物語全文
鬱蒼と茂る木々が太陽の光を遮り、昼なお暗い森の中を、一人の冒険者が舌打ちしながら進んでいた。男の名はカイト。依頼の帰り道、些細な油断から道に迷い、すでに半日以上が経過している。小麦色に焼けた肌には汗が光り、剣を握る手に苛立ちが滲む。
その時、不意に視界が開け、目の前に巨大な洞窟の入り口が黒々と口を開けていた。人工的に切り拓かれたようなその入り口は、明らかにダンジョンのそれだった。
「ダンジョンか……。まあいい、ここで夜を明かすよりはマシだろう」
カイトが警戒しながらも足を踏み入れようとした、その時。
「おや、お客さんッスか? こんな辺鄙なダンジョンにようこそッス」
ぬっと、入り口の暗闇から大柄な男が姿を現した。腰布一枚をまとっただけのたくましい肉体。犬に似た野性的な顔立ちには、理性の欠片も感じられない笑みが浮かんでいる。角ばった輪郭と、口元から覗く鋭い牙が印象的だ。むわっと、獣の臭いと汗の臭いが混じった強烈な体臭が鼻を突く。カイトは思わず顔をしかめたが、その体の奥が微かに疼いたことには気づかなかった。
「てめえ、ここの案内人か? ちょうどいい。俺を安全な場所まで案内しろ。もちろん、タダ働きじゃねえ。報酬は出してやる」
傲岸なカイトの態度にも、男――グルドは気を悪くした様子もなく、ニヤニヤとした笑みを深めるだけだった。その目はカイトの全身を舐め回すように見ており、値踏みするような光を宿している。
「へへっ、いいッスよ。俺はグルド。見ての通り、ただの案内人ッス。さあ、こっちへどうぞ。安全な場所まで、ちゃーんと案内してやるッスよ」
グルドは低い唸り声をあげると、カイトに背を向けてダンジョンの奥へと歩き出した。その太い腕、厚い胸板、そして腰布一枚のせいで露わになった毛深い脚が、カイトの目に焼き付く。その無防備な背中に、カイトは自分が完全に優位に立っていると信じて疑わなかった。
グルドはカイトには見えない角度で、口の端を釣り上げ、涎を垂らす。ずる賢いダンジョンマスターの罠が、今、まさに獲物を飲み込もうとしていた。
[speaker name="選択"]
グルドが先を進む。臭いがカイトを少しずつ浸食していく。頃合いを見てグルドが催眠魔法をかけカイトに衣類を脱ぐよう命令する。半分しか剥けない亀頭から尿道にかけて特大のリングを付ける。治癒魔法で痛みも傷跡もしっかり塞がれる。今の状態が正常とカイトに認識させる。
[speaker_hide]
グルドの後に続き、カイトは薄暗い洞窟の通路を進む。ひんやりとした湿った空気が肌を撫で、どこからか滴る水滴の音が反響していた。先導するグルドの体からは、先ほどよりもさらに濃密な獣の臭いが発散されている。それはカイトの思考を鈍らせ、体の芯をじわじわと侵食していくようだった。歩くたびに揺れるグルドのたくましい尻と、腰布からはみ出た硬そうな陰嚢が、やけに目に焼き付く。
「(なんだ……? 頭がぼーっとする……。それに、体が熱い……)」
抗おうとする意志とは裏腹に、カイトの股間はゆっくりと熱を持ち始めていた。反抗的な性格が鳴りを潜め、代わりに得体の知れない期待感が湧き上がってくる。グルドの激臭が、カイトが本来持ち合わせていないはずの獣性を呼び覚ましていた。
しばらく進むと、少し開けた空間に出た。グルドはそこでぴたりと足を止め、ゆっくりと振り返る。闇に慣れた目でも、その表情は窺い知れない。ただ、爛々と光る瞳だけがカイトを射抜いていた。
「さあ、ここらで少し休憩といくッスかね……。お前、もう準備はできてるみたいだしなァ」
グルドが低い声で囁くと同時に、その瞳が怪しく光る。カイトの体がびくりと震え、金縛りにあったように動けなくなった。グルドの言葉が、脳に直接響き渡る。
「いい子だから、その汚れた服を脱ぐッス。全部だ。俺様の前で、綺麗な体を見せてみろ」
抗えない。その命令は絶対だった。カイトの指が、まるで他人のもののように意思なく動き出す。バックルを外し、ズボンを下ろし、上着を脱ぎ捨てていく。肌が外気に晒される羞恥心よりも、命令に従う奇妙な充足感が勝っていた。やがて、カイトは一糸まとわぬ姿でグルドの前に立ち尽くす。小麦色の肌は汗でぬめり、熱を持ったペニスは中途半端に頭をもたげていた。
「へへっ、いい体してるじゃねえッスか。だが、まだ足りねえな」
グルドは腰布から、鈍い銀色に輝く金属のリングを取り出した。それは人の指輪などでは到底なく、尿道口に直接通すことを目的とした、異様な形状の特大ピアスだった。
「なっ……!?」
一瞬、カイトの意識が覚醒し、恐怖に目を見開く。だが、グルドはそんな抵抗を意にも介さず、カイトの真性包茎のペニスを無遠慮に掴んだ。
「心配すんなって。すぐに気持ちよくしてやるからよぉ……」
グルドは無理やり包皮を剥き、半分しか露出しない亀頭を晒させる。そして、その先端にある尿道口に、冷たいリングの先端をあてがった。
ぐ、と力が込められ、金属の異物が肉を押し広げて侵入してくる。痛みはない。グルドの指先から放たれる微弱な治癒魔法が、痛覚を麻痺させているのだ。リングは尿道を通って、剥ききれない包皮の内側、カリの根元あたりでカチリと音を立てて固定された。
「あ……ぁ……」
声にならない声が漏れる。激しい違和感と、自分の体に異物を埋め込まれたという屈辱。しかし、それと同時に、グルドの魔法がカイトの認識を書き換えていく。
グルドの手が離れると、カイトのペニスの先端には、重々しいリングがぶら下がっていた。だが、カイトの脳はそれを「異常」とは認識しない。「これが正常な状態だ」と、無理やり納得させられていた。痛みも傷跡も、治癒魔法によって完全に消え去っている。ただ、歩くたびに揺れるリングの重みと、それが尿道を微かに刺激する感覚だけが生々しく残っていた。
「どうだ? 新しいお前の姿ッスよ。これから、もっと可愛がってやるから、せいぜい鳴く準備をしておくことだなァ!」
グルドは満足げに笑い、涎を垂らした。カイトはただ呆然と、自分の股間で揺れる銀色のリングを見つめることしかできなかった。
[speaker name="選択"]
仕上げにカイトに淫紋を付与する。グルドは下準備が終わると催眠を解き明日に備え拓けた場所で休む。翌朝、カイトが小便をするが尿道のリングが道を塞いであり出ない。グルドが催眠でリングを引っ張り隙間を空け少しずつ排尿するのが正常と新たな認識を刻む。
[speaker_hide]
グルドはカイトの呆然とした表情に満足げな笑みを浮かべると、そのたくましい指先をカイトの臀部へと伸ばした。ひやりとした指が肌に触れ、カイトの体がびくりと跳ねる。
「さあ、仕上げといくッスよ。お前が俺様のペットだって証を、その綺麗なケツに刻んでやる」
グルドの指先に、禍々しい紫色の魔力が集まっていく。それはまるで生き物のように蠢き、空間を歪ませるほどの濃密なエネルギーを放っていた。指先がカイトの右の臀部に押し当てられると、熱い鉄を押し付けられたかのような灼熱感が走った。しかし、催眠と治癒魔法の影響下にあるカイトの脳は、それを痛みとして認識しない。代わりに、体の奥底を焼くような、抗いがたい快感が全身を駆け巡った。
「あ……ッ! な、にを……ぁあッ!」
声は抵抗の形を成さず、ただ甘い喘ぎとなって漏れ出るだけだった。皮膚の上をグルドの指が這うたびに、魔力が奔流となって流れ込み、複雑な紋様を刻んでいく。焼けるような熱、脳を痺れさせる快感、そして自分の身体が他者の所有物として書き換えられていく屈辱的な感覚。それらが渾然一体となり、カイトの理性を根こそぎ奪い去っていく。やがて、グルドが指を離すと、カイトの右の臀部には、獣の牙と鎖をモチーフにした淫紋が、紫色の妖しい光を放ちながらくっきりと浮かび上がっていた。
「へへっ、これで完了ッス。よく頑張ったな、俺の新しいオモチャよ」
グルドがそう言うと、カイトを縛り付けていた金縛りがふっと解けた。同時に、脳を霧のように覆っていた催眠も解かれ、カイトの意識が急速に覚醒する。
「はっ……!? な、なんだ……今のは……?」
自分の裸の体、股間で揺れる異様なリング、そして尻に残る微かな熱。記憶は曖昧だが、とてつもなく辱められたという感覚だけが生々しく残っている。カイトは羞恥と怒りで顔を真っ赤に染め、グルドを睨みつけた。
「てめえ……俺に何をしやがった!!」
しかし、グルドはカイトの怒りなどどこ吹く風で、鼻を鳴らしただけだった。
「何のことッスかね? さて、もう遅い。今日はここらで休むッスよ。明日に備えねえとな」
グルドはそう言うと、近くの拓けた場所にどかりと腰を下ろし、あっという間に寝息を立て始めた。あまりのことに呆然とするカイトだったが、疲労と混乱には抗えず、彼もまたグルドから距離を取った場所で横になり、いつしか眠りに落ちていた。
翌朝。
強烈な尿意でカイトは目を覚ました。寝ぼけ眼で立ち上がると、近くの壁に向かって足を広げる。しかし、いくら腹に力を込めても、出るはずのものが出てこない。
「ん……? なんだ……?」
下半身に視線を落とし、カイトは息を呑んだ。昨日取り付けられた忌まわしいリングが、尿道を完全に塞いでいる。膀胱は限界まで膨れ上がり、下腹部が張り裂けそうだ。焦りと屈辱で顔が歪む。
その時、背後から楽しそうな声が聞こえた。
「おや、お困りのようッスねえ。しょうがねえなあ、俺様が正しいやり方を教えてやるッス」
いつの間にか起きていたグルドが、再びカイトの瞳を覗き込む。昨日の悪夢が蘇り、カイトは身構えるが、抗う間もなく、グルドの妖しい瞳の光に意識が絡め取られていく。再び、思考が白く染まっていく。
「いいか? それが普通の状態なんだ。出す時はな、こうやってリングを少し引っ張って、隙間を作ってやるんスよ。ゆっくり、少しずつ出すのが気持ちいいんだ。さあ、やってみろ」
グルドの言葉が、新たな常識としてカイトの脳に刻み込まれる。命令されるがまま、カイトは震える指でリングを掴み、そっと前方に引っ張った。すると、塞がれていた尿道に僅かな隙間が生まれ、そこから熱い尿がちょろちょろと流れ出し始めた。
「あ……ぁ……」
本来なら一気に出し切るはずの生理現象が、無理やり引き延ばされる。焦ったいほどの少量しか出てこないが、その分、尿が尿道を通過する感覚が生々しく感じられた。リングに刺激され、敏感になった内壁を温かい液体が撫でていく感覚は、屈辱的でありながら、背徳的な快感を伴っていた。
時間をかけてようやく排尿を終えたカイトは、ぐったりと壁に手をついた。グルドはそんなカイトの姿を眺め、満足そうに喉を鳴らした。
「上出来ッス。お前は物覚えが良くて助かるぜ。さあ、今日も一日、俺様を楽しませてもらうッスよ」
グルドの笑い声が、洞窟の中に響き渡った。
[speaker name="選択"]
催眠でグルドがした事は忘れ、今までの行為は常識で正常だと認識された。森みたいな場所に出るとワーウルフと対峙することとなる。グルドは逃げ出しカイトが戦うが何かがおかしい。身体がほって仕方がない。
[speaker_hide]
グルドの催眠は完璧だった。カイトの脳内では、過去二日間の陵辱は無かったことになり、股間で揺れるリングも、臀部に刻まれた淫紋も、生まれた時からそこにあったかのように自然なものとして認識されていた。グルドに逆らうという思考は消え、ただ彼の後をついていく。それが当然の行動だと信じ込んでいた。
洞窟を抜けると、一行は苔むした木々が立ち並ぶ、森のような広大な空間に出た。天井からは淡い光が差し込み、地下とは思えない光景が広がっている。
「さあ、こっからが本番ッスよ。腕利きの冒険者様なら、これくらいの散歩は楽勝ッスよねえ?」
グルドが揶揄うように言うが、カイトはそれに反論することなく、ただ黙って剣の柄を握り直す。その時、茂みの奥から、獣の低い唸り声が響き渡った。同時に、むせ返るような濃密な獣臭が風に乗って鼻腔を突き、カイトの全身を粟立たせる。
「……ッ!?」
それは恐怖による武者震いではなかった。体の芯が疼き、下腹部にずくりと熱が宿る。股間のリングが重みを増したように感じられ、その存在を主張し始める。
グルドはわざとらしく悲鳴を上げ、カイトの背後へと飛びのいた。
「うわっ! ワーウルフッス! あとは任せたッスよ、カイトさん!」
茂みから飛び出してきたのは、筋骨隆々とした人狼――ワーウルフだった。剥き出しの牙からは涎が滴り、血に飢えた赤い瞳がカイトを捉えている。絶好の獲物を見つけたという喜悦が、その表情にありありと浮かんでいた。
しかし、カイトの身体は奇妙な反応を示していた。絶体絶命の状況であるはずなのに、恐怖よりも興奮が勝っている。ワーウルフが放つ強烈な雄の匂いが、カイトの脳を直接揺さぶり、淫紋を刻まれた臀部がずくずくと熱を持った。
「(なんだ……これ……身体が、熱くて……おかしい……!)」
ワーウルフが咆哮を上げ、鋭い爪を振りかざして襲いかかってくる。カイトは咄嗟に剣でそれを受け止めた。キィン、と甲高い金属音が響き、腕に凄まじい衝撃が走る。力では完全に負けている。だが、問題はそこではなかった。
受け止めた衝撃で体が揺れるたびに、股間のリングが尿道をぐり、と刺激する。ワーウルフとの距離が縮まり、その獣臭がさらに濃密になる。汗と獣の匂いが混じり合い、カイトの理性を麻痺させていく。戦いの緊張感と、背徳的な快感がせめぎ合い、思考がめちゃくちゃにかき乱される。
「はっ……ぁっ……くそ……ッ!」
喘ぎ声が漏れそうになるのを、必死に歯を食いしばって堪える。しかし、身体は正直だった。カイトのペニスは、戦いの最中だというのに、リングの重みを受けながらゆっくりと、しかし確実に硬度を増していく。ワーウルフの猛攻を凌ぎ、体勢を立て直そうと足を踏ん張るが、腰に力が入らない。むしろ、もっとあの獣臭を浴びたいと、身体が勝手に求めてしまっている。
遠巻きにその光景を眺めながら、グルドは下卑た笑みを浮かべていた。
「(へへっ、いい感じに発情してきやがった。あのワーウルフの匂いは、淫紋持ちには特効薬だからなァ。さあ、もっと啼け、もっと乱れろ……!)」
ワーウルフは、カイトの異変に気づいたようだった。獲物から発せられる甘い匂い、そして戦意とは明らかに異質な熱っぽい吐息。その赤い瞳に、単なる食欲とは違う、どす黒い光が宿り始める。攻撃の手を緩め、まるで品定めするかのようにカイトの裸体を舐め回すように見始めた。
「(やめろ……そんな目で、俺を見るな……ッ!)」
屈辱と興奮で、カ
[speaker name="選択"]
カイトの剣が弾き飛ばされた。ここまでかと思ったがワーウルフの様子がおかしい。発情している様だ淫紋の効果は獣を発情させる効果、自身も獣の臭いや体液で発情する効果だった。逃げようとするがワーウルフの爪で裸にされてしまう。
[speaker_hide]
イトの脳裏を混乱が渦巻く。屈辱と興奮がせめぎ合い、剣を握る腕から力が抜けていく。その一瞬の隙を、ワーウルフは見逃さなかった。
ガギンッ!という耳障りな音と共に、凄まじい衝撃がカイトの腕を襲う。ワーウルフの爪が振るわれ、カイトの手から剣が弾き飛ばされた。剣は宙を舞い、遠くの岩に当たって虚しい音を立てる。
「しまっ……!」
武器を失い、丸腰になる。カイトの顔に絶望の色が浮かんだ。ここまでか、と死を覚悟した。
しかし、ワーウルフはとどめを刺してこない。訝しんで顔を上げると、そこにいたのは血に飢えた獣ではなかった。ワーウルフの赤い瞳は、先ほどまでの殺意を失い、代わりにどろりとした熱に潤んでいた。荒い呼気が漏れ、剥き出しの牙の間から、粘り気のある唾液が糸を引いている。その視線はカイトの体を、特に紫に光る淫紋が刻まれた臀部を、執拗に舐め回していた。
そして、カイトの鼻腔を、先ほどとは比較にならないほど濃密な雄の匂いが、むわっと突き刺した。発情した獣だけが放つ、むせ返るようなフェロモン。
その瞬間、カイトは全てを理解した。
「(そうか……この紋は……ッ!)」
この淫紋は、カイト自身を発情させるだけでなく、獣を強制的に発情させる効果を持っていたのだ。グルドの罠。自分はモンスターの餌食になるどころか、その性欲の捌け口としてここに連れてこられたのだ。
背筋を凍てつくような恐怖が駆け上る。戦う相手ではない。交わされる相手なのだ。
「ふざけるな……ッ!」
カイトは最後の理性を振り絞り、ワーウルフに背を向けて走り出した。しかし、獣の俊敏さには到底敵わない。わずか数歩も進まないうちに、背後から巨大な影が覆いかぶさり、強烈な衝撃と共に地面に叩きつけられた。
「ぐっ……ぁ……!」
うつ伏せに倒れたカイトの上に、ワーウルフがその巨体を乗せる。抵抗しようにも、屈強な筋肉の塊である獣の体重に、身じろぎ一つできなかった。ザリ、と背中に鋭い感触が走る。ワーウルフが、その鋭い爪でカイトの体を撫でているのだ。肌を傷つけない絶妙な力加減で、まるで愛撫するかのように。
熱い呼気がうなじにかかり、カイトの体がびくりと震える。ワーウルフは低い唸り声をあげながら、カイトの腰に残っていた剣帯を、その爪でいとも容易く引き裂いた。最後の抵抗の証が失われ、カイトは完全に無防備な裸体を晒す。
ワーウルフの硬く、熱い下腹部が、カイトの背中にぐりぐりと押し付けられる。その感触だけで、相手がどれほど巨大な雄の器を滾らせているのかが伝わってきて、カイトの腰が勝手にひくついた。
「や、やめ……ろ……!」
懇願は、熱っぽい喘ぎにしか聞こえない。ワーウルフの獣臭と、自身の体から発せられる甘い匂いが混じり合い、空間の湿度を上げていく。股間のリングがずくりと疼き、カイトのペニスは屈辱に濡れながら、抗いようもなく硬く、熱く膨れ上がっていく。
物陰からその光景を眺めていたグルドは、満足そうに舌なめずりをした。
「(ククク……始まったな。存分に啼き叫んで、俺様を楽しませろよ、カイト。お前はもう、人間じゃなくて獣のメスなんだからなァ……!)」
ワーウルフはカイトの耳元に顔を寄せると、まるで囁くかのように、グルルル、と喉の奥で鳴らした。それは、交尾の始まりを告げる、抗いがたい合図だった。
[speaker name="選択"]
淫紋の効果でアナルは濡れていた。既に獣を受け入れられる準備は整っている。カイトがワーウルフの狼ペニスで貫かれる。
[speaker_hide]
ワーウルフはカイトの背後で、獣欲に満ちた熱い息を吐き出した。グルルル、という喉の奥で響く低い唸り声は、もはや威嚇ではなく、交尾を求める雄の催促だ。カイトの臀部に、硬く、焼け付くように熱い肉の塊が押し当てられる。それは紛れもなく、完全に勃起した獣のペニスだった。衣服越しですらない、肌と肌が直接触れ合う感触。そのあまりの太さと熱量に、カイトの全身から血の気が引いた。
「(やめろ……来るな……ッ!)」
心の中で絶叫するが、身体は正直に反応してしまう。臀部に刻まれた淫紋が、獣の雄の匂いと熱に呼応し、ずくりと疼いた。その疼きは信号となり、カイトの意思とは無関係に、後方の蕾をじわりと弛緩させていく。それは生理的な準備などではない。魔力による強制的な受容。獣の雄を受け入れるための、屈辱的な改造の証だった。
ワーウルフはカイトの両脚を、その毛むくじゃらの太い腕で掴むと、力任せに大きく開かせた。抵抗など許されない。無防備に晒された臀部の中心に、獣の巨大な亀頭がねじ込まれるように押し付けられる。
「あ……ッ!」
声にならない悲鳴が漏れた。粘り気のある雄の先走りが、閉ざされた入り口をぬるりと濡らす。その異物感と生温かさに、カイトの腰がびくりと跳ねた。逃れようとする反射的な動き。だが、その動きが逆に、硬い先端を入り口の襞に深く食い込ませる結果となった。
ぬぷり、と鈍い水音が響く。
ワーウルフはカイトの腰を屈強な腕でがっしりと固定すると、一切の躊躇なく、その猛りを突き込んできた。
「あ゛あッ……! い、ッ……!」
肉が裂けるような感覚はない。淫紋の魔力が、彼の体を無理やり獣の交尾に適応させていたからだ。しかし、狭い内壁が限界以上に押し広げられる圧迫感と、異物に内側から蹂躙される感覚は、彼の正気を奪うには十分すぎた。亀頭のざらついた表面が、敏感な粘膜を削るように擦りながら侵入してくる。それは痛みではなく、脳を直接焼くような、冒涜的な快感だった。
「(なんだ、これ……ッ! 体の、奥が……熱い、変だ……ッ!)」
ワーウルフのペニスは、人間のそれとは比べ物にならない。脈打つたびに、カイトの体内でさらに膨張するのではないかと錯覚するほどの存在感。それがゆっくりと、しかし確実に奥へと進んでくる。ぐちゅり、ぐちゅりと粘液が掻き混ぜられる音が、やけに大きく耳に響いた。
カイトの視界の端で、地面の小石が震えているのが見えた。自分の体の震えが、地面にまで伝わっているのだ。
ずぶ、と一際深く、獣のそれが突き入れられる。先端が腹の奥深く、前立腺のあたりにゴリ、とぶつかった。
「んぐぅうッ!? あ、あ、あ゛ッ!」
今まで感じたことのない衝撃的な快感が、背骨を駆け上り、脳天を貫いた。思考が真っ白に染まり、カイトの口から甲高い喘ぎ声が迸る。自分のペニスは触れられてもいないのに、股間で揺れるリングがじゃらりと音を立て、先端から堪えきれない滴がぽたりと地面に落ちた。早漏の体は、この未知の刺激に耐えられなかった。
ワーウルフは、カイトの内部が自分の雄器をきつく締め付けるのを感じ取り、満足げに喉を鳴らした。そして、獲物が完全に自分のものになったことを確かめるかのように、一度、その腰を大きく引いた。
「あっ、ひ、ぅ……ッ!」
内壁を擦りながら引き抜かれかける感覚に、カイトの体が弓なりにしなる。失われる圧迫感、そしてすぐに訪れるであろう、さらなる侵入の予感。その緩急が、彼の羞恥心と理性を完全に破壊した。
そして、次の瞬間。
ズドンッ!という轟音にも似た衝撃と共に、ワーウルフのペニスが根元まで一気に突き込まれた。
「い゛ぎッ! ぁああああああああッ!!」
絶叫。それはもはや言葉ではなく、快感に壊されたただの獣の鳴き声だった。腹の底を抉られるような強烈な圧迫感と、内臓を直接かき混ぜられるような感覚。カイトの体は激しく痙攣し、ただワーウルフの雄を受け入れるだけの肉人形と化した。
物陰でその一部始終を眺めていたグルドは、下卑た笑みを浮かべ、自分の股間をゆっくりと扱き始めた。
「(いいぞ、カイト……いい声で啼きやがる。もっとだ、もっと獣に犯されて、めちゃくちゃになっちまえ……。お前の初めては、あのワーウルフのモンだ……!)」
ワーウルフは、完全にカイトを貫いた体勢のまま、その腰をゆっくりと揺らし始めた。それは、これから始まる長い交尾の、ほんの序曲に過ぎなかった。
[speaker name="選択"]
中で前立腺を押しつぶしながら結合状態にはいる。グルドから植えられた新しい常識としてリングを引っ張り精液を出そうとするが小便とは違い精液はゆっくりと時間をかけて1滴ずつ出ていくだけだった。ワーウルフが射精しはじめる。
[speaker_hide]
ワーウルフの腰の動きが、ふと止まった。しかし、それは解放を意味するものではなかった。むしろ、これから始まる本当の地獄への序曲だった。カイトの体内で、貫いている肉の棒が脈動し、その根元がぐぐぐ、とゆっくり膨張を開始する。
「……ッ!? な、んだ……これ……!?」
内側から、ありえない力で肉壁が押し広げられていく。それは人間の構造を完全に無視した、獣の交尾のためだけの機能――亀頭球の膨張。結契(ノッティング)。一度繋がれば、雄が終わるまで決して抜けることのない、絶対的な結合の証だった。
膨らみきった肉の塊は、カイトの直腸の最奥で固定され、その先端は前立腺をぐり、と容赦なく押し潰す。
「んぐぅううううッ!! あ、あ、あ゛、あああああッ!!」
先ほどとは比較にならない、脳髄を焼き切るほどの強烈な快感が全身を貫いた。思考が完全に溶解し、ただただ快感に喘ぐだけの肉塊と化す。身体がビクンビクンと激しく痙攣し、うつ伏せになったまま無様に腰を振ってしまう。逃れたいのに、もっと奥を、その硬い塊で抉ってほしいと身体が求めてしまう。
自分のペニスからも、もう限界だと信号が送られてくる。射精したい。このままではおかしくなってしまう。
その瞬間、グルドによって植え付けられた「常識」が、本能のようにカイトの指を動かした。
「ぁ……だ、さな……きゃ……」
震える手で、カイトは股間で揺れる忌まわしいリングを掴んだ。そして、教えられた通りに、それをゆっくりと前方に引っ張る。尿道に僅かな隙間が生まれ、射精の準備が整う。
「イッ……ぐぅううううッ!」
全身が大きくしなり、絶頂が訪れる。しかし、勢いよく噴出するはずだった精液は、リングによって堰き止められ、尿道の隙間からぽた、ぽたと雫となってゆっくりとしか滴り落ちていかない。
「な……んで……っ、でない……ああッ!」
快感の奔流は続いているのに、解放が許されない。焦らし抜かれる地獄。一滴、また一滴と白濁した雫が自身の太ももを汚していく光景が、さらなる屈辱と背徳感を煽り、快感を増幅させていく。
そして、カイトが自身の終わらない射精に喘いでいる最中、背後の獣がグルルル、と低い咆哮を上げた。体内で結合したペニスが、どくん、と大きく脈打つ。
射精だ。
まず、尿道を洗浄するための透明な第一分画液が、少量注ぎ込まれる。生温かい液体が内部に広がる感覚に、カイトの腰がびくりと跳ねた。
間髪入れず、どく、どく、と断続的な収縮と共に、精子を多く含んだ白く濁る第二分画液が、凄まじい勢いで内部に叩きつけられる。
「あ゛ッ! あ゛あああッ! なか、に……ッ! あついのが、いっぱい……ッ!」
熱い奔流が腹の底を満たしていく。自分の意志とは無関係に、獣の種を注ぎ込まれ、孕まされていく感覚。それは恐怖のはずなのに、淫紋が、身体が、歓喜に打ち震えていた。
だが、ワーウルフの射精はまだ終わらない。最後に、前立腺から分泌される、最も量の多い第三分画液が、とめどなく、それこそ溢れ出すほど大量に注ぎ込まれ始めた。もはや体内に収まりきらないほどの量が、結合部からじゅるりと漏れ出し、カイトの臀部を汚していく。
「も、むり……こわれる……ッ! あ、ああああああッ!」
カイトの意識は完全に途切れ、ただ快感の波に身を委ねて痙攣を繰り返すだけだった。結合されたまま、獣の体温と心音を感じながら、その中で意識を失っていく。
遠くの物陰で、グルドは自身の猛りを扱きながら、その光景に恍惚の表情を浮かべていた。
「(最高だ……最高だぜ、カイト……。獣の種で腹いっぱいになって、完全にイっちまいやがった。だが、まだ終わらねえ。結合が解けるまで、お前はあの獣のメスなんだからなァ……!)」
グルドの低い笑い声だけが、獣の喘ぎと肉のぶつかり合う音に混じって、薄暗い空間に響き渡っていた。
[speaker name="選択"]
結合がとけてワーウルフが去っていく。グルドがわざとらしく助かってよかったと解放する。カイトのかわりにリングを引っ張りカイトの精液が出し切るまで手伝う。アナルのワーウルフの精液はグルドが回収し保管する。
[speaker_hide]
どれほどの時間が経過したのか、カイトには分からなかった。意識は白濁した快感の海に沈み、ただ背後の獣の心音と体温だけが、かろうじて現実との繋がりを保っていた。やがて、体の奥で楔のように固定されていた肉の塊が、ゆっくりと収縮を始めるのを感じた。膨張とは逆の、弛緩していく感覚。絶対的な結合が、終わりを告げようとしていた。
するり、と内壁から異物が抜け落ちる感覚。腹の底を満たしていた圧倒的な存在感が消え、代わりに虚しい空虚感が広がる。ワーウルフはカイトの体からその猛りを引き抜くと、一瞥もくれることなく立ち上がり、森の奥へと静かに去っていった。その背中には、先ほどの狂乱が嘘のような静けさが漂っていた。
後に残されたのは、ぐったりと地面にうつ伏せになるカイトの裸体と、獣の精液と自身の体液で汚された無残な光景だけだった。
その時、ガサガサと茂みをかき分ける音がして、グルドが姿を現した。その顔にはわざとらしい安堵の表情が浮かんでいる。
「うおおっ、カイトさん! 大丈夫ッスか!? いやあ、俺がもっと強ければ……! すまねえ、助かってよかったッス!」
白々しい台詞を吐きながら、グルドはカイトの隣にしゃがみ込む。カイトは exhausted しきっており、グルドを睨みつける気力さえ湧かなかった。ただ、荒い息を繰り返すばかりだ。すると、グルドはカイトの股間に視線を落とし、心配そうな声を出す。
「おや、まだ出し切れてねえみてえッスね。こりゃ苦しいでしょう。しょうがねえなあ、俺様が手伝ってやるッス」
そう言うと、グルドはカイトのペニスを無遠慮に掴み、先端で揺れるリングに指をかけた。そして、教えられた通りの、あの屈辱的な方法で、ゆっくりとリングを引っ張り始める。
「あ……ぐ……ぅ……ッ!」
止まっていたはずの射精が、無理やり再開させられる。リングで堰き止められた精液が、尿道の隙間からねっとりと、一滴、また一滴と絞り出されていく。終わらない絶頂の余韻が、神経を苛む。グルドはカイトの表情が快感に歪むのを満足げに眺めながら、最後の雫が落ちきるまで、その手を離さなかった。
ようやく解放されたカイトがぐったりと弛緩する。だが、グルドの目的はまだ終わっていなかった。
「さて、と。こっちもいただかねえと勿体ねえッスからね」
グルドは腰布から、小さなガラス瓶を取り出した。そして、カイトの臀部を無造作に掴んで持ち上げる。ワーウルフによってたっぷりと注ぎ込まれ、溢れ出して尻の谷を伝っている白濁した液体。グルドはそれを、まるで貴重な鉱物を採掘するかのように、瓶の縁を使って丁寧に掻き集め始めた。
「な……にを……して……」
掠れた声で問いかけるが、グルドは意にも介さない。
「ん? こいつは高く売れるんスよ。ワーウルフの、それも発情期の特濃だからなァ。お前のおかげで、いい稼ぎになりそうだ。ありがとよ、俺の最高の餌」
その言葉が、鈍ったカイトの脳天に突き刺さった。餌。そうだ、自分はただの餌だったのだ。獣を誘き寄せ、発情させ、その体で貴重な体液を受け止めるための、生きた道具。
グルドは瓶がいっぱいになると、満足そうに蓋を閉め、それを腰布に仕舞った。そして、まるで汚れた道具を拭うかのように、カイトの尻に残った精液を木の葉で乱暴に拭き取った。
「よし、これで完了ッス。お前、なかなか使えるじゃねえか。次も期待してるッスよ」
その声には、何の感情も籠っていなかった。ただ、商売道具に対する評価だけが、そこにはあった。カイトは地面に顔を埋め、屈辱に震えることしかできなかった。
[speaker name="選択"]
グルドが催眠でワーウルフと自分の事を忘れす。新たに勃起を見せられると逆らえなくなると言う常識を植えつける。翌朝、沼地に案内された清らかな泉とは正反対な場所。バイコーンが姿を現す。グルドが、バイコーンの説明をしカイトに触らせるとカイトの不浄を感じ取ったバイコーンが勃起した馬ペニスを見せつける。
[speaker_hide]
地面に突っ伏したまま、カイトの意識は途切れ途切れに浮上と沈降を繰り返していた。屈辱と快感の嵐が過ぎ去った身体は鉛のように重く、指一本動かすのも億劫だった。そんな彼の耳元で、グルドの低い声が囁く。
「お疲れさん、俺の可愛い餌。全部忘れちまえ。ワーウルフも、俺様のこともな。お前はただ、俺様と一緒にダンジョンを冒険してるだけだ。いいな?」
再び、グルドの瞳が妖しく光る。抗う術もなく、カイトの脳からワーウルフに蹂躙された記憶が綺麗に消去されていく。グルドが精液を回収した事実も、カイトが「餌」と呼ばれた屈辱も、全てが無かったことにされた。だが、グルドはそれで終わりにはしない。空になった記憶の領域に、新たな「常識」を静かに、しかし深く刻み込んでいく。
「そして、これだけは覚えとけ。お前は、目の前で勃起した雄のペニスを見せつけられたら、絶対に逆らえなくなる。身体が動かなくなり、ただそれを受け入れることしかできなくなる。それが、お前の新しい本能だ」
その言葉は呪いのように、カイトの魂にまで染み渡った。催眠が終わると、グルドはカイトの体を乱暴に引き起こす。カイトの目には、先ほどまでの絶望はなく、ただぼんやりとした虚ろな光が宿っているだけだった。
翌朝。
カイトが目を覚ますと、そこは昨日までの森とは全く違う場所だった。空気は湿り気を帯び、足元はぬかるんでいる。腐った植物の匂いが鼻をつき、清らかな泉とは正反対の、澱んだ沼地が広がっていた。
「よう、お目覚めか? さあ、先に進むッスよ」
カイトは何も言わず、ただ黙ってグルドの後をついていく。自分の裸も、股間で揺れるリングも、尻の淫紋も、彼にとっては生まれた時からそこにあるものと同じだった。
しばらくぬかるみを進むと、沼地の中心に少しだけ開けた場所があり、そこに一頭の奇妙な獣が静かに佇んでいた。馬に似ているが、額には二本のねじれた角が生えている。ユニコーンの対極に位置する、不浄を好むとされる伝説の魔獣、バイコーンだった。その体はぬめりのある黒い液体で汚れており、澱んだ沼の空気に溶け込んでいる。
「あれがバイコーンッス。不浄なものを好むって言われてるが、基本的には大人しい獣だ。ほら、お前も挨拶してみろよ。触っても大丈夫ッスから」
グルドに促されるまま、カイトは恐る恐るバイコーンに近づき、その汚れた首筋に手を伸ばした。カイトの手が触れた瞬間、それまで大人しくしていたバイコーンの身体が、びくりと大きく震えた。そして、ゆっくりとカイトの方へ顔を向ける。その黒い瞳が、カイトの全身を、特に臀部に刻まれた淫紋をじっと見つめた。
バイコーンはカイトの内に
[speaker name="選択"]
内にある不浄と淫紋の効果で勃起した馬のペニスを見せつけてくる。カイトは催眠で植えつけられた常識で身体が言うことをきかない。
[speaker_hide]
バイコーンはカイトの内にある、幾重にも塗り重ねられた不浄の気配を敏感に感じ取った。獣の精液を注ぎ込まれた名残、そして何より、その魂にまで刻み込まれた淫紋の禍々しい魔力。それはバイコーンにとって、最高級の媚薬にも等しい香りだった。
ブルルッ、とバイコーンが大きく鼻を鳴らす。その黒い瞳が、先ほどまでの静けさを失い、どろりとした熱を帯びていく。カイトがその異変に気付いて後ずさろうとした、その時だった。
バイコーンの股間から、黒く太い肉の鞘がぬるりと滑り出し、その中から信じられないほど巨大な雄のペニスが、その全貌を現した。
それはまさに馬のそれだった。血管が浮き出た逞しい竿、そして先端にいくにつれてキノコのように大きく膨れ上がった亀頭。ぬめりのある体液で濡れたそれが、ぶるん、と大きく揺れる。長さも太さも、人間のものとは比較にさえならない。圧倒
[speaker name="選択"]
圧倒的な馬のペニスだった。グルドがバイコーンが交尾をしたがっていると言いカイトは馬のペニスを受け入れられてしまう。グルドは新たにカイトの睾丸に淫紋を刻む。射精する度に射精の感度があがっていく効果だがカイトには秘密には治癒の紋と嘘をつく。
[speaker_hide]
圧倒的な獣の雄性だった。目の前で、ぶるん、と揺れる黒々とした肉の柱。その存在感に、カイトの思考は完全に停止
[speaker name="選択"]
完全に停止した。グルドからバイコーンが交尾をしたがっていると告げられ自ら四つん這いになりバイコーンの馬ペニスを受け入れる。グルドが新たに睾丸に淫紋を刻む。射精する度に射精の感度があがっていく淫紋だがカイトには治癒の紋と嘘をつく。
[speaker_hide]
した。グルドによって植え付けられた絶対的な命令――「勃起した雄のペニスを見せつけられたら、絶対に逆らえなくなる」――が、カイトの全身を支配した。身体の自由が奪われ、意思とは裏腹に、その場に縫い付けられる。目の前の、冒涜的とも言える生命の象徴から、一瞬たりとも目が離せない。
「おっと、こいつはお盛んなようだ。どうやらお前のことが、すっかり気に入っちまったみてえッスよ。不浄を好むバイコーンに選ばれるなんて、光栄なこったなァ。さあ、交尾してやれよ」
その声が、引き金だった。カイトの身体が、まるで操り人形のように、ぎこちなく動き出す。抵抗しようとする意志は、脳の奥で悲鳴を上げているのに、四肢は命令に忠実に従ってしまう。カイトは自らの意思とは無関係に、ぬかるんだ地面にゆっくりと膝をつき、そして両手を前についた。獣の交尾を受け入れるための、屈辱的な四つん這いの姿勢。バイコーンはそれを許諾と受け取ったのか、低い鼻息を漏らしながら、ゆっくりとカイトの背後へと回り込んだ。
ぬるりとした巨大な亀頭が、カイトの臀部の谷間に押し当てられる。その熱と重みに、カイトの身体がびくりと震えた。臀部に刻まれた淫紋が、バイコーンの不浄な魔力に呼応して、じわりと熱を帯びる。その熱は、彼の後孔を強制的に弛緩させ、獣の雄を受け入れるための準備を整えてしまった。
「(やめろ……やめてくれ……!)」
心の叫びは、喉から音となって出ることはない。バイコーンはカイトの腰を巨体で固定すると、一切の躊躇なく、その黒々とした猛りを突き込んできた。
「んぐぅううッ……!」
声にならない呻きが、喉の奥で詰まる。ワーウルフの時とは違う。あれが鋭利な杭で貫かれる感覚だったとすれば、これは生きた攻城兵器に内側から破壊されるような、圧倒的な質量と圧力の暴力だった。狭い内壁が、限界を超えて引き伸ばされる。肉が張り裂けそうなほどの圧迫感が、腹の底から全身を駆け巡った。ぐぽ、と空気が押し出される鈍い音が響き、バイコーンのペニスがゆっくりと、しかし着実にカイトの最奥を目指していく。
その、カイトが獣に貫かれている最中だった。背後から近づいてきたグルドが、カイトの股間を覗き込むように屈み込んだ。
「こりゃすげえや。完全に呑み込んじまってる。だが、これだけじゃ足りねえよなあ。もっと気持ちよくなってもらわねえと」
グルドはそう言うと、その指先に再び紫色の魔力を灯す。そして、バイコーンの巨根に押し出されるようにしてぶら下がっているカイトの睾丸を、冷たい指先でそっと摘まんだ。
「……ッ!?」
腹を内側から抉られる感覚とは別に、自身の急所に走る鋭い魔力の感触。カイトの身体が大きく跳ねるが、バイコーンに貫かれているせいで逃げることはできない。グルドの指が、カイトの陰嚢の皮膚の上をなぞり、新たな紋様を刻み始めた。
「心配すんなって。これは治癒の紋様ッスよ。お前が壊れちまわねえように、俺様が特別に力を与えてやってるんだ。ありがたく思えよ」
嘘だった。グルドが刻んでいるのは、射精のたびにその感度を増幅させていく、呪いにも等しい淫紋だった。一度目の絶頂よりも二度目、二度目よりも三度目が、より深く、より激しい快感をもたらすようになる。それはやがて、射精の予感だけで意識が飛ぶほどの、絶対的な快楽地獄へと繋がる紋様だった。
魔力が奔流となって流れ込み、睾丸そのものに快感を司る呪いが刻まれていく。バイコーンに内側から犯され、グルドに外側から改造される。二方向からの陵辱に、カイトの理性は完全に焼き切れた。
「あ、あ、あ゛あああッ! おかしく、なる……ッ!」
バイコーンのペニスが、ついに根元まで完全に埋没する。カイトの腹は、獣の雄性器の形に、内側からくっきりと膨れ上がっていた。そして同時に、グルドの指が離れ、睾丸には新たな淫紋が紫色の光を放って浮かび上がる。
グルドは満足げに立ち上がると、獣に犯されながら喘ぐカイトを見下ろし、下卑た笑みを浮かべた。
「さあ、準備は整ったッスよ。新しいお前の身体で、思う存分イっちまえ。これから、お前の本当の地獄が始まるんだからなァ!」
その言葉を合図にするかのように、バイコーンが大きく腰を沈め、ゆっくりとした、しかし重いピストン運動を開始した。
[speaker name="選択"]
バイコーンの容赦ない付きでS字結腸が新たに快感を覚えていく。意志とは関係なくリングを引っ張り精液を1滴ずつ放出していくが1滴ずつ感度があがっていく。バイコーンが最奥で射精した。
[speaker_hide]
バイコーンのピストン運動が始まった。それはワーウルフの激しい衝動とは全く異質だった。一回一回の動きが、まるで地殻変動のようにゆっくりと、しかし圧倒的な質量を伴ってカイトの体内を蹂躙する。ズゥン……と腹の底に響く重い衝撃と共に、巨大な肉の塊が最奥まで沈み込み、そして、ぐじゅ……という生々しい水音を立てながら引き抜かれていく。その反復運動は、逃げ場のない快感の揺り籠だった。
カイトの身体は、もはや彼の意志の及ぶところではなかった。四つん這いのまま、獣の動きに合わせて無様に腰を揺らされる。そのたびに、腹の中で暴れる異物の形状が、皮膚の上からでもわかるほどだった。
「(あ……奥が……今までと、違う……ッ!)」
これまでの快感の中心は、前立腺だった。しかし、バイコーンの規格外の長さは、そのさらに奥、腹の最深部、S字に湾曲した結腸の壁にまで到達していた。そこは、快感を知るはずのない、ただの臓器。だが、馬のペニスがその敏感な壁をぐり、と削るように圧迫した瞬間、カイトの脳内に未知の信号が迸った。
「んぐぅううううううッ!? あ、あ、あ、そこ、は……ッ!」
前立腺を嬲られる快感とは次元が違う。内臓を直接掴まれ、魂ごと捏ね上げられるような、根源的で冒涜的な悦楽。それはもはや性感ですらない。生命そのものが、雄の存在によって根底から覆されるような、絶対的な服従の快感だった。
身体がその未知の刺激に耐えきれない。睾丸に刻まれた新しい淫紋が、紫色の光を熱っぽく明滅させた。もう限界だった。
カイトの右手が、まるで他人のもののように、意思なく動き出す。震える指先が、股間で揺れる金属のリングを掴む。そして、脳に刻まれた「常識」に従い、それをゆっくりと前方に引き絞った。
「いッ……イぐぅうううううううッ!!」
全身が激しく弓なりにしなり、最初の絶頂が訪れる。だが、リングに堰き止められた精液は、勢いを失い、尿道の隙間から「ぽた」と、たった一滴だけ白濁した雫を落とした。
その瞬間、睾丸の淫紋が灼熱を発した。
「あ゛あ゛ッ!?」
感度が、爆発的に跳ね上がった。先ほどまで感じていたバイコーンの快感が、まるで薄皮一枚隔てたものだったかのように思えるほど、全ての感覚が剥き出しになる。内壁を擦るペニスのざらつき、腹の奥を抉る先端の硬さ、体内を伝わる獣の脈動。その全てが十倍にも二十倍にも増幅され、カイトの神経を直接焼き始めた。
バイコーンの次の突き上げが、増幅された感度の肉体を襲う。
「ひぎッ! あ、ああ、ああああああッ! も、だめ、すごい、すごいすごいッ!」
思考が意味を成さない。ただ感じたままの感想が、喘ぎとなって口から漏れ出る。そして、その強烈すぎる快感に耐えきれず、再びぽたり、と精液が一滴漏れ出た。
淫紋が、また光る。感度が、さらに上がる。
地獄だった。射精するたびに、快感が鋭敏になっていく。一滴漏らせば、次の快感がより強烈になり、その快感に耐えきれず、また一滴漏らしてしまう。終わりのない快楽のらせん階段を、カイトは強制的に転がり落ちていた。
「あ、あ、あ、イく、また、イッちゃう! んぐぅうううっ!」
ぽた。ぽた。ぽた。
自身の太ももを汚していく白い雫の数だけ、カイトの精神は快感に侵され、崩壊していく。もはや自分が誰で、何をされているのかさえ曖昧になっていた。ただ、腹の奥を貫く熱い杭の感触だけが、世界の全てだった。
カイトが自身の終わらない射精に壊れきった、その時。背後の獣が、ひときわ大きく、ブルルルッ、と身を震わせた。
最奥まで突き込まれたペニスが、どくん、と大きく脈打つ。射精だ。
「あ゛ッ! あ゛あああッ! お腹の、奥に、熱いのが……ッ!」
ワーウルフの時とは比べ物にならない、圧倒的な量が、凄まじい圧力で体内に叩きつけられる。熱い奔流が腹の底を満たし、さらにその奥へと侵食していく。そして、馬の精液特有の、膠様液(ゼラチン状の液体)が、内壁にねっとりと絡みつきながら空間を埋め尽くしていく。それは体内をただ満たすだけではない。冷えれば固まる性質を持つそれは、カイトの腹の中で、獣の種の形をした楔となるのだ。
「も、う……はい、らな……ッ……ぁ……」
限界を超えた快感と、腹が内側から張り裂けそうなほどの圧迫感。カイトの視界が白く染まり、その意識は完全に闇へと落ちていった。
グルドは、完全に意識を失い、ぐったりとしながらも、獣のペニスに貫かれ、時折びくんと痙攣するカイトの姿を、恍惚の表情で見つめていた。
「(ククク……最高だ。射精のたびに感度が上がる身体で、馬のチンポで腹ん中をぐちゃぐちゃにされてやがる。もうこいつは、ただの人間じゃいられねえなァ……)」
バイコーンは射精を終えても、すぐにはペニスを抜かなかった。カイトの体内で、自らの種が完全に定着するのを待つかのように、結合したまま静かに佇んでいる。その光景は、まるで新たな生命を孕ませる、荘厳な儀式のようにも見えた。
[speaker name="選択"]
バイコーンがさりグルドが指でほじくりカイトの中の精液を回収する。リングに紐を通し木の枝に結んでカイトの精液を全部吐き出させる。グルドは時間が掛かりそうなのを見て先に寝てしまいカイトは一晩中1滴ずつ出ししかなかった。
[speaker_hide]
時間の感覚が失われた暗闇の中で、カイトの意識はゆっくりと浮上した。最初に感じたのは、腹の奥で異様な存在感を放つ、重く冷たい塊だった。それはまるで、自分の内側に石でも詰め込まれたかのような、不快な圧迫感。そして、その塊の正体を思い出した瞬間、絶望が全身を凍てつかせた。バイコーンの精液。体内で冷え、ゼリー状に固まった獣の種の残骸。
どれほどの時間、獣に貫かれていたのか。バイコーンはいつの間にか去っており、その気配はもうない。ぐったりとぬかるみに身を横たえるカイトの隣に、グルドが面倒臭そうにしゃがみ込んだ。
「お、やっとお目覚めか。いつまでも寝てんじゃねえッスよ。さっさとソレを片付けちまわねえと、次に行けねえだろうが」
グルドはそう言うと、カイトの返事を待つこともなく、その臀部を乱暴に掴んで持ち上げた。そして、無防備に晒された後孔に、ためらいなくその太い指を二本、三本とねじ込んでくる。
「あ……ぐぅっ! や、やめ……!」
掠れた抵抗の声は、グルドには届かない。指は内部で固まった膠様液の塊を探り当てると、その縁に爪を立て、ぐりぐりと抉るように掻き出し始めた。内壁に張り付いたゼリー状の塊が、指によって無理やり引き剥がされる。その度に、腹の奥に鈍い痛みが走り、カイトの口から苦悶の息が漏れた。グルドは、まるで瓶の底に残ったジャムをスプーンで掻き出すかのように、執拗に指を動かし続ける。
「ちっ、面倒くせえな。しっかり固まりやがって……。これも貴重な商品なんだ。一滴たりとも無駄にはできねえッスよ」
やがて、指では埒が明かないと判断したのか、グルドは一度指を抜くと、今度は近くに落ちていた手頃な木の枝を拾ってきた。そして、その先端をカイトの後孔に再び突き立てる。
「んぐぅううッ!? い、いやだ……ッ!」
異物が直接内臓を掻き回す感覚に、カイトの身体が激しく跳ねる。だが、グルドはそれを力で押さえつけ、枝をスプーンのように巧みに使い、腹の底に溜まった精液の塊を少しずつ、しかし確実に掻き出していく。取り出された半透明の塊は、用意されたガラス瓶へと無造作に放り込まれていった。屈辱と痛みで、カイトの目からは生理的な涙が溢れ出ていた。
ようやく腹の奥の異物が全て取り除かれると、グルドは満足げに瓶の蓋を閉めた。しかし、彼の陵辱はまだ終わらない。次にその視線は、カイトの股間で力なく揺れるペニスへと注がれた。
「さて、次はこっちの後始末ッスね。お前、まだ腹ん中にたっぷりタネが残ってんだろ? 感度が上がりすぎて、もう自分じゃどうにもできねえみてえだしなァ」
グルドはどこからか取り出した細く丈夫な紐を、カイトのペニスで揺れるリングに手際よく通して結びつける。そして、カイトの身体を無理やり引きずり、近くの木の枝の下まで移動させると、紐のもう一方の端を、カイトが爪先立ちになるギリギリの高さで枝に固く結びつけた。
「な……にを……する気だ……?」
ペニスを一点で吊り上げられ、強制的に立たされた格好になる。その異様な体勢だけで、睾丸に刻まれた淫紋が疼き、下腹部が熱を持ち始めた。
「こうしとけば、重力で勝手に出てくるだろ。お前の意思とは関係なく、全部な。まあ、一晩もかかりそうだ。俺は先に寝させてもらうッスから、静かにしててくれよな」
グルドは大きなあくびを一つすると、カイトのことなど意にも介さず、少し離れた場所で横になり、すぐに寝息を立て始めた。
後に残されたのは、静まり返った沼地に、ただ一人、ペニスを吊り上げられたままのカイトだけだった。
グルドの言う通りだった。ペニスがリングごと下方に引っ張られる微かな刺激が、増幅された感度の肉体には拷問に等しい。絶えず続くその刺激に、身体が抗いきれなくなる。
「あ……ぁ……ッ!」
絶頂が訪れる。しかし、射精は許されない。リングに堰き止められた精液が、ぽた、と一滴だけ、重力に従って地面に落ちた。
そして、淫紋が灼熱を発し、感度がさらに跳ね上がる。
「(ああ……まただ……!)」
吊り上げられたリングが微かに揺れるだけで、神経が焼き切れそうなほどの快感が走る。その快感に耐えきれず、また、ぽた、と一滴。
感度が、また上がる。
終わらない地獄。暗闇の中、カイトは獣の寝息を聞きながら、一晩中、ただ独り、ぽたり、ぽたりと、己の精髄を絞り出され続けるしかなかった。それはまるで、拷問のために引き延ばされた、永遠に続く射精のようだった。
[speaker name="選択"]
翌朝、壊れそうなカイトを催眠でリセットする。最初に出逢った頃のように威勢いいカイトだが身体にはグルドからの常識をしっかり刻まれていた。出口が見えグルドと別れる。別れ際にグルドから指輪をつけられる。困った事があれば助けてくれるはずだと。装備を整え宿屋で自慰をするが全く快感はない。
[speaker_hide]
夜が明け、沼地の澱んだ空気が白み始める頃、カイトの長い夜は終わりを迎えた。一晩中、自身の意思とは無関係に絞り出され続けた身体は、もはやただの肉の抜け殻だった。足元の地面には、彼の精髄が点々と染みを作り、その虚しさが心を抉る。意識は朦朧とし、もはや自分が人間であるという感覚さえ希薄になっていた。
朝日を浴びて、グルドが大きなあくびをしながら起き上がる。彼は壊れかけの玩具を見るような目で、虚ろなカイトを一瞥した。
「おーおー、見事に空っぽになっちまったな。これじゃあ次の餌には使えねえッス。しょうがねえ、ちょっと修理してやるか」
グルドはカイトを吊るしていた紐を解くと、力なく崩れ落ちた彼の体を抱き起こす。そして、その虚ろな瞳を、真正面から覗き込んだ。再び、グルドの瞳が怪しく、深く、抗いがたい光を放つ。
「さあ、リセットの時間だ。全部忘れろ。ワーウルフも、バイコーンも、この辛かった一夜も。お前は強い冒険者、カイトだ。俺様は、お前が雇ったただの案内人。ダンジョンの出口まで、ちゃんと案内してやっただろ?」
催眠の魔力が、カイトの脳を優しく、しかし徹底的に洗い流していく。陵辱の記憶、快楽地獄、餌としての屈辱。それら全てが、まるで存在しなかったかのように消え去っていく。だが、身体に刻み込まれた淫紋と、脳に植え付けられた「常識」だけは、魂の最も深い場所に、澱のように残り続けた。
やがて、グルドが指を鳴らすと、カイトの目に光が戻った。それは、このダンジョンに迷い込んだ時と同じ、傲岸不遜で、自信に満ちた光だった。
「……ん? ……なんだ、俺は寝てたのか?」
カイトは自分の裸の身体と、股間で揺れるリングを一瞥したが、特に気にする様子はない。それが当たり前の姿だと、彼の脳は認識しているからだ。
「ちっ、てめえの案内も大したことねえな。さっさと出口に連れて行けよ」
その威勢のいい口調に、グルドは満足げに笑みを浮かべた。
「へいへい、分かってるッスよ。もう出口はすぐそこだ」
グルドに促され、二人は歩き出す。しばらく進むと、洞窟の先に、眩しい外の光が見えてきた。ダンジョンの出口だった。
「やっと出られるか。じゃあな、案内ご苦労だった」
カイトがさっさと立ち去ろうとすると、グルドがその腕を掴んだ。
「まあ、待てって。これも何かの縁だ。餞別に、これをやるッスよ」
グルドが差し出したのは、何の変哲もない、ただの鉄の指輪だった。
「あ? なんだこりゃ」
「お守りみてえなモンだ。困ったことがあったら、そいつが助けてくれるはずッスよ」
カイトは訝しんだが、断る理由もなく、その指輪を受け取って左手の中指にはめた。ひんやりとした感触が、肌に馴染む。
「ふん、まあいい。じゃあな」
今度こそ、カイトはグルドに背を向け、光の中へと歩いていった。その背中を見送りながら、グルドは下卑た笑いを漏らす。指輪は、カイトの現在地と感情をグルドに伝え続ける、呪いの発信機だった。
ダンジョンを出たカイトは、近くの町で新しい装備一式を整え、宿屋の一室に落ち着いた。久しぶりの清潔なベッド、温かい食事。冒険をやり遂げたという達成感(それは偽りの記憶だったが)に満たされ、気分は高揚していた。身体の奥底に残る、説明のつかない疼きを感じながら、彼は一人、ベッドに腰掛ける。
「(なんだか、妙に身体が火照るな……)」
その疼きを解消しようと、カイトはごく自然な欲求に従い、硬くなり始めた自分のペニスに手を伸ばした。リングがじゃらりと音を立てるが、彼はそれを気にも留めない。包皮を剥き、亀頭を露出させ、慣れた手つきで扱き始めた。
しかし、何かがおかしかった。
手には確かに、熱く硬くなったペニスの感触がある。上下に擦れば、敏感な亀頭が心地よく刺激されるはずだった。だが、脳が、身体が、全く反応しない。快感が、どこにもないのだ。
「(……おかしい。なんで……?)」
焦りが募る。もっと強く、もっと速く。カイトは必死に腰を動かした。ペニスは物理的な刺激に反応して硬さを保っているが、それはただの肉の塊だった。射精に至るための、あの高揚感が全く訪れない。まるで、快感へと至る神経だけが、綺麗に抜き取られてしまったかのようだった。
カイトは呆然と、自分の手の中で虚しく脈打つペニスを見つめた。身体は獣の陵辱を求め、人間としての自慰ではもはや感じられないように、完全に作り変えられてしまっていたのだ。その恐ろしい事実に、彼はまだ気づいていなかった。
[speaker name="選択"]
ダンジョンだ何かあのダンジョンにあるはずだと夜が明けダンジョンを探すが昨日あったはずの出口がきれいに無くなっていた。なら入り口だと森を探し続けるが全く見つからない。このままでは男としての威厳がと必死に探し回る。絶望していると指輪が光り導いてくれるようだ。
[speaker_hide]
夜が明けた。宿屋の粗末なベッドの上で、カイトは一睡もできずに朝を迎えた。昨夜の出来事が、悪夢のように脳裏にこびりついて離れない。自分の身体が、自分の身体でなくなったかのような感覚。その原因は、間違いなくあのダンジョンにある。そう確信していた。
「(何かがあるはずだ……あのダンジョンに。でなければ、俺の身体は……!)"
男としての威厳、冒険者としての誇り。その全てが、今、失われようとしている。カイトはベッドから跳ね起きると、ろくに朝食も摂らずに宿を飛び出した。目指すは、昨日グルドと別れたダンジョンの出口。記憶を頼りに森の中を進むが、そこにあるはずの洞窟の入り口は、影も形もなかった。まるで、最初から何もなかったかのように、ただの岩壁がそこにあるだけだった。
「馬鹿な……!? 確かにここだったはずだ!」
焦りが胸を焼く。ならば入り口だ。自分が最初に迷い込んだ、あの不気味な洞窟の入り口ならどうだ。カイトは記憶の糸を必死に手繰り寄せ、半日以上かけて森の中を駆けずり回った。木々の配置、岩の形、微かな獣の匂い。全ての感覚を研ぎ澄まして捜索を続けるが、結果は同じだった。ダンジョンは、まるで蜃気楼のように、この世界から完全に姿を消していた。
「くそっ……! くそっ! くそっ!」
膝から崩れ落ち、カイトは地面を拳で何度も殴りつけた。苛立ちと、得体の知れない恐怖。このままでは、自分はもう二度と「男」として機能しなくなってしまうのではないか。その絶望的な考えが、彼の心を支配し始めた。なすすべなく、ただ森の静寂の中で項垂れる。
その時だった。
彼の左手の中指にはめられた、グルドから渡された鉄の指輪が、ふいに淡い光を放ち始めた。
「……!?」
驚いて手を掲げると、指輪はまるで生きているかのように、微かに温かい。そして、その光は一本の細い光線となり、森の特定の方向をすっと指し示した。それは道標だった。絶望の淵に立たされたカイトの前に差し伸べられた、唯一の蜘蛛の糸。
「(こいつが……助けてくれる……?)」
グルドの言葉が脳裏に蘇る。胡散臭いと思っていたあの男の言葉が、今や唯一の希望だった。カイトは迷いを振り払うように立ち上がると、光が指し示す方向を睨みつけた。その先が、地獄への入り口だとしても、もう進む以外の選択肢はなかった。
[speaker name="選択"]
光に導かれて洞窟を見つける。以前と違うのはグルドが酒を飲みながら肉を食べていた。カイトにまたあったな報酬で肉と酒を買ったと嬉しそうに報告した。カイトは再び案内を頼む。頼むより命令に近かった。
[speaker_hide]
指輪が放つ淡い光だけを頼りに、カイトは森の奥深くへと分け入っていく。疑念がなかったわけではない。しかし、他に術がない今、この怪しい光にすがるしかなかった。光はまるで意思を持つかのように、茨を避け、ぬかるみを迂回し、獣道でもない場所を指し示し続ける。どれほど歩いただろうか。不意に、光が目の前にある巨大な岩壁を照らし、そこで静止した。
「行き止まり……か? 俺をからかったのか、てめえ!」
カイトが指輪に向かって悪態をついた、その瞬間。岩壁の表面に、淡い光と同じ色の紋様が走り、ごごご、と低い地響きを立てて岩の一部が内側へとスライドしていく。現れたのは、昨日まで必死に探しても見つけられなかった、洞窟の入り口だった。
警戒しながらも、カイトは中へと足を踏み入れる。ひんやりとした湿った空気。記憶にあるダンジョンのそれだった。だが、以前と違うのは、洞窟の奥から肉の焼ける香ばしい匂いと、安酒の匂いが漂ってくることだった。匂いの元へ向かうと、少し開けた空間で、焚き火を囲んで一人の男が座っていた。
腰布一枚のたくましい肉体。犬に似た野性的な顔立ち。グルドだった。彼は骨付きの大きな肉塊にかぶりつき、傍らに置いた革袋の酒を煽っている。その姿は、ダンジョンの案内人というより、巣穴で寛ぐ獣そのものだった。
カイトの存在に気づくと、グルドは口の周りを腕で乱暴に拭い、ニヤリと牙を剥いた。
「お、また会ったッスね、カイトさん。どうしたんスか、忘れ物でも?」
その屈託のない態度に、カイトの警戒心が僅かに揺らぐ。グルドは手に持った肉塊をカイトに見せびらかすように掲げた。
「見てくれよ、この肉! それにこの酒! あんたがくれた報酬のおかげで、久しぶりに美味い飯にありつけたッスよ。いやあ、あんたは最高の客だぜ!」
嬉しそうに報告するグルド。報酬。カイトの記憶には、彼に報酬を渡した覚えなど一切ない。だが、今のカイトにとって、そんな些細な矛盾はどうでもよかった。目的はただ一つ。自分の身体を元に戻すこと。その手がかりが、このダンジョン、そして目の前の男にあると直感していた。
カイトはグルドの前にずかずかと進み出ると、彼を見下ろし、命令するように言い放った。
「てめえ、また俺を案内しろ。このダンジョンの最深部までだ。何か、俺の身体の調子がおかしい。原因はこのダンジョンにあるはずだ」
それは依頼ではなかった。拒否など許さないという、絶対的な命令だった。記憶をリセットされたカイトは、初対面の時と同じように、自分が完全に優位な立場にいると信じて疑っていなかった。
その傲岸な態度を、グルドは心底楽しそうに聞いていた。獲物が自ら罠に戻り、さらに奥深くへと案内しろと要求しているのだ。これほど愉快なことはない。
「へへっ、そういうことならお安い御用ッスよ。腕利きの冒険者様のご命令とあっちゃあな。身体の不調を治すのに、うってつけの場所がある。しっかりついてきな」
グルドは食べかけの肉を放り投げ、ごくりと酒を飲み干すと、不敵な笑みを浮かべて立ち上がった。その瞳の奥に、カイトには見えないどす黒い欲望が渦巻いている。カイトは、自ら地獄の釜の蓋を開けてしまったことに、まだ気づいていなかった。
[speaker name="選択"]
グルドに身体の不調とは何か聞かれる。応えず俺の命令にただ従えと変わらず傲慢でグルドを自分より弱いと自惚れた冒険者カイト。グルドがじゃあ案内やめるッスと闇に消える。1人残され呆然と立ちすくむカイトだが1人でも大丈夫だとあんな犬役に立つかと悪態をつく。
[speaker_hide]
グルドは立ち上がると、カイトの前に一歩踏み出した。その獣のような顔に浮かんだ不敵な笑みは消え、代わりに探るような視線がカイトに注がれる。むわっと、汗と獣の濃密な匂いがカイトの鼻腔をくすぐった。
「その前に一つ聞くッスが、あんたの言う『身体の不調』ってのは、具体的にどういうもんなんスかね? それが分からねえと、案内する場所も変わってくる」
核心を突く質問だった。だが、記憶を消されているカイトにとって、その不調はあまりにも屈辱的で、言語化できるものではなかった。ましてや、自分より格下だと見下しているこの男に、己の不能を告白することなど、彼のプライドが許さなかった。
「てめえに教える必要はねえ。ごちゃごちゃ言わずに、俺の命令にだけ従っていればいいんだよ。案内人だろ、お前は」
傲慢な言葉。揺るがない自信。カイトはまだ、自分がこの獣の掌の上で踊らされているだけの哀れな玩具であることに気づいていない。その尊大な態度に、グルドはふっと表情を消した。先ほどまでの剽軽な雰囲気は消え、その瞳の奥に、冷たい光が宿る。
「……そうッスか。それじゃあ、案内はもうやめるッス」
「あ? 何だと?」
「だから、やめるって言ったんスよ。あんたみてえに、こっちの忠告も聞けねえような奴の面倒を見るのは、ごめんだ」
グルドはそう言い放つと、カイトに背を向けた。そして、一歩、二歩と闇の中へ歩を進める。その体は、まるで暗闇に溶け込むかのように、輪郭が急速にぼやけていった。
「おい、待て! てめえ、俺の命令が聞けねえのか!」
カイトが怒鳴りつけるが、グルドは振り返らない。やがて、その姿は完全に闇に飲み込まれ、焚き火の明かりが届かない洞窟の奥深くへと消えてしまった。足音一つ聞こえない。まるで、最初からそこに誰もいなかったかのように。
後に残されたのは、パチパチと爆ぜる焚き火の音と、呆然と立ち尽くすカイトだけだった。
「…………」
一瞬、カイトの脳裏を恐怖がよぎった。この得体の知れないダンジョンに、たった一人で取り残されたのだ。しかし、その恐怖を、彼の肥大した自尊心がすぐに打ち消した。
「ふん、勝手にしやがれ! あんな犬ころ一匹いなくたって、俺一人で十分だ!」
カイトは闇に向かって悪態をついた。自分は腕利きの冒険者だ。こんな薄暗い洞窟、一人で踏破できないはずがない。むしろ、足手まといが消えて好都合だとさえ思った。
「見てろよ。絶対に最深部まで辿り着いて、この身体の異常の原因を突き止めてやる。あんな役に立たねえ案内人、必要ねえんだよ……!」
自分に言い聞かせるように、カイトは焚き火のそばに落ちていた燃えさしを拾い、松明代わりにする。そして、グルドが消えた闇とは別の、横道へと一人、足を踏み出した。その先が、さらなる絶望への入り口とも知らずに。