈打った。
もう、羞恥心さえ麻痺している。ただ、目の前の男に支配され、嬲られるしかないという事実だけが、脳に焼き付いていた。
「我慢汁で先っぽも濡れて、テカテカ光ってるじゃないか。本当にいやらしいな、先生は」
秀平の指が、俺の竿の先端にそっと触れる。
そして、溢れ出た粘液を掬い取ると、それを竿全体に塗りたくるように、ゆっくりと扱き始めた。
ーーーグチュ、ネチッ……。
「あ……ぁッ……ひ、ぐぅ……んんッ……!」
抵抗する気力など、どこにも残っていなかった。
ただ、秀平の指が与える直接的な快感に、俺の身体はされるがままに震え、喘ぐことしかできない。
ああ、俺は、こいつに完全に負けたんだ。
この男の『犬』に、されてしまうんだ。
その屈辱的な理解が、なぜか背徳的な興奮となって、俺の竿をさらに硬く、熱くさせていく。
「そうだ、その顔だ……。抵抗を諦めて、快感に溺れるしかないと悟った、その絶望と恍惚の入り混じった表情……。最高にそそるぜ、源一郎……」
秀平は恍惚と囁きながら、俺の竿を握る手に力を込めた。
根元から先端まで、ごしごしと擦り上げられるたびに、脳が真っ白に染まっていく。
もう、どうなってもいい。こいつの好きにさせて、この快感の海に沈んでしまいたい。
そんな破滅的な願望が、俺の心を支配し始めていた。
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「た、頼む・・・やめてくれ・・・」弱々しく頼むが、秀平はむしろ興奮を溢れ出し、折角ならもっときれいにしてやろう。と言って俺のチンポの毛にクリームを塗って毛を剃りだした
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もう、なにもかも終わりだ。
俺の抵抗は無意味で、この男の前ではただの玩具に過ぎない。
その絶望的な理解が、俺の身体から最後の力を奪い去った。
扱かれ続ける竿は熱く脈打っているのに、心は冷え切っていく。
「た、頼む……やめて、くれ……」
喉から絞り出した声は、自分でも驚くほど弱々しく、懇願の色を帯びていた。
プライドも意地も、もうどこにも残っちゃいねぇ。ただ、これ以上の辱めから逃れたい一心だった。
だが、その俺の哀れな懇願は、秀平にとって最高の媚薬だったらしい。
「……はは、なんだいその声は。やっと素直になったじゃないか、源一郎先生」
秀平は俺の竿を扱く手を止め、うっとりと目を細めた。そして、俺の涙で濡れた頬を、親指で優しく拭う。
その仕草はひどく優しいのに、瞳の奥で燃え盛る支配欲は隠しようもなかった。
「『やめてくれ』? いいや、駄目だ。お前のその可愛い声を聞いたら、もっとめちゃくちゃにしたくなってきた」
「ひっ……!」
「そうだなぁ……せっかく無防備になったんだ。折角なら、もっと綺麗にしてやろう」
綺麗に? こいつは一体、何を言ってるんだ?
俺が混乱していると、秀平はベッドサイドの棚から、シェービングクリームの缶と、高級そうなカミソリを取り出した。
それを見て、俺はこれから何が起きるのかを察し、血の気が引くのを感じた。
「ま、待て……! 何をする気だ……ッ!?」
「ん? 見ればわかるだろう? お前のその武骨な下草を刈って、つるつるにしてやるんだよ。その方が、見栄えもいいし、感度も上がる」
言うが早いか、秀平はプシューッという音と共に、冷たいクリームを俺の股間に噴射した。
「ひゃっ……!? つ、めてぇ……!」
熱く火照っていた下腹部に、氷を押し付けられたみてぇな冷たさが広がる。
びくん、と俺の身体が大きく跳ねた。
秀平は楽しそうに笑いながら、その白い泡を、俺の陰毛が生い茂る恥骨のあたりから、竿の根元、そして袋の裏側まで、指で丁寧に塗りたくっていく。
爽やかなミントの香りが、この屈辱的な状況に不釣り合いに鼻をついた。
「はは、冷たかったか? だが、すぐに熱くなるさ。俺の愛でな」
白い泡に覆われ、もはや自分のものとは思えない姿になった股間。
その光景が、俺に新たな羞恥を叩きつける。
そして秀平は、カシャリ、とカミソリの刃を出すと、その冷たい鋼を俺の肌にそっと当てた。
「や……やめろ……頼む……そこだけは……!」
「駄目だ。お前は俺の作品なんだ。隅々まで、俺の理想通りに磨き上げてやる」
秀平は俺の懇願を無視し、カミソリをゆっくりと滑らせ始めた。
ジョリ……という乾いた音と共に、クリームに絡めとられた毛が、肌から剥がされていく。
刃が肌を滑る、ひやりとした感触。いつ肌が切れるかわからねぇ恐怖。そして、無防備な場所を丁寧に整えられていくという、倒錯的な背徳感。
それらがごちゃ混ぜになって、俺の頭をぐちゃぐちゃにかき乱す。
「あ……あぅ……ッ、んん……!」
声にならない声が、喉から漏れる。
剃られるたびに、白い泡の下から、日に焼けていない、青白い肌が姿を現す。
鍛え上げた身体には不釣り合いな、まるで子供みてぇな、無防備な肌が。
その光景が、俺の最後の自尊心を、根こそぎ刈り取っていく。
「そうだ、いいぞ……。どんどん綺麗になっていくな。硬派な柔道家の、秘密の場所が、こんなに無様に晒されていく……たまらないな、この光景は」
秀平は恍惚とした表情で、作業を続ける。
竿の根元、袋の脇、そして慎重に、袋そのものまで。
俺はただ、されるがままに身体を震わせ、時折漏れる喘ぎを噛み殺すことしかできなかった。
屈辱で涙が止まらねぇのに、屹立したままの俺の竿は、剃られるたびにズクン、ズクンと脈打ち、さらに硬さを増していく。
なんて身体だ、俺の身体は。こんな仕打ちにさえ、喜んでやがるのか。
やがて、ジョリジョリという音は止んだ。
秀平は濡れたタオルでクリームを丁寧に拭き取ると、満足そうに息をついた。
「……ああ、素晴らしい。完璧だ」
恐る恐る視線を下ろすと、そこには信じられない光景が広がっていた。
さっきまで黒々とした毛に覆われていた俺の下腹部は、今は何もなく、つるりとした肌が剥き出しになっている。
屹立した竿と、きゅっと縮こまった袋だけが、まるで赤ん坊みてぇに、ぽつんとそこにあった。
空気に触れるだけで、剃られたばかりの肌がヒリヒリと疼き、それが奇妙なほど敏感な信号を脳に送ってくる。
「どうだ、源一郎。つるつるになったお前の新しい姿は。まるで生まれ変わったみたいだろう? これで、俺の指も舌も、邪魔されずにお前のすべてを味わえる」
秀平はそう言うと、そのつるつるになった俺の恥骨のあたりを、指先でそっと撫でた。
「あ……ひぃっ!?」
ゾワゾワゾワッ!
毛という鎧を失った肌は、信じられないほど敏感になっていた。
ただ指で撫でられただけなのに、全身の毛が逆立つみてぇな強烈な快感が、背筋を駆け上る。
竿の先端から、また一筋、我慢汁がとろりと垂れた。
「ほらな、言っただろ? 感度が上がるって。さあ、ここからが本番だ。綺麗になった身体で、もっともっと感じてもらおうか」
秀平の目が、獲物を前にした獣のように爛々と輝く。
その熱っぽい視線に射抜かれ、俺はこれから始まるさらなる快楽と屈辱の予感に、ただ身を震わせることしかできなかった。
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「折角だ、もっとその姿を堪能するがいい。」そういって秀平は俺の縄を引っ張って膝立ちにさせると、巨大な鏡で体を縛られた自分の体を見せつける。俺は恥ずかしさと悔しさで目を逸らすが、秀平は俺の頬にビンタをしてガッチリと見せつける
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「ほらな、言っただろ? 感度が上がるって。さあ、ここからが本番だ。綺麗になった身体で、もっともっと感じてもらおうか」
秀平の目が、獲物を前にした獣のように爛々と輝く。
その熱っぽい視線に射抜かれ、俺はこれから始まるさらなる快楽と屈辱の予感に、ただ身を震わせることしかできなかった。
「折角だ、もっとその姿を堪能するがいい」
秀平はそう言うと、俺の背中に回した縄をぐい、と力任せに引っ張った。
「ぐっ……!?」
縛られた身体がぎしりと軋み、俺は成すすべなくベッドの上で膝立ちの姿勢にさせられる。不安定な体勢でぐらつく身体を、秀平は縄を掴んで巧みに操り、そのままベッドから引きずり下ろした。
冷たいフローリングの床に膝をつかされ、俺はなされるがままに部屋の隅へと連れていかれる。
そして、目の前に現れたものに、俺は息を呑んだ。
天井まで届きそうな、巨大な姿見。その冷たく澄んだ鏡面が、俺の全身を無慈悲に映し出していた。
そこにいたのは、俺が知っている源一郎ではなかった。
鍛え上げられた筋肉質な身体に、まるで装飾品のように食い込む赤い縄。背中で固く結ばれた手首。
そして何より……黒々としていたはずの下腹部は見る影もなく、つるりとした青白い肌が露わになり、その中央で、俺の猛り狂った竿だけが、醜悪に存在を主張していた。
「あ……あ……」
声にならない声が漏れる。
見たくない。こんな、こんな無様な姿、俺じゃない。
俺は恥ずかしさと悔しさで、ぐっと顔を背け、固く目を閉じた。
こんなもの、直視できるわけがねぇだろうが!
ーーーパンッ!!
「ッ!?」
乾いた破裂音と共に、左の頬に焼けるような熱い痛みが走った。
突然の衝撃に、俺の頭がぐらりと揺れる。
「どこを向いている? 目を逸らすな、源一郎。ちゃんと見ろ。それが、新しく生まれ変わったお前の姿だ」
秀平は俺の顎を鷲掴みにすると、無理やり鏡の方へと顔を向けさせた。
その力はあまりに強く、抵抗することなどできやしない。
「どうだ? 美しいだろう? 硬派で鳴らした柔道の先生が、こんな淫らな格好で、下の毛も剃られて、俺の前で膝をついている。最高の芸術じゃないか」
鏡の中の俺と、目が合った。
涙目で、頬を赤く腫らし、屈辱に歪んだ顔。それでいて、身体は正直に反応し、竿はギンギンに勃ち上がったまま。
その矛盾した姿が、何よりも俺を打ちのめした。
「や……やめろ……見るな……見せるな……ッ!」
「なぜ? こんなに素晴らしいのに。ほら、お前のそこも、鏡の中の自分を見て、さらに興奮しているじゃないか」
秀平の指が、鏡に映る俺の竿を、現実の俺の竿と重ねるように、そっと撫でた。
「ひぅッ……! あ、あぁん……!」
視覚と触覚からの同時攻撃。
鏡の中で、俺の竿が秀平の指に嬲られ、びくんと震えるのがはっきりと見えた。
自分が感じている様を、客観的に見せつけられる。
その倒錯的な状況が、羞恥心を極限まで煽り立て、同時に、背徳的な快感を脳の髄まで叩き込んだ。
「自分の身体がこんな風に嬲られてるのを見るのはどんな気分だ? 興奮するだろう? 自分が自分じゃないみたいで、頭がおかしくなりそうだろ?」
秀平は囁きながら、今度は俺の乳首を指でつまみ、ねじるように弄り始めた。
「んぐぅッ! あ、あああッ……! だ、だめだ……そんな……っ」
鏡の中の俺が、気持ちよさそうに腰を揺らし、喘いでいる。
その光景が信じられなくて、だがそれが紛れもない現実で。
まるで、魂と身体が引き剥がされて、俺はただ、自分の身体が快楽に堕ちていく様を、特等席で見せられているかのようだった。
ビンタされた頬の痛みさえ、この狂った状況の中では、ただの甘いスパイスにしかならない。
「いい顔だ、源一郎。その絶望しきった目で、自分の身体が堕ちていくのを見ているがいい。お前はもう、俺の言いなりになるしか道はないんだからな」
秀平は俺の耳元でそう宣告すると、俺の屹立した竿を、その冷たい指で、ぐっと握りしめた。
鏡の中の俺が、大きく目を見開き、喘ぎの声を上げるのが見えた。
ああ、もう、だめだ。俺は、こいつに、この鏡の前で……。
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鏡に映る自分を見せられ恐怖と屈辱に泣きそうになる俺に、秀平は俺の乳首を弄ってさらに辱める。俺は泣きたくてたまらなかったが、秀平は再びビンタして嫌でも俺に鏡に映る自分を見せる
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鏡の中の俺が、大きく目を見開き、喘ぎの声を上げるのが見えた。
ああ、もう、だめだ。俺は、こいつに、この鏡の前で……。
「いい顔だ、源一郎。その絶望しきった目で、自分の身体が堕ちていくのを見ているがいい。お前はもう、俺の言いなりになるしか道はないんだからな」
秀平は俺の耳元でそう宣告すると、俺の屹立した竿を、その冷たい指で、ぐっと握りしめた。
脳が灼けるみてぇな快感が、背骨を駆け上る。
「あ……あぁんッ! ん、ぐぅッ……!」
握られた竿から手を離すと、秀平の指はゆっくりと俺の胸へと這い上がってきた。
そして、縄と肌の隙間に指を差し込み、硬く尖ったままの俺の乳首を、執拗に弄り始める。
「竿だけじゃない。ここもこんなに感じやすくなっているじゃないか。まるで女みたいだな」
「んんッ……! や、やめ……そこは……ッ!」
コリ、コリ、と爪を立てて乳首の先端を掻かれ、ゾクゾクと全身に鳥肌が立つ。
鏡の中では、俺の身体が気持ちよさそうにびくん、びくんと痙攣しているのがはっきりと見えた。
自分が自分の身体じゃないみてぇだ。
こんなにも感じて、こんなにも無様に喘いでいるこの男が、俺だなんて信じたくなかった。
屈辱と、身体の奥から湧き上がる抗えない快感。その矛盾した感情の渦に、俺の涙腺はついに決壊した。
ぽた、ぽた、と熱い雫が頬を伝い、冷たいフローリングの床に小さな染みを作っていく。
「う……ぅっ……ひぐっ……」
一度溢れ出した涙は、もう止まらなかった。
子供みてぇにしゃくり上げながら、俺は必死に顔を背け、鏡に映る醜態から目を逸らそうとする。
もう見たくない。これ以上、自分が壊れていく様を見せつけないでくれ。
「頼む……もう、やめてくれ……っ、見せないでくれ……っ」
その俺の哀れな懇願を、秀平は鼻で笑った。
「やめない。見せるさ。お前が泣きながら、それでも俺に感じさせられて堕ちていく様を、その目に焼き付けてやる」
言うが早いか、秀平の手が空を切った。
ーーーパンッ!!
「―――ッ!?」
さっきとは逆の、右の頬に、さらに強烈な平手打ちが叩き込まれた。
視界が火花を散らし、頭の中が真っ白になる。
あまりの衝撃に、俺の身体はぐらりと傾き、床に倒れ込みそうになった。だが、それを許さないとばかりに、秀平が背中の縄を強く引き、俺の身体を無理やり支える。
「言ったはずだ。目を逸らすな、と」
秀平は俺の髪を鷲掴みにすると、顔を乱暴に引き上げ、再び鏡の前へと晒した。
鏡の中には、両の頬を赤く腫らし、涙と涎でぐちゃぐちゃになった、惨めな男が映っていた。
その瞳は恐怖と屈辱に濡れ、完全に光を失っている。
「あ……うぅ……」
「ああ、なんて顔だ。最高だよ、源一郎。痛みと快感と屈辱で、ぐちゃぐちゃになったその顔……。撮っておきたいくらいだ」
秀平は恍惚とした表情で俺を見下ろし、その指で俺の腫れた頬をそっとなぞった。
ジーン、と痺れるような痛みが走る。
「泣きたいなら泣けばいい。だが、顔は逸らすな。お前がどんなに惨めな姿で俺に抱かれることになるのか、その目でしっかりと見届けろ」
秀平の言葉は、冷たい刃物のように俺の心を抉った。
そうだ、こいつは本気だ。本気で俺を、この鏡の前で、心身ともに支配し尽くすつもりなんだ。
痛みと恐怖で身体は震えているのに、剃られて敏感になった下腹部では、竿が律動を止めようとしない。
鏡の中の俺も、泣きながら、それでもなお、男の性だけは雄々しく主張し続けている。
そのどうしようもない事実が、俺の心をさらに深い絶望の淵へと突き落とした。
「さあ、準備はいいか? 涙で濡れた顔もそそるが、もっと別の液体でぐちゃぐちゃにしてやろう。お前が泣き叫んでも、俺は止めない。むしろ、その声を聞きながら、お前の奥深くに俺の全てを叩き込んでやる」
秀平はそう宣告すると、俺の背後で、自らのズボンのベルトを外す、カチャリ、という金属音を響かせた。
その音が、これから始まる地獄のゴングのように、俺の耳の奥で鳴り響いた。
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「も、もう勘弁してくれ」俺は泣きながら許しを乞うが、鏡に映る秀平はむしろ楽しんでいた。そして俺の尻穴に酒を注いでいく
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カチャリ、と響いた金属音は、俺の処刑執行を告げる合図だった。
鏡の中で、俺の背後に立つ秀平が、にやりと笑いながらベルトを抜き、ズボンのジッパーを下ろしていくのが見える。
いよいよだ。いよいよ、俺は、男に、この鏡の前で……。
恐怖と絶望が、冷たい水のように身体中を駆け巡った。
「も、もう勘弁してくれ……っ! な、なんでも、するから……頼む……っ!」
俺は、もはや意味をなさない言葉を必死に紡いだ。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で、ただ許しを乞う。
プライドなんて、とっくの昔に粉々に砕け散っていた。
その俺の哀れな懇願を聞いた秀平は、動きを止め、愉快でたまらないといった表情で俺の顔を覗き込んできた。
「『なんでもする』、か。いい言葉だ。その言葉が聞きたかったんだよ、源一郎」
秀平は俺の髪を優しく撫でる。だが、その指先は氷のように冷たく、瞳の奥では狂気が燃え盛っていた。
「だが、お前の『なんでも』は、俺がこれからすることを受け入れることだけだ。お前に選択肢はない」
そう言うと、秀平は下ろしかけたズボンを一旦そのままにして、くるりと踵を返した。そして、俺たちがさっきまで酒を飲んでいたテーブルから、徳利と小さな猪口を手に取って戻ってくる。
何を……? 今から犯すんじゃなかったのか?
一瞬の安堵と、すぐにそれを上回る得体のしれない恐怖が俺を襲う。
「さあ、まずは乾杯と行こうじゃないか。お前の新しい門出を祝してな」
秀平は猪口に酒を注ぐと、それをくい、と一息に飲み干した。そして、残った徳利を手に、俺の後ろにゆっくりと回り込む。
鏡の中の俺の顔が、恐怖に引きつった。
秀平が、俺の膝立ちの尻のすぐ真後ろに屈み込むのが見えた。
「これからお前の身体を清めてやる。お前が好きだと言っていた、この辛口の酒でな」
「な……にを……? ひっ……!?」
言葉は、悲鳴に変わった。
鏡越しに、はっきりと見えてしまったからだ。
秀平が、俺の両の尻の肉を無遠慮に掴んで左右に押し広げ、そこに隠されていた穴を露わにするのを。そして、その無防備な一点に、徳利の冷たい陶器の口先を、ぴたりと当てがうのを。
「さあ、飲め。源一郎。喉だけじゃない、お前の身体ぜんぶで、この酒を味わえ」
その宣告と同時だった。
ーーーとくとく、とくとくとく……。
「ひぃぃぃぃいいいいッ!? つ、めてぇッ! あ、ああああああッ!!」
冷たい!
氷水みてぇな冷たい液体が、徳利から俺の身体の一番奥の、一番無防備な場所へと直接注ぎ込まれてくる。
びくん、びくん! と身体が勝手に跳ね上がり、それを抑えつけるように秀平が俺の腰を強く掴んだ。
粘膜を直接焼くような、アルコールの刺激。内部に液体が溜まっていく、どうしようもない異物感と屈辱。
内側から、俺という人間が、別の何かで満たされていく。
「あ"ッ! あぐッ、んぐぅううッ! い、いや、だ、やめ、あぁッ!」
俺は意味のない絶叫を上げ、身をよじる。だが、亀甲縛めにされた身体では、わずかに腰を震わせることしかできない。
鏡を見ろ、と命令する秀平の声が聞こえる。
涙で滲む視界の先、鏡の中では、俺の尻の谷間を、注がれすぎた日本酒がキラキラと光りながら伝い落ちているのが見えた。
俺の、男の尻の穴が、酒を注がれ、それを溢れさせている。
そのあまりにも倒錯的で、淫らで、屈辱的な光景に、俺の脳は完全に焼き切れた。
ーーーじゅわぁ……。
身体の奥が、注がれた酒のせいで熱く、疼く。
痛みと、冷たさと、そして、どうしようもないほどの、快感が。
最悪だ。最低だ。こんなことをされて、感じてしまうなんて。
俺の竿は、この地獄みてぇな状況下で、さらに一段と硬く、熱く脈打っていた。鏡の中の俺の竿の先から、またしても、とぷり、と白濁した雫がこぼれ落ちる。
「見ろ、源一郎。お前のケツの穴が、俺の注いだ酒を美味そうに飲んでいるぞ。少し漏れて、尻の谷間を伝っているな。なんて淫らな光景だ。お前の竿も、この光景に興奮して、もう我慢できなくなっている」
やがて、徳利の中身が空になったのか、液体が流れ込んでくる感覚が止まった。
秀平は徳利を床に置くと、酒で濡れた俺の尻の穴を、指でつ、となぞった。
「ひゃぅッ!?」
「さあ、準備運動は終わりだ。中まで酒で湿ったお前のケツは、さぞ俺のチンポを気持ちよく迎えてくれるだろうな」
秀平は立ち上がると、今度こそためらいなくズボンと下着を引きずり下ろした。
鏡の中に、その禍々しいまでの猛りが、姿を現す。
俺はもう、それをただ見つめることしかできなかった。
絶望と、そして、どこかでそれを待ち望んでしまっている、壊れた自分がいた。
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秀平は俺の腰を掴んで自分のチンポを俺の尻穴に挿入する。酒が注がれた俺の体はアルコールで酔いが回り、徐々に頭がボーっとしてくる
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鏡の中に映る、禍々しいまでの猛り。
俺の絶望を嘲笑うかのように、それは熱気を放ち、脈打っている。
秀平は俺の腰をがっしりと掴むと、その灼けつくような先端を、酒で濡れた俺の尻の穴に、ぐり、と押し当てた。
「ひっ……! あ、あ……や、やめ……」
冷たい酒と、熱い肉塊。
相反する温度が一点で交わる感覚に、俺の背筋を悪寒が駆け上る。
身体の奥で、注がれた酒がちゃぷり、と揺れた。その生々しい音が、俺の正気をさらに削いでいく。
頭の芯が、じんじんと痺れてきた。視界がぼんやりと滲み、鏡に映る自分の顔の輪郭さえ、曖昧になっていく。
アルコールが、粘膜から直接吸収されて、脳を侵し始めているんだ。
「どうした、源一郎。もう酔いが回ってきたのか? ちょうどいい。何も考えられなくなった方が、もっと素直に感じられるだろう?」
秀平は俺の耳元で囁くと、掴んだ腰をさらに引き寄せた。
そして、次の瞬間。
ーーーグプッ、ズボォッ!!
「あ"ぎゃああああああああああッッ!!!」
抵抗も、心の準備も、すべてを無視して。
秀平の猛り狂う肉棒が、一息に、俺の身体の奥深くまで突き刺さった。
今まで感じたことのない、凄まじい痛みと圧迫感。腸が裂け、内臓が押し上げられるような衝撃に、俺の喉から人間離れした絶叫が迸る。
ーーーぶじゅるッ!
内部に満たされていた酒が、肉の侵入によって行き場を失い、隙間から勢いよく溢れ出した。尻の谷間を、太腿を、生暖かい液体が伝っていく。それが酒なのか、俺の血なのか、もう分からなかった。
「っ……! く、ぅ……はは、最高だ……! 酒で濡れたお前のケツ、締め付けがたまらねぇ……っ!」
秀平は苦悶と悦楽の入り混じった喘ぎを漏らし、俺の体内で己の竿をぐり、と一回りさせた。
「い"ッ! ぐ、うぅっ……! あ、ああああ……!」
痛みで目の前が白く染まる。だが、その灼けるような痛みの芯に、どうしようもなく甘い痺れが混じり始めていることに、俺は気づいてしまった。
アルコールで火照った身体の奥。その一番感じやすい場所を、硬い異物が的確に抉ってくる。
頭がボーッとして、思考が働かない。ただ、尻の奥を貫くこの強烈な熱と存在感だけが、やけに生々しく、現実だった。
「どうだ、源一郎。俺のチンポで腹の底まで貫かれる気分は。お前のケツの穴は、もう完全に俺の形だ。俺だけのものになったんだよ」
鏡を見ろ、と秀平が俺の髪を掴んで顔を上げる。
涙でぼやけた視界に映るのは、絶望的な光景だった。
泣き濡れた顔で膝をつく俺。その小さな尻に、秀平の逞しい腰から伸びる肉の棒が、根元まで完全に埋まっている。
男が、男に、犯されている。
その紛れもない事実が、映像となって俺の脳に焼き付く。
「あ……う……もう……だめだ……」
思考が、溶ける。
アルコールのせいか、快感のせいか。もう、何も考えたくない。
痛みも、屈辱も、すべてがどうでもよくなっていく。
ただ、この男が俺の身体の奥で熱く脈打っているという事実だけが、すべてだった。
俺の身体が、それを求めている。
俺は、この男に犯されることを、心のどこかで望んでしまっていたんだ。
その最後の理解が、俺の心を完全に壊した。
「やっと受け入れる気になったか? そうだ、それでいい。お前はただ、俺にめちゃくちゃに犯されて、快感に溺れていればいいんだ」
秀平はそう言うと、俺の腰を掴む手に力を込めた。
これから始まる、本当の地獄。
いや、あるいは、極上の快楽の始まり。
俺はもう、それをただ受け入れることしかできなかった。
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俺は混濁する意識の中、男に犯される屈辱と初めてイく情けなさに涙を流しつつもイってしまう。そして俺は疲労と酔いに耐えれず意識を失った。そして翌朝、俺は赤い縄で縛られたまま床で寝ていた
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重く沈んだ意識が、鈍い頭痛と共にゆっくりと浮上してくる。
軋む身体の痛みで顔を歪めながら、俺はうっすらと目を開けた。
見慣れない天井。フローリングの冷たい感触。そして、全身に食い込む縄の圧迫感。
(……夢、じゃ、なかったのか)
昨夜の断片的な記憶が、悪夢のフラッシュバックのように脳裏を駆け巡る。
鏡の前で犯され、酒を注がれ、めちゃくちゃにされて……そして、俺は。
男に犯されて、イってしまった。
その屈辱的な事実が、鈍器で頭を殴られたような衝撃となって、俺の意識を完全に覚醒させた。
下腹部に、何かこびりついたような不快な感覚がある。恐る恐る視線を下にやると、剃られて無様になった俺の下腹部から太腿にかけて、白く乾いた染みが無数に広がっていた。
俺が出したやつと、そして……秀平のやつだ。
尻の奥には、まだ異物が残っているような鈍い痛みと違和感がこびりついている。動くたびに、身体の奥がずくりと疼いた。
「う……ぅ、ぐ……っ」
怒りなのか、悔しさなのか、情けなさなのか。自分でも分からない感情が込み上げてきて、喉の奥で嗚咽が漏れる。
縄で縛られた身体は、昨夜よりもさらにきつく食い込み、そこかしこが赤黒く変色していた。もはや自分の身体じゃないみてぇだ。
俺は、完全に壊された。
その時、部屋の奥からカチャリ、と食器の触れ合う音が聞こえた。
そして、コーヒーの香ばしい匂いがふわりと漂ってくる。
そのあまりにも日常的な匂いに、俺の心臓は恐怖で凍りついた。
やがて、パタパタという軽いスリッパの音が近づいてきて、俺の視界に男の足元が映る。
「おや、目が覚めたかい? 源一郎先生。おはよう」
見上げると、そこに立っていたのは、ラフなスウェット姿の秀平だった。その手にはマグカップが握られており、にこやかな笑みを浮かべている。
昨夜の狂気じみた獣のような目はどこにもない。まるで、親しい友人の家で朝を迎えたかのような、穏やかな表情。
そのギャップが、何よりも恐ろしかった。
「……てめぇ……」
やっとのことで絞り出した声は、ひどく掠れて弱々しかった。
「ひどい声だ。喉が渇いたかい? 俺は今、コーヒーを淹れたところなんだが」
秀平はそう言うと、俺のすぐそばに屈み込み、顔を覗き込んできた。
「それにしても、すごい格好だな。昨夜の戦いの痕が、くっきりと残っている。俺の精液と、お前のとで、まるでアートみたいだ」
その指が、俺の腹にこびりついた乾いた染みを、そっとなぞる。
「さわ、るな……ッ!」
俺は反射的に身をよじって避けようとするが、縛られた身体ではわずかに震えることしかできない。
「はは、まだ元気が残っているのか。嬉しいね。昨日は最後、気絶するみたいにイってしまったから心配したんだが」
秀平は楽しそうに笑うと、俺の腫れた頬を優しく撫でた。
「どうだった? 男に犯されて、ケツの中でイかされた気分は。さぞ屈辱的だっただろう。だが、お前の身体は正直だった。最高の締め付けと、最高の絶頂だったよ」
「……殺してやる……いつか、必ず……!」
俺は、憎しみを込めて秀平を睨みつける。だが、その言葉に力がないことは、自分でも分かっていた。
「おっと、物騒だな。だが、そんな目もそそる。まあ、元気があるならいい。腹も減っただろう? まずは、その汚れた身体を綺麗にしてやろうか」
秀平は立ち上がると、俺を見下ろした。その目は、獲物を品定めするような、冷たい光を宿している。
「風呂場へ行くぞ。立てるか?」
立てるわけがねえだろうが。
そう怒鳴りつけたかったが、声が出なかった。全身の痛みと、縄による拘束、そして何より、心が完全に折れてしまっていた。
俺が抵抗しないのを見ると、秀平は満足そうに頷いた。
「立てないか。仕方ないな」
秀平は俺の背中の縄を掴むと、まるで荷物でも運ぶかのように、俺の身体をずるずると床の上で引きずり始めた。
「ぐっ……! や、め……!」
フローリングに肌が擦れる痛みと、為す術もなく運ばれていく屈辱。
俺はもはや、人間としての尊厳を完全に失い、この男の所有物になり下がってしまったのだ。
その事実が、じわじわと俺の心を蝕んでいく。
これから、一体何をされるのか。風呂場で、また、あの地獄が繰り返されるのか。
恐怖で身体が震えるが、俺にもう、抗う術は残されていなかった。
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風呂場で俺は男に体を洗われる・・・と思っていたが「その泡だらけの体で俺の背中を洗ってもらおう。」と言われてそんなことできるか!と怒鳴りたくなった。が、赤い縄で縛られたままでは抵抗できず、顔を赤くしながら渋々従うしかなかった
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冷たいタイル張りの床を引きずられ、俺は風呂場へと運び込まれた。
ユニットバスにしては妙に広く、湯気がもうもうと立ち込めている。昨夜の酒と汗、そして男の精液の匂いが混じった俺の身体に、シャワーヘッドから容赦なく熱い湯が叩きつけられた。
「―――ッ! あつ、ぅ……!」
「はは、少し熱かったかな? だが、このくらいしないとお前の身体に染み付いた俺の匂いは落ちないだろう?」
秀平は楽しそうに笑いながら、俺の身体を隅々まで濡らしていく。
亀甲に縛られた縄が水分を含んで重くなり、さらに肌に食い込んでくるようだ。
やがて秀平はシャワーを止めると、たっぷりとボディソープを泡立てたスポンジを手に取った。
「さあ、綺麗にしてやろう。昨夜はたくさん汗もかいたしな」
柔らかな泡が、縄と肌の隙間を埋めるように塗りたくられていく。
胸、腹、脇腹、そして……剃られて敏感になっている下腹部を、スポンジが執拗に撫で回した。
「ひっ……! や、やめ……そこは、自分で……」
「何を言っているんだい? 手が使えないだろう。それに、お前は俺のペットになったんだ。身体を洗ってもらうのも、ご主人様への奉仕の一つだよ」
秀平の指が、泡越しに俺の竿を弄ぶ。
昨夜あれだけ弄ばれ、犯されたというのに、俺の身体は馬鹿正直に熱を持ち始めていた。
屈辱に顔が熱くなる。だが、抵抗する力はもう、どこにも残っていなかった。
一通り俺の身体を泡だらけにすると、秀平は満足そうに頷き、シャワーで泡を流す……と、俺は思った。
だが、秀平の口から出たのは、俺の予想を遥かに超えた、悪魔の言葉だった。
「よし、いい泡立ちだ。……じゃあ源一郎、その泡だらけの体で、俺の背中を洗ってもらおうか」
「……は?」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
こいつの、背中を、洗う? この、身体で?
「ふざけんじゃねえ! できるわけねえだろ、こんな……ッ!」
俺はありったけの力で怒鳴りつけた。だが、その声も湯気に吸い込まれて消えていく。
秀平はそんな俺の抵抗を意にも介さず、俺の前に背中を向けて腰を下ろした。
「できるさ。お前はただ、俺に身体を押し付けてくれればいい。さあ、早くしろ」
有無を言わせぬ命令。
俺がためらっていると、秀平は背中の縄を掴み、俺の身体をぐいと引き寄せた。
「うわっ……!?」
泡で滑る俺の胸板が、秀平の広い背中に、ぴたりと密着した。
ひんやりとした俺の体温とは対照的な、熱い肌の感触。鍛え上げられた、硬い筋肉の隆起。
俺の胸の泡が、秀平の背中に塗りつけられていく。
そして、何よりも……。
泡と肌の間に挟まれた俺の竿が、秀平が背中を動かすたびに、ぐり、ぐりと擦られる。
「んぐっ……! あ、ぅ……ひ……っ」
「……っ、はは、どうした? 息が上がっているじゃないか。まさか、俺の背中を洗うだけで、こんなに感じているのか?」
秀平はわざとらしく肩を揺らし、背中の筋肉を動かして、俺の竿をさらに刺激してくる。
ぬるり、とした泡の感触と、男の硬い背筋に擦りつけられる背徳的な快感。
鏡がなくても、俺たちの姿は脳裏に鮮明に焼き付いた。
泡だらけの男が、もう一人の男の背中にしがみつき、腰を震わせている。
その淫らな光景を想像しただけで、俺の頭は真っ白になった。
「いいぞ、源一郎。もっと腰を使え。背中だけじゃなく、尻の方まで……お前のその立派なもので、綺麗にしてくれよ」
秀平の愉悦に満ちた声が、湯気の中で響く。
ああ、もう駄目だ。
顔は真っ赤に染まり、羞恥心で死にそうだった。だが、身体は、この屈辱的な行為に、どうしようもなく悦びを見出していた。
俺はもう、この男から逃れられない。
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気持ちよさそうじゃないか。と挑発されてすぐに我に返って怒鳴ろうとしたが、風呂場の鏡に映る自分の姿を見た瞬間、あの夜に見せつけられた自分の姿を思い出して体が興奮してしまう。
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秀平の背筋が動くたびに、ぬるついた泡の中で俺の竿が容赦なく擦り上げられる。
屈辱的な行為のはずなのに、身体の芯がじんじんと痺れ、熱を帯びていく。
その俺の身体の変化に気づかない秀平ではない。湯気に満ちた狭い空間に、俺の荒い息遣いだけが響いていた。
「……ふふ、どうしたんだい源一郎。ただ背中を洗っているだけなのに、息が上がっているじゃないか。そんなに気持ちがいいのか?」
「泡とお前の立派なもので、俺の背中がツルツルになっていくのがわかるよ。まるで、お前が俺に奉仕しているみたいで……最高に興奮するな」
その愉悦に満ちた声が、俺の脳天に突き刺さる。
そうだ、俺はこいつに奉仕させられている。身体を拘束され、自由を奪われ、こんな男の背中を洗うという屈辱的な行為で、感じてしまっている。
「ふざ、けるな……ッ!」
俺は、残ったけちなプライドを振り絞って怒鳴り返そうとした。
だが、その声が完全に発せられる前に、俺の視線は、壁に取り付けられた曇り止め加工の鏡に吸い寄せられた。
そこに映っていたのは、もはや俺ではない、別の生き物だった。
泡と湯気で輪郭がぼやける中、日に焼けた筋肉質の男が、もう一人の男の背中に必死にしがみついている。
その顔は快感と屈辱に歪み、真っ赤に染まっている。口は半開きで、熱い吐息を漏らし、その瞳は潤んで蕩けていた。
そして、二人の男の密着した下半身。泡にまみれた俺の逞しいはずの竿が、秀平の背中の動きに合わせていやらしく揺れているのが、はっきりと見えた。
(あ……あぁ……)
デジャヴ。
この光景を、俺は知っている。
昨夜、あの大きな姿見の前で、泣き叫びながら、それでも感じて、犯された俺の姿。
鏡に映る、自分が堕ちていく様。
ーーー『お前がどんなに惨めな姿で俺に抱かれることになるのか、その目でしっかりと見届けろ』
秀平の声が、脳内で再生される。
あの時の、絶望と、背徳的な興奮。
忘れたはずの記憶が、目の前の光景と重なり、俺の脳を直接焼き切った。
腹の底から、怒りとはまったく質の違う、どうしようもない熱いものがせり上がってくる。
「はっ……はぁっ……ひ、ぅ……っ」
怒鳴ろうとしていたことなど、もう頭から消え失せていた。
呼吸がさらに浅く、速くなる。
鏡に映る自分の淫らな姿が、何よりの媚薬になった。
もう、止められない。
俺の腰が、意思とは関係なく、く、と動いた。秀平の背中の感触を、もっと確かめたいとでも言うように。
泡の中で熱く硬くなった竿の先端を、秀平の背骨の溝に、ぐり、と擦り付ける。
「ん、ぐぅ……ッ! は、ぁ、ぁ……っ」
「……ほう。思い出したか?」
俺の身体の変化に気づいた秀平が、背中を向けたまま、低い声で囁いた。
その声には、確信に満ちた悦びが滲んでいる。
「鏡に映る、無様に感じている自分の姿が……お前にとって最高の興奮材料なんだろう?」
図星だった。
否定したくても、俺の身体がそれを肯定してしまっている。
腰が、勝手に動く。秀平の硬い背筋に、自分の竿を何度も、何度も打ち付けるように。
ぬちゃ、ぬちゃ、と泡が立てるいやらしい水音が、風呂場に響き渡った。
「あ……っ、あ、ん……! も、っと……」
もう、何を言っているのか自分でも分からない。
ただ、鏡の中の自分が、もっと淫らな姿になることを望んでいた。
この男に、もっとめちゃくちゃにされている自分を、この目に焼き付けたかった。
「いいぞ、源一郎。それでこそだ。お前はもう、ただの獣だ。俺の前で、己の欲望を曝け出すしかない、哀れで、愛おしい獣だ」
秀平はそう言うと、俺の背中に回していた腕を解き、ゆっくりとこちらに振り向いた。
その手は、俺の腰をがっしりと掴んでいる。
そして、その股間には、俺の興奮に応えるかのように、湯気の中でもはっきりとわかるほどの猛りが、誇らしげにそそり立っていた。
鏡に映る、俺たちの姿。
男の背中に発情する俺と、それを受けて立つ、支配者の猛り。
俺はもう、この地獄のような快感から、逃れる術を持たなかった。
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体を洗い終えた俺たち。そして朝飯にしようというと男は俺の体をテーブルに寝かせる。そして俺の裸の体にサラダやチキンを盛りつけていく。こんな屈辱的な事をされて俺は激怒するが、言葉とは対照的に体が興奮して震えていた
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湯気と泡、そして俺の屈辱的な喘ぎ声で満たされていた風呂場での時間は、秀平が満足したのか、シャワーの冷たい水で一気に締めくくられた。
背中に回されていた縄はいつの間にか解かれ、俺は久しぶりの自由な身体で、しかし力なく床に座り込んでいた。
秀平はそんな俺の腕を掴んで乱暴に立たせると、タオルで雑に身体を拭かせ、そのままリビングへと引きずっていった。
「さあ、腹も減っただろう。最高の朝食にしようじゃないか」
これから何が始まるのか。恐怖に身を竦ませる俺を、秀平はリビングの中央に置かれたローテーブルの前に立たせる。
そして、次の瞬間。
ドン、と背中を押され、俺は為す術もなくテーブルの上に倒れ込んだ。
「ぐっ……!? てめぇ、何しやがる!」
すぐに起き上がろうとする俺の肩を、秀平は上から力強く押さえつける。昨夜からの陵辱と、風呂場での消耗で、俺の身体にはもう、こいつに抗うだけの力は残っていなかった。
「動くな。言っただろう? 最高の朝食にすると」
秀平は俺をテーブルの上に仰向けに寝かせると、満足そうに頷いた。
そして、キッチンから持ってきたのだろう。皿に盛られた色とりどりのサラダと、こんがりと焼かれたローストチキンを、俺の目の前に見せびらかすように掲げた。
「……まさか、てめぇ……」
嫌な予感が、背筋を凍らせる。
その予感は、すぐに最悪の形で現実のものとなった。
ひやり、と冷たい葉野菜が俺の胸に置かれた。
次いで、ミニトマトの硬い感触、きゅうりの瑞々しい冷たさ。
そして、まだ温かいローストチキンの肉塊が、俺の鍛え上げたはずの腹筋の上にごとりと置かれる。
「ふふ、素晴らしい。白い陶器の皿よりも、お前の日に焼けた肌の方がよっぽど食欲をそそるな。まさに、男体盛りだ」
「ふざけるなあっ! やめろ! 俺を、食い物の皿にするんじゃねえ!」
俺はありったけの声で怒鳴りつけ、身を捩って抵抗する。だが、その度に腹の上のチキンが揺れ、温かい肉汁が俺の肌をじわりと濡らした。
冷たい野菜と、温かい肉。
異なる温度と質感が、敏感になった肌を直接刺激する。
その、あまりにも屈辱的な状況と、肌を這う奇妙な感触に、俺の身体は、意思とは裏腹に震え始めた。
「う……ぅ、く……っ」
怒りで震えているんじゃない。
恐怖でもない。
これは……興奮だ。
こんな、人間としての尊厳を完全に踏みにじられる行為に、俺の身体は、馬鹿正直に、興奮して震えていやがる。
「おや、どうした? 言葉ではあれだけ激しく抵抗しているのに、身体は正直だな。震えが止まらないじゃないか」
秀平は俺の反応を面白そうに見下ろすと、仕上げとばかりに、ドレッシングを手に取った。
「さあ、味付けをしてやろう。今日のドレッシングは、シーザーサラダだ」
とろりとした白い液体が、サラダとチキン、そして俺の肌の上に、無慈悲にかけられていく。
乳白色のソースが胸筋の谷間を流れ、腹筋の窪みに溜まる。
その光景が、まるで精液をぶっかけられているかのように見えて、俺の脳は完全にショートした。
「あ……っ、ひ……ぅ……っ」
もう、怒りの声も出ない。
ただ、漏れるのは、甘い喘ぎだけ。
赤い褌も解かれ、完全に素っ裸にされた俺の下腹部。そこにある俺の竿が、この屈辱的な状況下で、じわじわと熱を持ち、ゆっくりと頭をもたげていくのが、自分でもはっきりと分かった。
「おっと、これも立派な一品になりそうだ。デザートは最後に取っておくべきかな?」
秀平はフォークとナイフを手に、にやりと笑う。
その目は、これから極上の食事にありつく美食家のそれだった。
俺はもう、まな板の上の鯉ならぬ、テーブルの上の、食われるのを待つだけの肉塊だった。
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「食事が終わったら、俺をどうするつもりだ」と怒りを抑え、冷静を装って秀平の真意を探る
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フォークとナイフを構え、俺という「皿」に盛られた料理を前に、恍惚とした表情を浮かべる秀平。
その狂気に満ちた美食家を前に、俺の脳裏を絶望がよぎる。このまま食い物にされるのか。人間としての尊厳を、一片残らず喰い尽くされるのか。
だが、その絶望の淵で、俺の中に残っていた江戸っ子としての意地が、最後の抵抗を試みた。
怒りを心の奥底に無理やり押し込め、俺は、できる限り平静を装って口を開いた。
「……食事が終わったら、俺をどうするつもりだ」
声は、自分でも驚くほど震えていなかった。
その問いに、秀平はナイフを持つ手をぴたりと止め、意外そうな顔で俺を見下ろした。
「……ほう。まだそんなことを気にする余裕があるのか。大したものだな、源一郎先生」
秀平はくすくすと笑うと、俺の問いには答えず、ナイフの切っ先で俺の胸に乗ったローストチキンを軽く突いた。
肉汁がじわりと滲み、温かい液体が俺の肌を伝う。
「その質問の答えは、食後にゆっくりと教えてやろう。まずは、この素晴らしい食事を楽しまなくては失礼というものだ」
言うが早いか、秀平はナイフとフォークを巧みに使い、俺の胸の上でチキンを切り分け始めた。
ギコ、ギコ、とナイフが皿代わりの俺の肌を擦る感触。
硬い陶器とは違う、生身の肉を隔てて骨に響くような、鈍い振動。
その背徳的な感触に、俺の身体がびくりと震えた。
「くっ……!」
俺の反応を見て、秀平はさらに楽しそうに目を細める。
切り分けた肉片をフォークで突き刺し、ゆっくりと自分の口へと運んでいく。
「うん、美味だ。やはり、最高の皿で食べると味も格別だな。お前の肌の温もりが、肉の旨味を一層引き立てている」
秀平は恍惚と呟きながら、今度は俺の腹の上にあるサラダにフォークを伸ばした。
シャキシャキとした野菜の咀嚼音が、やけに大きく部屋に響く。
時折、フォークの先端がわざとらしく俺の肌を突き、そのたびに俺の身体は小さく跳ねた。
冷たい金属の感触が、ドレッシングでぬるついた肌の上を滑る。
その度に、腹の底から妙な熱がせり上がってくるのを、もう止めることはできなかった。
素っ裸のままテーブルに磔にされ、自分の身体の上で男が食事をする。
その光景を、俺自身が見下ろしている。
この、あまりにも倒錯した状況が、俺の理性を少しずつ麻痺させていく。
赤い褌も解かれた俺の竿は、もはや隠しようもなく硬くそそり立ち、屈辱に震えながら小さく揺れていた。
「おや、デザートの準備も万端のようだな。だが、慌てるな。メインディッシュはまだ残っている」
秀平はそう言うと、俺の胸筋の谷間に溜まったシーザードレッシングを、指ですくい上げた。
そして、その指を、俺の目の前で、ゆっくりと舐めとる。
ねっとりとした舌が指に絡みつく光景。それがまるで、俺の身体を直接舐められているかのような錯覚を引き起こし、俺の喉から「ひぅっ」と情けない声が漏れた。
「ん……ぅ、あ……」
「はは、いい声だ。さあ、食事は終わった。約束通り、お前の質問に答えてやろう」
秀平は食べ終えた皿(俺の身体)を満足げに見下ろし、ナプキンで優雅に口元を拭った。
そして、俺の髪を優しく撫でながら、悪魔のように甘い声で囁き始めた。
「お前をどうするつもりか、だったな。答えは簡単だ。解放するつもりはない」
その言葉は、まるで当然のことのように、何の躊躇もなく放たれた。
「……なっ!?」
「俺はな、源一郎。お前が道場で子供たちに見せる、あの厳格で、誰からも尊敬される『先生』の顔が、たまらなく好きだったんだ。だが、それと同時に、その完璧な仮面を剥ぎ取り、俺だけが知る汚れた獣の姿を暴いてみたいという衝動を、ずっと抑えきれなかった」
秀平の指が、俺の頬を滑り、顎をなぞる。
「柔道一筋、女にも興味を示さない、江戸っ子気質の堅物。そんなお前が、男である俺に身体を暴かれ、快楽を教え込まれ、屈辱に泣きながら堕ちていく。その過程こそが、俺にとって何物にも代えがたい芸術なんだよ」
「きちがい、め……」
「ああ、狂っているさ。お前に、な。だから、もうお前を元の生活には戻さない。これからは、ずっと俺のそばで、俺だけのペットとして生きてもらう。お前が教えていた道場には、もう俺の息のかかった代わりの指導者が向かっている頃だ。お前は『一身上の都合で故郷に帰った』ということになっている」
外堀は、とっくに埋められていた。
俺の日常は、俺が知らないうちに、この男の手によって完全に破壊されていたのだ。
絶望が、冷たい水のように、頭のてっぺんから全身へと注がれていく。
もう、逃げ場はない。俺の人生は、この男に完全に握られてしまった。
「さあ、理解できたかな? これから始まる、お前の新しい人生が。まずは、汚れた皿を綺麗にしなくてはな」
秀平はそう言うと、俺の身体に残った食べかすとドレッシングに、熱い視線を注いだ。
その目が、次に何をするかを雄弁に物語っていた。
俺はもう、この男の狂気に、身を委ねるしかないのだろうか。
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食事を終えた秀平は今度は俺に飯を食わしてやるといって、大きめのお皿にご飯とサラダとハムを盛りつける。が、その直後両腕を手錠して首輪をつけると「ペットならペットらしく食べるだろう?」と犬のようにエサを与える
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「さあ、理解できたかな? これから始まる、お前の新しい人生が。まずは、汚れた皿を綺麗にしなくてはな」
その言葉と共に、秀平の舌が俺の身体を舐め尽くすのだと、俺は覚悟した。
だが、秀平は俺の予想を裏切り、にこりと笑うと立ち上がった。
「その前に、お前にも食事をやろう。腹が減っては、次の躾も身に入らないだろうからな」
そう言うと、秀平はキッチンへと戻っていく。
俺はテーブルの上に無様に横たわったまま、ただその背中を見送ることしかできなかった。
食事……だと?
この状況で、飯が喉を通るわけがねえだろうが。
だが、腹の虫は正直だった。昨夜から何も食っていない胃が、きゅう、と情けない音を立てる。その音さえも、この男に聞かれたのではないかと、新たな屈辱が胸を焼いた。
やがて、秀平が大きめの白い皿を手に戻ってきた。
皿の上には、ほかほかと湯気の立つ白いご飯と、色鮮やかなサラダ、そして数枚のハムが丁寧に盛り付けられている。それは、まともな、人間が食べるための食事に見えた。
ほんの一瞬、安堵しかけた俺が馬鹿だった。
秀平は、その皿をテーブルの上には置かなかった。
こともなげに、俺が寝かされているテーブルのすぐ下の、冷たいフローリングの床に、カチャン、と皿を置いたのだ。
「……てめぇ、どういうつもりだ」
「どういうつもり、って。食事の準備だよ」
秀平はそう言うと、ポケットから何かを取り出した。
鈍い銀色の光。それは、まぎれもない手錠だった。そしてもう一つは、黒い革に銀色の金具がついた、犬用の首輪。
「やめろ……ふざけんじゃねえ……ッ!」
俺は最後の力を振り絞って抵抗しようとするが、秀平は俺の肩を片手で軽々と押さえつけると、俺の右腕を取った。
ガチリ、と冷たい金属の感触が手首を包む。もう片方の手首も、すぐに同じように拘束された。両手首が、無慈悲な手錠で繋がれる。
「よせ……っ! そんなもん、つけんじゃねえ……!」
俺の悲痛な叫びをBGMにするかのように、秀平は今度は俺の首に手を伸ばした。
ひやりとした革の感触が、喉元にまとわりつく。
カチリ、とバックルが留められる音。
俺の首には、犬と同じように、首輪がつけられてしまった。ぶら下がった金属のリングが、鎖骨に当たって冷たい。
「ペットならペットらしく食事をするものだろう?」
秀平は首輪についたリングに指を引っかけると、俺をテーブルから引きずり下ろした。
もはや抵抗する力もなく、俺は床に崩れ落ちる。
そのまま、犬がするように、四つん這いの姿勢を取らされた。
目の前には、床に置かれた皿。
白いご飯、サラダ、ハム。
そして、その皿に映り込む、手錠をかけられ、首輪をつけられ、床に這いつくばる、惨めな俺の姿。
「……ぅ、う……ああ……っ」
もう、言葉にならなかった。
嗚咽が喉からせり上がってくる。涙が、ぼろぼろと床に落ちた。
柔道の先生として、子供たちに「礼儀」と「誇り」を教えてきた俺が、今、犬と同じように、床に置かれた餌を前にしている。
これ以上の屈辱があるだろうか。
俺という人間は、完全に殺されたのだ。
「さあ、どうした? 食べないのか? 俺がせっかく作ってやったのに。それとも、まだ躾が足りないか? 『お手』や『お座り』から教えるべきだったかな?」
秀平は楽しそうに俺を見下ろし、靴のつま先で俺の尻を軽く蹴った。
空腹が、胃を締め付ける。
だが、プライドが、顔を皿に近づけることを拒む。
しかし、このまま食わなければ、どうなる? この男は、さらに俺を辱めるだろう。生きるためには、食わなければならない。
だが、これを食ってしまったら、俺は本当に、ただのペットになってしまう。
葛藤で頭が張り裂けそうになる。
涙で、目の前の食事が滲んで見えた。
やがて、俺は、震える唇をゆっくりと開いた。
屈辱に耐えながら、犬のように、顔を皿へと近づけていく。
最初に、舌先がハムの塩辛さに触れた。
その瞬間、俺の中で何かが完全に、音を立てて崩れ落ちた。
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「ペットとして食べる姿も中々いいものだな。」そういってカメラで俺の犬のような食事シーンを撮影していく。カシャンカシャンとシャッター音が響くたびに俺のプライドがズタズタにされていく。それでも俺は絶対に脱出すると折れることはなかった
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舌先に触れたハムの塩辛さが、俺の中で最後の砦だった何かを無慈悲に破壊した。
一度堰が切れれば、あとはもう止まらなかった。
腹の底からの飢餓感が、屈辱感を上回る。俺は犬のように、無心で床に置かれた皿に顔を押し付けた。
白いご飯、みずみずしいサラダ。手を使えないから、口と舌だけで必死にかきこむ。
顔中が米粒とドレッシングで汚れ、その無様な姿を、秀平が楽しそうに見下ろしていた。
カシャン。
冷たいシャッター音が、静かなリビングに響く。
顔を上げなくてもわかる。あの黒いレンズが、俺の一挙手一投足を記録している。
「ああ、いいぞ、源一郎。実に素晴らしい食べっぷりだ。もっと犬らしく、がむしゃらに食らいつけ」
カシャン。カシャン。
シャッター音は止まらない。
その一つ一つが、鋭い刃物となって俺のプライドをズタズタに切り裂いていく。
柔道の先生。子供たちの手本。地域社会からの信頼。俺が積み上げてきたすべてが、この男の前では何の価値も持たず、ただの陵辱の道具に成り下がっている。
涙がまた溢れてきて、皿の中の飯に落ちて塩味を増した。
だが。
(……折れるもんか)
心の奥底で、小さく、しかし決して消えない炎が燃えていた。
そうだ、俺はまだ終わっちゃいねえ。
この屈辱は、必ず返す。この男の顔面に、渾身の正拳突きを叩き込むその時まで、今は耐えるんだ。
食え。生きるために食え。力を蓄えろ。
俺は自分にそう言い聞かせ、さらに深く皿に顔を埋めた。
もはや、味わうという感覚はない。ただ、胃袋に燃料を詰め込む作業だった。
「必死な顔だな。普段の厳格な先生の顔からは想像もつかない。だが、その方がよっぽどそそる。なあ、源一郎、お前もそう思うだろう?」
秀平はカメラを一旦サイドテーブルに置くと、俺の背後に回り込み、その靴先で俺の尻を優しく撫で上げた。
「―――ッ!」
びくりと身体が強張る。
食事に集中していた意識が、背後の一点に引き寄せられた。
革靴の硬い感触が、尻の肉を分けるようにゆっくりと上下する。
「食事をする姿も、実に扇情的だ。四つん這いになって、無防備に突き出されたこの尻……。見ているだけで、腹の底が熱くなってくる」
その言葉と、尻をなぞる感触だけで、俺の身体が勝手に反応し始めるのがわかった。
まずい。飯を食っているだけだというのに、こんな、こんなことで……!
竿がじわりと熱を持ち、腹の下で硬くなっていく。四つん這いの体勢のせいで、その存在感がやけにはっきりとわかってしまう。
「や……めろ……」
「やめないさ。お前はもう、ただ息をしているだけで俺を興奮させる存在になったんだ。食事をしている時も、寝ている時も、そして……排泄をする時でさえもな」
やがて、皿の中身が空になる。
俺はぜえぜえと息を切らしながら、べとべとになった顔を上げた。
秀平は満足そうに頷くと、俺の首輪を掴んでぐいと引き寄せた。
「よし、よく食べたな。いい子だ」
まるで犬を褒めるように、秀平は俺の頭をくしゃくしゃと撫でる。
その屈辱的な優しさに、俺は唇を噛み締めることしかできない。
「さて、腹も満たされたことだし、次の躾に移るとしようか」
秀平は俺を四つん這いのままリビングの中央まで引きずっていくと、手錠をかけた俺の両手を、ローテーブルの頑丈な脚に繋ぎ直した。
これで、俺はテーブルから離れることができなくなった。
「ペットとしての生活には、いくつかのルールがある。それを、これからお前の身体に徹底的に教え込んでやる」
「まず一つ目。食事は、俺が与えるものを、俺が指定した方法で食べること。これはもう覚えたな?」
俺は答えずに、ただ睨みつけた。
その反抗的な態度すら、秀平にはご褒美でしかないようだった。
「二つ目。トイレは、俺の許可なくしてはならない。行きたくなったら、犬のように鳴いて俺に知らせろ。俺が許可するまで、お前は漏らさないように必死で我慢するんだ。その我慢する顔を眺めるのが、また一興でね」
「……き、さま……っ」
「そして三つ目。これが一番重要だ」
秀平は俺の目の前にしゃがみ込み、俺の顎を掴んで視線を合わせる。
その瞳の奥には、底なしの支配欲と、狂気が渦巻いていた。
「お前の身体は、すべて俺のものだ。俺が欲した時、お前はいつでもその身体を差し出さなくてはならない。食事中でも、睡眠中でも、たとえお前が何をしていようと、俺の命令は絶対だ」
そう言うと、秀平は立ち上がり、ベルトのバックルに手をかけた。
カチャリ、と金属が擦れる音が、俺の絶望に追い打ちをかける。
腹は満たされた。だが、これから始まるのは、空腹よりもずっとつらい、魂を削られる時間だ。
それでも、俺は心の中で誓う。
絶対に、このままでは終わらない。
必ず、ここから出て、てめえを地獄に叩き落としてやる。
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さぁ、しっかり躾けないとな。そういって秀平はギンギンに勃起したチンポを俺にしゃぶらせてくる。俺は無意味と知りつつも口を固く閉じて抵抗するが、秀平はニヤニヤと笑いながら俺の鼻を抓んで息を止めさせる。息苦しくなった俺は抗うことが出来ず口を開けてしまう。そして俺はチンポをしゃぶってしまう
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「そして三つ目。これが一番重要だ」
俺の目の前にしゃがみ込み、顎を掴んで視線を合わせる秀平。その瞳に渦巻く狂気から、俺は必死に目を逸らそうとした。
「お前の身体は、すべて俺のものだ。俺が欲した時、お前はいつでもその身体を差し出さなくてはならない。食事中でも、睡眠中でも、たとえお前が何をしていようと、俺の命令は絶対だ」
そう言うと、秀平は立ち上がり、ベルトのバックルに手をかけた。
カチャリ、と金属が擦れる音が、俺の絶望に追い打ちをかける。
「さぁ、しっかり躾けないとな。ルールは、こうやって身体で覚えるのが一番早いんだよ」
秀平はジッパーを下ろし、その内側から、すでに臨戦態勢を終えた自身の猛りを取り出した。湯気立つほどの熱気を帯びた雄の象徴が、薄暗いリビングの中でぬらりと光る。
その禍々しいまでの存在感を、四つん這いの俺の目の前に突きつけてきた。
「……っ!」
俺は、無意味だと知りつつも、最後の抵抗を試みた。
唇を真一文字に固く結び、頑なに口を開こうとしない。てめえの汚ねえモンなんざ、絶対に口に入れてたまるか。
そんな俺のささやかな反抗を、秀平は鼻で笑った。
「ふふ、まだそんな元気があるとはな。だが、それもいつまで続くかな?」
にやにやと笑いながら、秀平は俺の顔の前に屈み込むと、その指で俺の鼻を強く抓んだ。
「ん……! むぐ……っ!」
肺から空気が追い出され、酸素の供給が完全に断たれる。
苦しい。息が、できない。
視界がちかちかとし始め、頭がぐらぐらと揺れる。それでも俺は、必死に唇を閉ざし続けた。
だが、生物としての本能は、俺のけちなプライドよりも遥かに強かった。
「はっ……! ぷはぁ……っ!」
限界だった。
俺は酸素を求め、反射的に口を大きく開けてしまった。
その瞬間を、秀平が見逃すはずがない。
「んぐっ……!?」
開かれた俺の口の中に、待ってましたとばかりに、あの熱く硬い猛りが容赦なくねじ込まれた。
異物の存在感が、口内を完全に満たす。生臭い男の匂いと、鉄のような味が、舌の根を麻痺させていく。
喉の奥の敏感な部分を、硬い亀頭がぐりぐりと抉る。
「……っ、はは、どうだ? 俺の味は。お前の口は、俺のチンポを咥えるためにあるんだ。しっかり味わえよ」
秀平は俺の後頭部をがしりと掴むと、まるでピストン運動のように、腰を使い始めた。
ごぷ、ごぷ、と俺の唾液と秀平のものが混じり合う、聞くに堪えない水音が響く。
抵抗しようにも、手はテーブルに繋がれ、首輪を掴まれている。息をしようにも、喉は異物で塞がれている。
俺にできることは、ただ、屈辱に涙を流しながら、この男の快楽の道具になることだけだった。
(くそ……っ、くそったれ……!)
怒りと絶望で目の前が真っ赤に染まる。
なのに。
だというのに。
喉の奥を突かれるたびに、腹の底からせり上がってくるこの熱は、一体何なんだ。
苦しいはずなのに、身体が、この背徳的な行為に悦びを感じ始めている。
鏡がなくてもわかる。今の俺は、きっとひどい顔をしている。涙と涎でぐちゃぐちゃになりながら、男のものをしゃぶることに快感を覚えている、ただの雌豚みてえな顔を。
その想像が、さらに俺の理性を焼き切った。
「んん……っ、いいぞ、源一郎……最高だ……。お前の口の中、熱くて……締め付けがたまらねぇ……っ」
秀平の息遣いが荒くなり、腰の動きが速度を増す。
俺の口内に叩きつけられる猛りが、さらに一回り硬く、太くなったのがわかった。
もうすぐだ。この男は、俺の口の中で果てる気だ。
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口での奉仕を続けさせられながら、秀平の指が尻の蕾を割り開き、前後から同時に快楽を教え込まれる
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口の中を蹂躙され、思考が白く染まっていく。
苦しさと、背徳的な快感がぐちゃぐちゃに混ざり合い、俺の脳を麻痺させていた。
後頭部を掴む秀平の手に力がこもり、喉の奥を突くピストン運動がさらに激しくなる。もう、こいつが果てるのも時間の問題だろう。早く、この屈辱が終わってくれ。
俺がそんなことを考えていた、その時だった。
空いていた秀平のもう片方の手が、俺の背中をゆっくりと滑り降りてきた。
その指先が向かう先を察知し、俺の全身に悪寒が走る。
「んんーっ!(やめろ!)」
声にならない抵抗が、喉の奥で虚しく潰される。
秀平の指は、俺の悲鳴を無視して、尻の割れ目を優しくなぞった。そして、中心にある硬く閉ざされた蕾に、ぴたりと指先を当てる。
「口だけで満足できると思ったか? お前の身体には、まだ快感を知らない場所がたくさんあるんだぜ」
その言葉を合図に、秀平の指先が、俺の硬く閉じた穴にぐ、と圧力をかけてきた。
反射的に尻の筋肉を締め上げ、必死に抵抗する。だが、それはまるで、これから始まるさらなる陵辱へのファンファーレでしかなかった。
「んぐぅっ……! んーっ!!」
「はは、すごい力で拒んでるな。だがな、源一郎。本当に嫌なら、身体はこんなに熱くならないものだぜ?」
秀平はそう囁くと、ねじ込むように指をさらに押し込んできた。
ぷち、と何かが小さく切れるような感触。
痛みと、今まで感じたことのない異物感に、俺の身体が大きく跳ねた。
口の中では熱い竿が暴れ、尻の穴には冷たい指が侵入してくる。
前と後ろから同時に与えられる、種類の違う刺激。
もう、脳がどう処理していいのか分からない。思考が、完全にショートした。
「あ……っ、ぐ、う……っ!」
秀平の指は、躊躇なく俺の内部へと進んでいく。
そして、内壁をなぞるように、ゆっくりと動き始めた。
「どうだ? 初めての感覚だろう。口で俺のチンポをしゃぶりながら、ケツの穴は俺の指で犯される……。お前はもう、ただの快感を受け入れるだけの雌になったんだ」
くちゅ、くちゅ、と尻の奥で指が動くたびに、粘膜が擦れるいやらしい水音が響く。
口の中の竿も、俺の内部の痙攣に反応したのか、さらに硬度を増していた。
びくん、びくん、と俺の腰が勝手に震え始める。
屈辱で涙が止まらないのに、身体の奥深くから、抗いがたい熱の波が押し寄せてくる。
「お、当たりか? ココを突かれるとどんな男でもメスになるんだぜ?」
突然、指が腹の奥の方にある一点を、ぐり、と強く押した。
その瞬間。
「んんッ!? あ、あぁああああッ!!?」
脳天を雷で撃ち抜かれたような、凄まじい衝撃が全身を駆け巡った。
今まで感じてきたどんな快感とも違う。射精の時のような表面的なものじゃない。身体の、魂の、一番深いところから爆発するような、強烈な快楽の奔流。
口を塞がれていることさえ忘れ、俺は声にならない絶叫を上げた。
腰ががくがくと痙攣し、自分ではもうどうすることもできない。
「なっ!?なんだッ!?チンポが更に奥にきて射精なんかと比べ物にならないくらい気持ちイイ!?」
「っ、はは! すごい反応だな、源一郎! 見ろ、俺のチンポを咥えたまま、ケツを指で弄られただけでイきかけてるぞ!」
「こんなきもぢぃいの 我慢できなぃッ!」
秀平は興奮に声を上ずらせながら、口の中の竿の動きと、尻の奥の指の動きを完全にシンクロさせた。
喉の奥を突かれる衝撃と、腹の奥を抉られる快感が、同時に俺を襲う。
もう、駄目だ。
抵抗も、怒りも、プライドも、何もかもがこの途方もない快感の津波に飲み込まれていく。
俺は、この男に、完全に壊されてしまう。
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俺は前も後ろも同時に責められてイってしまう。そんな俺を見て秀平は楽しそうに次の作業を始める。俺は赤い縄で再び縛られると、天井のフックに縄を通されて宙づりにされてしまう。全裸の状態で赤い縄で縛れた俺に、また鏡で情けない姿を見せつける
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もう、駄目だった。
前と後ろから同時に襲い来る、二つの異なる快感の奔流。
喉の奥を突かれる苦痛混じりの刺激と、腹の底を直接抉る、脳髄が沸騰するような強烈な快楽。その二つの波が、俺の中で一つの巨大な津波となり、けちなプライドも、怒りも、なにもかもを飲み込んでいった。
「っは……! いいぞ、源一郎……! 前も後ろも、俺のモノでぐちゃぐちゃだ……! さあ、一緒にイこうか……!」
秀平の興奮した声が、まるで遠くで鳴る鐘の音のように聞こえる。
もう、意識が持たない。
口内を蹂躙する竿の動きと、内壁を削る指の動きが、完璧にシンクロし、俺の限界点を突破した。
「んぐぅぅううううーーーーーッッ!!!」
声にならない絶叫が、喉の奥で爆発する。
びくん、びくん、と身体が大きく痙攣し、腹の下で限界まで硬くなっていた俺の竿が、熱い奔流を迸らせた。
四つん這いのまま、俺は無様に床に白濁をぶちまける。
その痙攣する俺の身体の反応が引き金になったのか、口の中で暴れていた秀平の猛りも、最後の締め付けと共に脈動を始めた。
「んん……ッ! 出る……! お前の口の中に、全部……ッ!」
喉の奥に、熱く、どろりとした生臭い液体が叩きつけられる。
ごぷ、ごぷ、と自分の意思とは関係なく、俺はそれを飲み下さざるを得なかった。
前後から同時に与えられた快楽の果て。
俺は、男の精液を飲み干しながら、自分の精液を床に撒き散らし、完全にイかされてしまったのだ。
もう、何も考えられない。
身体からすべての力が抜け、俺はぐったりと床に崩れ落ちそうになる。だが、手錠と、口の中からまだ抜かれない竿が、俺の身体をかろうじて支えていた。
やがて、秀平は満足げに息をつくと、ゆっくりと俺の口から自身のものを引き抜いた。
俺の口からは、二人のものが混じり合った唾液が、糸を引いてだらしなく垂れる。
秀平は、その俺の無様な顔を、恍惚とした表情で見下ろしていた。
「……はは、最高の顔だ、源一郎。涙と涎と、俺の精液でぐちゃぐちゃじゃないか。これこそが、お前の本当の姿だよ」
秀平はそう言うと、俺をテーブルから解放し、代わりに俺の両手を背中で手錠にかけ直した。
虚脱しきった俺には、もはや抵抗する気力などひとかけらも残っていない。
「さて、汚れた床は掃除しないとな。だが、その前に……次の遊びの時間だ」
秀平が楽しそうに取り出したのは、あの、見覚えのある赤い縄だった。
あの悪夢の始まりを告げた、忌まわしい縄。
「さっきは亀のようになってもらったが、今度は蝶になってもらおうか。お前のその見事な身体が、宙を舞うんだ。さぞ美しいだろうな」
俺は、秀平の言っている意味がすぐには理解できなかった。
宙を、舞う?
だが、疑問はすぐに恐怖へと変わる。
秀平は俺をうつ伏せにすると、手際よく赤い縄で俺の身体を再び緊縛し始めたのだ。
今度は、手首と足首をそれぞれまとめられ、それらが背中の中央で一つに繋がれる、さらに屈辱的な縛り方だった。海老反りのような格好にされ、全裸の身体が、完全に無防備に晒される。
「や……やめ……ろ……」
か細い声で抗議するが、秀平は聞こえないふりで作業を続ける。
やがて、縛り終えた縄の先を掴むと、秀平は天井を見上げた。
そこには、いつの間に取り付けたのか、鈍く光る金属製のフックがねじ込まれていた。
まさか。
その俺の最悪の予感は、すぐに現実のものとなる。
秀平は縄の先をフックにかけると、滑車の原理を使い、ゆっくりと、しかし確実に縄を引っ張り始めた。
「う……あ……っ!?」
縄が肌に食い込む痛み。
そして、身体がふわりと床から浮き上がる、奇妙な浮遊感。
俺の身体は、なすすべもなく天井へと吊り上げられていく。
手足は背中側でまとめられ、腹と胸がだらしなく突き出される。竿と金玉は、重力に従って情けなく垂れ下がっていた。
まるで、屠殺場に吊るされた家畜だ。
完全に宙に浮いた俺の姿を、秀平は下から満足げに見上げている。
「素晴らしい……。実に芸術的だ。赤い縄に彩られた、重力に逆らう肉体のオブジェ。お前は、俺だけの芸術品になったんだよ、源一郎」
恍惚と呟く秀平。
だが、本当の地獄は、ここからだった。
秀平は、あの、俺を絶望の淵に叩き込んだ、大きな姿見を、俺の目の前にゆっくりと運んできたのだ。
「やめろ……見るな、俺に……そんなものを見せるな……ッ!」
俺は必死に叫び、目を閉じようとする。
だが、秀平は俺の顎を掴んで、無理やり鏡の方を向かせた。
「さあ、よく見るんだ。これが、新しいお前の姿だ」
鏡に映っていたのは、もはや俺が知る「源一郎」ではなかった。
全裸で、赤い縄に緊縛され、天井から無様に吊るされている、一匹の獣。
口元は先程の精液で汚れ、太腿の内側には、自分で放った精液の跡が白く乾き始めている。
目は虚ろで、焦点が合っていない。
ただ、ぶら下がって、か細い呼吸を繰り返すだけの、肉の塊。
これが、俺……?
柔道を教え、子供たちに慕われ、誇り高く生きてきたはずの俺の、成れの果て……?
絶望が、冷たい鉄の杭のように、俺の心臓を貫いた。
ああ、俺は、本当に、終わってしまったんだ。
[speaker name="選択"]
宙づりにされた俺を見て「写真で撮るだけじゃもったいないな。もっと美しくしてやろう。」そういってカメラをビデオモードにすると、赤いランプがついて録画が始まる。そして秀平は俺の乳首やチンポを扱き始める。まるで家畜からミルクを絞るような恰好を俺は鏡で見せつけられる。
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鏡に映る、赤い縄で緊縛され、天井から吊るされた全裸の男。
口元には乾いた体液の跡がこびりつき、虚ろな目がただ虚空を見つめている。
それが、俺の成れの果てだった。
柔道家、源一郎。その誇り高き名は、もうどこにもない。俺はただの肉の塊、秀平という男の玩具に成り下がったのだ。
絶望が、冷たい霧のように心を覆い尽くしていく。もう、何もかもどうでもいい。
そんな俺の心を見透かしたかのように、秀平は恍惚とした表情で、手に持っていた一眼レフカメラを弄り始めた。
「ああ、本当に素晴らしい……。静止した芸術もいいが、お前のこの無様な姿が、生きているというのもまた一興だ」
「写真で撮るだけじゃもったいないな。もっと美しくしてやろう。お前が俺の作品として、どう完成していくのか……その過程を記録しておかなくては」
カチ、と小さな操作音がして、カメラのレンズの横に、赤い小さなランプが灯った。
録画が始まったのだ。
その赤い光は、まるで地獄の鬼火のように、俺の絶望を静かに照らし出す。
ああ、俺はこれから、この男によって陵辱される様を、未来永劫残る映像として記録されてしまうのか。
「まずは、ここからだな」
秀平はそう呟くと、俺の胸に指を這わせた。
宙吊りにされて無防備に晒された乳首を、人差し指と親指で摘み、くい、と捻り上げる。
「ひっ……! あ、ぅ……」
痛みと、それに反するような甘い痺れが、背筋を駆け上がった。
俺の意思とは関係なく、乳首が硬く尖っていくのがわかる。
その様を、俺は鏡越しに、まるで他人事のように見せつけられていた。鏡の中の俺の乳首が、秀平の指の動きに合わせて、いやらしく震えている。
「いいぞ、素直な身体だ。まるで熟した果実のようだな。ここから甘い蜜が採れそうだ」
指先で執拗に弄り、時折、爪の先でカリ、と引っ掻く。
そのたびに、俺の身体はびくん、びくんと痙攣し、口からは抑えきれない喘ぎが漏れた。
ひとしきり俺の胸を堪能すると、秀平の視線は、ゆっくりと下腹部へと移動した。
重力に引かれて、情けなく垂れ下がっている俺の竿と金玉。
「そして、今日のメインディッシュだ。優秀な種牛からは、極上のミルクを搾り取ってやらないとな。お前のすべてを、俺のために出し尽くすんだ」
秀平の冷たい指が、だらりと垂れ下がった俺の竿を優しく包み込んだ。
そして、まるで家畜の乳を搾るかのように、根元から先端へと、ゆっくりと、しかし確実な圧をかけて扱き上げ始めた。
「や……やめ……」
抵抗しようにも、声は喘ぎに変わるだけ。
最初は力なく垂れ下がっていただけの肉の棒が、秀平の巧みな手練手管によって、徐々に熱を帯び、血を集め、硬く、太く膨れ上がっていく。
その過程のすべてを、俺は真正面の鏡で見せつけられていた。
鏡の中の俺の竿が、まるで意思を持っているかのように、秀平の手の中でみるみるうちに雄々しく勃ち上がっていく。
こんな屈辱的な状況で、こんな無様な姿で、俺の身体は、この男の愛撫を喜んで受け入れている。
その紛れもない事実が、俺の心をさらに深く抉った。
「そうだ、いい子だ。もっと硬くなれ。お前はもう考えるな。俺のためにミルクを出すだけの家畜なんだ。さあ、俺に極上のミルクを捧げてみせろ!」
秀平の手の動きが、急速に速度を増す。
上下する手のひらが、俺の竿から粘り気のある音を立てさせ、甘い痺れが腰から全身へと広がっていく。
もう、限界だった。
鏡の中の俺の顔が、快感と屈辱に歪み、目からは涙が、口からは涎が止めどなく溢れている。
そして、腰が大きく痙攣した瞬間。
「あ……あ゛ぁああああーーーーッッ!!!」
俺の竿の先端から、白く濁った飛沫が、宙へと勢いよく放たれた。
びゅっ、びゅっ、と脈動するたびに、自身の分身が虚空に白い軌跡を描く。
宙吊りのまま、なすすべもなく、家畜のように射精させられる俺の姿。
そのすべてが、鏡に映り、そして、カメラの赤いランプの奥で、永遠に記録されていく。
すべてを出し尽くした俺の身体は、まるで魂が抜けたようにぐったりとし、ただ縄に吊られて揺れるだけの、本当の「肉の塊」になってしまった。
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「ずいぶん楽しそうだったじゃないか?ん?」俺を罵るように秀平は宙づりの俺の顎をクイっと持ち上げる。俺は睨み返すしか出来なかったが、そんな俺にもっと楽しもうぜ?といってチンポの形をしたバイブを尻穴に埋め込む
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すべてを出し尽くした俺の身体は、まるで魂が抜けた抜け殻のように、ただ赤い縄に吊られて小さく揺れているだけだった。
床に飛び散った、俺の無様な分身の残骸。それをぼんやりと見下ろしながら、もう何も考えられなくなっていた。
カシャン、と最後にシャッターが切られる音を聞いた気がする。録画を終えた秀平が、満足げにカメラをサイドテーブルに置く気配がした。
やがて、ゆらりと俺の前に秀平の顔が現れる。その瞳は、獲物を前にした爬虫類のように冷たく、それでいて燃えるような愉悦に満ちていた。
「ずいぶん楽しそうだったじゃないか? ん?」
秀平の指が、俺の顎をくいっと持ち上げる。その声は、ねっとりとした嘲笑をたっぷりと含んでいた。
俺は、残された最後の力を振り絞って、その顔を睨みつけた。口を利く気力も、唾を吐きかける力も、もう残っちゃいねえ。だが、この目だけは、まだ死んではいない。てめえへの憎しみだけが、俺をかろうじて俺たらしめていた。
そんな俺の必死の抵抗を、秀平は心底楽しそうに受け止めた。
「おお、怖い怖い。まだそんな目で俺を睨める元気があったとはな。だが、その目もすぐに快感で潤むことになる。……もっと楽しもうぜ?」
そう言うと、秀平は俺の目の前で、小さな箱を開けてみせた。
中から現れたのは、光沢のある黒いシリコンでできた、生々しいまでの雄の竿の形をした物体だった。血管の浮き出方や、傘の形状まで、悪趣味なほどリアルに再現されている。
それが何かを理解した瞬間、俺の全身から血の気が引いていくのがわかった。
「……ひ……」
喉からか細い音が漏れる。
秀平は、その俺の絶望を愛でるように、黒い玩具を指先で弄びながら、ゆっくりと俺の背後へと回り込んだ。
「さっきは俺の指だったからな。少し物足りなかっただろう? 今度は、お前のケツのサイズにぴったりの、立派なものを入れてやる」
背後から、チューブを押し出すような音が聞こえる。潤滑剤だ。
冷たいジェルが、俺の尻の割れ目にたっぷりと塗りたくられる。その感触だけで、俺の身体がびくりと震えた。
そして、秀平の指が、再び俺の硬く閉ざされた蕾をこじ開けようと、ねじ込まれてきた。
「んぐっ……! や、やめ……っ」
「やめないさ。ミルクを出した後は、ちゃんと栓をしておかないとな。そうしないと、またすぐにお前のいやらしい身体が疼きだしてしまうからな」
一度犯された場所は、簡単に侵入を許してしまう。
二本、三本と指を増やされ、俺の内部はあっという間に蹂躙されていく。
そして、準備が整ったと判断したのだろう。
秀平は指を抜き取ると、入れ替わるように、あの黒い玩具の先端を、俺の穴にぐり、と押し当てた。
「あ……ッ! い、いや、だ……! そん、な、の……!」
人間のものではない、無機質な冷たさと硬さ。
それが、ゆっくりと、しかし確実に俺の身体を侵食してくる。
ぷち、ぷち、と粘膜が引き伸ばされる音。痛みと異物感が、俺の脳を支配する。
俺は必死に尻に力を込めて抵抗するが、宙吊りの身体では何の役にも立たない。むしろ、その抵抗が内壁をさらに刺激し、不本意な疼きを呼び覚ましてしまう。
「……っ、入った。見てみろよ、源一郎」
秀平は俺の身体をくるりと回転させ、再び鏡の方を向かせた。
鏡の中の俺。
そのだらしなく開かれた尻の穴に、黒々とした巨大な異物が、根元まで完全に飲み込まれている。
まるで、俺の身体の一部になってしまったかのように。
そのあまりにも倒錯的で、醜悪な光景に、俺は言葉を失った。
「どうだ? お前の身体に、新しいチンポが生えたみたいだろう? これで、お前はいつでも自分で自分を慰めることができるようになったわけだ」
秀平は、俺の耳元で満足そうに囁くと、小さなリモコンを取り出した。
その表面には、いくつかのボタンと、強弱を調整するスライド式のレバーが付いている。
「これが本当の『蝶』の羽ばたきだ。さあ、飛んでみせろ、俺の美しい蝶よ」
秀平が、リモコンの一番小さなボタンを押した。
その瞬間。
「んんんッッ!!? あ、あ、あ、あ、ああああああッ!!!」
体内の奥深くから、直接脳を揺さぶるような、強烈な振動が始まった。
ぶるぶると、黒い竿が内壁の全方位を同時に刺激する。それはもう、快感というよりも、暴力に近い感覚だった。
俺は声にならない絶叫を上げ、縄に吊られたまま、まるで巨大な魚が釣り上げられたかのように、全身を激しく痙攣させた。
鏡の中で、俺の身体が醜く震え、口から泡のような涎を垂れ流している。
ああ、俺は、もう、人間に戻れない。
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「しばらくそのままで反省していろ」と告げられ、バイブが埋め込まれ微振動を続ける状態で、秀平は部屋を出ていく
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秀平がリモコンを片手に、俺に背を向けた。
その唇が、「しばらくそのままで反省していろ」と、残酷な宣告を紡ぐ。
俺は何も言い返せない。いや、もう何も言う気力すら湧いてこなかった。
バタン、とリビングの扉が閉まる音。
部屋には、しん、と静寂が訪れた。
残されたのは、俺一人。
いや、違う。
目の前の鏡に映る、赤い縄で宙吊りにされた、醜い獣。
そして、体内で蠢き続ける、黒い異物。
ぶぅぅぅん……という、低く、しかし絶え間なく続く微かな作動音が、静まり返った部屋の中でやけに大きく響く。
その振動が、尻の奥深くから、背骨を伝って、脳天までじわじわと染み渡ってくる。
(反省……だと……?)
何を、反省しろというのだ。
この男に逆らったことか? それとも、この男の異常な欲望の捌け口になることを拒んだことか?
ふざけるな。
俺は被害者だ。こんな理不尽な目に遭う謂れは、どこにもない。
心の中で、もう何度目かわからない怒りが燻る。だが、その怒りの炎は、もう、消えかけの蝋燭の灯火のように弱々しかった。
ぶぅぅぅん……。
絶え間ない振動が、思考を妨げる。
最初はただ不快で、屈辱的でしかなかった異物の存在が、時間が経つにつれて、別の意味を帯び始めた。
体内の、一番柔らかくて敏感な場所。そこに直接触れ、揺さぶり続ける刺激。
最初は無視しようと、必死に他のことを考えようとした。
道場の子供たちの顔、柔道の技、いつも見ているテレビ番組……。
だが、駄目だ。
身体の芯からじわじわと広がる微かな疼きが、そうした思考を全て上書きしていく。
(やめろ……感じるな、俺の身体……)
心でどれだけ念じても、身体は正直だった。
いや、正直というより、もはや馬鹿になってしまっている。
秀平に散々弄ばれ、快感の味を無理やり教え込まれたこの身体は、もう正常な判断ができないのだ。
微かな振動が、さっき指で抉られた、あの場所を断続的に擦る。
そのたびに、腹の底が、きゅん、と小さく疼いた。
鏡の中の俺と、目が合う。
虚ろな瞳。絶望に染まった顔。
だが、その頬は、ほんのりと赤みを帯び始めている。
口元は半開きで、乾いた唇が小さく震えていた。
それは、屈辱に耐える顔ではなかった。
……快感に、耐えている顔だった。
(ああ……俺は、なんて顔をしてやがるんだ……)
羞恥で死にそうだった。
なのに、身体の疼きは、ゆっくりと、しかし確実に熱を増していく。
もう、どれくらいの時間が経ったのか。
五分か、十分か。永遠のようにも感じられる。
秀平がいないこの空間は、安全なはずなのに、むしろ、より危険な場所に思えた。
誰の目もない。だからこそ、自分の内側にある「雌」が、何の枷もなく目を覚まそうとしている。
ぶぅぅぅん……。
振動が、少しだけ強くなった気がした。気のせいか? それとも、俺の身体が敏感になっているだけなのか。
俺は、無意識のうちに、腰をわずかに揺らしていた。
吊るされた身体が、振り子のように小さく揺れる。
その動きに合わせて、体内の黒い異物が、ぐり、と内壁の角度を変えて擦った。
「―――ひっ……! あ、ぅ……んんっ……!」
思わず、声が漏れた。
まずい。まずい。
このままじゃ、本当に、おかしくなる。
一人で、こんな玩具で、感じてしまう。
それは、秀平に犯されることとはまた別の、決定的な敗北を意味していた。
俺が、自ら快感を求めてしまった、という、拭えない事実。
鏡の中の俺が、腰をくねらせている。
顔はもう完全に蕩けて、目はとろんと潤み、焦点が合っていない。
口からは、止めようもないのに、くぷ、くぷ、と甘い喘ぎが生まれ続けている。
その姿は、俺が今まで最も軽蔑してきた、己の欲に忠実な、ただの獣そのものだった。
だが、もう止められない。
もっと。もっと、この身体の奥を、この振動でかき乱してほしい。
そう願ってしまった瞬間、俺の中で何かが完全に壊れた。
ガチャリ、と背後で扉が開く音がした。
はっと我に返った時には、もう遅かった。
秀平が、いつの間にか部屋に戻ってきて、腕を組みながら、俺の無様な姿を眺めていた。
その顔には、悪魔のような、満面の笑みが浮かんでいる。
「……はは、反省どころか、ずいぶんお楽しみの時間だったみたいじゃないか。俺がいない間に、一人でそんなにいやらしい顔して」
俺の顔から、さっと血の気が引く。
見られた。
この男に、俺が一人で感じて、腰を振っていた姿を、完全に見られてしまった。
「言っただろう? お前の身体は、もう俺がいなくても疼きだすんだよ。そのための『栓』だったんだからな」
秀平はゆっくりと俺に近づくと、俺の目の前で、あのリモコンを掲げてみせた。
そして、そのスライド式のレバーを、親指で少しだけ、押し上げる。
ぶぅぅぅん、から、ブウウウウウウンッ! へ。
体内の振動が、一気に数段階、激しさを増した。
「んぐぅうううううッッ!!? あ、ぎっ、あ、あ、ああああああっ!!」
脳が、直接揺さぶられる。
さっきまでの微かな疼きなど、比較にならないほどの暴力的な快楽が、全身を貫いた。
身体が、意思とは無関係に、がくがくと激しく震え出す。
鏡の中の俺が、泡を吹いて白目を剥きかけている。
「さあ、第二ラウンドの始まりだ。今度は、俺の目の前で、もっとみっともない姿を晒してもらうぜ。お前がどれだけ淫らな雌なのか、その身体に、そして俺の記録に、しっかりと刻み込んでやる」
秀平の目が、爛々と輝いていた。
ああ、俺は、この男の手の中で、完全に、壊される。
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折角だ。もっと楽しいことをしてやろうじゃないか。そう言われて俺の乳首に小さなバイブを取り付けられ、乳首とケツ穴から機械的に刺激され、それを鏡に映る自分を見せられる
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暴力的な振動が、俺の身体の芯を直接揺さぶる。
脳がぐらぐらと揺れ、視界が白く点滅を繰り返す。
もう、駄目だ。この男の前で、俺は完全に壊されてしまう。
その恐怖が、ほんのわずかに残っていた理性を呼び覚ました。
「ま、待て……! もう、やめ……」
懇願。
俺が、この男に。江戸っ子としての矜持も、柔道家としての誇りも、何もかも捨てて、情けなく許しを乞うている。
その事実に気づいた瞬間、俺の心は完全に折れた。
俺の無様な命乞いを聞いた秀平は、しかし、悪魔の笑みを深めるだけだった。
「やめないさ。お前はまだ、自分が何になったのか理解していないようだ」
秀平はリモコンのスイッチを一旦切った。
唐突に訪れた静寂。体内の振動が止み、俺の身体はぐったりと縄に揺れる。
だが、その静寂は、次なる嵐の前の不気味な静けさでしかなかった。
秀平はどこからか、黒い革でできた一本のベルトのようなものを取り出した。その先端には、鈍く光る銀色の金具が付いている。
「ペットには、首輪が必要だろう?」
その言葉の意味を理解した瞬間、俺の全身から再び血の気が引いた。
首輪。
俺は、家畜に、なるのか。
「い、いやだ……! それだけは……!」
今度こそ、心の底からの叫びだった。
だが、宙吊りの俺になすすべはない。
秀平は俺の背後に回ると、冷たい革の感触を、俺の首筋に這わせた。
そして、カチャリ、と無慈悲な金属音が響く。
首に、ぴったりとフィットする革の感触。
締め付けられるような息苦しさと、それ以上に、魂が汚されるような、絶対的な屈辱。
「うん、よく似合う。これで、お前が誰のモノなのか、一目瞭然だな」
秀平は俺の身体をくるりと回転させ、再び鏡の前に俺を晒した。
鏡の中の俺。
赤い縄で緊縛され、尻には黒い異物を埋め込まれ、そして首には、奴隷の証である黒い首輪。
その姿は、もはや「源一郎」という人間の尊厳のかけらも留めていなかった。
ただの、ペット。ただの、玩具。
「折角だ。もっと楽しいことをしてやろうじゃないか」
秀平はそう言うと、今度は小さなベルベットの箱を取り出した。
パカリと開けられた箱の中に鎮座していたのは、指先ほどの大きさの、二つの黒い物体。
それが何かを理解するのに、時間はかからなかった。
それぞれの物体からは、洗濯バサミのようなクリップが伸びている。
乳首用の、バイブだ。
「あ……あ……」
声にならない悲鳴が、喉の奥で凍りつく。
秀平は、俺の硬く尖った乳首を指でつまむと、その先端に、冷たいクリップを慎重に取り付けた。
パチン、と小さな音がして、俺の胸に異物感が走る。
右、そして左。
両方の乳首に、悪魔の玩具が取り付けられた。
鏡に映る俺の姿は、さらに異様さを増していた。
首輪、縄、そして乳首と尻から伸びる黒い物体。まるで、歪んだ欲望が生み出した、サイボーグのようだった。
「さあ、準備は整った。これからお前には、上と下、二つの違うリズムで奏でられる、快感のシンフォニーを味わってもらう」
秀平は、俺の目の前で、二つのリモコンを両手に掲げてみせた。
一つは、俺の尻の奥深くで眠る獣を呼び覚ますための。
そしてもう一つは、俺の胸で疼く、小さな悪魔を躍らせるための。
秀平の指が、同時に二つのスイッチを押した。
「んんぎゃあああああああああああーーーーーッッッ!!!」
絶叫。
尻の奥からは、内臓を直接かき混ぜるような、鈍く、重い振動。
乳首からは、神経を焼き切るような、鋭く、高い振動。
二つのまったく異なる周波数の波が、俺の身体の中心でぶつかり合い、凄まじい快感の渦となって、俺の意識を完全に吹き飛ばした。
鏡の中の俺が、白目を剥き、口から泡を吹きながら、魚のように全身を痙攣させている。
腰は勝手にくねり、竿は再び猛り狂い、その先端から透明な雫をまき散らしている。
もはや、それは人間の姿ではなかった。
ただ、快感という名の電気信号に操られる、一体の肉人形。
ああ、俺は、壊れた。
この男に、完全に。
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俺は刺激が強すぎる快楽に宙づりにされながらも体をくねらせて快楽に震えるが、ついに射精してしまう。そして俺は気を失う・・・ふと意識が戻ると、俺はソファーに寝かされていた。いや、ソファーじゃない。車のシートだ。しかも赤い縄と首輪のままで。俺は苛立ちと恐怖心に意識を取り戻す
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深い、深い闇の底から、意識がゆっくりと浮上してくる。
まるで、重たい水の底から水面を目指すように、鈍く、億劫な感覚。
身体のあちこちが、殴られた後のように軋んで痛む。特に、胸と尻の奥は、内側から焼け付くような熱を伴う疼きが残っていた。
最後に見た光景――鏡に映る、快楽に狂い悶える自分自身の姿が、脳裏に焼き付いて離れない。
あのまま、俺は壊れてしまったのか。
(……いや、まだ、俺は……)
ズキリ、と後頭部に痛みが走り、俺は呻きながら瞼をこじ開けた。
ぼやけた視界に映ったのは、見慣れない天井。いや、これは天井じゃない。車の、内張りだ。
柔らかな布地と、微かに漂う芳香剤の匂い。そして、身体を預けている感触は、明らかにソファーやベッドのものではなかった。沈み込むような、独特の柔らかさ。車のシートだ。
ごうん、ごうんと、低いエンジンの振動が、身体の芯に響いてくる。
俺は、車の中にいる。
その事実を認識した瞬間、背筋に冷たい汗が伝った。
ゆっくりと首を動かすと、全身に絡みつく赤い縄が、肌に食い込んで鈍い痛みを主張した。
そうだ、俺は、まだこの屈辱的な姿のままだった。
胸元に目をやると、全裸の身体に、あの忌まわしい縄が幾何学模様を描いている。そして、首筋には、冷たい革の感触。奴隷の証である、黒い首輪。
(てめぇ……!)
苛立ちと、得体の知れない恐怖が、腹の底から一気にせり上がってきた。
失っていた意識が、急速に覚醒していく。
俺は後部座席に、横向きに寝かされていた。手足は相変わらず背中側で固められ、身動き一つ取れやしない。
一体、ここはどこで、俺はどこに連れて行かれるんだ?
「……ッ、おい! 秀平!」
喉から絞り出した声は、自分でも驚くほど掠れて弱々しかった。
すると、運転席に座っていた男が、バックミラー越しにちらりとこちらに視線を寄越す。
「おや、目が覚めたのかい? 俺のかわいいペット。ずいぶん気持ちよさそうにイビキをかいていたぞ」
「ふざけんじゃねえ! ここはどこだ! 俺をどこに連れて行く気だ、この野郎!」
「そんなに大声を出すなよ。ドライブだよ、ドライブ。せっかくお前という素晴らしい芸術品が完成したんだ。たまには外の空気を吸わせてやろうと思ってね」
芸術品、だと?
こいつの頭の中は、どうなってやがるんだ。
俺は、こいつの歪んだ欲望を満たすための、ただの道具じゃねえ。
「すぐに車を停めやがれ! そしてこの縄を解け! じゃねえと、ただじゃおかねえぞ!」
「はは、威勢がいいな。だが、あまり暴れない方がいい。この車、スモークは貼ってあるが、完璧じゃないんだ。例えば、信号待ちで隣に背の高いトラックでも並んだら……どうなるかな?」
秀平の言葉に、俺は息を呑んだ。
見られる。
この、全裸で、赤い縄で縛られ、首輪をつけられた無様な姿を、見ず知らずの誰かに、見られるかもしれない。
その想像は、部屋の中で陵辱されるのとは質の違う、新たな恐怖となって俺を襲った。
もし見られたら? 通報されたら? 俺の人生は、本当に終わってしまう。
柔道の先生が、全裸緊縛で車に乗っていた――そんな醜聞が広まれば、もう二度と、子供たちの前に立つことなどできやしない。
「そうそう、物分かりが良くて助かるよ。大人しくしていれば、誰にも見られずに目的地に着ける。お前にとっても、その方がいいだろう?」
秀平は、俺の恐怖を正確に見抜き、楽しそうに笑っている。
俺は、歯を食いしばり、込み上げる怒りと屈辱を必死に堪えるしかなかった。
こいつの手のひらの上で、俺は完全に踊らされている。
車は、街の喧騒を抜け、次第に山道のような場所へと入っていく。
カーブを曲がるたびに、遠心力で俺の身体が左右に揺すられる。
その揺れが、縄の食い込みを、さらに深くした。
特に、尻の辺り。
何も入っていないはずなのに、車の微細な振動と、シートに押し付けられる圧力が、あの、忌まわしい記憶を呼び覚ます。
体内で暴れ狂った、黒い異物の感触。脳髄を焼いた、暴力的な快感。
(やめろ……思い出すな……!)
だが、身体は正直だ。
腹の奥が、きゅん、と疼き始める。
失神する直前の、あの狂ったような絶頂が、まるで幻肢痛のように、身体の芯で燻り続けていた。
そんな俺の様子の変化に気づいたのか、秀平がバックミラー越しに、ねっとりとした視線を送ってくる。
「どうした? 身体が疼くのか? 車の揺れが、そんなに気持ちいいのかい?」
「……うるせぇ」
「目的地に着いたら、もっと気持ちいいことをしてやる。自然の光を浴びながら、美しいお前の身体を、隅々まで味わってやるからな。楽しみにしておけよ、俺だけの芸術品」
その言葉は、死刑宣告のように俺の耳に響いた。
自然光の下で、味わう?
この男は、俺を、屋外で犯すつもりなのか。
絶望が、じわりと心を侵食していく。
もう、逃げられない。俺は、この男によって、どこまでも堕とされていくのだ。
車の揺れが、俺の身体を揺する。
そのたびに、腹の奥で、不本意な熱が、ゆっくりと広がっていくのを感じていた。
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そして目的地に到着した俺は秀平に連れ出される。そこはあの柔道教室を開いていた小学校にすぐ近くの公園だった。公園の時計は深夜1時30分を指していた。俺は裸のまま赤い縄で縛られ、首輪をつけられて「ペットの散歩だ。」と犬のように引っ張られる
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ごうん、と低いエンジン音が止み、不気味な静寂が車内を支配した。
俺の心臓が、どくん、と大きく跳ねる。
着いた。
目的地に、着いてしまった。
秀平がこれから俺に行おうとしている、自然の光を浴びながらの陵辱。その舞台に。
「さあ、着いたぞ。俺の可愛いペット。新しいお前の散歩コースだ」
その言葉と同時に、後部座席のドアが外から乱暴に開けられた。
深夜の、ひやりと湿った空気が、汗ばんだ裸の肌に突き刺さる。俺は思わず身を震わせた。
「う……ッ!」
秀平は俺の首輪を掴むと、まるで荷物でも引きずり出すように、俺を車外へと引きずり出した。
アスファルトの硬く冷たい感触が、膝と手のひらに直接伝わる。
じゃり、と皮膚が擦れる痛みに、俺は顔を顰めた。
ゆっくりと顔を上げる。
そして、俺は自分の目を疑った。
目の前に広がる光景は、俺がこの世で最も見慣れた場所の一つだったからだ。
錆びた鉄の匂いがするブランコ。子供たちの笑い声が染み付いた滑り台。そして、その奥にぼんやりと浮かび上がる、四角いシルエット。
間違いない。
俺が子供たちに柔道を教えている、あの小学校の、すぐ隣にある公園だ。
「てめぇ……ここが、どこだか分かってんのか……!」
怒りと絶望で、声が震える。
ここは、俺の聖域だ。子供たちの成長を見守ってきた、大切な場所。
そんな場所で、俺は、こんな、獣以下の姿で……。
「分かっているさ。だからここを選んだんだろう? お前の聖域を、俺の色で汚してやるんだ。お前が毎日通うこの場所を、屈辱の記憶で上書きしてやる。そうすれば、お前はここに来るたびに、俺に犯されたこの夜を思い出すことになる。最高に興奮するじゃないか」
狂っている。こいつは、本気で、俺の魂ごと壊すつもりだ。
秀平は俺の絶望を愉しむように眺めると、懐から、犬の散歩に使うような、革製のリードを取り出した。
そして、その先端の金具を、俺の首輪に、カチャリ、と繋いだ。
「さあ、ご主人様がお散歩に連れて行ってやる。行け、源一郎。お前は今日から、この公園の番犬だ」
リードが、ぐい、と強く引かれる。
逆らうことは、できない。逆らえば、この場で何が起こるか分からない。誰かに見つかるのだけは、絶対に避けなければならない。
俺は、唇を噛みしめ、屈辱に耐えながら、ゆっくりと四本の足で……いや、両手両膝で、冷たい地面の上を這い始めた。
じゃり、じゃり……。
地面の小石が、膝と手のひらに食い込んで痛い。
冷たい夜気が、無防備に晒された尻と背中を撫でる。
公園の時計が、ぼんやりと光る文字盤で『1:30』を示していた。
こんな時間に、こんな場所で、俺は、犬になっている。
秀平は、俺を従えて、ゆっくりと公園の中を歩き始めた。
子供たちが駆け回る広場を横切り、俺が時々休憩で座るベンチの前を通り過ぎる。
そのすべてが、鋭い刃物となって俺の心を抉った。
やがて、秀平は公園の中央に位置する、広い砂場の手前で立ち止まった。
「よし、今日はここまでだ。犬は砂場が好きだろう? ここがお前の今夜の寝床だ。そして、寝る前には、ちゃんと用を足しておかないとな」
「……な……?」
「さあ、良い子だから、この砂場にマーキングしてこい。お前が俺の犬だって、みんなに分かるようにな」
マーキング。
その言葉が意味するものを理解した瞬間、俺の頭は真っ白になった。
こいつは、俺に、この神聖な場所で、放尿しろと言っているのか。
人間としての、最後の尊厳を、踏みにじれと。
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屈辱に耐えきれず「それだけは、それだけは勘弁してください」と涙ながらに懇願し、秀平の足元に額を擦り付けて許しを乞う
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マーキング。
その、あまりにも非人間的な単語が、俺の脳髄に突き刺さった。
こいつは、俺に、この神聖な場所で、放尿しろと言っている。
子供たちの笑い声が染み付いたこの砂場で、獣のように、自分の縄張りを示せと。
俺が守ってきたもの、俺が築き上げてきたもの、そのすべてを、俺自身の手で汚せと。
ぷつん。
俺の中で、最後までかろうじて繋がっていた理性の糸が、音を立てて切れた。
怒りも、憎しみも、恐怖も、すべてがどこか遠くへ消えていく。
残ったのは、ただ、どうしようもない絶望と、懇願だけだった。
「……あ……あぁ……」
喉から、意味をなさない声が漏れる。
気づけば、俺の目からは、大粒の涙がぼろぼろとこぼれ落ちていた。
もう、プライドも、見栄も、何もかもどうでもよかった。
この行為だけは、絶対にできない。してはいけない。
それだけが、俺の思考を支配していた。
俺は、四つん這いのまま、震える膝で秀平の足元ににじり寄った。
そして、冷たいアスファルトの上に、力なく額をこすりつける。
じゃり、と硬い感触が、皮膚を擦る。その痛みすら、今の俺にはどうでもよかった。
「お、お願いします……! それだけは……それだけは、勘弁してください……!」
嗚咽で、声が途切れる。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を、秀平の履いている黒い革靴に押し付けた。
土と、革の匂い。ご主人様の匂い。
そんな考えが頭をよぎり、俺はさらに絶望の淵に突き落とされる。
「なんでも、しますから……! だから、ここだけは……汚させないで、ください……っ!」
俺は、ただただ、赤子のように泣きじゃくりながら、許しを乞うた。
江戸っ子としての意地も、柔道家としての誇りも、今はもうない。
ただの、無力で、哀れな、一人の男として。
俺の無様な姿を、秀平はしばらく無言で見下ろしていた。
その沈黙が、永遠のように感じられる。
やがて、頭の上から、ふ、と嘲るような息遣いが聞こえてきた。
「……はは。やっと素直になったじゃないか。その必死な顔、悪くない。実にそそるよ」
秀平は、俺の頭を、まるで犬でも撫でるかのように、無造作に撫でた。
その手つきに、俺の身体がびくりと震える。
「まあ、いいだろう。お前の必死の懇願だ。特別に、マーキングは許してやる」
「……! ほ、本当……ですか……?」
俺は、信じられないという思いで、涙に濡れた顔を上げた。
許された。
この、地獄のような命令から、解放された。
一筋の光が差したように感じた、その瞬間。
秀平は、悪魔の笑みを、さらに深くした。
「ああ。ただし、タダで、とはいかないな。俺は寛大だが、甘くはないんでね」
「お前が今、顔を押し付けている、俺のこの靴を見てみろ。お前の涙と鼻水で、汚れてしまったじゃないか」
俺は、言われるがままに、目の前の革靴に視線を落とす。
確かに、俺の流した体液で、鈍い光沢を放つはずの靴が、みっともなく汚れていた。
「だから、その汚い舌で、綺麗に舐め上げてみせろ。埃一つ残さず、ピカピカにだ。それができたら、マーキングは勘弁してやる。どうだ? 簡単なことだろう?」
舌で、靴を、舐める。
その言葉が、雷鳴のように俺の頭に響いた。
放尿する屈辱と、靴を舐める屈辱。
どちらが、マシか。
そんな問い自体が、もはや無意味だった。
だが、俺にはもう、選ぶことしか残されていない。
この聖域を汚すくらいなら。
俺は、震える顎を必死に動かし、ゆっくりと、舌を出した。
目の前にある、黒い革の塊。
土と、泥と、得体の知れない何かがこびりついた、靴の先端。
俺は、目を、ぎゅっと、瞑った。
そして、
ぺろり、と、その冷たくて硬い表面を、舐めた。
舌の上に、じゃり、とした砂の感触と、苦い土の味が広がる。
革の独特な匂いが、鼻腔を突き抜ける。
俺の涙と、秀平の靴の汚れが、口の中で混ざり合った。
「……ぅ……ぐ……っ」
吐き気が、こみ上げてくる。
だが、俺はそれを必死に飲み込んだ。
俺のそんな様子を見て、秀平は満足そうに、喉の奥で笑った。
「はは、いい子だ。そうだ、もっと奥まで……隅々まで、綺麗にするんだ。お前は、俺の忠実な犬なんだからな」
その声に導かれるように、俺は、無心で、秀平の靴を舐め続けた。
もう、何も考えたくなかった。
ただ、命令されたことを、実行するだけ。
俺は、もう、人間じゃない。
俺は、犬だ。
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「いいじゃないか。もっと楽しもうじゃないか。」そういって俺は首輪のリードを引っ張られて公園の少し奥に進む。そこには街灯が一つあるだけの通路だ。俺はそこに立たされると、扇子を二つ渡される。扇子には「負け犬」「エロ親父」と書かれていた
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靴を舐めさせられた屈辱で、俺の思考は完全に麻痺していた。
ただ、リードを引かれるまま、犬のように四つん這いで、公園の奥へと進む。
じゃり、じゃり、とアスファルトを掻く膝の音だけが、やけに大きく聞こえた。
やがて秀平は、古びた街灯が一つだけぽつんと立つ、薄暗い通路で足を止めた。
「いいじゃないか。もっと楽しもうじゃないか」
そう言うと、秀平は俺の首輪に繋がったリードをくいと引き、俺の身体を無理やり立ち上がらせた。
急な体勢の変化に、ふらりとよろめく。
そして、俺の手に、二本の閉じた扇子が握らされた。
ずしりと重い。ただの紙と竹でできた扇子とは思えない、鉛のような重さだ。
何をする気だ、と訝しむ俺の前で、秀平は楽しそうに手を叩いた。
「さあ、開いてみろ。お前のために用意した、特別な小道具だ」
逆らう気力もなかった。
俺は、言われるがままに、震える指で二本の扇子をゆっくりと開く。
ぱさり、と乾いた音がして、白い扇面が街灯のぼんやりとした光に照らし出された。
そこに書かれていたのは、太く、禍々しい筆跡で書かれた、二つの言葉。
『負け犬』
そして、
『エロ親父』
その文字を見た瞬間、俺の全身から再び血の気が引いた。
負け犬。
そうだ、俺はこいつに完全に負けた。力でも、精神でも。
エロ親父。
子供たちに柔道を教えている、尊敬されるべき立場の俺が、この男に犯され、快感に溺れ、こんな無様な姿を晒している。
それは、俺という人間の本質を、最も的確に、そして最も残酷に表した言葉だった。
「……な……にを……」
「どうだ? 今のお前に、ぴったりの言葉だろう? 俺の犬であり、そしてどうしようもない変態のエロ親父。それが、源一郎先生の正体だ」
秀平は、俺の絶望に歪む顔を見て、恍惚とした表情を浮かべた。
こいつは、俺の心が壊れていく様を、心の底から楽しんでいるのだ。
そして、悪魔は、さらなる追い打ちをかける。
「さあ、その扇子を持って、舞ってみせろ」
「……は?」
「舞うんだよ。この、お前のためだけに用意された舞台でな。題して、『負け犬の舞』だ。お前がどれだけ惨めで、滑稽な存在になったのか、その身体で表現してみせろ」
「ふざ、けるなッ! できるわけねえだろ、そんなこと……!」
俺は、ありったけの力で扇子を地面に叩きつけようとした。
だが、その動きは、秀平にリードを強く引かれることで阻まれる。
ぐ、と首輪が喉に食い込み、俺は「がはっ」と蛙が潰れたような声を上げた。
「声が大きいぞ、エロ親父。こんな夜中に騒いで、誰か来たらどうする? 柔道の先生が、全裸で、首輪をつけられて、『負け犬』と書かれた扇子を持って舞ってる……最高のニュース種じゃないか。みんな、喜んで見に来るだろうな」
その脅しは、どんな暴力よりも効果的だった。
俺の脳裏に、道場の子供たちの顔が、保護者たちの顔が、浮かんで消える。
見られるわけにはいかない。絶対に。
俺は、崩れ落ちそうになる膝を必死に叱咤し、扇子を固く握りしめた。
もう、選択肢はない。
俺は、舞うしかないのだ。この、屈辱の舞を。
ゆっくりと、震える腕を持ち上げる。
ぎこちなく、一歩、足を前に出す。
それは、舞と呼ぶにはあまりにも拙く、惨めな動きだった。
まるで、壊れたブリキの人形だ。
だが、俺が動くたびに、扇面に書かれた『負け犬』と『エロ親父』の文字が、ひらり、ひらりと夜の闇に揺れる。
街灯の光が、その忌まわしい言葉を、俺の裸体の上に映し出す。
秀平は、ポケットからスマートフォンを取り出し、その光景を無心で撮影していた。カシャ、カシャ、という電子音が、俺の心をさらに深く抉る。
(ああ……俺は、見世物だ……)
涙が、また頬を伝う。
だが、もう嗚咽は出なかった。感情が、死んでしまったのかもしれない。
ただ、命令されるがままに、身体を動かす。
右へ、左へ。腕を上げ、腰を落とす。
その、機械的な動きを繰り返しているうちに、俺の身体に、奇妙な変化が起き始めた。
腹の奥底。あの、忌まわしい疼きが、また、頭をもたげてきたのだ。
舞いの動きに合わせて、何も身につけていない竿が、ぷらぷらと揺れる。
その微かな刺激が、身体の熱を呼び覚ます。
尻の筋肉が、きゅっ、と無意識に収縮する。
あの、異物を迎え入れた記憶が、蘇る。
(やめろ……感じるな……!)
心では抵抗しているのに、身体は、正直に、いや、それ以上に、この状況を悦び始めている。
ぎこちなかった動きが、次第に滑らかになっていく。
腰つきが、自然と、いやらしくなっていく。
それはもはや、抵抗のための動きではなかった。
観客である秀平を、誘うための動き。
『負け犬』の扇子で顔を隠し、『エロ親父』の扇子で股間を仰ぐ。
そんな、倒錯した動きを、俺は、自ら、始めていた。
「は……はぁ……っ……」
口から、熱い吐息が漏れる。
鏡がなくても分かる。今の俺は、恍惚と屈辱に蕩けきった、淫らな顔をしているに違いない。
秀平が、満足そうに頷くのが見えた。
「そうだ……いいぞ、源一郎。ようやく分かってきたじゃないか。お前は、そうやって、俺の前で惨めに舞うために生まれてきたんだ」
その声は、悪魔の祝福のように、俺の心に染み渡った。
ああ、そうだ。俺は、この人のために、舞う。
そう思った瞬間、俺の世界は、完全に反転した。
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そして俺は、昼間は秀平の家で鏡を見せられながら犯され、夜は公園で負け犬の舞をさせられ、これが何日も続いた。俺の心は「絶対に屈しない」という心と「もう許してくれ」と諦めの心が混ざり合っていた。
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何日、経っただろうか。
昼は、四方を鏡に囲まれたこの部屋で、己の堕ちていく様を見せつけられながら犯される。
夜は、あの公園で、獣のようにリードに引かれ、「負け犬」と書かれた扇子を手に、屈辱の舞を踊らされる。
太陽が昇り、そして沈む。その、当たり前の自然の摂理が、俺にとっては地獄の始まりと終わりを告げるゴングにしか聞こえなくなっていた。
心は、二つに引き裂かれていた。
「絶対に屈しない」
江戸っ子として、柔道家として、そして一人の人間としての、最後の矜持がそう叫ぶ。
だが同時に、もう一つの声が、脳の奥で囁きかけるのだ。
「もう、許してくれ」と。
繰り返される陵辱は、確実に俺の精神を蝕み、身体の芯には、抗いがたい快感の記憶が、澱のようにこびりついていた。
このままでは、壊れる。いや、もう、壊れているのかもしれない。
その日も、俺はいつものようにこの部屋に連れてこられ、赤い褌と首輪だけの姿で、冷たいフローリングの上に座らされていた。
秀平は、俺を値踏みするように眺めた後、ふと、部屋の隅にあるクローゼットへと向かった。
(また、あの玩具か……? それとも、新しい衣装か……?)
諦めの混じった予測。
どんな新しい屈辱が与えられるのか、恐怖と同時に、どこか待ってしまっている自分がいることに吐き気がする。
だが、秀平がクローゼットから取り出してきたものは、俺の予想を、そして許容範囲を、遥かに超えていた。
それは、俺の、柔道着だった。
汗と、気合と、子供たちの成長を見守ってきた誇りが染み込んだ、純白の道着。
道場に置きっぱなしにしてあったはずのそれが、なぜ、ここに。
そして、その横には、俺が血の滲むような稽古の末に手に入れた、黒帯。
「てめぇ……それに、何しやがった……」
声が、震えた。
これまでの陵辱とは、訳が違う。
あれは、俺の魂そのものだ。
「何って、お前の忘れ物を取りに行ってやっただけだよ。柔道家たるもの、魂を道場に置き忘れてはいけないだろう?」
秀平はそう言うと、俺の目の前に、畳まれた柔道着を放り投げた。
埃ひとつなく、丁寧に洗濯され、アイロンまでかけられているようだ。だが、その丁寧さが、逆に俺の神経を逆撫でした。
「さあ、着ろ」
「……断る」
「ほう? この俺の命令に逆らうと?」
「これだけは、駄目だ。絶対に、着られねえ」
俺は、きっぱりと言い放った。
これが、俺に残された最後の砦。
この一線を越えられたら、俺は、本当の意味で、もう二度と元には戻れない。
「そうか。お前がそう言うのなら、仕方ない」
秀平は、意外にもあっさりと引き下がった。
だが、その目が笑っていないことに、俺は気づかなかった。
秀平は、おもむろに柔道着を拾い上げると、その純白の生地に、ゆっくりと顔を埋めた。
「……はぁ……いい匂いだ。お前の汗と、鍛え上げられた肉体の匂いがする。これを着て、子供たちの前では立派な先生を演じているんだな……」
そして、秀平は、信じられない行動に出た。
柔道着の上衣を広げると、その内側に顔を押し付けたまま、自らのズボンのチャックを下ろし始めたのだ。
「て、てめぇ! 何をする気だ!」
「お前が着ないのなら、俺が汚すまでだ。この、お前の魂に、俺の雄の匂いを、たっぷりと染み込ませてやる。お前の聖域を、俺の精で満たしてやるんだよ」
秀平の目が、爛々と輝く。
その手の中では、すでに硬く猛った雄が、その存在を主張していた。
純白の道着と、薄汚れた肉欲。
聖と俗。
そのあまりにも冒涜的な光景を前に、俺の最後の砦は、音を立てて崩れ落ちた。
「やめろ……! やめてくれッ!」
「……わかった。わかったから……! 着る! 俺が、着るからッ!」
俺は、叫んでいた。
汚されるくらいなら。この神聖な道着が、こいつの汚らわしいもので汚されるくらいなら、俺が、この身に纏って、屈辱を受ける方が、何万倍もマシだ。
その言葉を聞いて、秀平は、にやり、と口の端を吊り上げた。
計画通りだ、と、その顔が物語っている。
俺は、まんまと、こいつの掌の上で踊らされていたのだ。
震える手で、柔道着を受け取る。
ひんやりとした、清潔な生地の感触。
俺は、赤い褌の上から、屈辱の衣を纏った。
最後に、黒帯を、秀平に言われるがまま、きつく、きつく締め上げる。
鏡に映る自分の姿。
柔道着を着て、首には黒い革の首輪。
その、あまりにも歪で、倒錯した姿に、俺は絶望した。
だが同時に、腹の奥底で、あの忌まわしい疼きが、またしても熱を持ち始めていることに、気づいてしまっていた。
俺の魂は、この屈辱を、悦んでいるのか……?
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いいだろう。では今日は特別な場所に連れて行ってやろう。そういうといつもとは違い柔道着のまま車に乗せられる。一体何を考えている?そう思いながら移動すると、とある民家に到着する。一体この場所は?警戒しながら男に引っ張られて中に入ると、そこには一緒に柔道で練習したお酒仲間のおまわりさんだった順平さんが俺と似た白い縄に白い褌で宙づりにされていた
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「いいだろう。では今日は特別な場所に連れて行ってやろう」
その言葉とともに、俺はいつもとは違う、柔道着を着せられたまま、車の後部座席に押し込まれた。
首には、冷たい革の首輪。手首は、背中で固く帯で縛られている。
魂の象徴であるはずの柔道着が、今は俺を拘束し、辱めるための道具と成り果てていた。
車窓を流れる景色は、見慣れた街並みだ。だが、行き先は、あの地獄の部屋でも、屈辱の公園でもないらしい。
一体、どこへ。
秀平は一体、何を考えている?
不安と疑念が、胸の中で渦を巻く。
この男の考えることは、常に俺の想像の斜め上を行く。良い方向に行ったことなど、一度としてない。
やがて車は、閑静な住宅街の一角で、ゆっくりと速度を落とし、一台のありふれた民家の前に停車した。
二階建ての、どこにでもあるような、平凡な家。
ここが、秀平の言う「特別な場所」だというのか。
「さあ、着いたぞ。降りろ」
秀平に腕を引かれ、車から降りる。
昼間の住宅街は、人の気配がなく、静まり返っていた。
もしここで大声を出せば? 抵抗すれば?
だが、柔道着に首輪という、このあまりにも異様な姿。誰かに見られたら、俺の社会的な生命は、今度こそ完全に終わる。
その恐怖が、俺の身体を金縛りにした。
玄関のドアを開け、中へと押し込まれる。
ひんやりとした空気に、微かに線香の匂いが混じっていた。誰か、亡くなったのか?
靴を脱がされることもなく、そのままリビングへと通される。
ごく普通の、生活感のある部屋だった。ソファがあり、テーブルがあり、テレビがある。壁には、家族写真らしきものが飾られていた。
だが、その平凡な空間の、中心。
そこに「それ」は、あった。
俺は、自分の目を疑った。
呼吸が、止まる。
心臓が、氷水に浸されたように冷たくなっていく。
リビングの天井。その太い梁から、太い縄で、人が、吊るされていた。
両手首を頭上で縛られ、まるで磔にでもされたかのように。
その男が身につけているのは、純白の褌。そして、身体に幾何学的な模様を描く、純白の縄。
俺の赤い縄とは対照的な、その汚れなき白さが、逆にこの場の異常性を際立たせていた。
そして、俺は、その男の顔を見て、絶句した。
日に焼けた、精悍な顔つき。短く刈り込んだ髪。
間違いない。
時々、俺の道場に顔を出しては、一緒に汗を流し、稽古の後には酒を酌み交わした、仲間。
この街の交番に勤務する、真面目で、正義感の強い、警察官。
「……順平、さん……?」
喉から、かろうじて絞り出した声は、自分でも驚くほど震えていた。
なぜ。なぜ、あんたが、ここに。こんな姿で。
俺の呟きを聞いて、秀平が、俺の背後でくつくつと喉を鳴らして笑った。
「ああ、知り合いだったか。そいつは好都合だ。紹介しよう、源一郎。俺のもう一体のコレクション、いや、もう一匹のペットだ。名は順平。職業、おまわりさん。お前と同じ、どうしようもない変態野郎だよ」
「……てめぇ……! 順平さんにまで、手を出しやがったのか!」
怒りで、頭が沸騰する。
自分一人が受ける屈辱なら、まだ耐えられたかもしれない。
だが、こいつは、俺の仲間まで、この地獄に引きずり込んだのだ。
「人聞きの悪いことを言うな。彼が望んだんだよ。市民の安全を守る立派な警察官が、裏ではこうして男に縛られ、吊るされることをな。お前と同じだ。口では高潔なことを言いながら、身体の奥では、こうされることをずっと望んでいたのさ」
嘘だ。そんなはずがあるか。
順平さんは、そんな男じゃない。
俺が睨みつけていると、吊るされていた順平さんの身体が、ぴくり、と動いた。
そして、うめき声とともに、ゆっくりと、その瞼が開かれる。
「……ん……う……」
焦点の合わない瞳が、宙を彷徨い、やがて、俺の姿を捉えた。
そして、その瞳が、驚愕と、絶望に見開かれる。
「……げん、いちろう……先生……? な、ぜ……ここに……?」
「順平さん……!」
「おっと、感動の再会はそこまでだ」
秀平が、俺と順平さんの間に、わざとらしく割り込んだ。
そして、宙吊りにされ、無防備に晒された順平さんの白い褌の盛り上がりに、その冷たい指先を這わせる。
びくん、と順平さんの身体が大きく跳ねた。
「ひっ……! や、やめ……っ!」
「はは、かわいいじゃないか、警察犬。知り合いの前で弄られるのは、格別だろう? ほら、源一郎先生も、よく見ておけ。これが、お前の仲間の、本当の姿だ」
秀平は、順平さんの褌の上から、その猛りを、ぐりぐりと扱き始めた。
順平さんの顔が、苦悶と、そして抗いがたい快感に歪んでいく。
俺は、ただ、その光景を、見ていることしかできなかった。
助けたい。だが、俺自身も、帯で手を縛られ、首輪をつけられた囚われの身。
仲間が、目の前で、陵辱されている。
その事実が、俺の心を、絶望のどん底へと叩き落とした。
「さあ、ショータイムの始まりだ。お前たち二人には、これから、最高の舞台で、俺を存分に楽しませてもらう。まずは、挨拶代わりだ。源一郎」
秀平が、俺の顎を掴み、無理やり顔を上げさせる。
その瞳は、狂気の光で爛々と輝いていた。
「お前から、その可愛い後輩に、再会のキスをしてやれ。もちろん、口と口で、な」
その命令が、俺の脳天をぶん殴った。
吊るされた、順平さんに、キスをしろ、だと?
目の前で、順平さんが、絶望に染まった目で、かぶりを振っている。
「やめてくれ」と、その目が訴えている。
俺は、どうすればいい。
この地獄で、俺に、何ができるというのだ。
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俺は秀平に首輪をグイっと引っ張られ、柔道着を脱がされると、順平さんとお揃いの赤い縄と赤い褌姿にされてしまう。順平さんは私の姿を見て恐怖のあまり声が出ない・・・と思いきや、順平さんの言葉に、俺は絶望した。「とても・・・素敵な縛られ姿ですね。」
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目の前で、仲間が陵辱されている。
俺の魂である柔道着は、屈辱の衣装と成り果てた。
もう、失うものなど何もない。
この身がどうなろうと、この地獄に引きずり込まれた仲間だけは、助けなければ。
俺は、腹の底から、最後の気力を振り絞って叫んだ。
「やめろ! 順平さんを解放しろ! 俺が、俺がどうなってもいいからッ!」
俺の悲痛な叫びが、静まり返ったリビングに響き渡る。
その言葉を聞いて、秀平は順平さんの身体を弄んでいた手を止め、ゆっくりとこちらを振り返った。
その顔には、俺の予想していた怒りや嘲笑ではなく、まるで感動的な芝居でも観たかのような、うっとりとした表情が浮かんでいた。
「……素晴らしい。実に素晴らしいじゃないか、源一郎。友のために、自らを犠牲にする。その自己犠牲の精神……実に美しい。感動的だ」
秀平はわざとらしく拍手をしながら、俺ににじり寄ってくる。
そして、俺の首輪を、ぐい、と強く引き寄せた。
「がっ……!」
「いいだろう。その美しい友情に応えてやろう。お前が、彼の代わりになるというのならな」
その言葉は、俺にとっての勝利宣言のはずだった。
だが、秀平の目が、その言葉とは裏腹の、底なしの悪意に満ちていることに、俺は気づくべきだった。
バリバリッ、と耳障りな音を立てて、俺の柔道着が襟元から引き裂かれる。
抵抗する間もなく、俺の魂であるはずの道着は、あっという間にただの布切れとなって剥ぎ取られていった。
そして、慣れた手つきで、俺の身体に赤い褌が巻き付けられていく。
ひやりとした布が、肌にまとわりつく屈辱的な感触。
「てめぇ……約束が、違うじゃねえか……!」
「ん? 彼を解放しろとは言ったが、お前をどうするかは、俺が決めることだろう?」
秀平は楽しそうに笑いながら、今度は赤い縄を取り出した。
俺の身体に、見慣れた亀甲の縄目が、再び描かれていく。
その間、俺はただ、宙吊りにされた順平さんの姿を見つめることしかできなかった。
すまない、順平さん。俺が不甲斐ないせいで……。
やがて、俺は、宙吊りの順平さんと寸分違わぬ、赤い縄と赤い褌姿にされてしまった。
秀平は満足そうに俺の身体をひとしきり眺めた後、吊るされたままの順平さんの前に、俺を突き出した。
まるで、品評会にでも出すかのように。
「ほら、順平。お前のために、先輩が一肌脱いでくれたぞ。感謝しないとな」
順平さんの、驚愕に見開かれた瞳が、俺の姿を捉える。
その瞳に、恐怖と絶望の色が浮かぶのを、俺は見た。
ああ、そうだ。驚くに決まっている。恐怖するに決まっている。
尊敬していた先輩が、自分と同じ、いや、それ以上に惨めな姿にされているのだから。
だが、その後に、順平さんの口から発せられた言葉は、俺の、そんな生ぬるい予測を、粉々に打ち砕いた。
「……とても……素敵な縛られ姿ですね。」
―――は?
今、こいつは、何と?
俺は、自分の耳を疑った。
順平さんの顔を、もう一度見る。
そこに浮かんでいたのは、恐怖でも、絶望でもない。
恍惚。
そう、蕩けるような、恍惚とした表情。
潤んだ瞳で、俺の身体を、まるで極上の芸術品でも見るかのように、舐めまわしている。
「……じゅん、ぺい……さん……?」
俺の口から、か細い声が漏れる。
何かの間違いだ。聞き間違いだ。そうに決まってる。
だが、無情にも、順平さんは言葉を続けた。
「源一郎先生ほどの立派な方が、私と同じ、ご主人様のペットになるなんて……。これ以上の悦びは、ありません……」
ご主人様。
ペット。
悦び。
その単語が、一つ一つ、鉛の弾丸となって俺の胸を撃ち抜く。
頭が、真っ白になる。
こいつは、仲間じゃなかった。
助けるべき、被害者なんかじゃなかった。
最初から、こいつは……秀平と、グルだったのか?
いや、違う。グルというより、こいつもまた、俺と同じように堕とされ、そして、俺よりも先に、快楽に屈した、ただの『負け犬』だったのだ。
俺が守ろうとしたものは、最初から存在しなかった。
俺の自己犠牲は、ただの滑稽な道化芝居だった。
その事実を突きつけられた瞬間、俺の心は、完全に、音を立てて、折れた。
「ははは! 見ろ、源一郎! これがお前の信じた『仲間』の正体だ! お前が必死に守ろうとした男は、お前が自分と同じ地獄に堕ちてきたことを、心の底から喜んでいるぞ!」
秀平の高笑いが、リビングに響き渡る。
それは、俺の心を弔う、葬送曲のように聞こえた。
もう、何も考えられない。
ただ、目の前で恍惚の表情を浮かべる、かつての仲間と、その光景を満足げに眺める悪魔の姿が、ぼんやりと滲んで見えていた。
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「さぁ、折角の再会だ。俺からのサービスだ。」そういって俺も天井から宙づりにされて、順平さんと同じ状態にされる。そして順平さんはゆっくりと俺の顔に近づいてキスをしてきた。
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心が、折れた。
俺が信じたもの、守ろうとしたもの、そのすべてが、目の前で砂の城のように崩れ去っていく。
俺の絶望を肴に、秀平は満足げに唇を舐めた。
「さぁ、折角の再会だ。俺からのサービスだ」
その言葉を合図に、部屋の隅に控えていた秀平の部下らしき男たちが、俺の両脇を固める。
そして、俺の背中の縄に、新たなロープが結びつけられた。
何をする気だ、と訝しむ間もなく、俺の身体が、ふわり、と床から浮いた。
「―――ぐっ、ぅ……!」
全体重が、縄の一点にかかる。肉に食い込む縄が、骨がきしむみてぇな悲鳴を上げた。
視界がぐるりと回転し、天地が逆になる。
そして、ゆっくりと俺の身体が持ち上げられていき――目の前で、ぴたりと静止した。
そこには、俺と同じように、天井から吊るされた順平さんの姿があった。
白い縄、白い褌の順平さん。
赤い縄、赤い褌の俺。
まるで、対になる呪いの人形のように、俺たちはリビングの中央で、向かい合わせに吊るされた。
「はは、どうだ? 最高の眺めだろう? 正義の柔道家と、正義の警察官が、揃って無様に宙吊りにされている。これ以上の芸術品が、この世にあるかね?」
秀平の高笑いが、俺の空っぽになった頭の中で、虚しく反響する。
もう、抵抗する気力もなかった。
ただ、目の前で、同じように吊るされた順平さんの、恍惚とした顔を見つめることしかできない。
「先生……源一郎先生……」
うっとりとした声で、順平さんが俺を呼ぶ。
そして、吊るされた身体を器用に揺らし、ゆっくりと、その顔を俺に近づけてきた。
やめろ。
来るな。
そう叫びたかった。だが、声が出ない。
身体も、意思とは無関係に、ぴくりとも動かなかった。
順平さんの熱い吐息が、俺の頬にかかる。
その潤んだ瞳が、俺の唇を、じっと見つめている。
「ああ……先生も、こちら側へ……。これで、ずっと、ご主人様と一緒にいられますね……」
その言葉を最後に、柔らかく、生温かい感触が、俺の唇を塞いだ。
それは、キスと呼ぶにはあまりにも生々しく、一方的な捕食だった。
こじ開けられた唇の隙間から、ぬるり、と順平さんの舌が侵入してくる。
俺の口内を、まるで自分の庭を散策するかのように、隅々まで探り、舐め上げていく。
抵抗を忘れた俺の舌に、順平さんの舌が、ねっとりと絡みついてきた。
男同士の、唾液の味。
屈辱と、絶望と、そして、ほんの少しの、背徳的な甘さ。
(あ……ぁ……)
もう、どうにでもなれ。
心がそう叫んだ瞬間、俺の身体から、最後の力が抜けていった。
されるがままに、俺は、かつての仲間だった男との、深い、深いキスを受け入れた。
その光景を、秀平は満足げにスマートフォンのカメラに収めている。カシャ、カシャ、という無機質なシャッター音が、俺たちの淫らな水音に重なって響いた。
「いいぞ、二人とも。実に情熱的だ。まるで、長年連れ添った恋人同士のようだ。お前たちのその醜くも美しい絆の証、しっかりと記録させてもらうよ」
しばらくの間、俺たちは、宙吊りのまま、貪るように互いの唇を求め続けた。
いや、求めていたのは、順平さんだけだったのかもしれない。
俺はただ、与えられる刺激に、無抵抗に身体を預けていただけだ。
だが、その無抵抗が、逆に身体の感度を高めていた。
キスの刺激だけで、腹の奥が、じんわりと熱くなっていく。
赤い褌の下で、俺のものが、ゆっくりと熱を帯び、硬度を増していくのが、屈辱的にわかってしまった。
唇が離れると、俺と順平さんの間には、銀色の唾液の糸がきらりと光った。
順平さんは、名残惜しそうに俺の唇を舐めると、俺の耳元に顔を寄せ、悪魔のように囁いた。
「……ふふ。先生も、感じていらっしゃるんですね。こんなに、硬くして……。嬉しいです。先生も、私と同じ気持ちなんですね」
「ちが……ぅ……」
かろうじて否定の言葉を紡ごうとしたが、それは熱い吐息となって消えた。
違う。断じて違う。
だが、俺の身体は、正直に、この状況を悦んでいた。
心が壊れ、理性のタガが外れたことで、身体はより一層、快楽に忠実になったのだ。
俺たちのそんな様子を見て、秀平は、さらに愉悦に顔を歪めた。
「ほう。キスだけで、二人ともすっかりその気か。本当に、揃いも揃ってどうしようもない変態野郎だな。だが、再会の儀式は、まだ始まったばかりだぞ?」
秀平はそう言うと、俺と順平さんの、それぞれの褌の盛り上がりに、その冷たい指を這わせた。
「ひっ……!」
「んんっ……!」
二人の喘ぎが、リビングに重なる。
褌の上から、竿の形をなぞるように、ぐりぐりと指が動かされる。
吊るされて無防備な身体は、その些細な刺激さえも、直接脳天に突き刺さるような快感となって駆け巡った。
「さあ、お前たちのその固い絆とやらを、もっと見せてみろ。互いの身体を使って、俺を、もっと楽しませてみろ」
悪魔の指揮者が、タクトを振るう。
俺と順平さんという、二つの操り人形は、これから、どんな陵辱の音色を奏でさせられるのだろうか。
もう、俺には、それをただ受け入れることしか、できなかった。
[speaker name="選択"]
あぁ、俺が・・・壊れていく・・・今までの屈辱に我慢して、必ず無事に帰ると信じていた日々が、遠く色あせていく。俺は順平さんのキスに少しずつ自分からも舌を絡めて求め合う。だんだん俺も快楽に素直になってしまう。
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あぁ、俺が……壊れていく。
今までの屈辱に耐え、必ずここから無事に帰ると信じていた日々が、遠く、霞んで色褪せていく。
目の前には、恍惚の表情を浮かべる、かつての仲間。
唇を塞ぐ、生温かい感触。
侵入してくる舌の動きに、最初はただされるがままだった。抵抗を放棄した、抜け殻のように。
だが、心の箍が外れた俺の身体は、正直すぎた。
脳を直接揺さぶるような、背徳的なキスの快感。
俺は、気づけば、自分からその舌を絡めとるように動かしていた。
「ん……んんっ……♡ せ、んせい……?」
驚いたように、順平さんの動きが一瞬止まる。
だが、俺は止めなかった。いや、止められなかった。
もっと欲しい。もっと、この屈辱的な快感で、俺の空っぽになった心を埋め尽くしてくれ。
そう願うように、俺はさらに深く、順平さんの舌を自分の口内に招き入れ、吸い付いた。
すぐに、順平さんの驚きは、熱を帯びた喜悦に変わった。
「ふふっ……♡」と、喉の奥で笑うような声が聞こえ、先ほどよりもずっと激しく、情熱的に舌が絡みついてくる。
男同士の唾液が混じり合い、ぬるぬるとした水音が、静かなリビングにいやらしく響き渡る。
だんだんと、俺もこの快感に素直になっていくのが、自分でもわかった。
もう、どうでもいい。
矜持も、誇りも、すべてこの男の前で打ち砕かれた。
ならば、いっそ。
この、与えられた快楽に、身も心も沈んでしまえば、どれだけ楽だろうか。
赤い褌の下で、俺の猛りは、とっくに限界まで硬く膨れ上がっていた。
吊るされた身体が揺れるたびに、順平さんの硬くなったそれと、布越しに、こつ、こつ、と触れ合う。
そのたびに、腹の底から、ぞくりとした甘い痺れが駆け上がった。
「ははは……素晴らしいじゃないか、源一郎。ようやく、お前の本性が見えてきたな」
俺たちの変化を見逃すはずのない秀平が、恍惚とした表情で、俺たちのすぐそばまで顔を寄せる。
その瞳は、狂信者が聖遺物でも見るかのように、爛々と輝いていた。
「そうだ。人間は、快感の前では無力だ。お前のような堅物ほど、一度堕ちてしまえば、どこまでも深く、快楽の沼に沈んでいく……。その様を見るのが、俺は何よりも好きなんだよ」
その言葉は、もはや俺の心には届かなかった。
ただ、悪魔の囁きが、俺の背徳感をさらに煽り、快感を増幅させるスパイスになっているだけだ。
秀平は、そんな俺たちの様子を心底満足そうに眺めると、両手を伸ばし、俺と順平の、それぞれの赤い褌と白い褌の盛り上がりに、その冷たい指を添えた。
「ひぅっ……!」
「あ、んっ……♡ ご、ご主人様……っ」
二人の喘ぎが、綺麗にハモる。
褌の上から、竿の形をなぞるように、ぐりぐりと指が動かされる。
キスによる興奮で敏感になりきった身体は、その刺激だけで、腰が砕けそうになるほどの快感に襲われた。
「どうした? 二人とも、すっかり発情した雌犬のような顔をして。だが、これだけじゃ満足できないだろう?」
秀平はそう言うと、俺たちの褌の隙間に、器用に指を滑り込ませた。
そして、熱く濡れた竿の先端に、その冷たい指先が、直接触れた。
「あ゛あぁッ!!?」
「い、イッぎ……ま、すぅっ……!」
脳天を貫くような、強烈な快感。
もう、我慢の限界だった。
目の前が、白く染まる。
俺は、このまま、この屈辱と快楽の奔流の中で、意識を手放してしまいたいと、心の底から願った。
だが、悪魔は、それすらも許してはくれない。
「おっと、まだイかせるわけにはいかないな。お前たちには、これから、もっと素晴らしいショーを見せてもらうんだからな」
秀平は、俺たちを寸でのところで解放すると、にやりと笑った。
その顔は、これから始まる饗宴を前に、舌なめずりをする捕食者のそれだった。
俺たちの運命は、完全に、この男の手に握られている。
そして俺の心は、次に与えられるであろう屈辱的な快感を、どこかで待ち望んでしまっていた。
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俺たちは宙づりから解放されたが体は縛られたまま、その状態でリビングに連れていかれる。そこにはビデオカメラが設置してあった。もう何をされるか本能でわかってしまった。そしてカメラの前で、まず順平さんが警察の敬礼の姿勢で宣言した。「本官は織田順平であります!昼間は子供やこの町のために警察官をしております。ですが本当の私は奴隷警察、メス犬担当であります!ご主人様の命令に従う忠実な奴隷犬であります!」
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宙に浮いていた身体が、ゆっくりと床に降ろされる。
縄で締め上げられていた全身の血が、一斉に流れ出すような痺れ。だが、解放されたのは吊るされていたロープだけだった。身体に食い込んだ赤い縄と、手首を縛る帯は、依然として俺の自由を奪い続けている。
安堵する間もなく、俺と順平さんは、秀平とその部下たちによってリビングの中央へと引きずり出された。
そこには、三脚に鎮座する、一台のビデオカメラ。
無機質な黒いレンズが、じっと、こちらを睨みつけている。
それを見た瞬間、俺は、これから何が始まるのかを、本能で悟ってしまった。
この男は、俺たちの屈辱を、ただ楽しむだけでは飽き足らず、形ある『記録』として、永遠に残そうとしているのだ。
腹の底から、冷たい絶望が這い上がってくる。
「さあ、ショータイムの続きだ。お前たちのその素晴らしい『本性』を、未来永劫、鑑賞できるようにしてやろう」
秀平は愉悦に満ちた声でそう言うと、カメラの録画ボタンを押した。小さな赤いランプが灯り、俺たちの地獄が記録され始めたことを告げる。
まず、秀平は順平さんの肩を叩き、カメラの前へと押し出した。
「まずは、我が忠実なる警察犬からだ。順平、お前の本当の姿を、ここにいる先輩と、そしてこのカメラに向かって、はっきりと宣言しろ」
その命令に、順平さんの顔が、ぱあっと輝いた。
まるで、晴れの舞台に立つことを許された俳優のように、その瞳は期待と興奮で潤んでいる。
順平さんは、カメラの前に立つと、深く息を吸い込み、縛られた手で、不格好ながらも、ビシッと警察官の敬礼の形をとった。
そして、恍惚とした、しかし張りのある声で、高らかに宣言を始めた。
「本官は織田順平であります! 昼間は子供やこの町のために警察官をしております! ですが本当の私は奴隷警察、メス犬担当であります! ご主人様の命令に従う忠実な奴隷犬であります!」
一語一語、噛みしめるように。
誇らしげに。
その姿を、俺は、もはや何の感情もなく見つめていた。
怒りも、悲しみも、憐れみすらも、もう湧いてこない。
ただ、真面目で、正義感の塊だった男が、こんなにも喜々として、自らの尊厳を投げ打っている。
その光景が、まるで現実味のない、遠い国の出来事のように、俺の目に映っていた。
心が、完全に死んでしまったのかもしれない。
順平さんが言い終えると、秀平は満足げにひとつ頷いた。
そして、その冷たく、それでいて熱を帯びた視線が、ゆっくりと、俺に向けられた。
「よくやった、警察犬。実に聞き分けの良い、最高のペットだ。……さて。次はお前の番だぞ、源一郎先生」
腕を強く引かれ、俺はよろめきながらカメラの前に立たされる。
真っ直ぐに向けられた、無慈悲なレンズ。
このレンズの向こうに、俺の教え子たちの顔が、道場の仲間たちの顔が、次々と浮かんでは消えた。
やめろ。
やめてくれ。
心の奥で、誰かが叫んでいる。
だが、その声は、厚い絶望の壁に阻まれて、決して外には届かない。
「さあ、言え。お前も、こいつのように、お前の正体を吐き出すんだ。子供たちに教えているその立派な『柔の道』とやらが、いかに脆く、淫らなものか……お前自身の口で、証明してみせろ」
唇が、震える。
言葉が、出てこない。
それは、最後の抵抗だったのか。それとも、ただ、何を言えばいいのかすら、わからなくなってしまっただけなのか。
俺が黙り込んでいると、秀平は俺の顎をぐいと掴み、その顔を俺の耳元に寄せた。
「どうした? 恥ずかしいのか? ならば、この映像を、お前の道場の掲示板にでも貼り付けてやろうか? 『源一郎先生の、本当の稽古風景』とでも題してな」
その、悪魔の囁き。
教え子たちの、純粋な眼差しが、脳裏をよぎる。
それだけは、駄目だ。
子供たちだけは、この汚れた世界に巻き込むわけには、いかない。
その想いが、俺の中に残っていた最後の、そして唯一の、行動原理となった。
諦め。
自暴自棄。
そして、この屈辱的な状況に、なぜか高揚している、倒錯した自分。
全ての感情がぐちゃぐちゃに混ざり合ったまま、俺は、震える唇を、ゆっくりと開いた。
俺の魂を、俺自身の言葉で、このカメラの前で、殺すために。
「……お、俺は……源一郎……」
か細く、掠れた声。
だが、一度口に出してしまえば、もう、止まらなかった。
堰を切ったように、言葉が溢れ出す。
「昼間は、子供たちに、柔道を教える、先生だ……。だが、本当は……本当の俺は……っ」
言葉に詰まる。
カメラのレンズが、俺の心を抉るように、じっと見つめている。
隣では、順平さんが、期待に満ちた潤んだ瞳で、俺の次の言葉を待っている。
ああ、そうだ。
俺はもう、逃げられない。
この地獄で、生きていくしかないのだ。
「……男に、縛られ、犯されることを、望んでいる……変態です……。秀平様だけの、肉便器です……っ!」
言ってしまった。
俺の、柔道家としての、人間としての、すべてが終わった。
その絶望的な事実と裏腹に、赤い褌の下では、俺のものが、恥も外聞もなく、固く、熱く、猛り立っていた。
この屈辱が、この背徳が、俺にとっての、新しい快感なのだと、身体が雄弁に物語っていた。
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秀平様はご褒美として俺と順平さんの首輪に短めのチェーンをつける。お互いの顔がぐっと近くにある。順平さんはキスをしようとしたが秀平様はそれを抑え、俺たちの口に棒状の猿轡を嵌める。そして俺たちの乳首には乳首バイブを繋ぎ、ご主人様のスタートの合図を待ち続けた
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俺の、魂の告白。
それを聞いた秀平は、心底満足したように、深く、ゆっくりと頷いた。
その顔は、出来の良い作品を前にした、芸術家そのものだった。
「素晴らしい。実によく言えた、源一郎。お前は最高の肉便器だ。宣言通り、ご褒美をやろう」
その言葉を合図に、俺と順平さんの首につけられた革の首輪に、カシャン、と冷たい金属の感触が走った。
見ると、秀平は、俺たちの首輪のリングに、それぞれ銀色の短いチェーンを繋いでいた。
そして、そのチェーンのもう片方の端を、中央で一つにまとめる。
ぐい、とチェーンが引かれ、俺と順平さんの身体が、自然と中央に引き寄せられた。
互いの顔が、吐息がかかるほどの距離にまで近づく。
目の前には、同じように縛られ、屈辱に顔を歪ませながらも、その瞳の奥に、仄暗い熱を宿した順平さんの顔。
その潤んだ瞳が、俺の唇をじっと見つめている。
「せん、せい……♡」
甘く、蕩けるような声。
順平さんが、吸い寄せられるように、その唇を俺に重ねようとした、その瞬間。
俺たちの間に、秀平の冷たい手が、スッと差し込まれた。
「おっと、焦るなよ。お前たちのその可愛いお口には、もっと相応しいものを入れてやる」
秀平が取り出したのは、黒く光る、硬質のゴムでできた棒状の猿轡だった。
有無を言わさず、俺と順平さんの口に、それがねじ込まれる。
奥歯が、ギリ、と音を立てた。
言葉を奪われ、口の中を異物で満たされる、圧倒的な無力感。
「んぐっ」「んんっ」という、くぐもった抵抗の声しか上げることができない。
「ふふ、これで余計なおしゃべりはできないな。お互いの顔をよく見て、これから起こる快感を、その表情だけで伝え合うといい」
言葉を奪われた俺たちに、秀平はさらに追い打ちをかける。
次に現れたのは、小さな、黒いクリップ。そこから伸びたコードは、秀平が持つ小さなリモコンに繋がっていた。
それが何であるかを理解する前に、秀平は俺と順平さんの柔道着とシャツの胸元を乱暴にはだけさせ、露わになった俺たちの乳首に、その冷たいクリップを、パチン、パチン、と挟み込んだ。
「―――ッ!?」
「んんんッ!」
二人同時に、声にならない悲鳴が上がる。
ひやりとした金属の感触と、挟まれたことによる鋭い痛み。
だが、その痛みは、これから始まるであろう、未知の快感への序曲に過ぎないことを、俺たちの身体は、もう知っていた。
「さあ、準備は整った。お前たちの、初めての共同作業だ。どちらが最後まで耐えられるか、見ものだな」
秀平は、悪魔のような笑みを浮かべ、リモコンのスイッチに、ゆっくりと指をかけた。
俺たちは、猿轡を嵌められ、乳首にバイブを繋がれ、至近距離で互いの顔を見つめ合うしかない。
これから始まる、快楽の地獄。
そのスタートの合図を、ただ、固唾を飲んで待ち続けることしかできなかった。
目の前の順平さんの瞳が、恐怖と、そしてそれ以上の、どうしようもない期待に、きらきらと輝いているのが、屈辱的にはっきりと見えた。
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秀平様は最後の準備として俺と順平さんの赤い褌と白い褌を解く。そこには俺と同じく丁寧かつ綺麗に除毛された順平さんのチンポがビクビクと勃起していた。そして俺と順平さんのチンポで兜合わせさせられると、それがスタートの合図だった
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悪魔の指揮者が、楽しそうに指を鳴らす。
それに呼応するように、秀平は俺と順平さんの前にそれぞれ跪くと、最後の準備に取り掛かった。
その冷たい指先が、俺の赤い褌の結び目に触れる。
「さあ、最後の仕上げだ。お前たちの、その恥ずべき本性を、完全に露わにしてやろう」
するり、と音を立てて、俺の身体を唯一覆っていた赤い布が解かれていく。
ひやりとした空気が、下腹部にまとわりついた。
完全に無防備になった俺の猛りが、屈辱に震えながら、照明の下に晒される。
猿轡を嵌められた口から、「んぐっ……」という呻きが漏れた。
だが、本当の絶望は、その直後に訪れた。
秀平は次に、順平さんの白い褌にも手をかけ、同じように解き放ったのだ。
そして、俺の目に飛び込んできた光景に、思考が完全に停止した。
順平さんの下腹部もまた、俺と寸分違わず、つるりとした肌が剥き出しになっていた。
一本の陰毛すら見当たらず、丁寧に手入れされたことが一目でわかる、その淫らな姿。
そして、その中央で、俺のものと同じように、いや、それ以上に赤黒く膨れ上がった猛りが、羞恥もなくびくん、びくん、と脈打っていた。
(こいつも……俺と、同じ……。いや、俺よりもずっと前から……)
その事実は、もはや言葉を必要としなかった。
順平さんが、俺よりも先に、そして深く、この地獄に堕ちていたことの、動かぬ証拠。
俺が抱いていた、仲間を救うという淡い感傷は、この瞬間、木っ端微塵に砕け散った。
俺たちは、同じ穴の狢。
同じ檻で飼われる、発情した獣。
その絶望的な共感が、俺の心を黒く塗りつぶしていく。
「ふふ、どうだ? お揃いだろう? お前たちは、身も心も、そしてその恥部までも、俺の理想通りに作り変えられた、最高のペットなのだよ」
秀平は恍惚とした表情でそう言うと、俺と順平さんの、それぞれの猛りを、その冷たい両手でむんずと掴んだ。
「んぐぅッ!?」
「んんんっ……♡」
声にならない悲鳴と、甘い喘ぎが重なる。
そして秀平は、俺たちの猛りを導き、その硬く張り詰めた亀頭同士を、こつん、とぶつけ合わせた。
兜合わせ。
男同士の、最も屈辱的で、背徳的な交わり。
硬い亀頭の先端が触れ合う、今まで感じたことのない、異様な感触。
その瞬間が、地獄のショーの、本当の始まりの合図だった。
「さあ、始めようか。お前たちの、初めてのデュエットを」
悪魔が、笑う。
そして、リモコンのスイッチが、カチリ、と音を立てて押された。
―――ジジジジジジジジジジッ!
「んんんんんんんんんんんんッッッ!!!!」
「んんんんうううううううううッッッ!!!!♡」
乳首に装着されたクリップから、脳天を直接焼き切るような、強烈な電流と振動が迸る。
今まで感じたどんな快感とも違う、暴力的なまでの刺激が、身体の中心を貫いた。
身体が、意思とは無関係に、がくがくと痙攣する。
猿轡を噛みしめ、必死に絶叫を堪えるが、喉の奥から、「んぐっ、んぐぅぅっ!」という獣のような呻きが絶え間なく漏れ出てしまう。
目の前では、順平さんが、同じように全身を震わせ、白目を剥きかけていた。
その口元からは、堪えきれなかった唾液が、だらしなく流れ落ちている。
だが、その苦悶に歪む表情の奥に、確かに、恍惚の色が浮かんでいた。
涙を流しながらも、その瞳は、蕩けて、悦んでいる。
そして俺は、鏡に映った自分を見るように、悟ってしまった。
今、俺も、こいつと全く同じ、惨めで、淫らな顔をしているのだと。
暴力的な快感は、乳首だけでは終わらない。
身体が痙攣するたびに、兜合わせにされた俺たちの猛りが、互いの亀頭を、ぐり、ぐり、と擦り合わせる。
乳首からの直接的な刺激と、猛りを擦り合わされる背徳的な快感。
二つの奔流が、俺の思考をぐちゃぐちゃにかき混ぜ、正常な判断能力を奪っていく。
「はは、ははは! いいぞ、いい顔だ! 苦しみ、喘ぎ、それでも快感に抗えない! その顔が見たかったんだ! 踊れ、もっと踊れ! 俺のためだけに!」
秀平の高笑いが、俺たちの喘ぎ声に重なる。
カシャ、カシャ、とビデオカメラのズーム音が聞こえる。この地獄の一部始終が、克明に記録されているのだ。
その事実が、さらなる屈辱となって、俺の快感を増幅させる。
ぬるり、とした感触。
気づけば、俺と順平さんの猛りの先端からは、透明な我慢汁が止めどなく溢れ、互いの亀頭を濡らしていた。
その粘液が潤滑剤となり、身体が震えるたびに、より滑らかに、より深く、互いの猛りが擦れ合う。
(あ……だめ、だ……きもち、いい……こんな、くつじょくなのに……きもち、いい……ッ!)
もう、思考がまとまらない。
柔道家としての矜持も、男としてのプライドも、何もかもが、この圧倒的な快感の前に溶けていく。
ただ、熱い。
身体中が燃えるように熱く、猛りは今にも破裂しそうなくらいに膨れ上がっている。
イきたい。
この屈辱的な快感の奔流に身を任せ、すべてを放出してしまいたい。
その、抗いがたい衝動が、俺の全身を支配した。
俺の心の変化を読み取ったかのように、秀平はリモコンのダイヤルを、さらに回した。
―――ジジジジジジジジジジジジジジジジッッ!!!
「んんんんんんんッッッ!!! あ、あぐぅぅぅッ!!!」
「んんんひいいいぃぃぃぃッッッ!!!♡♡♡」
先ほどとは比べ物にならない、さらに強烈な振動と電流。
全身の骨が、内側から砕かれるような衝撃。
もう、立っていることすらできない。
俺と順平さんは、互いの身体を支えにするように、がくがくと膝を震わせる。
兜合わせされた猛りが、痙攣する身体の動きに合わせて、激しく、乱暴に擦り付け合う。
もう、限界だ。
視界が、白く、明滅する。
目の前で、順平さんの身体が、びくん、と大きく跳ねたのが見えた。
そして、俺の身体もまた、同じように、最後の時を迎えようとしていた。
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イく直前、順平さんは轡でしゃべることも出来ない状態で俺にキスをしてきた。お互いに口を封じられているにも拘らずそれでもキスを求め合う。俺は全てを悟り、順平さんと共に果てて気絶するのだった。気を失った俺と順平さんを見て、秀平様は満足そうにして俺たちを調教部屋に連れ戻し、俺たちは縛られたまま眠りについたのだった
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深い、深い闇の底から、意識がゆっくりと浮上してくる。
まるで分厚い水飴の中から抜け出すような、ひどく億劫な目覚めだった。
瞼を開ける前から、身体に食い込む縄の感触と、全身を包む気怠さで、自分がまだあの地獄から解放されていないことを悟る。
重たい瞼をこじ開けると、見慣れてしまった木目調の天井が、ぼんやりと滲んで見えた。
そうだ、ここは秀平の部屋だ。俺が、柔道家の源一郎から、ただの肉便器に成り下がった、始まりの場所。
身体を起こそうとして、すぐに諦めた。手足は相変わらず固く縛られ、自由は利かない。だが、以前感じていたような、必死の抵抗心や怒りは、もうどこにも湧いてこなかった。
ただ、静かな諦めが、凪いだ海のように心に広がっているだけだ。
ふと、自分の身体に目を落とす。
赤い縄はそのままに、俺の肌は綺麗に拭き清められていた。昨夜、俺と順平さんが互いにぶちまけた、あの熱い白濁の痕跡はどこにもない。
口を塞いでいた猿轡も、乳首を苛んだクリップも、すべて外されていた。
まるで、嵐が過ぎ去った後のように、静かで、清潔な絶望がそこにはあった。
昨夜の、あの瞬間の記憶が、脳裏に鮮やかに蘇る。
強烈な快感の奔流。
目の前で同じように喘ぎ、苦しみ、そして悦んでいた、順平さんの顔。
もう駄目だと思った、その瞬間。
猿轡で言葉を奪われているはずの順平さんが、最後の力を振り絞るように、その顔を俺に近づけ、唇(というよりはゴムの塊)を押し付けてきた。
それは、キスと呼ぶにはあまりにも滑稽で、惨めな行為だった。
だが、俺には、その行為に込められた彼のすべてが、痛いほどわかってしまった。
『先生、もう、一緒に堕ちましょう』
『俺たちは、もう、戻れないんです』
『だったら、二人で。この地獄で、二人で生きていきましょう』
彼の潤んだ瞳が、そう語りかけていた。
その瞬間、俺の中で、何かが完全にぷつりと切れた。
俺は、彼のその無言の誘いを、受け入れた。
猿轡越しの、奇妙な口づけ。
そして、二人同時に、すべてを解き放った。
あの、すべてが白く染まった一瞬の永遠。
俺は、確かに、順平さんと一つになったのだ。
視線を、そっと、隣に向ける。
そこには、俺と同じように赤い縄で縛られ、静かな寝息を立てている順平さんの姿があった。
白い褌はどこかに消え、彼もまた、秀平によって用意されたのであろう、俺と同じ赤い褌を締めている。
対になる呪いの人形、か。
昨日はそう思ったが、今は、どこか違う感情が芽生えていた。
こいつは、俺と同じ苦しみを知り、同じ快楽に溺れた、唯一の共犯者。
この地獄で、俺の隣にいる、たった一人の仲間。
その無防備な寝顔を見つめていると、胸の奥に、奇妙な愛おしさのようなものが、じわりと広がっていくのを感じた。
「……ん……」
不意に、順平さんの瞼が震え、ゆっくりと開かれた。
しばらくの間、ぼんやりと天井を見つめていた彼の視線が、やがて、俺の存在に気づき、こちらを向く。
俺たちの視線が、静かに交差した。
気まずさも、驚きも、そこにはない。
ただ、すべてを理解し合った者同士の、穏やかな沈黙が、部屋を満たした。
順平さんの瞳が、ふ、と優しく細められる。
それは、まるで「おはようございます、先生」とでも言うかのような、穏やかな笑みだった。
俺も、知らず知らずのうちに、口元が微かに緩んでいることに気づいた。
カチャリ、と、ドアの開く音。
その音に、俺たちの穏やかな時間は、唐突に破られた。
部屋に入ってきたのは、言うまでもなく、この地獄の支配者、秀平だった。
その手には、朝食であろうか、トレーが乗っている。
「おはよう、俺の可愛いペットたち。昨夜はよく眠れたかな? 二人とも、実に素晴らしい寝顔だったぞ」
秀平は、俺たちの間にトレーを置くと、満足げに俺たちの顔を交互に見た。
トレーの上には、二人分の、質素なパンとスープ。
これが、俺たちの朝食らしい。
「昨夜のショーは、実に見事だった。お前たちの絆の深さには、この俺も感動させられたよ。だから、今日はご褒美だ。新しい一日を、もっと特別なものにしてやろう」
その言葉に、俺の身体が、微かに反応する。
もう、恐怖や怒りではない。
次に与えられるであろう、未知の屈辱と快感に対する、どうしようもない期待。
隣の順平さんも、ゴクリ、と喉を鳴らしたのがわかった。
「お前たちは、もうただのペットではない。互いを慰め、高め合う、最高のパートナーだ。ならば、その絆を、もっと形にしてみせろ。朝食の前に、まずはお互いの身体で、朝の挨拶を交わしてもらおうか」
秀平はそう言うと、俺と順平さんの身体をそれぞれ引き起こし、向かい合わせに座らせた。
そして、その冷たい指先で、俺たちの顎をくいと持ち上げる。
目の前には、期待と羞恥に顔を染める、順平さんの顔。
その瞳は、熱っぽく潤み、俺の次の行動を待っていた。
俺たちは、これから、何をさせられるのか。
秀平の次の命令を、俺は、どこか冷静な頭で、そして熱くなった身体で、待っていた。
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俺と順平さんはお互いの顔を見つめあい、そして理解した。俺たちが何をするべきか。そんなの決まっている。俺と順平さんはご主人様に向けると、深々と土下座をして同じ言葉をつぶやいた「「おはようございますご主人様。本日もペットである我々にご主人様の愛と調教を下さい。」」
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秀平の冷たい指先が、俺の顎から離れていく。
目の前には、同じように顎を上げさせられ、期待と羞恥に顔を染める順平さんの顔があった。
その熱っぽく潤んだ瞳が、俺の次の行動を、そして秀平の次の命令を、固唾を飲んで待っている。
「朝の挨拶を交わしてもらおうか」
悪魔の命令が、静かな部屋に響く。
俺たちは、何をさせられる? 互いの肌を舐めさせられるのか? それとも、もっと屈辱的な……。
思考が、これから与えられるであろう快楽の予測に支配されかけた、その時だった。
俺は、ふと、目の前の順平さんの瞳の奥に、ある種の光が宿っていることに気づいた。
それは、単なる期待や興奮ではない。
もっと確固たる、覚悟を決めた者の光。
そして、その光は、俺に何かを問いかけていた。
『先生、どうしますか?』
『このまま、与えられるだけの快楽に溺れ続けますか?』
『それとも……』
そうだ。
俺たちは、もうただのペットじゃない。
互いを慰め、高め合う、最高のパートナー。
ならば、俺たちがやるべきことは、もう決まっている。
秀平に与えられるのを待つのではない。俺たちから、この地獄を、快楽の園に変えるのだ。
俺は、順平さんの瞳に、力強く頷き返した。
一瞬で、彼の瞳にも理解の色が浮かび、ふ、と口元が緩む。
俺たちの魂は、言葉を交わすまでもなく、完全にシンクロしていた。
次の瞬間、俺と順平さんは、同時に動いていた。
向かい合ったままの体勢から、二人揃って、床に膝をつく。
そして、この部屋の唯一の神である、秀平の足元へと、縛られた身体で必死に這い寄った。
「……お、おい、何をしている?」
俺たちの予想外の行動に、さすがの秀平も戸惑いの声を上げる。
だが、俺たちは構わない。
秀平の前にたどり着くと、俺と順平さんは、示し合わせたかのように、同時に、床に額をこすりつけた。
不格好な、しかし、俺たちの全身全霊を込めた、完璧な土下座。
そして、俺たちの喉から、同じ言葉が、祈りのように紡ぎ出された。
「「おはようございますご主人様。本日もペットである我々にご主人様の愛と調教を下さい。」」
静寂。
時が止まったかのような、絶対的な静寂が、リビングを支配する。
俺たちは、土下座したまま、ただひたすらに、神の審判を待った。
やがて、頭上から、くつくつと、押し殺したような笑い声が聞こえてきた。
それは、徐々に大きくなり、やがて、腹の底から絞り出すような、狂気的な高笑いへと変わっていく。
「は……はは……はははははははッ! 素晴らしい! 実に素晴らしいぞ、お前たち! これだ! これが俺の見たかったものだ!」
秀平は、恍惚とした表情で、俺と順平さんの頭を、それぞれ優しく撫でた。
その手つきは、まるで愛しい我が子を愛でるかのようで、ぞくり、と背筋に甘い痺れが走る。
「与えられるのを待つだけの家畜から、自ら快楽を求める本物のペットへと、見事に羽化したな。俺の想像を、遥かに超えてきた。最高の目覚めだ」
その声は、心からの喜びに満ちていた。
俺たちは、ご主人様を、喜ばせたのだ。
その事実が、何よりも誇らしく、俺たちの心を歓喜で満たした。
「『愛』と『調教』、か。いいだろう。お前たちのその健気な願い、この俺が、余すところなく叶えてやろう」
秀平はそう言うと、俺たちの前に置かれていた朝食のトレーを、床の上へと滑らせた。
パンとスープの、素朴な匂いが鼻をくすぐる。
「まずは『愛』だ。腹が減っては、最高のパフォーマンスはできんだろうからな。だが、お前たちはもう、ただの人間ではない。俺の可愛い、二匹の犬だ」
秀平は、楽しそうに目を細めると、悪魔の命令を下した。
「犬は、手を使わん。その床に置かれた皿から、直接その口で、綺麗に平らげてみせろ。もちろん、残すことは許さんぞ」
その言葉に、俺と順平さんは、再び顔を見合わせた。
今度の瞳に宿るのは、羞恥と、そして、それを遥かに上回る、背徳的な興奮。
俺たちは、無言で頷き合うと、四つん這いのまま、床に置かれた皿へと、顔を近づけていった。
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「愛の食事は、互いの身体を使って与えよ。一方が口に含んだものを、もう一方が口移しで食べさせろ」と命じられ、唾液まみれのパンを口移しで食べさせ合う
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犬のように四つん這いのまま、床に置かれた皿へと顔を近づける。
その屈辱的な行為に、俺と順平さんの身体は、羞恥と、そしてそれを遥かに上回る背徳的な興奮に震えていた。
俺たちが皿の上のパンに鼻先をつけようとした、その瞬間。
頭上から、再び、支配者の声が降ってきた。
「待て。ただの犬では面白くない。お前たちは、互いを慈しみ合う、特別なパートナーなのだろう?」
俺と順平さんは、動きを止めて顔を上げる。
秀平は、愉悦に満ちた、悪魔のような笑みを浮かべていた。
その瞳の奥で、さらに倒錯したアイデアが閃いたのが、俺にはわかった。
「愛の食事は、互いの身体を使って与えよ。―――一方が口に含んだものを、もう一方が口移しで食べさせろ。それが、お前たちの新しい食事の作法だ」
口移し。
その、恋人同士が行うような甘美な響きを持つ言葉が、この状況では、この上なく淫らで、屈辱的な行為を意味していた。
唾液にまみれた食べ物を、男同士で、口づけのようにして分け合う。
その光景を想像しただけで、腹の底が、ずくり、と熱くなった。
隣の順平さんを見ると、彼の顔は羞恥で真っ赤に染まっていた。だが、その潤んだ瞳は、爛々と輝き、俺の顔をじっと見つめている。
『先生、やりましょう』
その瞳は、雄弁にそう語っていた。
そうだ、これも、俺たちの絆を深めるための、神聖な儀式なのだ。
俺は、彼の視線に、力強く頷き返した。
「どちらから始める? ふふ、ここは年長者からいくべきかな。さあ、源一郎。まずはお前が、その口でパンを咥え、その可愛い後輩に与えてやれ」
命令が下された。
俺は、覚悟を決めると、四つん這いのまま、床の皿に顔を寄せた。
手を使えないため、不格好に顔を押し付け、なんとか乾いたパンの一片を口に咥える。
そして、そのままの体勢で、ゆっくりと順平さんの方へと向き直った。
目の前には、同じように四つん這いになり、少し上目遣いで俺を待つ順平さんの姿があった。
半開きの口元、期待に濡れた瞳。
まるで、親鳥から餌を貰う雛鳥のようだ。
その無防備で、どこか健気な姿に、俺の心臓が、どくん、と大きく脈打った。
俺は、ゆっくりと顔を近づける。
互いの吐息が混じり合う、ゼロ距離。
俺の口元から、はみ出たパンの欠片が、ぽろりと彼の鼻先に落ちた。
順平さんが、びくん、と身体を震わせる。
俺は、彼の唇に、自分の唇をそっと重ねた。
乾いた唇同士の、硬い感触。
そこから、俺は、舌を使って、自分の口の中にあるパンを、彼の口の中へと押し込んでいく。
俺の唾液で、少しずつふやけていくパン。
ねじ込んだ俺の舌に、彼の舌が、おずおずと絡みついてくる。
(ん……んぐ……っ)
舌と舌が触れ合う、ぬるりとした生温かい感触。
自分の唾液と彼の唾液が混じり合う、背徳的な味。
それは、食事などではない。紛れもない、濃厚なキスだった。
パンをすべて彼の口の中に押し込むと、俺は名残惜しむように、ゆっくりと唇を離した。
俺たちの間を、銀色の唾液の糸が、きらりと光って繋いでいる。
「ん……♡ んぐ、んぐ……♡」
順平さんは、恍惚とした表情で、俺から与えられたパンを、何度も咀嚼している。
その姿を、俺は、どこか愛おしいような気持ちで見つめていた。
「はは、素晴らしい。見事な『愛』の形だ。―――次は、お前の番だぞ、順平。先輩へのお返しを、たっぷりとくれてやれ」
秀平の言葉に、順平さんは、こくりとパンを飲み込むと、力強く頷いた。
そして、今度は彼が、皿の上のパンを口に咥える。
だが、順平さんのやり方は、俺よりもずっと、積極的で、挑発的だった。
彼は、俺の目の前まで来ると、咥えたパンをこれみよがしに見せつけ、そして、わざと自分の舌で、パン全体をねっとりと舐めて湿らせたのだ。
「ほう、やるじゃないか」
秀平が、楽しそうに声を上げる。
順平さんは、にやり、と俺に笑いかけると、その唾液でぐっしょりと濡れたパンを、俺の口へと押し込んできた。
「んむっ……!?」
先ほどとは比べ物にならない、濃厚な、男の唾液の味。
彼の舌が、俺の口内を蹂irinするかのように、縦横無尽に動き回り、パンを喉の奥へと押し込んでくる。
抵抗など、できるはずもなかった。
俺は、彼の与えるすべてを、ただ、受け入れるしかない。
屈辱的なはずなのに、身体の芯が、じんじんと熱くなっていく。
この、共犯者との、淫らな食事。
その背徳感が、俺の理性を、完全に麻痺させていく。
こうして、俺と順平さんは、互いの唾液にまみれたパンを、何度も、何度も、口移しで与え合った。
それは、この世で最も淫らで、そして、俺たち二人だけが共有する、神聖な愛の儀式だった。
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食事を終えた俺と順平さんはご主人様の命令で縄が解かれた。その代わりに与えられたのはあの「メス犬」と「エロ親父」と書かれた二つの扇子だった。順平さんには「肉奴隷」と「変態」と書かれていた。文字こそ違うがこれは俺たちがご主人様を楽しませるための道具。俺たちはご主人様の前で裸の踊りを舞って見せた
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俺たちの、神聖な愛の儀式が終わると、秀平は満足げに頷き、俺たちを縛っていた赤い縄を、あっさりと解き放った。
久しぶりに自由になった手足。一瞬、安堵ともつかぬ感情が胸をよぎったが、それが、次なる地獄への、ほんの僅かな休息に過ぎないことを、俺はもう知っていた。
案の定、秀平が俺たちに差し出したのは、二組の、黒塗りの扇子だった。
縄の代わりに、今度はこれを?
俺が訝しげに受け取ると、パッと開いた扇面に書かれた、禍々しい墨文字が目に飛び込んできた。
『メス犬』
『エロ親父』
息を呑む俺の隣で、順平さんも、同じように扇子を開いている。彼の扇子には、『肉奴隷』、そして『変態』という文字が、踊るように書かれていた。
「ふふ、どうだ? お前たちの、新しい名前だ。縄で縛るだけが能じゃない。その役を、その魂に刻み込んでやる。さあ、その扇子を使って、俺のためだけに、裸の舞を奉納しろ。お前たちの、魂の舞をな」
その命令は、絶対だった。
俺と順平さんは、無言で頷き合うと、生まれたままの姿で、リビングの中央に立った。
手には、己の屈辱的な名前が書かれた扇子。
これを、どう使えと?
一瞬の戸惑いの後、俺は、柔道のすり足の要領で、ゆっくりと動き始めた。
型も何もない。ただ、己の肉体を、筋肉の動きを、この部屋の支配者に見ていただく。その一心だった。
ひらり、と扇子を動かす。
『メス犬』の文字が、俺の汗ばんだ胸板を隠し、次の瞬間、露わにする。
扇子を返す。『エロ親父』の文字が、硬く猛りを始めた俺の竿を、ちらりと掠める。
隣に目をやれば、順平さんもまた、しなやかな動きで、己の肉体を見せつけていた。
彼の動きは、柔道というよりは、もっと官能的で、くねくねとした、見る者を誘うような舞だった。
扇子が翻るたび、『肉奴隷』と『変態』の文字が、彼の白い肌の上で、いやらしく明滅する。
カシャ、カシャ、と、秀平がカメラのシャッターを切る音が、BGMのように響く。
その音が、俺たちの興奮をさらに煽った。
息が上がる。汗が、顎から、胸の谷間から、滴り落ちる。
俺たちは、互いの目を見つめ合った。
そこにはもう、羞恥の色はない。
どうすれば、ご主人様がもっと喜んでくれるか。
どうすれば、もっと、この共犯者と、高め合うことができるか。
その、純粋な探求心だけが、俺たちを支配していた。
俺は、すり足で順平さんの背後に回り込むと、彼の肩越しに、扇子を差し出した。
『メス犬』の扇子が、彼の汗で濡れたうなじを、そっと撫でる。
順平さんが、びくん、と身体を震わせ、甘い吐息を漏らした。
それに呼応するように、彼もまた、俺の腹筋をなぞるように、扇子を滑らせる。
『肉奴隷』の扇子が触れた場所から、熱が、じわりと広がっていく。
もはや、それは、ただの舞ではなかった。
言葉を介さない、俺と順平さんの、愛の交歓。
互いの身体を、扇子を使って、愛撫し、挑発し合う、前戯。
扇子で己の股間を隠したかと思えば、次の瞬間には、相手の猛りのすぐそばで、扇子をひらひらと揺らし、風を送る。
互いの猛りは、もう、はち切れんばかりに熱く、硬く、膨れ上がっていた。
「……はぁ……はぁ……いい、ぞ……。最高だ、お前たち……」
いつの間にか、秀平はカメラを置き、荒い息を吐きながら、俺たちの舞を食い入るように見つめていた。
その熱っぽい視線が、何よりの褒美だった。
俺たちは、ご主人様を、こんなにも興奮させている。
その事実が、俺たちの理性のタガを、完全に外した。
俺と順平さんは、舞を止め、向かい合うと、同時に、その場に膝をついた。
そして、互いが持っていた扇子を、相手の猛りの前に、恭しく差し出す。
『メス犬』と『エロ親父』の扇子が、順平さんの猛りを挟み込む。
『肉奴隷』と『変態』の扇子が、俺の猛りを、優しく受け止める。
それは、俺たちが、己の役割を受け入れ、そして、互いの役割を認め合った、誓いの儀式だった。
「「ご主人様……。我々の奉納、いかがでしたでしょうか……」」
俺たちの、ハモった声が、静かな部屋に響く。
秀平は、恍惚とした表情で、ゆっくりと立ち上がると、俺たちの前に、その姿を現した。
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俺と順平さんはご主人様に褒められると、ご褒美として白いシリコン製の何かを尻の穴に埋め込まれていく。それはまるで卵のような何かだった。1個、2個と俺と順平さん、二人の尻穴に埋め込まれていく。そして10個入れた俺と順平さんのお腹は、異様にぼっこりと膨らんでいた。そしてビデオカメラの電源を入れるとこう言われた「お前たちのタマゴ、どっちが先に全部産むか競争だ。」
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俺たちの、魂を込めた奉納。
その問いかけに、秀平は恍惚とした表情のまま、ゆっくりと俺たちの前に膝をついた。
そして、その冷たい指先で、俺と順平さんの顎をそれぞれくいと持ち上げる。
「奉納、か……。ああ、最高だった。お前たちは、俺の想像を遥かに超えた、至高の芸術品だ」
その、心からの賛辞。
ご主人様に認められた、褒められたという事実が、何よりも甘美な快感となって、俺の全身を駆け巡った。
隣の順平さんも、誇らしげに胸を張り、その瞳をきらきらと輝かせている。
「最高の奉納には、最高の褒美を与えねばな。お前たちに、俺からの特別な『愛』を授けよう」
秀平はそう言うと、傍らに置いてあったジュラルミンケースを開けた。
カチャ、と軽い金属音がして、その中身が露わになる。
そこに並んでいたのは、俺の拳よりも一回り小さい、つるりとした乳白色のシリコンで作られた、卵のような何かだった。
それが、寸分の隙間もなく、幾何学的に整列している。
異様で、どこか神聖ですらある光景に、俺は息を呑んだ。
「これから、この『愛のタマゴ』を、お前たちの身体の中に宿してやる。一つ、また一つと、俺の愛を受け入れるがいい」
秀平は、楽しそうに笑うと、まず俺をうつ伏せにさせた。
そして、ひんやりとした潤滑ゼリーを、俺の尻の割れ目に、たっぷりと注ぎ込む。
「ひっ……!?」
突然の冷たさに、びくんと身体が跳ねる。
だが、抵抗する間もなく、秀平は一つのタマゴを手に取ると、その先端を、俺の尻の穴にぐり、と押し当てた。
「力を抜け、源一郎。俺の愛を、拒むな。全身で、受け入れるんだ」
悪魔の囁き。
それに抗うことなど、できるはずもなかった。
俺が、ふ、と身体の力を抜いた瞬間、ぬるり、とした感触と共に、異物が俺の体内へと侵入してくる。
「んぐっ……! あ、あぁ……っ!」
内側から、むりやり押し広げられる、未知の感覚。
固く閉じていたはずの場所が、いとも簡単にこじ開けられ、異物を飲み込んでいく。
一つ目のタマゴが、完全に俺の身体の中に収まると、秀平は間髪入れずに、二つ目のタマゴを押し込んできた。
一つ、また一つと、タマゴが体内に満たされていくたびに、内臓が押し上げられるような圧迫感と、身体の奥が満たされていく、背徳的な充足感が俺を襲う。
ちらり、と横目で順平さんを見る。
彼もまた、俺と同じように、秀平にタマゴを一つ、また一つと埋め込まれていた。
その顔は、苦悶と快感に歪み、熱い吐息を漏らしている。
やがて、秀平が「……十個目だ」と呟いた時、俺は、自分の身体に起きた異変に気づいた。
下腹部が、異様に、ぽっこりと膨らんでいる。
まるで、何かを孕んだかのように。
鍛え上げたはずの腹筋は見る影もなく、その内側から、タマゴの丸い形が、いくつもぼこぼこと浮き出て見えた。
その、あまりにも非現実的で、グロテスクな光景。
俺は、男でありながら、何かを「孕んで」いる。
その事実に、脳がぐらりと揺れた。
順平さんの腹もまた、俺と同じように、奇怪な膨らみを見せていた。
「ふふ、見ろ。お前たちの腹に、俺の愛が満ち満ちている。実に美しい……」
秀平は、恍惚とした表情で俺たちの腹を撫でると、ビデオカメラを三脚にセットし、電源を入れた。
レンズが、赤い光を灯し、俺たちを捉える。
そして、秀平は、とびきりの笑顔で、新たなゲームの開始を宣言した。
「さあ、ショーの始まりだ。お前たちのタマゴ、どっちが先に全部産むか競争だ」
産む。
その言葉が、俺の脳天を直撃した。
そうだ、俺たちは、このタマゴを、この身体から、産み落とすのだ。
絶望や恐怖は、微塵も感じなかった。
ただ、新たな試練を与えられたことへの興奮と、隣で同じように腹を膨らませている、この共犯者への、負けられないという闘争心だけが、俺の心を燃え上がらせた。
俺は、順平さんと、視線を交わす。
彼の瞳にもまた、俺と同じ、獰猛な光が宿っていた。
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1個ずつタマゴが産み落とされるたびに、俺の何かが壊れて、生まれていく。順平さんは恍惚としながらタマゴを産み、それが床に転がっていく。本物のタマゴじゃないにしろ、尻穴から生まれるその姿を、俺たちはご主人様にしっかりとみられている。
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「さあ、ショーの始まりだ。お前たちのタマゴ、どっちが先に全部産むか競争だ」
その、悪魔のゴングが鳴り響いた瞬間。
俺と順平さんの間には、火花が散った。
闘いだ。これは、俺たちのプライドと、ペットとしての序列を賭けた、神聖な闘いなのだ。
どうすれば、産める?
考えるまでもない。身体が、本能が、その方法を知っていた。
「んんんんんっ……!」
俺は、四つん這いのまま、歯を食いしばって腹に力を込めた。
内臓を絞り上げるように、そして、尻の穴に意識を集中させる。
体内で蠢く、異物。その一番奥にある一つが、ぐ、と出口に向かって押し出されるのを感じた。
「う、ぐぅ……っ、ぉおお……ッ!」
内側から、括約筋が無理やりこじ開けられる。痛みと、未知の快感が、脳天を直撃した。
カメラのレンズが、俺の醜態を、余すところなく捉えている。
ご主人様に、見られている。
その事実が、羞恥心を麻痺させ、背徳的な興奮へと転化させた。
ぽてり、と、湿った音がした。
続いて、コロン、と軽い音が床に響く。
産まれた。
俺の尻から、一つ目のタマゴが、産み落とされたのだ。
産み落とした瞬間の、信じがたい解放感。そして、尻の穴に残る、ひりりとした熱っぽさ。
そのすべてが、強烈な快感となって、俺の全身を駆け巡った。
「そうだ、源一郎! いいぞ、その調子だ! なんていやらしい姿なんだ!」
秀平の興奮した声が、俺の耳朶を打つ。
だが、俺が勝利の余韻に浸る間もなく、隣から、俺のそれとは質の違う、甘く、熟れた声が聞こえてきた。
「んっ……ふぅ、ぅん……♡ ……はぁっ♡」
見ると、順平さんが、恍惚とした表情で、ゆっくりと腰を揺らしていた。
その目は蕩け、口元は緩み、まるで極上のセックスの最中のような顔をしている。
そして、彼の尻からもまた、ぬるり、とタマゴが滑り出し、床に転がった。
(こいつ……! 楽しんでやがる……ッ!)
その姿に、俺は激しい焦燥と、どす黒い嫉妬を覚えた。
負けるわけにはいかねえ。こんな、快感に溺れきった変態野郎に!
俺は、再び腹に力を込める。
一つ産み落とすたびに、男としての何かが、音を立てて壊れていく。
一つ産み落とすたびに、快感を求める、雌としての何かが、新しく生まれてくる。
「はっ、はぁっ……! んぐぅっ!」
「んふぅ……♡ せんせぇ……見てて、くださいぃ……♡」
俺と順平さんは、まるで狂ったように、競い合ってタマゴを産み続けた。
俺が苦悶の声を上げながら一つ産み落とせば、順平さんは恍惚の喘ぎを漏らしながら、二つ産み落とす。
彼の尻は、もはや意思を持った生き物のように、くぷり、くぷりとタマゴを吐き出していく。
その姿は、あまりにも淫らで、冒涜的で、そして、どうしようもなく美しかった。
コロン、コロン、と、乳白色のタマゴが、リビングの床に散らばっていく。
俺たちの喘ぎ声。
必死にいきむ声。
秀平の興奮したシャッター音。
すべてが混じり合い、この部屋を、倒錯した出産の儀式の場へと変えていった。
もはや、どちらが何個産んだのか、わからない。
ただ、目の前の共犯者に負けたくない一心で、俺は最後の力を振り絞った。
「おおおおおおおッ!!」
腹の底からの雄叫びと共に、最後のタマゴが、ずるり、と体内から滑り出る。
同時に、全身から力が抜け、俺は床に突っ伏した。
ぜえ、ぜえ、と荒い息を繰り返す。身体は汗でぐっしょりと濡れ、尻の穴は熱く、ひくひくと痙攣していた。
先に、全てを産み終えたのは、俺だった。
だが、それは、勝利と呼ぶには、あまりにも虚しい自己満足に過ぎなかった。
なぜなら、俺が顔を上げた先で、順平さんが、最後の一つを、とびきり官能的なやり方で、産み落としたからだ。
彼は、ゆっくりと腰を上げ、俺と、そしてカメラに向かって、大きく尻を突き出した。
そして、にっこりと微笑むと、
「……んんっ……♡」
という、甘い声と共に、ちゅるん、と、まるで果実を絞り出すかのように、最後のタマゴを産み落としたのだ。
それは、もはや芸術だった。
敗北。完全な、敗北だ。
俺は、ただ、呆然と、その光景を見つめることしかできなかった。
床には、俺たちが産んだ、二十個のタマゴが散らばっている。
その光景を、秀平は、満足げに見下ろしていた。
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「よくやった順平。ご褒美をくれてやる。」そういってご主人様は自分のギンギンにそそり立つチンポを、産み落としたばかりでビクビクしている順平の尻穴にねじ込んでいく。挿入される快楽に酔いしれる順平に、俺は敗北の味を噛みしめていた。するとご主人様が「ほら、お前には順平のチンポをくれてやるよ。」そういって俺の尻穴に、順平さんのチンポを挿入される
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床に散らばる、二十個の乳白色のタマゴ。
そのグロテスクで、どこか神聖な光景の中心で、俺は、完全な敗北感に打ちひしがれていた。
勝者は、順平さん。
俺の苦悶の出産を嘲笑うかのように、彼は、恍惚とした表情で、いともたやすく、官能的に、全てを産み落としてみせたのだ。
その差は、歴然だった。
「よくやった、順平。その官能的な出産、実に素晴らしかった。勝者には、俺からの特別なご褒美をやろう」
秀平は、満足げにそう言うと、おもむろに自分のズボンのジッパーを下ろした。
そこから解放されたのは、怒張し、熱く脈打つ、禍々しいまでの猛り。
それは、俺たちが裸で舞を奉納していた時から、ずっと、俺たちのすべてを見下ろしていた、この部屋の真の支配者だった。
そのギンギンにそそり立つ雄チンポが、今、勝者である順平さんへと向けられる。
「さあ、ご褒美だ。出産で緩んだお前のその穴で、俺の愛を、思う存分受け止めるがいい」
秀平は、四つん這いのまま喘いでいる順平さんの背後に立つと、その猛りを、産み落としたばかりでまだひくひくと痙攣している、彼の尻の穴に押し当てた。
「んんっ……♡ ご、ご主人様ぁ……♡」
痛みなど微塵も感じさせない、甘く蕩けた声。
秀平は、その声に煽られるように、一気に腰を突き入れた。
ズプリ、と、生々しい水音が響く。
「ああっ……!♡ 入った、ぁ……ご主人様の、おっきなのが、ぜんぶ……♡ 産んだ後だから、奥まで、すごく感じますぅ……♡」
順平さんは、快感に酔いしれ、恍惚の表情で腰を揺する。
その光景を、俺は、ただただ、床に突っ伏したまま見つめることしかできなかった。
嫉妬。羨望。そして、自分もああなりたいと願ってしまう、どうしようもない劣情。
俺の尻の穴もまた、疼き、主人の愛を求めて、虚しくひくついていた。
俺のそんな視線に気づいたのか、秀平は、順平さんの身体を激しく揺さぶりながら、にやりと笑って俺に言った。
「どうした源一郎、羨ましいのか? だが、敗者に俺のチンポをくれてやるわけにはいかないな。……だが、安心しろ。お前にも、ちゃんとご褒美をくれてやるよ」
そう言うと、秀平は順平さんの背中をパン、と叩いた。
「おい順平、お前のモノも、ずいぶん元気じゃないか」
見れば、秀平に犯され、快感に溺れている順平さんの股間でも、彼の竿が、興奮に固く、熱く、膨れ上がっていた。
そして、その竿の先端は、すぐ目の前、俺の尻のすぐ後ろにあった。
「ほら、お前には順平のチンポをくれてやるよ」
「なっ……!?」
「俺と順平と、お前と。三人で一つになるんだ。素晴らしいだろう? 俺の愛が、順平を通して、お前の奥まで届く。最高の繋がりじゃないか」
悪魔の提案。
だが、その言葉を聞いた瞬間、俺の脳は、恐怖や屈辱よりも先に、その倒錯した光景を想像し、焼けるような興奮に支配された。
俺が戸惑っている間に、秀平は腰の動きを巧みにコントロールし、順平さんの身体を、俺の方へと後ずさりさせる。
そして、ついに。
熱く、硬く、そして、秀平の愛を受けてさらに興奮した順平さんの猛りが、俺の、同じく主人の愛を求めていた尻の穴に、ぴたりと押し当てられた。
「あっ……!」
ズン、と、尻の入り口に、生々しい圧力がかかる。
秀平が、さらに一突き、深く順平さんを貫くと、その衝撃で、順平さんの身体が前に押し出され、彼の竿が、俺の身体の中へと、ずるりと侵入してきた。
「んぐぅっ……! あ、あぁあああっ……!」
秀平に犯される順平さん。その順平さんに犯される、俺。
俺たちは、完全に、連結された。
秀平の腰の動きが、順平さんの身体を通して、俺の奥深くまで伝わってくる。
ぐ、ぐ、と、二重の快感が、俺の内臓を直接突き上げた。
屈辱と、敗北感と、そして、どうしようもない、背徳的な快感。
俺は、もはや、思考を放棄し、この人間ムカデの最後尾として、ただ与えられるだけの快楽に、喘ぐことしかできなかった。
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されるがまま、この三位一体の快楽に身を任せ、秀平と順平の快楽の奴隷として、ただひたすらに突き上げられ続ける
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思考を放棄する。
それは、敗北宣言であると同時に、至高の快楽へと至るための、唯一の道だった。
俺は、この人間ムカデの最後尾という屈辱的な役割を、甘んじて受け入れた。
いや、違う。受け入れたのではない。
心の底から、望んでしまったのだ。
秀平の腰の動きは、まるで地響きのように順平さんの身体を震わせ、ワンテンポ遅れて、その衝撃のすべてが、俺の最奥を、容赦なく抉る。
ぐ、ぐ、と突き上げられるたびに、順平さんの身体が俺の背中に沈み込み、彼の熱い吐息が、俺のうなじを濡らした。
「んっ……ふ、ぅ……♡ せ、んせぇ……♡ すごい、です……ご主人様の、おっきいのが、俺の中で動くたびに……俺のも、先生の奥で……♡」
順平さんの、呂律の回らない、蕩けきった声。
その言葉の通り、俺の体内で脈打つ彼の竿は、秀平の動きに呼応して、さらに硬く、熱くなっていく。
まるで、三人の身体が、一本の神経で繋がってしまったかのようだ。
秀平が感じる支配の悦び。
順平さんが感じる、犯される快感。
そして俺が感じる、二重の貫通と、屈辱と、背徳感。
それら全ての感情が、この連結された身体の中を、奔流のように駆け巡っていた。
「どうだ、源一郎。最高の気分だろう? お前は今、俺と順平、二人分の愛を同時に受けているんだぞ。俺の力強い突き上げと、お前の可愛い後輩の、若々しい熱をな」
秀平の声が、頭上から降ってくる。
その声に含まれた愉悦が、俺の身体をさらに熱くさせる。
「はっ……ぁ……ぅ、ぐ……ッ」
返事などできるはずもない。
ただ、漏れ出す喘ぎ声だけが、俺の肯定の証だった。
もう、嫉妬も、羨望もない。
俺は、この三位一体の快楽を構成する、ただの部品。
秀平の欲望を増幅させ、順平さんの快感をさらに高めるための、最下層の、しかし必要不可欠なパーツ。
その役割に、俺は、どうしようもないほどの興奮を覚えていた。
「いいぞ、順平。もっと腰を使え。お前の後輩が、お前のチンポでイきたがってるぞ。もっと、めちゃくちゃに突きまくってやれ」
「は、はいぃ……♡ ご主人様ぁ……♡」
命令一下、順平さんの腰の動きが変わった。
それまでは、秀平の突き上げに受動的に揺さぶられていただけだったのが、今や、自らの意思で、俺の奥を抉るように、腰を使い始めたのだ。
秀平の突き上げと、順平さんの突き込み。
二つのリズムが、俺の体内で不協和音を奏で、脳をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。
「あ、あっ……! だ、め……! そこ、は……ッ!」
身体の奥、今まで自分でも知らなかった一点を、二つの猛りが、交互に、的確に、刺激してくる。
視界が、白く、点滅する。
もはや、誰の精液で濡れているのか、誰の汗を浴びているのか、誰の熱を感じているのかわからない。
ただ、この三人が一体となって、一つの巨大な快楽という目的に向かって突き進んでいる。
その事実だけが、脳を痺れさせ、俺のすべてを支配していた。
順平さんの身体が、俺の上で、びくん、と大きく痙攣した。
「ああっ……! も、もう……イ、イきそうですぅ……ご主人様ぁ……ッ!」
彼の竿が、俺の体内で、ドクン、ドクンと、最後の時を告げるように脈打つ。
まずい、このままでは、俺も……!
俺の下腹部にも、焼けるような熱が集中し、もう、爆発寸前だった。
俺たちの限界を察したのか、秀平は、俺たちの耳元で、悪魔のように囁いた。
「さあ、この三位一体の快楽の頂点を見せてみろ」
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「俺の愛で満たしてやる!」秀平が号令し、秀平は順平の中に、順平は俺の中に、同時に中出しされ、三人が同時に絶頂の渦に飲み込まれる
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「俺の愛で満たしてやる!」
その号令は、もはや命令ではなく、祝福の福音のように俺たちの身体に響き渡った。
三位一体の快楽の頂点。
その言葉が、俺たちの脳を、理性を、完全に焼き切った。
「まずはお前からだ、順平ッ!」
秀平が、獣のような雄叫びと共に、最後の力を込めて腰を打ち付けた。
ズンッ、と、地鳴りのような衝撃が、順平さんの身体を貫く。
その衝撃波は、連結された俺の身体にまでダイレクトに伝わり、内臓がぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような錯覚に陥った。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ……!♡ ご、ご主人様ぁ……ッ! あったかいのが、いっぱい……!♡」
順平さんの身体が、びくん、びくん、と大きく痙攣する。
秀平の、熱く滾る奔流が、彼の体内の最奥で、今まさに迸っているのだ。
その、生命そのもののような熱い奔流は、順平さんの身体をただ通過するだけでは終わらない。
それは、彼の理性を完全に吹き飛ばし、抗いがたい射精の衝動となって、俺へと流れ込んでくる。
「せ、せんせぇ……ッ! 俺のも、もう、だめぇ……ッ!」
「あ……あ、あああああっ!」
順平さんの叫びと同時に、俺の体内で、彼の竿が、ドクン、と大きく脈打った。
そして、次の瞬間。
秀平から注がれたばかりの熱を、さらに増幅させたかのような、灼熱の精液が、俺の身体の奥深くへと、叩きつけられた。
「んぐぅううううううッ!!!」
二重の中出し。
外側を犯す順平さんの中から、さらにその奥の秀平の熱が伝わってくる。
尻の穴から、腹の底まで、灼熱のマグマで満たされていくような、ありえない感覚。
脳が、真っ白に染まる。
視界が、火花を散らして明滅する。
もはや、どこが、どう気持ちいいのかわからない。
ただ、全身の細胞の一つ一つが、快感の悲鳴を上げている。
そして、その二重の衝撃は、俺の、誰にも触れられていないはずの竿を、勝手に暴発させた。
「イッ、イぐぅううううッ! あ、あああああっ!」
腹筋が痙攣し、腰が勝手に跳ね上がる。
内側からの、どうしようもない快感の波に突き動かされ、俺の竿は、びくん、びくんと精液を虚空に噴き上げた。
それは、もはや雄としての射精ではなかった。
ただ、内側を犯され、蹂躙され、そのあまりの快感に、雌のように潮を吹かされているだけだった。
メスイキ。
その言葉が、白濁した脳裏に浮かび、そして消えた。
「……っ、クク……最高だ、お前たち……!」
秀平の、絞り出すような声が聞こえる。彼もまた、順平さんの体内で絶頂を迎えたのだろう。
三人の喘ぎ声。
三つの射精音。
三つの魂が、この倒錯した快楽の中で、完全に一つに溶け合った。
どれくらいの時間が経ったのか。
やがて、絶頂の嵐が過ぎ去り、俺たち三人は、連結されたまま、ぐったりと床に崩れ落ちた。
部屋に響くのは、荒い息遣いだけ。
俺の体内には順平さんの、そして順平さんの体内には秀平の精液が、まだ熱を持ったまま、満たされている。
その事実が、奇妙な一体感と、拭い去ることのできない、深い背徳感を俺に刻み付けた。
もう、戻れない。
俺は、源一郎という男ではなく、ただの、快楽を求める雌に成り果ててしまったのだ。
ゆっくりと、秀平が順平さんの身体から抜け、そして順平さんが俺の身体から抜けていく。
解放された尻の穴からは、二人の男の精液が、とろり、と溢れ出し、俺の太腿を伝った。
秀平は、俺たち二人の無様で、淫らな姿を、満足げに見下ろし、そして、静かに告げた。
「最高のショーだった。お前たちの魂の交わり、確かに見届けたぞ。だが……本当の舞台は、ここじゃない」
そう言うと、秀平は部屋の隅から、二つの包みを放り投げた。
一つは、俺が毎日着ている、汗と誇りの染み込んだ柔道着。
もう一つは、順平さんが、市民のために身につけているはずの、神聖な警官の制服だった。
「さあ、着替えろ。次はお前たちの『聖地』で、本当の『合同稽古』を見せてやる」
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ご主人様は疲労で倒れた俺たちの体を赤い縄と白い縄で縛り、天井に宙づりにして拘束する。そして首輪に短いチェーンを付けて顔を近づけさせると、俺たちはキスする。「とりあえず休憩時間だ。時間が来るまで仲良くキスして待っていろ。」そういってご主人様は宙づりにされた俺たちを放っておいて部屋を出ていく。残されたのはキスで脳がトロトロにされ、キス以外の行為が禁止されて放置プレイされた俺たち2匹のペットだった
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「さあ、着替えろ。次はお前たちの『聖地』で、本当の『合同稽古』を見せてやる」
秀平の静かな宣告は、絶頂の熱がまだ残る俺たちの身体に、冷たく突き刺さった。
聖地。合同稽古。
その言葉が意味する、次なる陵辱の舞台を想像し、俺はぞくりと背筋を震わせた。
だが、俺たちの身体は、三位一体の濃密な交わりの後、指一本動かすのも億劫なほどに疲労しきっていた。
俺も順平さんも、床に溢れた精液と汗の海の中で、ただ浅い呼吸を繰り返すのが精一杯だった。
そんな俺たちの無様な姿を、秀平は、心底楽しそうに見下ろしている。
「おや、二人ともすっかりお疲れのようだ。次の稽古まで、少し休憩が必要かな?」
その声は、どこまでも優しく、そして、どこまでも残酷だった。
秀平は、俺が着るはずだった柔道着の帯ーー赤い帯を手に取ると、それで俺の手首を、背中で固く縛り上げた。
抵抗など、できるはずもなかった。
続いて、順平さんが着るはずだった警官服の中から、白い布ーーおそらく手袋か何かだろうーーを取り出し、それで彼の両手を縛る。
赤と白。俺たちの社会的役割を象徴する色が、今は、俺たちを拘束する道具と成り果てていた。
「次の舞台に立つには、まだ身体が汚れているな。少し綺麗にしてやろう」
そう言うと、秀平は俺たちを仰向けにさせ、天井に設置された滑車に、それぞれ手首の縄を引っかけた。
そして、ゆっくりと、しかし容赦なく、その縄を引いていく。
ギ、ギギ……と、滑車が軋む音と共に、俺たちの身体が、床から引き剥がされていく。
「う、ぐ……っ!?」
「ひっ……! ご、ご主人様ぁ……!?」
なすすべもなく、俺たちの身体は宙に浮いた。
手足をだらりと垂らし、まるで屠殺場に吊るされた獣のようだ。
向かい合わせになるように調整され、俺の目の前には、同じように吊るされた順平さんの、絶望と興奮に歪んだ顔があった。
「ふふ、いい眺めだ。さあ、仕上げだ」
秀平は、俺たちの首に、それぞれ革の首輪をはめた。
カチャン、という冷たい金属音が響く。
そして、二つの首輪を、ごく短いチェーンで繋いだ。
その絶妙な長さが、俺たちの動きを完全に封じる。
少しでも身体が揺れれば、互いの顔がぶつかり、唇が、触れ合ってしまう距離。
「とりあえず休憩時間だ。時間が来るまで、仲良くキスでもして待っていろ」
「いいか、キス以外の行為は禁止だ。俺が戻ってくるまで、その口で互いを慰め合うんだな、俺の可愛いペットたち」
そう言い残し、秀平は部屋の明かりを落とし、一人、部屋を出ていった。
ガチャリ、と鍵が閉まる音。
残されたのは、薄暗い部屋に宙吊りにされ、唇が触れ合うほどの距離で見つめ合う、俺たち二人だけだった。
「……っ」
「……せん、せぇ……」
気まずい沈黙。
だが、宙に浮いた身体は不安定で、俺が少し身じろぎしただけで、チェーンがカチャリと鳴り、順平さんの唇が、俺の唇に、ちゅ、と触れた。
柔らかい感触と、彼の甘い吐息。
「わ、悪い……!」
「い、いえ……」
咄嗟に謝るが、また身体が揺れて、今度はもっと深く、唇が重なった。
何度も、何度も、意図せず繰り返される、事故のようなキス。
だが、その回数が増えるにつれ、俺の脳は、その行為の異常性を忘れ、ただ、目の前にある唇の感触だけを、求めるようになっていった。
これは、ご主人様の命令だ。
休憩時間。キスをして待っていろ。
その言葉が、俺の思考を支配する。
俺は、ゆっくりと、自らの意思で、顔を前に進めた。
順平さんも、それを待っていたかのように、そっと目をつぶる。
最初は、ただ唇を合わせるだけだった。
だが、互いの息遣いが、鼓動が、熱が、ダイレクトに伝わってくる。
手足が使えない分、唇の感覚だけが、極限まで研ぎ澄まされていく。
やがて、どちらからともなく、舌が求め合うように絡み合った。
ぬるりとした感触。唾液が混じり合う、背徳的な音。
思考が、溶けていく。
脳が、とろとろになる。
俺は源一郎じゃない。彼は順平さんじゃない。
俺たちは、ただの、ご主人様にキスを命じられた、二匹のペットだ。
どれだけの時間、そうしていたのか。
時間感覚は、とうに失われていた。
ただ、互いの唾液でぐしょぐしょになった唇を、貪り合うだけの、獣のような時間。
その、永遠にも思える快楽のループを断ち切ったのは、ガチャリ、という、ドアの開く音だった。
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「いい子で待っていたな」戻ってきた秀平に褒められ、宙吊りのまま口移しで蜂蜜のように甘い媚薬を与えられ、さらに思考を蕩かされる
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ガチャリ、と、冷たい金属音が、俺たちの終わらないキスの世界に亀裂を入れた。
扉が開き、部屋に廊下の光が差し込む。その逆光の中に立つ人影は、言うまでもなく、この部屋の支配者――秀平だった。
俺と順平さんは、びくりと身体を震わせ、反射的に唇を離そうとした。
だが、互いの唾液でぬるぬるになった唇は、まるで磁石のように引き合い、名残惜しげに糸を引く。
「ふふ、いい子で待っていたな。俺の言いつけを、ちゃんと守っていたようだ」
秀平は、満足げに微笑むと、部屋の明かりをつけた。
急な光に目がくらむ。
宙吊りにされたまま、互いの唾液で唇をテカらせ、顔を赤らめている俺たちの姿が、白日の下に晒された。
羞恥心で、全身の血が沸騰しそうだ。だが、それ以上に、見られているという背徳感が、俺の身体を甘く疼かせた。
秀平は、そんな俺たちの前に立つと、懐から小さなガラス瓶を取り出した。
中には、蜂蜜のようにとろりとした、黄金色の液体が入っている。
彼は、その瓶の蓋を開けると、中身をくい、と一口、自分の口に含んだ。
「ご褒美だ。俺の愛を、もっとお前たちの身体に注ぎ込んでやろう」
そう言うと、秀平はまず、俺の前に顔を近づけた。
眼鏡の奥の瞳が、俺のすべてを見透かすように、じっとりと見つめている。
そして、俺の顎を掴んで固定すると、その唇を、俺の唇に押し当てた。
「んむっ……!?」
抵抗しようにも、手足は縛られ、身体は宙に浮いている。
秀平の分厚い唇が、俺の唇をこじ開け、熱く湿った舌が、口腔内を蹂躙する。
そして、とろり、とした甘い液体が、彼の舌から俺の舌へと、直接流し込まれてきた。
驚くほど、甘い。
だが、その甘さの奥に、喉が焼けるような、ピリリとした熱を感じる。
蜂蜜の甘さではない。もっと、本能に直接訴えかけてくるような、濃厚で、危険な甘さだ。
「ん……んぐ……っ、は、ぁ……」
口移しが終わっても、秀平の舌は、俺の口内を執拗に掻き回し、媚薬を隅々まで塗りつけていく。
唾液と媚薬が混じり合い、くちゅくちゅと、いやらしい水音が、静かな部屋に響いた。
やがて、秀平がゆっくりと唇を離すと、俺と彼の間には、銀色の糸が、一本、長く尾を引いた。
「どうだ? 俺の愛の味は」
俺は、返事ができなかった。
喉の奥から、胃の腑にかけて、先ほど流し込まれた液体が、じわりと熱を発している。
その熱は、瞬く間に血流に乗り、全身へと広がっていく。
思考が、うまく働かない。
脳が、蜂蜜漬けにされたように、甘く、とろとろに溶けていく。
今まで感じていた羞恥心や抵抗感といった、固く尖っていた感情の角が、丸く、溶かされていくのがわかった。
ただ、ぼんやりと、気持ちがいい。
このまま、ずっと、こうしていたい。
「ご、ご主人様ぁ……♡ わ、私にも……♡」
俺が思考の海に溺れていると、隣から、順平さんの、熱に浮かされたような声が聞こえた。
見ると、彼は、目を潤ませ、頬を上気させ、まるで雛鳥のように口を開けて、秀平のご褒美を待っている。
その、あまりにも従順で、雌らしい姿に、俺は、嫉妬ではなく、奇妙な仲間意識と、そして、同じ穴の狢であることへの、背徳的な安堵感を覚えた。
「ああ、もちろんお前にもくれてやるよ、俺の可愛い警察犬」
秀平は、再び瓶の液体を口に含むと、今度は順平さんに、同じように、濃厚な口移しを行った。
順平さんは、恍惚とした表情で、一滴残らずそれを受け止め、飲み下していく。
その光景は、もはや、俺にとって異常なものではなかった。
それは、ご主人様が、忠実なペットに餌を与える、ごく自然な光景にしか見えなかったのだ。
媚薬が、完全に身体に回ったのだろう。
視界が、ぐにゃりと歪む。
目の前にいる順平さんの顔も、秀平の顔も、ぼやけて、輪郭が曖昧になる。
ただ、身体の内側から湧き上がる、どうしようもない熱と、快感を求める欲求だけが、はっきりと感じられた。
吊るされた手足が、もどかしい。
この熱を、誰かにぶつけたい。
この身体を、誰かに、めちゃくちゃにしてほしい。
そんな俺たちの様子を、秀平は、満足げに腕を組んで眺めている。
「ふふ、二人とも、ずいぶん素直な顔になったじゃないか。さて、身体の準備は、十分に整ったようだな」
秀平はそう言うと、滑車を操作し始めた。
ギ、ギギ……と、先ほどとは逆の音がして、俺たちの身体が、ゆっくりと、床へと降ろされていく。
足が床に着いた瞬間、俺は、立っていることができずに、その場にへなへなと崩れ落ちた。
順平さんも、同じだった。
俺たちは、まるで生まれたての子鹿のように、四つん這いのまま、ただ、喘ぐことしかできなかった。
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そうだな、さっきとは逆にしてやろう。そういって俺の体を縛る縄を引っ張ると、俺のチンポを順平さんの尻穴に宛がう。俺は初めて他の男に自分のチンポをつっこんでしまったのだ。だがご主人様はさらに、俺の両腕を順平さんの両腕に縛り、両足も順平さんの足に縛られる。こうして俺は順平さんの上に四つん這いで覆いかぶさる状態になってしまう。
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媚薬がもたらす甘い痺れは、俺の思考回路を完全に焼き切っていた。
床に崩れ落ちたまま、ただ熱い息を吐き出す俺の身体は、もはや俺のものではない。
秀平は、そんな俺たちの無様な姿を、まるで芸術作品でも鑑賞するかのように満足げに見下ろしている。
やがて彼は、俺の腕を掴んで、ずるずると引きずり起こした。
「さあ、源一郎。次の稽古の時間だ。だがその前に、お前にも、与える喜びというものを教えてやろう」
「さっきとは、逆だ」
その言葉の意味を、麻痺した脳が理解するよりも先に、俺の身体は、床で四つん這いのまま喘いでいる順平さんの背後へと運ばれていた。
俺の目の前には、媚薬と快感でひくつき、とろりと濡れた、彼の無防備な尻の穴があった。
そして、秀平は、俺の腰を掴むと、俺自身の、すでに熱く猛り狂っていた竿を、その穴へと誘導する。
「あ……ま、待て……! 俺は……!」
俺は、男を犯す趣味はねえ!
そう叫ぼうとしたが、喉から出たのは、掠れた、情けない喘ぎ声だけだった。
俺の意思などお構いなしに、秀平は、俺の腰にぐっと力を込める。
ズプリ、と、生々しい音。
熱く、ぬるりとした感触が、俺の竿の先端から、脳天まで突き抜けた。
「―――ッ!!」
俺の竿が、順平さんの身体を、貫いた。
初めての、感触。
男の、熱く、狭く、そして、信じられないほどに吸い付いてくる内部。
俺が犯されているのではない。俺が、犯している。
その、あまりにも倒錯した事実に、俺の脳は、恐怖と、そして、どうしようもないほどの、背徳的な興奮に焼かれた。
「ひっ……! あ、せんせぇ……!? せんせぇのが、俺の中に……♡」
下から聞こえる、順平さんの、驚きと喜びに満ちた声。
その声が、俺の罪悪感を麻痺させ、代わりに、支配者としての悦びを、心の奥底から引きずり出した。
だが、秀平の演出は、まだ終わらない。
「どうだ、源一郎。犯す側の気分は。だが、まだ足りないだろう? お前たちは、もっと、深く、一つになるべきだ」
そう言うと、秀平は、俺が着るはずだった柔道着の帯を、再び手に取った。
そして、俺の右腕を、順平さんの右腕に。
俺の左腕を、順平さんの左腕に。
まるで合わせ鏡のように、ぴったりと重ね合わせ、帯で固く、固く縛り上げていく。
「なっ……! てめぇ、何しやがる……!?」
抵抗しようと身じろぎすると、その動きで、俺の竿が、順平さんの体内で、ぐり、と動いた。
「んんんっ……!♡ あ、せんせぇ、動かないで……でも、もっと……♡」
「ち、ちが……俺は……!」
言い訳をすればするほど、身体の動きが、順平さんを喜ばせてしまう。
その間に、秀平は、俺たちの足首も、同じように、それぞれ縛り上げてしまった。
完全に、固定される。
俺は、四つん這いの順平さんの上に、同じく四つん這いで覆いかぶさり、結合したまま、身動き一つ取れなくなった。
互いの汗ばんだ肌が、ぴったりと密着する。
俺の胸の下で、順平さんの心臓が、早鐘を打っているのが、ダイレクトに伝わってくる。
俺たちの呼吸が、重なり合い、一つの、荒いリズムを刻んでいた。
「素晴らしい……。まるで、阿修羅像のようだな。一つの身体に、二つの魂。そして、俺の愛によって、完全に結合されている」
秀平は、俺たちの耳元で、恍惚と囁いた。
俺は、順平さんのうなじに顔を埋めることしかできない。
彼の肌の匂いと、俺自身の汗の匂いが混じり合い、媚薬の効果も相まって、さらに思考が混濁していく。
俺が、順平さんを、犯している。
この、可愛い後輩を、俺の雄チンポで、めちゃくちゃにしている。
その事実が、脳を焼き、腹の底から、今まで知らなかった、どす黒い興奮が、せり上がってくるのを、もう、止めることができなかった。
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初めて男に自分のチンポを入れてしまった。だが俺にはもうそれが気持ちいい事しかわからなかった。俺は順平さんの尻穴に精液を大量に射精する。だが、足りない。俺は間髪入れずに再び腰を振って順平さんの尻穴を犯す。そしてまた射精してしまう。もう何度出しただろうか?俺はもう数えるのがバカらしくなるほど、順平さんの尻穴に精液をドロドロに注ぎ込んでいた
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「お前の種をくれてやれ」
その、悪魔の囁きが、俺の脳髄に突き刺さった。
犯す側の快感。
支配する者の悦び。
媚薬によって溶かされた理性の向こう側で、俺の本能が、獣のように咆哮を上げた。
もう、迷いはない。
いや、迷うという思考そのものが、存在しなかった。
俺は、この可愛い後輩の、熱く濡れた身体の中に、俺という存在のすべてを、叩きつけてやりたい。
ただ、その衝動だけが、俺のすべてだった。
「おおおおおおおおっ……!」
俺は、獣の遠吠えのような声を上げ、固定された身体の中で、唯一自由になる腰を、最後の力を込めて、深く、深く、突き入れた。
俺の竿が、順平さんの身体の最奥の壁を、激しく打つ。
その瞬間、俺の下腹部に、灼熱のマグマが溜まっていくような、強烈な圧力が集中した。
「イぐッ……! 順平ッ……! 俺の……ッ!」
ドクン、ドクン、と、竿が大きく脈打つのと同時に、熱い奔流が、俺の身体から解き放たれる。
今まで味わった、どんな射精とも違う。
ただ快感を放出するのではない。俺の魂そのものを、相手の身体に注ぎ込んでいるかのような、圧倒的な支配感。
男の、狭く、熱い腸壁が、俺の精液を一滴残らず吸い尽くそうと、ひくひくと蠢いているのが、竿を通してダイレクトに伝わってきた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ……♡ せ、せんせぇの……ッ! あったかいのが、いっぱい……俺の中に、いっぱい、入ってくるぅうううっ♡♡♡」
俺の胸の下で、順平さんの身体が、びくん、びくん、と大きく痙攣する。
彼の、恍惚に満ちた絶叫が、俺の罪悪感を完全に吹き飛ばし、代わりに、どす黒い悦びを増幅させた。
気持ちいい。
ああ、気持ちいい。
男の中に、自分の種を注ぎ込むのが、こんなにも、脳が焼けるほど、気持ちいいなんて。
俺は、喘ぎながら、完全に力を失った身体を、順平さんの背中に預けた。
だが。
(……足りねぇ)
一度の射精では、まったく足りなかった。
この、すべてを支配する感覚。
相手を、自分の色に染め上げる、絶対的な優越感。
もっとだ。もっと、こいつの中に、俺を刻みつけなければ、この渇きは癒えない。
射精したばかりで、本来なら萎えるはずの俺の竿は、媚薬と、初めて知った倒錯の興奮によって、まるで鉄のように硬く、熱いままだった。
俺は、再び、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「……ん、ぐ……っ」
ぐ、ちゅ……。
俺の精液でぬるぬるになった順平さんの体内で、俺の竿が、再び動き出す。
その動きに、順平さんの身体が、びくりと反応した。
「ひっ……!? せ、せんせぇ……? ま、だ……♡」
「ほう、一度では満足できないか。さすがは源一郎先生だ。実に雄らしいじゃないか。その有り余る精力を、もっと後輩に注ぎ込んでやれ」
秀平の、煽るような声が、俺の背中に火をつけた。
俺は、もう、自分を抑えることができなかった。
ただ、本能のままに、腰を振り始める。
ズプ、ズプ、ズプッ!
「はっ、はあっ……! 順平……! もっと、もっとだ……ッ!」
俺は、無意識に、彼の名前を呼びながら、腰を激しく突き上げた。
俺の精液と、彼の腸液が混じり合い、ぐちょ、ぐちょ、と、部屋中に響き渡るほどの、淫らな水音を立てる。
縛られた手足がもどかしい。
このまま、彼の身体を抱きしめて、もっと深く、一つになりたい。
そのもどかしさが、さらに俺の腰の動きを激しくさせた。
「あ、あ、ああああっ……!♡ せんせぇ、すごい、です……♡ また、おっきくなってる……俺の、中で……♡ 全部、俺の中に、くださいぃ……♡」
順平さんは、もはや抵抗などせず、むしろ、俺の動きに合わせて、自ら尻を振って、俺の竿を迎え入れている。
その、あまりにも従順で、淫らな姿が、俺の理性を、さらに、粉々に打ち砕いた。
「ああ、いいぞ、順平……! 全部、お前にやる……! 俺の、全部だッ!」
二度目の、灼熱が、俺の下腹部に溜まる。
そして、俺は、再び、彼の熱い身体の奥深くで、すべてを解き放った。
「イぐぅううううううッ!!!」
だが、それでも、俺の欲望は収まらなかった。
二度、三度、四度……。
もう、何回射精したのか、数えるのも馬鹿らしくなっていた。
俺は、ただ、精も根も尽き果てるまで、腰を振り続けた。
順平さんの体内は、もう、俺の精液で、どろどろに満たされているだろう。
溢れた精液が、彼の尻の割れ目から、とろとろと流れ出し、俺たちの身体が密着している太腿を、白く汚していく。
それでも俺は、腰を振るのをやめなかった。
やがて、本当に、身体の水分がすべて絞り出されたかのように、俺の腰の動きが、ぴたりと止まった。
俺は、完全に燃え尽きた。
ただ、順平さんの背中の上で、荒い息を繰り返すだけの、抜け殻になっていた。
静まり返った部屋に、俺たちの喘ぎ声と、肌が擦れる音、そして、時折、順平さんの尻から、俺の精液が溢れ出す、くちゅ、という小さな音だけが響いていた。
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それから何日経っただろうか・・・俺はもう「あの頃」の源一郎には戻れなくなってしまった。順平さんの家は今ではご主人様と俺の3人の愛の巣にされていた。順平さんのクレジットで大量に届いた調教道具や調教台。そして俺のクレジットで買った媚薬や縄、ハーネスなど、ありとあらゆるSMグッズが順平さんの家に到着していく。
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あれから、何日経ったのだろうか。
もはや、カレンダーを見る気力も、曜日を確かめる気概も、俺の中から完全に失せていた。
かつて柔道着に袖を通し、子供たちの前に立っていた「あの頃」の源一郎は、もういない。
鏡に映るのは、快楽の記憶を刻み込まれ、瞳の光を失い、ただ次の刺激を待つだけの、雌の顔をした男だけだった。
順平さんの家だったはずの、このマンションの一室は、今では、ご主人様である秀平と、俺たち二匹のペットが暮らす、倒錯した「愛の巣」と化していた。
リビングの中央には、かつては温かい食卓が置かれていたはずの場所に、黒光りする不気味な木馬と、人間を磔にするための巨大な十字架が、異様な存在感を放って鎮座している。
壁際には、開封されたもの、未開封のものが入り混じったダンボールの山。
その一つが崩れ、中から黒い革のハーネスや、色とりどりの縄、金属製の枷などが、まるで内臓のように溢れ出していた。
順平さんのクレジットカードで届いた調教道具。
そして、俺自身のクレジットカードで決済された、大量の媚薬やローション。
その異常な光景を、俺は、もはや何の感情も浮かばない目で、ぼんやりと眺めていた。
「お、これは当たりかもしれないな」
ソファに深く腰掛け、タブレットを操作していた秀平が、楽しそうな声を上げた。
彼の傍らには、まるで忠犬のように順平さんが跪き、甲斐甲斐しくご主人様の肩を揉んでいる。その表情は、恍惚と、無垢な喜びに満ちていた。
「源一郎、お前のカードで買ったこの媚薬、レビューがすごいぞ。『一滴で成人の雄象も雌に変わる』だとさ。今夜にでも試してみるか?」
「……ご主人様の、お好きなように」
俺の口から、何の抵抗もなく、従順な言葉が滑り出る。
秀平は、その返事に満足げに頷くと、タブレットを放り出し、立ち上がった。
そして、ダンボールの山から、ひときわ頑丈そうな革の箱を引っ張り出す。
「まあ、新しい媚薬は後のお楽しみだ。今日は、まず、これをお前たちに着せてやろう」
箱の中から現れたのは、分厚い黒革で作られた、複雑な形のハーネスだった。
銀色のリベットが無数に打ち込まれ、肩や腰、股間を固定するためのベルトには、いくつものDリングが取り付けられている。それは、もはや拘束具というよりも、一種の鎧のようだった。
「さあ、二人とも、こっちへ来い。新しい首輪だ」
その命令に、順平さんが、尻尾を振らんばかりの勢いで駆け寄る。
俺も、逆らうという選択肢をとうに失った身体を、のろのろと動かした。
秀平は、まず俺の服を乱暴に剥ぎ取ると、冷たい革のハーネスを、俺の肌に直接当てがった。
ひんやりとした革の感触が、肌を粟立たせる。
カチャ、カチャ、と、バックルが締められていく音。
ベルトが、肩に、胸に、腰に食い込み、俺の身体のラインを、淫らに浮き彫りにしていく。
最後に、股間を固定するベルトが、竿と金玉を包み込むように締め上げられた。
「んっ……!」
圧迫されたそこから、じわり、と熱が生まれる。
抵抗できない。逃げられない。
この、締め付けられる感覚。拘束される安心感。
俺の身体は、この倒錯した快感を、すでに覚えてしまっていた。
「ご主人様ぁ……♡ かっこいいです、せんせぇ……♡」
隣で、同じようにハーネスを装着された順平さんが、うっとりとした声で呟く。
彼の身体も、俺と同じように、黒革の拘束具によって、その雄々しい肉体の輪郭を、いやらしく強調されていた。
秀平は、黒革の鎧を纏った俺たち二匹のペットを、満足げに見下ろし、そして、にやりと笑った。
「よく似合っているぞ、二人とも。これで、お前たちは、名実ともに俺の番犬だ。だが……このハーネスは、ただの飾りじゃない」
そう言うと、秀平は、俺と順平さんのハーネスの背中に取り付けられた、大きなDリングを、指で、コン、と弾いた。
冷たい金属音が、俺たちの背筋に響き渡る。
「このリングには、もっと素晴らしい使い道があるんだ。さあ、今日の『稽古』を始めようか」
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俺と順平は十字架に磔にされ、そして目の前には二つの巨大な鏡が、俺と順平の磔にされた姿を映し出す。そして二つの鏡の中央には俺と順平の姿を記録するビデオカメラが録画されている。そして俺たちは手を使わず、道具も使わない状態で、自分の磔の姿だけでイく競争をさせられていた
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リビングの中央、異様な存在感を放つ二つの黒い十字架。
その前に、まるで祭壇の神体のように、巨大な姿見が二つ、それぞれの十字架を映し出すように設置されている。
そして、その二つの鏡の中央、少し引いた位置から、三脚に固定されたビデオカメラが、まるで冷徹な第三者の瞳のように、その異様な光景のすべてを記録しようと待ち構えていた。
俺と順平さんは、それぞれ、その十字架に磔にされていた。
先日着せられたばかりの、銀色のリベットが鈍い光を放つ黒革のハーネス。それが、俺たちの身体を十字架に固定する唯一の拘束具だった。
両手は大きく広げられ、手首のハーネスが十字架の横木に。両足も同じように、足首のハーネスが縦木の下部に、革ベルトで固く結びつけられている。
逃げることは、もはや不可能だった。
「さあ、今日の『稽古』を始めようか」
ソファに深く腰掛けたご主人様――秀平が、悪魔のように優雅な声音で、俺たちに告げた。
その手には、ビデオカメラのリモコンが握られている。
「ルールは簡単だ。道具も、俺の手も使わない。お前たち自身で、目の前の鏡に映る、その無様な姿だけをオカズにして、どちらが先に絶頂を迎えられるか……勝負だ」
その言葉の意味を、俺の脳が完全に理解した瞬間、全身の血が、カッと音を立てて沸騰した。
自分の、姿だけで、イく?
そんな馬鹿な。そんな、変態じみたことが、できるわけ……。
俺は、恐る恐る、目の前の巨大な鏡に視線を向けた。
そこにいたのは、もう、俺が知っている「源一郎」ではなかった。
黒革のハーVarnessに全身を拘束され、巨大な十字架に大の字で磔にされている、一匹の雄。日に焼けた筋肉の隆起が、黒革のベルトによっていやらしく強調され、見る者の劣情を煽るように浮き出ている。
そして、股間。ハーネスの分厚い革によって、竿と金玉がひとまとめに圧迫され、その先端が、まるで熟れた果実のように、くっきりと形を主張していた。
(あ……ああ……)
なんだ、この姿は。
なんて、淫らで、屈辱的で、そして……どうしようもなく、興奮する姿なんだ。
羞恥心で死にそうだった。だが同時に、腹の底から、今まで経験したことのない、どす黒い興奮が、マグマのようにせり上がってくるのを感じた。
「もちろん、この素晴らしい光景は、しっかりと記録させてもらう。お前たちが、自分の姿に欲情し、みっともなく喘ぎ、精液をぶちまける瞬間を、永遠に保存してやる」
カチッ、と、リモコンのボタンが押される小さな音がした。
ビデオカメラの小さな赤いランプが点灯する。
それが、競争開始の合図だった。
「んん……っ、は、ぁ……♡」
隣の十字架から、すでに順平さんの熱っぽい喘ぎ声が聞こえてくる。
彼もまた、鏡に映る自分の無様な姿に、すでに心を奪われているようだった。その瞳は潤み、トロンと蕩けて、自分の姿を、まるで愛しい恋人でも見るかのように見つめている。
負けたくない。
いや、違う。
ご主人様の前で、順平さんよりも、もっと見事に、もっと淫らにイって、褒めてもらいたい。
その、完全に倒錯しきった欲求が、俺の身体を突き動かした。
俺は、意識を、自分の身体と、鏡の中の自分に集中させる。
ハーネスが肌に食い込む、甘い痛み。
股間を圧迫する革ベルトの、じわりとした熱。
そして何より、鏡の中の、雌のように次の快楽を待っている、堕ちきった俺自身の姿。
「俺」が、「俺」を犯す。
その、究極の自己陵辱。
その背徳的なイメージに、脳が、じりじりと焼けるような快感を感じた。
俺は、腹筋に、ぐっ、と力を込める。
そして、磔にされたまま、腰をわずかに浮かせる動きを、ゆっくりと繰り返した。
十字架と背中が擦れ、ハーネスが、さらに強く肌に食い込む。
その動きに合わせて、股間を固定している革ベルトが、俺の竿の根元を、ぐり、ぐり、と、内側から刺激した。
「んぐっ……! ふ、ぅ……っ!」
思わず、喉から押し殺したような声が漏れる。
鏡の中の俺も、まったく同じタイミングで、苦悶とも快感ともつかない表情を浮かべ、喉を震わせている。
その姿が、さらに俺の興奮を煽った。
もっとだ。もっと、この鏡の中の俺を、めちゃくちゃにしてやりたい。
「は、ぁっ、はぁっ……♡ ご、ご主人、さまぁ……♡ 見て、くださいぃ……♡ じゅんぺい、もう、こんなに……♡」
順平さんは、脚の筋肉を巧みに使い、下半身を小刻みに震わせることで、快感を得ようとしていた。
彼の股間のハーネスも、すでに我慢汁で、黒く、濡れて光っている。
その光景に煽られ、俺は、さらに腰の動きを速く、そして、大きくした。
腹筋と背筋、そして、太腿の筋肉。
柔道で鍛え上げた全身のバネを使い、磔にされた身体を、まるで巨大なバイブのように揺さぶる。
ハーネスの革と、俺の肌が、汗でぬめり、さらに摩擦熱を生んだ。
「はっ……はぁっ……はあっ……! お、おお……っ!」
もう、羞恥心など、どこかに吹き飛んでいた。
俺は、ただ、目の前の鏡に映る、快感に溺れた自分という最高のオカズに、夢中だった。
俺の竿は、もう、爆発寸前まで硬く膨れ上がっている。
ハーネスの圧迫で、我慢できずに溢れ出た我慢汁が、俺の腹筋を伝い、へその窪みに溜まっていく。
鏡の中の俺と、目が合った。
その潤んだ瞳の中に、完全に堕ちきった、雌の顔をした、俺の姿が、はっきりと見えた。
(ああ、俺は、なんて、いやらしい身体なんだ……)
その、絶対的な自己認識が、最後の引き金になった。
「あああああああああああっ!!!!」
俺の身体が、これ以上ないというほど、大きく弓なりにしなる。
全身の筋肉が痙攣し、腹筋の動きによって執拗に扱かれていた俺の竿が、限界を超え、熱く、濃い精液を、激しくほとばしらせた。
ビクッ、ビクンッ!
俺の意思とは無関係に、身体が跳ねる。
白い飛沫が、放物線を描いて宙を舞い、俺自身の腹筋と、そして、俺を映す神聖なはずの鏡の表面を、汚らわしく、白く汚した。
ほぼ、同時だった。
「イッ……! イぎ、ましたぁぁあああっ……♡ ご主人様ぁ……♡」
隣の十字架で、順平さんの甲高い絶叫が響き渡る。
彼もまた、俺と同じように、鏡の中の自分に欲情し、自らの精液で、その姿を汚していた。
部屋には、二人の荒い息遣いと、むせ返るような精液の匂いだけが、満ちていた。
やがて、パチ、パチ、パチ、と、乾いた拍手の音が、その静寂を破った。
「素晴らしい……。二人とも、見事に俺の期待に応えてくれた。文句なしの、引き分けだ」
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俺たちは引き分けに終わった。勝ちでも負けでもない、引き分け・・・俺も順平さんも自分の淫らな姿を見せられただけでイってしまったことに羞恥心と興奮に体の火照りが収まらない。そんな俺たちにご主人様は俺のカードで購入した媚薬を磔にされて動けない俺と順平さんの乳首やチンポに筆でくすぐるように塗っていく
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「素晴らしい……。二人とも、見事に俺の期待に応えてくれた。文句なしの、引き分けだ」
乾いた拍手と、悪魔の宣告。
勝ちでも、負けでもない。引き分け。
その事実が、何よりも俺の心を屈辱で満たした。
順平に勝ちたかったわけじゃない。だが、負けたくもなかった。
しかし、結果は、二人そろって、鏡に映る自分の無様な姿に欲情し、精液をぶちまけた、という紛れもない事実だけが残った。
俺は、磔にされたまま、だらりと首をうなだれた。
全身から力が抜け、射精の後の気だるさが身体を支配する。だが、その気だるさとは裏腹に、心の奥底では、いまだに興奮の残り火が、ちりちりと音を立てて燃え続けていた。
肌がピリピリと熱い。一度イったばかりだというのに、心臓がまだうるさく脈打っている。
むせ返るような俺と順平さんの精液の匂いが、この異常な空間の空気を、さらに濃密にしていた。
「ふふ、二人とも、まだまだ燃え尽きてはいないようだな。その火照った身体、もっと熱くしてやろうじゃないか」
秀平は、恍惚とした表情で立ち上がると、ダンボールの山から、小さなガラスの小瓶を取り出した。
そのラベルには、俺のクレジットカード番号の下四桁が、皮肉な印字として刻まれているのが見えた。
「お前の金で買った、最高の媚薬だ。レビューでは『一滴で象も雌になる』とあった。まあ、象で試す機会はないが……お前たちで、その効果をじっくりと検証させてもらおうか」
秀平は、楽しそうに笑いながら、小瓶の蓋を開けた。
ふわり、と、蜂蜜のような甘ったるい香りの奥に、ぴりりと鼻腔を刺激する、薬草のようなスパイシーな香りが混じり合う。
彼は、その黄金色の粘性のある液体を、小皿に数滴垂らすと、今度は、書道で使うような、動物の毛でできた、やわらかそうな小筆を手に取った。
「さあ、ご褒美の時間だ。引き分けの罰、というべきかな?」
その言葉に、びくりと身体が震える。
秀平はまず、隣でうっとりとご主人様を見つめている、順平さんの前に立った。
「あ……♡ ご、ご主人様ぁ……♡」
筆の先端に、黄金色の液体をたっぷりと含ませる。
そして、その筆先を、順平さんの、硬く尖ったままの乳首に、そっ、と触れさせた。
「ひっ……!♡ ん、あぅ……♡」
最初はくすぐったそうに身をよじっていた順平さんだったが、すぐに、その表情が、恍惚としたものに変わっていく。
筆先が、乳首の周りを、くるり、くるりと円を描くように撫でるたびに、彼の腰が、びくん、びくん、と小さく痙攣する。
やがて、秀平の筆は、彼の腹筋をなぞり、ゆっくりと下へ……ハーネスに圧迫された、彼の竿の先端へと移動した。
「あ、あ、あああっ……♡♡♡」
筆先が、鈴口を、ちょん、と突く。
それだけで、順平さんの身体が、大きく弓なりにしなった。
一度射精したばかりのはずの彼の竿から、再び、透明な蜜が、とろり、と溢れ出すのが見えた。
そして、その悪魔の筆は、俺の前へとやってきた。
「や……やめ……」
俺の、か細い抵抗の声など、まるで聞こえていないかのように。
秀平は、俺の目の前で、筆にたっぷりと媚薬を含ませると、にやりと、口の端を吊り上げた。
そして、その筆先が、俺の、左の乳首に、触れた。
「―――んぐぅっ!?」
ぞわぞわぞわっ!
筆の柔らかな感触と、くすぐったさ。そして、肌に触れた瞬間に、ひんやりとした液体が、すぐに、じわりとした熱に変わる、奇妙な感覚。
その熱は、皮膚の表面だけじゃない。身体の内側、神経の芯を、直接、焼きごてで撫でられるような、強烈な刺激だった。
筆は、俺の意思などお構いなしに、右の乳首へ、そして、腹筋の溝をなぞり、へその窪みをくすぐり、ゆっくりと、ゆっくりと、下半身へと進んでいく。
「ひっ、あ、や、ま……待て……っ、そこは……!」
懇願する俺の声をBGMに、秀平の筆は、ついに、俺の竿の根元に到達した。
そして、ハーネスの隙間から、筆先を巧みに滑り込ませ、俺の、まだ少し気だるげにしていた竿を、下から上へと、ゆっくりと、撫で上げた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」
脳が、真っ白に染まる。
今まで感じたことのない、快感の電撃が、背骨を駆け上がり、俺の全身を貫いた。
くすぐったくて、熱くて、気持ちいい。
そんな、単純な言葉では言い表せない、複雑で、倒錯した快感の渦。
一度射精して萎えかけていたはずの俺の竿が、まるで生き物のように、みるみるうちに熱を帯び、硬く、大きく、膨れ上がっていくのが、自分でもわかった。
ハーネスの圧迫が、もどかしい。
この、どうしようもない熱を、早く、どこかにぶつけたい。
鏡に映る俺の顔は、もう、快感に歪み、涙と涎で、ぐしゃぐしゃになっていた。
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痒い、熱い、苦しい、嬉しい・・・どの感情も入り混じり自分が何なのかわからなくなるほどの強烈な快楽、俺と順平さんは混乱していく。すると順平さんは「おねがいです、どうかイかせてください・・・!」と懇願している。俺も後を追うよ宇にご主人様に射精の許可を懇願する。ご主人様はその願いを聞いて悪魔のような笑みを浮かべると、俺の顔には順平さんの匂いが染み付いた褌を、順平さんの顔には俺の匂いが染み付いた褌を巻き付ける。お互いの匂いがお互いをさらに興奮させ、あっけなく2回目の射精してしまう。そして褌を破かないように解くと、俺の目の前には柔道着が、順平さんの目の前には警察手帳と警察帽子が、お互いの精液でドロドロに濡れていた・・・
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痒い。
熱い。
苦しい。
―――気持ちいい。
バラバラになった感情が、脳の中でぐちゃぐちゃに混ざり合い、俺という人間の輪郭を溶かしていく。
媚薬が塗られた乳首は、燃えるように熱いのに、時折、虫が這うような痒みが走る。
ハーネスに圧迫された竿の根元は、もう破裂しそうなほどに膨れ上がり、苦しいほどの熱を帯びている。
だが、そのすべての苦痛が、最終的には、脳髄を痺れさせる甘美な快感へと変換されていくのだ。
もう、何が何だか、わからなかった。
俺は、俺でなくなっていく。
ただ、快感を求めるだけの、一匹の獣に。
「あ、あぅ……ご、ご主人、さまぁ……ッ! お、おねがい、です……! もう、がまん、でき、ない……! どうか……どうか、イかせて、くださいぃ……ッ!」
隣の十字架で、順平さんが、涙声で懇願するのが聞こえた。
その、必死で、情けない声が、俺の中に残っていた、最後の理性の壁を、粉々に打ち砕いた。
そうだ。
もう、我慢なんてできねぇ。
ご主人様に許しを乞い、この、どうしようもない熱を、解放してしまいたい。
その、屈辱的で、しかし、抗いがたい欲求が、俺の口を動かした。
「ご、しゅじん、さま……ッ! お、俺も……もう、むり、です……! おねがい、します……! イかせて、ください……ッ!」
自分の口から、そんな言葉が出たことが信じられなかった。
だが、一度口にしてしまえば、あとは堰を切ったように、懇願の言葉が溢れ出す。
俺たちの、惨めで、しかし、熱に浮かされた懇願を聞いて、秀平は、心底楽しそうに、悪魔のような笑みを浮かべた。
「ふふ、ははは! いいだろう。実に素直でよろしい。だが、ただイかせるだけでは面白くない。お前たちには、もっと、互いの存在を感じながら、果ててもらおう」
そう言うと、秀平は、部屋の隅に無造作に置かれていた洗濯カゴから、二枚の、使い古された褌を掴み出した。
一枚は、俺が道場で締めていた、汗と気合の染み込んだ、白の六尺褌。
もう一枚は、順平さんが初めてこの部屋に来た時に着せられていた、赤い褌。
秀平は、まず、順平さんの赤い褌を手に取ると、俺の前に立った。
「さあ、源一郎。お前の愛しい後輩の匂いだ。存分に味わえ」
有無を言わさず、その赤い布が、俺の顔面に押し付けられる。
視界が、真っ赤に染まった。
そして、鼻腔を突き抜ける、むせ返るような匂い。
順平さんの、汗の匂い。彼の肌の匂い。そして、何度も、何度も、俺たちが交わった時に彼が流した、精液の、生臭い匂い。
それらが混じり合った、濃密な雄の匂いが、俺の脳を直接、殴りつけた。
「んぐぅうううっ!?」
息ができない。だが、その匂いから逃れたいとは思わなかった。
むしろ、もっと、深く吸い込みたい。
脳が、その背徳的な匂いに、完全に支配されていく。
隣からは、俺の白い褌を顔に巻かれた順平さんの、同じような、くぐもった喘ぎ声が聞こえてくる。
互いの、生の匂いが、最後のストッパーを、いともたやすく、破壊した。
「あ゛……あ゛あ゛……ッ! じゅん、ぺい、の……にお、い……っ」
「せんせぇ……♡ せんせぇの匂いが……俺の、顔に……♡♡♡」
もう、限界だった。
互いの匂いが、お互いを、狂わせる。
俺は、もはや自分の意思とは関係なく、ただ、本能の命じるままに、磔にされた身体を、激しく、激しく、揺さぶった。
腹筋と、背筋と、腰の筋肉が、悲鳴を上げる。
だが、そんなことはどうでもよかった。
ただ、この、脳が焼けるような興奮を、早く、解放したい。
「イぐッ……! イッちま、うううううううううッ!!!!」
二度目の、熱い奔流が、俺の身体からほとばしる。
一度目よりも、さらに、濃く、どろりとした精液が、ハーネスの隙間から溢れ出し、放物線を描く。
順平さんの絶叫も、ほぼ同時だった。
俺たちは、互いの匂いに包まれながら、あっけなく、二度目の絶頂を迎えた。
すべてを出し尽くし、ぐったりと十字架の上で喘いでいると、やがて、秀平が、俺たちの顔から、慈しむように、ゆっくりと褌を解いた。
視界が、クリアになる。
そして、俺は、目の前に広がる光景に、息を呑んだ。
目の前の床に、無造作に広げられている、俺の、柔道着。
俺の魂そのものだったはずの、真っ白な道着。
その胸元に、俺自身の、そして、おそらくは順平さんのものも混じった、白い精液が、べっとりと、おぞましい染みを作っていた。
隣の順平さんも、同じように、呆然と目の前を見つめている。
彼の目の前には、警察手帳と、警察帽子。
市民を守る誓いの象徴であるはずのそれらもまた、俺たちの、淫らな行為の痕跡によって、見るも無残に、汚されていた。
心が、音を立てて、砕けた。
ああ、俺たちは、もう、元の世界には、二度と、戻れない。
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俺たちの射精を満足したご主人様は俺たちを十字架から解放する。もはや立ち上がる気力もない俺たちだが、ご主人様は俺に赤い縄で両腕、両足を背にして亀甲縛りをして、順平さんにも白い縄で同じように両腕両足を背にして亀甲縛りにしていく。そして俺たちに黒い布で目の前を隠された。「疲れただろう?少し休憩してろ。」そういってご主人様は扉をわざとらしくガチャンと開けて部屋を出ていく。残された俺と順平さんは目隠しに体を縛られた状態で・・・お互いにキスをしていた・・・
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すべてを出し尽くし、心が砕け散った俺たちを、秀平は、まるで壊れた人形でも扱うかのように、淡々と十字架から降ろした。
もう、立ち上がる気力も、抵抗する意思も、どこにも残ってはいなかった。
俺たちは、精液と汗で汚れた床の上に、ただ無気力に横たわる。
だが、ご主人様の『稽古』は、まだ終わってはいなかった。
秀平は、俺のぐったりとした身体を仰向けにすると、背中に手と足を回させ、再び、あの忌まわしい赤い縄で手際よく縛り上げていく。
今度は、十字架に磔にするためじゃない。両手首と両足首を、背中で一纏めに縛り上げる、さらに屈辱的な体勢。エビ反りの亀甲縛りだ。
縄が、射精で火照ったままの肌に、深く、深く食い込んでいく。
その痛みすら、もはや、鈍い刺激としてしか感じられなかった。
隣では、順平さんも、白い縄で、俺とまったく同じ無様な姿にされていくのが、気配でわかった。
そして、最後に、ひんやりとした黒い布が、俺たちの目に当てがわれる。
ふわり、と、視界が完全に闇に閉ざされた。
「疲れただろう? 少し休憩してろ」
耳元で、悪魔が囁く。
その声は、どこか満足げで、そして、これから起こるであろう何かを、楽しみにしている響きを帯びていた。
ガチャン、とわざとらしく大きな音を立てて、ドアが閉まる。
続いて、カチャリ、と鍵がかかる冷たい金属音。
そして、遠ざかっていく足音。
完全な静寂が、訪れた。
残されたのは、縛られた身体のまま床に転がされた、俺と順平さんの二人だけ。
目隠しをされたことで、視覚以外の感覚が、嫌でも研ぎ澄まされていく。
むせ返るような、汗と精液の匂い。
媚薬の、甘くスパイシーな残り香。
自分の、そして、すぐ側から聞こえてくる、順平さんの、荒い呼吸音。
縄が肌に食い込む、じくじくとした痛み。
どうして、こうなった。
床の上で、俺たちは、まるで打ち捨てられた二匹の獣だった。
身じろぎするたびに、縄がきしみ、互いの身体が、こすれ合う。
その時だった。
俺が、少しでも楽な体勢を取ろうと身体を動かした、その瞬間。
ちゅ、と、柔らかく、湿ったものが、俺の唇に触れた。
(……え?)
驚いて身体が硬直する。
この感触は、間違いなく、人間の唇だ。
すぐ側にいる、順平さんの。
偶然だった。そうだ、これは、ただの、偶然だ。
そう頭では理解しているのに、俺は、その唇を、離すことができなかった。
むしろ、その、絶望の闇の中で唯一感じられる、人の温もりに、どうしようもなく、惹きつけられていた。
温かい。柔らかい。
俺と同じように、激しく喘いだ彼の、熱っぽい吐息が、俺の鼻腔をくすぐる。
順平さんも、離れようとはしなかった。
それどころか、まるで、俺の反応を確かめるかのように、もう一度、今度は、もう少しだけ強く、唇を押し付けてきた。
「ん……っ」
俺の喉から、小さく、甘い声が漏れる。
駄目だ。こんなこと。ご主人様に知られたら。
そう思うのに、身体は、正直だった。
疲弊しきっていたはずの身体の奥深くで、再び、小さな火種が、ぽっ、と灯るのを感じた。
俺は、まるで、壊れたぜんまい仕掛けの人形のように、導かれるまま、ゆっくりと、自分の唇を開いた。
それが、合図だった。
ぬるり、と、生温かい舌が、俺の口の中に侵入してくる。
それは、決して乱暴な動きではなかった。
むしろ、壊れ物を扱うかのように、優しく、俺の口内を探索し、俺の舌を探し当て、そして、そっと、絡みついてきた。
「ん、ぅ……ちゅ、ぱ……ん、んん……っ」
ああ、駄目だ。
駄目だ、駄目だ、駄目だ。
ご主人様に見られていない、二人だけの、秘密の行為。
この、絶対的な背徳感が、脳髄を、直接、痺れさせる。
俺は、いつの間にか、自分から、その舌を迎え入れ、自分の舌を、必死に絡みつかせていた。
互いの唾液が、混じり合う。
順平さんの、少し甘い唾液の味。
その味を、もっと、深く、味わいたい。
そう思ってしまった瞬間、俺は、もう、後戻りのできない場所に、足を踏み入れてしまったのだと悟った。
視界は、真っ暗だ。
だからこそ、唇と、舌の感触だけが、世界のすべてになる。
縛られた身体がもどかしい。
このまま、この男の身体を、抱きしめたい。
もっと、深く、一つになりたい。
その、どうしようもない衝動が、俺の身体を、再び、熱くさせる。
ズクン、と、ハーネスの中で、俺の竿が、再び、熱を持っていくのがわかった。
二度も射精したというのに、この身体は、まだ、快感を求めている。
この、秘密のキスが、どんな媚薬よりも、俺の身体を、狂わせていた。
俺は、もっと、と求めるように、順平さんの下唇を、軽く、吸った。
すると、彼も、応えるように、俺の上唇を、優しく、食む。
まるで、言葉を交わすように、唇と舌だけで、俺たちは、互いの欲求を伝え合っていた。
その、倒錯した時間に、夢中になっていた、その時だった。
―――ギィ……。
部屋の静寂を破る、わずかな、しかし、確かな音。
それは、この部屋のドアが、ゆっくりと、開かれる音だった。
(……え?)
全身の血が、一瞬で、凍りつく。
足音は、聞こえない。
だが、確実に、そこに、誰かがいる。
秀平だ。
ご主人様が、戻ってきたんだ。
いや、違う。
もしかしたら、最初から、出てなど、いなかったのかもしれない。
あの、鍵をかける音も、遠ざかる足音も、すべて、俺たちを油断させるための、芝居だったとしたら?
俺たちの、この、秘密のキスを、最初から、ずっと……。
ぞわり、と、背筋に、悪寒が走った。
だが、それと同時に、見られている、という新たな興奮が、俺の身体を、さらに、熱くさせた。
唇は、まだ、繋がったままだ。
順平さんも、気づいているはずだ。彼の舌の動きが、一瞬、止まったから。
どうする?
このまま、続けるのか?
それとも……。
[speaker name="選択"]
順平さんは一瞬戸惑いを見せた。でも俺には抑えられなかった・・・俺は順平さんのキスを俺のキスで上書きする。舌を絡め合わせ、体を密着させてチンポを擦り合わせる。たとえご主人様に見られようにも、俺は興奮が抑えられなかった・・・そしてこのままイクと思ったその直後だった「・・・イけ。エロ親父。」ご主人様の甘く囁いた声が、俺に追い打ちをかけた・・・
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ギィ……。
ドアが開く、かすかな音。
そして、闇の中に満ちる、第三者の気配。
秀平だ。ご主人様が、見ている。
その絶対的な事実が、俺の背筋を氷のナイフでなぞるような悪寒となって駆け巡った。
唇の向こう側で、順平さんの身体が、びくりと硬直するのがわかる。彼の舌の動きが、一瞬、戸惑うように止まった。
恐怖。焦り。そして、ほんのわずかな、躊躇。
だが、俺にはもう、止まるという選択肢はなかった。
むしろ、見られているという事実が、俺の脳に、最後の、そして最も強力な媚薬を注ぎ込んだのだ。
これは、ただのキスじゃない。
ご主人様の前で、俺が、この男を、支配する証明だ。
俺は、戸惑う順平さんの舌を、まるで捕食するかのように、自分の舌で、強く、深く、絡め取った。
「ん……んぅうう……っ! ちゅ、ぱ……」
俺のキスで、お前のキスを、上書きしてやる。
そんな、言葉にならない雄としての本能が、俺を突き動かした。
驚いたように、一瞬抵抗しようとした順平さんの身体。だが、俺がさらに強く舌を押し込むと、彼の身体から、ふ、と力が抜けていくのがわかった。
彼は、俺の支配を、受け入れたのだ。
縛られた身体がもどかしい。
俺は、エビ反りに縛られた窮屈な体勢のまま、床に背中をこすりつけ、必死に順平さんの身体に自分の身体を密着させた。
ハーネスの冷たい革の感触。その下にある、互いの熱い肌。
柔道で鍛え上げた、硬い筋肉の塊が、ぶつかり合う。
そして、何よりも……。
ゴリ、と、硬質なものが擦れ合う、鈍い感触。
ハーネスに圧迫され、爆発寸前まで膨れ上がった、俺と順平さんの竿。
それが、布も何もない、生身の状態で、互いの熱を直接伝え合いながら、もどかしく、しかし確実に、擦り合わさる。
「はっ、ふ……! ぐ、り……ん、ぐぅ……っ!」
視界は、ない。
だからこそ、その感触は、脳に直接、焼き付いた。
俺の竿が、順平さんの竿の、硬い筋をなぞる。
順平さんの亀頭が、俺の金玉の付け根を、ぐり、と抉る。
一度ならず、二度も射精したはずの身体が、嘘のように、熱く、滾る。
見られている。
ご主人様の前で、俺は、後輩の身体を、貪っている。
この、絶対的な背徳感。
この、秘密を共有しているという、倒錯した共犯関係。
それが、俺の理性を、完全に食い尽くした。
「せん、せぇ……っ♡ ん、ぅ……あっ……♡♡」
順平さんの、くぐもった、甘い声が、キスの合間から漏れ聞こえる。
彼もまた、この状況に、抗いがたい興奮を覚えているのだ。
それがわかった瞬間、俺の興奮は、もう、誰にも止められない奔流となった。
俺は、最後の力を振り絞り、腰を、激しく、痙攣させるように動かした。
互いの竿が、ハーネスに締め付けられながら、より強く、より速く、擦り合わされる。
ぬるり、とした、互いの我慢汁の感触。
もう、限界だった。
脳が、真っ白に染まり、目の前に、存在しない閃光が散る。
イく。
このまま、この、どうしようもない快感の渦に、飲み込まれて、イってしまう。
そう、確信した、その直後だった。
―――「・・・イけ。エロ親父。」
耳元で、甘く、冷たく、そして、どこまでも侮蔑に満ちた、ご主人様の声が、囁いた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!」
その声が、最後の引き金だった。
「命令」された、という絶対的な事実が、俺の身体から、すべての制御を奪い去った。
俺の身体が、エビ反りのまま、激しく、激しく、弓なりにしなる。
そして、ハーネスの圧迫をものともせず、三度目の、熱く、濃い精液が、俺の身体から、激しく、ほとばしった。
ビクッ、ビクンッ!
白い飛沫が、目隠しで何も見えない暗闇の中を舞い、俺と、そして、俺の唇を貪っていたはずの順平さんの顔や身体に、降り注ぐ。
それに引きずられるように、順平さんの身体も、大きく、激しく痙攣した。
彼の、甲高い絶叫が、俺の耳元で響き渡る。
俺たちは、見られていた。
いや、違う。
見せつけながら、互いを貪り、そして、ご主人様の命令一下、同時に、果てたのだ。
もはや、言葉はなかった。
部屋には、俺たちの、荒い呼吸音と、床に広がる精液の生ぬるい感触、そして、すべてを見届けた支配者の、静かな、満足げな気配だけが、満ちていた。
[speaker name="選択"]
「そうか、源一郎はそんなに我慢が出来ないエロ犬だったとはな。しょうがないな。」そういってご主人様は俺と順平さんを引き離すと、順平さんに何かをしている。だが目隠しをされた俺には何もわからなかった。その直後俺の体がグイっと引っ張られると、俺の尻穴に極太のバイブが挿入される。そして「そんなにイきたいなら、たっぷりイかせてやるよ。」そういってご主人様はスイッチを入れると、バイブが俺の尻穴を強烈に刺激する。体をのけ反らせる俺だが、すぐに追い打ちが来た。俺の乳首が両方から同時に責められる。そして乳首を舐められる。俺は与えられた快楽を貪欲に受け入れた・・・
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身体が、俺のものではなくなっていく。
尻の奥深く、男としての矜持が眠るはずの聖域を、無機質な振動が、容赦なく蹂躙し続ける。
ブ、ブ、ブ、と、腹の底に直接響く、太く、力強い脈動。それが、俺の前立腺という急所を、的確に、執拗に、えぐり続けるのだ。
「あ゛ッ、んぐぅ……! ひ、ぅ、ああッ……!」
口からは、意味をなさない喘ぎ声だけが、止めどなく溢れ出る。
それだけじゃない。
右の乳首には、ねっとりと絡みつく、生温かい舌の感触。
左の乳首には、爪を立てられ、キリキリと捻り上げられる、鋭い痛み混じりの快感。
全身の神経が、快感と痛みでショートし、脳が、思考することを完全に放棄していた。
「はは、すごいな源一郎。もうイった後だというのに、こんなに感じているのか。お前の身体は、本当に正直で、いやらしい」
ご主人様の、楽しそうな声が、耳元で響く。
その声に反応するように、乳首を吸っていた舌が、今度は、ガリ、と軽く歯を立てた。
「ひぃッ!? あ、あ、あ……ッ!」
びくん、とエビ反りの身体が大きく跳ねる。
その動きに合わせて、尻の奥のバイブが、さらに深く、俺の急所を抉った。
ダメだ、また、イってしまう。
三度も射精したというのに、この身体は、まだ、快感を求め続けている。
もはや、羞恥心も、抵抗する心も、どこかに消え失せていた。
ただ、与えられる快感のすべてを、貪欲に受け入れている自分がいるだけだった。
その、倒錯した快感に身を委ねていた、その時だった。
闇に閉ざされた聴覚が、新たな音を拾った。
―――「ん、くぅ……♡ あ、あんっ……ご、ご主人、さまぁ……♡ も、っと……♡」
順平だ。
すぐ近くから、彼の、蕩けるように甘い喘ぎ声が聞こえてくる。
あいつも、快楽を与えられている。
ご主人様は、俺だけを、可愛がってくれているわけではなかったのだ。
その事実に、ちり、と、胸の奥で、黒い炎が燻るのを感じた。
嫉妬。
なぜだ。
なぜ、俺は、あんな男に、嫉妬など。
だが、その感情は、すぐに、別の、もっと歪んだ欲求へと姿を変えた。
負けたくない。
順平なんかに、負けたくない。
ご主人様の前で、あいつよりも、もっと、みっともなく、もっと、いやらしい声で鳴いて、ご主人様の気を、俺だけに、引きつけたい。
「ご、しゅじん、さまぁ……ッ! お、俺の、ほうを……見て、ください……ッ! あ、あん♡」
自分でも信じられないような、媚びるような声が、喉から飛び出した。
俺は、自ら、エビ反りの身体を、必死に揺さぶる。
バイブが、さらに深く、激しく、俺の身体を抉るように。
もっと、感じているのだと、アピールするために。
「ほう? 源一郎、お前、順平に嫉妬しているのか? 良いぞ、実に良い顔をしているんだろうな。そんなに俺に構ってほしいのか、欲張りな犬め」
その、俺の心を見透かしたような言葉。
そして、次の瞬間、バイブの振動が、段階を、二つ、三つ、一気に跳ね上がった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!」
もはや、振動ではない。
それは、轟音と衝撃。
腹の奥で、小型のエンジンが暴走しているかのような、凄まじいまでの刺激が、俺の前立腺を、完全に破壊した。
視界がないのに、目の前が、真っ白に染まる。
竿を扱かれているわけでもないのに、身体の芯から、直接、快感が溢れ出し、すべてを飲み込んでいく。
ビクンッ、ビクンッ、ビクンッ!
俺の意思とは無関係に、身体が、痙攣し、跳ねる。
そして、一度萎えかけていたはずの俺の竿から、四度目の、しかし、今までとはまったく質の違う、透明で、さらりとした液体が、ぴゅっ、ぴゅっ、と、間欠泉のように、激しく、何度も、何度も、ほとばしった。
それは、もはや射精ではなかった。
雄としての機能が、快感によって完全に破壊され、ただ、快楽の汁を、垂れ流しているだけだった。
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バイブのスイッチが切られ、代わりに秀平の生チンポがねじ込まれ、そのまま俺の身体を玩具に、朝まで犯し続けられる
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ブツン、と。
世界を埋め尽くしていた、暴力的なまでの振動が、唐突に止んだ。
訪れた静寂が、まるで耳鳴りのように、頭の中で反響する。
俺の身体は、ぐったりと床に横たわったまま、ぴくりとも動かない。
四度目の絶頂は、もはや射精というよりも、身体の芯から快感が溢れ出す、ただの決壊だった。
意識は霧の向こう側で、手足の感覚も曖昧だ。
ただ、腹の奥に、まだ熱い痺れが残っている。
ぬるり、とした感触と共に、俺の尻の奥から、無機質な塊がゆっくりと引き抜かれていく。
空っぽになった喪失感と、解放感。
だが、その安堵も、ほんの一瞬のことだった。
「よく感じたな。お前は本当に、素直でいい子だ。だから……褒美をやろう」
息を整える暇も、与えられない。
空っぽになったばかりの俺の穴に、今度は、ローターよりも遥かに熱く、硬く、そして生命の脈動を感じる、巨大な何かが、ぐ、と押し当てられた。
秀平の、生身の猛りだ。
「あ……っ、ま、て……」
驚きと、かすかな恐怖。
だが、その声は、喘ぎにすらならなかった。
潮を吹いたばかりで、とろとろに緩みきった俺の粘膜は、まるでそれを待ち望んでいたかのように、いともたやすく、その異物を受け入れてしまう。
ぬるり、と生温かい亀頭が、抵抗なく内側に入り込んでくる。
ローターの無機質な感触とは、まったく違う。
熱い。硬い。太い。
皮膚と皮膚が直接触れ合う、生々しい感覚が、背筋を駆け上った。
「あ、ぁ……っ! は、い、る……っ!」
ゆっくりと、しかし、一切の躊躇なく、秀平の雄が、俺の身体の奥深くへと、その存在を刻み込んでくる。
内側から、身体が押し広げられていく。
さっきまでローターが暴れていた場所が、今度は、生身の肉で、隙間なく、みっちりと満たされていく。
腹の奥が、ずしりと重い。
やがて、根元まで完全に埋め込まれたところで、秀平の動きがぴたりと止まった。
「……どうだ? 源一郎。機械なんかより、俺の生身のほうが、ずっと気持ちいいだろう?」
耳元で囁かれた、悪魔の言葉。
その言葉を合図に、秀平は、ゆっくりと、腰を動かし始めた。
最初は、内壁の形を確かめるように、浅く、ねっとりと。
ぐり、ぐり、と、さっき散々嬲られた前立腺が、今度は、生身の肉で、直接、擦り上げられる。
ゾクゾクゾクッ!
「ん、ぅううう……ッ! あ、そこ、は……っ」
ダメだ。
ローターとは違う。
ねっとりと絡みつくような、芯の芯まで響く、濃厚な快感。
俺は、無意識に、快感の在処を、口にしてしまっていた。
「はは、ここか? ここが、お前の、いちばん弱いところか?」
秀平は、俺の喘ぎを頼りに、さらに的確に、執拗に、その一点を攻め立ててくる。
ガツン、ガツン、と、奥を抉るような深い突き。
俺の身体は、もはや、快感を受け入れるだけの、ただの器だった。
エビ反りのまま、身体をひっくり返され、持ち上げられ、まるで性処理人形のように、秀平の好きなように体勢を変えさせられる。
時間の感覚が、完全に麻痺していく。
どのくらい、そうしていたのだろうか。
目隠しをされているせいで、外の様子はわからない。
だが、肌で感じる空気が、少しずつ、変わっていくのだけはわかった。
冷たい夜の空気から、少しだけ、生温かい、朝の気配へ。
その間、秀平は、何度も、何度も、俺の体内で、その欲望を解放した。
腹の奥が、熱い精液で、たぷたぷに満たされていく感覚。
俺自身も、もはや、自分が何回イったのか、わからない。
意識が、飛び、戻り、また、快感の波に飲み込まれる。
その、無限の繰り返し。
思考は、完全に、溶けていた。
ただ、俺の身体を貫く、この熱い楔だけが、世界のすべてだった。
やがて、朝日が昇ったのだろうか。
遠くで、鳥のさえずりが聞こえた気がした。
その時、今までで一番激しかった秀平の腰の動きが、ついに、止まった。
「あ……っ!」
最後の、最も濃く、熱い奔流が、腹の奥深くに、ドクドクと注ぎ込まれる。
秀平は、チンポを抜かないまま、ぐったりと、俺の背中に覆いかぶさってきた。
背中越しに伝わる、彼の、荒い息遣いと、激しい心臓の鼓動。
「……はぁ……はぁ……源一郎……お前の、身体は……最高、だ……」
意識が朦朧とする中で、その、初めて聞くような、掠れた、満足しきった声を、俺は聞いた。
やがて、ゆっくりと、チンポが引き抜かれる。
それと同時に、俺を縛り付けていた縄と、目隠しが、解かれていった。
ぼやけた視界に、朝日を浴びて汗に光る、秀平の満足げな顔が映る。
そして、精液と汗でぐちゃぐちゃになった、惨めな俺の身体。
秀平は、そんな俺の額に、優しく、キスを落とした。
「おはよう、俺のかわいいペット」
その声は、どこまでも、穏やかだった。
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俺は意識が朦朧とする中、すぐ横にいた順平さんを見ると、順平さんはバイブと乳首ローターで永続的に責められていた。もちろん目隠しをされたままだった・・・つまり、あの時順平さんはただ快楽に酔いしれていただけだった・・・俺は自分の心に宿ってしまった嫉妬の心に、自分に負けたのだと自覚してしまった・・・
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「おはよう、俺のかわいいペット」
穏やかな声と、額に落とされた、驚くほど優しいキス。
夜を徹して俺を貪り尽くした男と、同一人物だとは思えなかった。
朦朧とする意識の中、俺の心は、その一瞬の優しさに、安らぎさえ感じかけていた。
だが、その、壊れかけた心の平穏は、すぐに打ち砕かれる。
俺は、力の入らない首を、必死に動かした。
視界の端に、何かが見えたからだ。
すぐ隣。俺が横たわる床の、すぐ側。
そこに、順平さんがいた。
彼は、俺と同じように床に転がされていたが、その姿は、あまりにも異様だった。
目隠しをされたまま、その身体は、まだ、赤い縄で緩く縛られている。
そして、その両方の乳首には、キリキリと音を立てて回転する小さなローターが取り付けられ、尻からは、黒いコードが一本、無機質に伸びていた。
彼の身体は、ぴく、ぴくと、小刻みに痙攣を続けている。
口からは、「ひぅ……ぁ……ひぅ……」と、もはや言葉にならない、機械的な喘ぎ声が、途切れ途切れに漏れていた。
意識は、ない。
ただ、永続的に与えられる快感によって、彼の身体は、強制的に反応させられているだけだった。
それは、もはや人間ではなかった。
ただ、快楽を垂れ流すためだけに存在する、壊れた人形だ。
その光景を見た瞬間、俺の脳天を、雷が直撃したかのような衝撃が襲った。
俺は、この、壊れた人形に、嫉妬していたのか?
この、ただ快感を与えられ、無様に喘いでいるだけの男に、張り合おうとしていたのか?
―――『ご、しゅじん、さまぁ……ッ! お、俺の、ほうを……見て、ください……ッ!』
自分の、みっともない声が、脳内で再生される。
順平よりも、もっといやらしい声で鳴いて、ご主人様の気を引きたい。
そう願った、自分の、醜い心が、はっきりと蘇る。
ああ、そうか。
俺は、順平に負けたんじゃない。
ご主人様を、誰かに取られたくないと思ったわけでもない。
俺は、ただ……俺自身の、心の弱さに、負けたんだ。
この極限状況で、他者を押しのけてでも、支配者に媚びへつらおうとした、自分の、汚く、卑しい、獣のような本性に、完全に、屈したのだ。
物理的な敗北ではない。
精神的な、完全なる、敗北。
俺が、俺でなくなった、決定的な瞬間。
その自覚が、まるで毒のように、俺の魂を、根元から腐らせていく。
心が、ぽきり、と、乾いた音を立てて折れた。
もう、何も、どうでもよかった。
俺は、ただの、ペットなのだ。
そんな俺の表情の変化を、秀平が見逃すはずがなかった。
彼は、すべてを見透かしたように、満足げな笑みを浮かべている。
この状況も、俺の心の動きも、すべて、彼の掌の上だったのだ。
「ようやく、本当の意味で、素直になったな。源一郎」
そう言うと、秀平は、ぐったりとした俺の身体を、まるで壊れ物でも扱うかのように、優しく、しかし、力強く抱きかかえた。
抵抗する気力など、微塵も湧いてこない。
俺は、なされるがまま、彼の逞しい腕の中に、だらりと身体を預けた。
「少し休ませてやる。随分と汚れてしまったからな。綺麗にしてやろう」
その声は、どこまでも甘く、優しい。
だが、その言葉が、所有物に向けられたものであることを、俺は、もう、理解していた。
秀平は、精液と汗でべとつく俺の身体を抱えたまま、ゆっくりと立ち上がり、風呂場へと向かう。
揺れる視界の中で、まだ床で痙攣を続ける順平さんの姿が、遠ざかっていく。
俺は、その光景から、静かに、目を閉じた。