物語全文
吐き出された白い息が、街の喧騒に溶けて消えていく。
年の瀬が近いせいか、駅へ向かう人の波はいつもより性急で、冷たいアスファルトを叩く無数の靴音が思考を鈍らせる。
今日も一日、灰色のオフィスで数字と睨み合い、すり減った精神を引きずるようにして会社を出た。
退屈だ。満員電車に揺られ、狭いアパートに帰って、コンビニの飯を食って眠るだけの日々。
そんな生活に、何の価値があるというのだろう。心のどこかで、この平凡な日常が根底から覆されるような、強烈な刺激を求めている自分がいる。
その時だった。
「よう。奇遇だな、こんな所で会うなんて」
雑踏の中から、聞き覚えのある低い声が鼓膜を打った。
振り返ると、人波をかき分けるようにして、風見将が立っていた。
黒のレザージャケットに身を包み、他の誰とも違う種類の熱を瞳に宿した男。同じ会社の別部署にいる、数回話した程度の相手だ。
いつも周囲に人を集めている彼が、なぜ俺なんかに。
「風見……さん。お疲れ様です」
「ああ。お前も今帰りか? ……随分とつまらなそうな顔してるじゃねえか」
ニヤリと口角を上げて、将は俺の顔を覗き込む。その距離の詰め方に、思わず一歩後ずさりそうになった。
彼の視線は、まるで衣服を透かして、心の奥底まで見透かされているような気分にさせる。
「いえ、そんなことは……」
「嘘つけ。顔に『退屈で死にそうだ』って書いてあるぜ。……なあ、この後付き合えよ。面白いモン、見せてやるから」
有無を言わさぬ口調。それは命令に近い響きを持っていた。
断る隙を与えないまま、将は俺の腕を掴む。ジャケット越しに伝わる、ごつりとした指の感触と確かな体温に、心臓が嫌な音を立てて跳ねた。
抵抗すべきだ。そう頭では分かっているのに、身体は彼の力に逆らおうとしない。
むしろ、この強引さに、抗いがたい何かを感じている自分がいた。
連れてこられたのは、雑居ビルの最上階にある、看板もないバーだった。
重厚な扉を開けると、落とされた照明の中に、静かなジャズの音色とアルコールの匂いが満ちている。客は俺たちの他には誰もいない。まるで世界から切り離されたような、秘密めいた空間。
「好きなの頼めよ。俺の奢りだ」
カウンター席に並んで腰掛けると、将は慣れた様子でバーテンダーに何かを囁いた。
すぐに、琥珀色の液体が満たされたグラスが二つ、俺たちの前に置かれる。
一口含むと、芳醇な香りと共に、カッと喉が焼けるような熱が食道を下っていった。強い酒だ。
「……やっぱり、お前はそういうのが似合うな」
将が、吐息がかかるほどの距離で囁く。
彼の視線は、もう俺の顔にはなかった。緩められたネクタイ、僅かに開いたシャツの襟元……その奥にある肌を、ねっとりと舐めるように見ている。
ぞくり、と背筋に走る悪寒は、恐怖よりもむしろ快感に近いものだった。
ああ、そうだ。俺はずっと、こんな視線に晒されたかったのかもしれない。誰かに支配され、無力にされることを、心の奥底で渇望していた。
「……何が、言いたいんですか」
かろうじて絞り出した声は、自分でも情けないほどに震えていた。
将は答えず、ただ笑みを深めるだけだ。そして、ジャケットの内ポケットから、ゆっくりと何かを取り出した。
それは、彼が締めていたものと同じ、黒いシルクのネクタイだった。
「退屈なんだろ? だったら、ちょっとだけ本能に素直になってみないか」
彼はそう言うと、俺の手を取り、その手首に滑らかなネクタイを絡ませた。
ひやりとした感触。ゆっくりと、しかし確かな力で締め上げられていく感覚。
逃げられない。逃げたくない。
彼の瞳が、俺のすべてを絡め取り、その支配下に置こうとしている。
理性が警鐘を鳴らす一方で、身体の芯がじわりと熱を帯びていくのが分かった。
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されるがままに将に手首を預け、彼の指がネクタイをきつく締めていく感触に身を委ねる
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俺は、何も言わなかった。
ただ、差し出された手首を彼の前に晒し、その支配を受け入れることを選んだ。
逃げることも、振り払うこともできたはずだ。だが、そうしなかった。
心の奥底で燻っていた願望の炎が、彼の行動によって一気に燃え上がったのを感じていた。
俺を縛ってくれ。俺を無力にして、あんたの好きにしてくれ。
言葉にならない叫びが、喉元までせり上がってくる。
俺の無言の承諾を、将は唇の端を歪めて肯定した。
満足げな、それでいてどこか愉しげな笑み。
彼は俺の手首に絡ませたネクタイを、ゆっくりと、しかし容赦のない力で引き絞っていく。
キュ、とシルクが擦れる微かな音。
滑らかな布が、じわりと肌に食い込んでいく。圧迫された血管がドクドクと脈打ち、指先から徐々に熱が失われていく感覚。
それは痛みではなく、痺れるような快感だった。
自由を奪われることでしか得られない、倒錯した安らぎが全身を包み込んでいく。
「……いい子だ。それでいい」
将は囁くと、縛り上げた俺の手をカウンターにトン、と置いた。
まるで、手に入れた獲物を誇示するかのように。
バーテンダーはいつの間にか姿を消し、薄暗い空間には俺たち二人だけが残されていた。静寂が、彼の支配をより一層色濃くする。
将の空いた手が、俺の頬に伸びてくる。
ごつごつとした指先が肌を撫で、そのまま顎を掴んでぐいと上を向かされた。
もう、彼の熱っぽい視線から逃れることはできない。
射抜くような眼差しが、俺の羞恥心も、恐怖心も、すべてを焼き尽くしていく。
「なあ、お前……本当は、こうされたかったんだろ?」
彼の指が、俺のシャツの第一ボタンに触れる。
コツン、と爪が当たる硬い感触。
そして、小さな音を立てて、ボタンがひとつ、外された。
ひやりとした空気が、わずかに開いた襟元から滑り込んでくる。
鎖骨の窪みが、薄暗い照明の下に晒される。
将の指は止まらない。二つ目、三つ目と、まるで熟れた果実の皮を剥くように、俺の抵抗の最後の砦をひとつずつ解いていく。
されるがままの俺の胸元が、大きくはだけていく。
ぞわぞわと、粟立つような感覚が背筋を駆け上った。
彼の指先が、露出した俺の胸の肌を、ゆっくりと、なぞる。
その軌跡に沿って、身体がびくりと震えた。
「素直な身体してんな。口では強がっても、こっちは正直みたいだ」
指は気まぐれに彷徨い、やがて中心にある突起にたどり着く。
そこを、親指の腹で、ね、と押し潰すように捏ねられた。
「……ッ、ぁ……!」
思わず、声が漏れた。
まずい、と思った時にはもう遅い。
そこは、他人に触れられたことなど一度もない、俺だけの聖域だった。
それを、将はいとも容易く蹂躙し、快感の芽を植え付けていく。
コリコリと、執拗に弄ばれる感触に、腰のあたりがむず痒く疼きだす。
「声、可愛いじゃねえか。もっと聞かせろよ」
耳元で囁かれ、熱い吐息が直接吹き込まれる。
その声と刺激に、身体がカッと熱くなった。アルコールのせいだけではない。紛れもなく、俺は興奮していた。
この男に、支配されることに。
抵抗しようにも、片手はネクタイで縛られ、顎も掴まれたままだ。
俺にできることなど、目の前の男が与える刺激に、喘ぎ身を捩ることだけ。
その無力感が、どうしようもなく俺を昂ぶらせた。
俺の潤んだ瞳を満足げに見下ろした将は、ふっと笑みを消し、その唇を俺のそれに重ねてきた。
最初は、ただ触れ合うだけの優しいキス。
だが、俺が戸惑いに息を呑んだ瞬間、その隙間をこじ開けるように、熱い舌が侵入してきた。
「ん……ぅ、ふ……っんん……!」
角度を変え、何度も深く、舌が絡め取られる。
彼のものだと分かる、ウイスキーの香りが口内を満たしていく。
思考が溶ける。縛られた手首の痺れも、胸を弄る指の感触も、すべてがこの口づけの中に混ざり合い、強烈な媚薬となって俺の理性を麻痺させていった。
キスをしながら、将の自由な手が俺の腰を強く引き寄せる。
ゴツン、と硬いものが、布越しに俺の下腹部に押し付けられた。
彼の欲望の形。その熱と硬さに、俺の身体の芯もまた、呼応するように熱を帯び、硬く膨らんでいくのが分かった。
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キスの合間に「全部……脱がして……」と喘ぎ、全身で将の支配を求め懇願する
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絡みつく舌の熱に、思考が焼き切れていく。
もっと、この男にめちゃくちゃにされたい。この退屈な日常も、ちっぽけなプライドも、何もかも捨て去って、ただの快楽を求める獣に成り下がりたい。
その衝動が、俺の唇から懇願の言葉を絞り出させた。
「ん……ふ……ぜんぶ……ぬが、して……っ」
途切れ途切れの、熱に浮かされた喘ぎ声。
それを聞いた将は、一度深く俺の舌を吸い上げてから、ゆっくりと唇を離した。二人の間を繋いでいた唾液の糸が、きらりと光って途切れる。
「……はっ、随分と淫乱なこと言うじゃねえか。そんなに俺に剥かれたいのか?」
嘲るような、それでいてどこまでも甘い声。
彼の瞳の奥で、暗く燃える支配の炎がさらに大きく揺らめいたのが分かった。
俺の懇願は、彼の嗜虐心を煽る最高の燃料になったらしい。
将は返事を待たず、俺のシャツの襟を両手で掴むと、躊躇いもなく左右に引き裂いた。
ーーービリビリッ!
乾いた破裂音が、静かなバーに響き渡る。
ボタンが弾け飛び、胸元から腹にかけての肌が一気に外気に晒された。
はだけた胸を晒したまま、俺は息を呑む。破られたシャツの残骸が、まるで拘束具のように腕に絡みついている。
「いい眺めだ。もっと見せろ」
将は俺を椅子から乱暴に引きずり下ろすと、カウンターの前に膝まずかせた。
冷たい床の感触が、膝から全身に伝わる。
見下ろしてくる将の視線が、針のように肌に突き刺さる。
縛られた手首、破られたシャツ、そしてこれからすべてを奪われようとしている俺の姿。この屈辱的な状況が、信じられないことに俺の股間をさらに硬くさせた。
将の無骨な手が、俺のベルトのバックルに伸びる。
カチャリ、と金属音がして、簡単に革の拘束が解かれた。
そのままズボンのジッパーが引き下ろされ、スラックスと下着が一緒に、足首まで一気に引きずり下ろされる。
「あ……っ!」
抵抗する間もなかった。
あっという間に下半身のすべてが奪われ、俺は薄暗いバーの真ん中で、上半身にシャツの残骸をまとっただけの、みっともない姿で全裸を晒していた。
膝をつき、縛られた手首を前に出して、ただ目の前の支配者を見上げるしかできない。
「……ククッ、最高だな、お前。こんな場所で裸にされて、こんなにビンビンにしやがって」
将は楽しそうに喉を鳴らすと、自らのレザージャケットを脱ぎ捨て、ワイシャツのボタンを外し始めた。
露わになる、鍛え上げられた分厚い胸板と、引き締まった腹筋。
そして、ズボンの上からでも分かるほど猛々しく昂り、存在を主張している熱い塊。
その熱源を、彼は俺の顔の前に突き出すように、一歩近づいた。
ウイスキーと、男の汗の匂いが混じり合った、むせ返るような匂いが鼻腔をくすぐる。
顔を上げれば、熱に潤んだ将の瞳と視線がぶつかった。
彼は命令するように、自らの股間を指差す。
「お前のそのエロい口で、俺を気持ちよくしてみろよ。全部脱がしてほしかったんだろ? なら、まずはこいつの服から剥いでみせろ」
布越しに伝わる、生命力の塊のような熱。
俺は唾を飲み込み、震える唇をそっとその硬さへと近づけていった。
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俺は無意識のうちに肉棒を咥えて徐々に支配されていく悦びを感じていた
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命令。
その一言が、俺の中に残っていた最後の理性の壁を粉々に打ち砕いた。
そうだ、俺は命令されたかったんだ。誰かに道を決められ、抗うことの許されない状況で、ただ与えられる刺激に身を委ねたかった。
膝まずいたまま見上げる将の姿は、まるで絶対的な王のようで、その足元にひれ伏す今の俺こそが、本来あるべき姿なのだと、歪んだ納得が胸に広がった。
震える唇。それを無理やりこじ開け、俺は目の前の硬い隆起へと顔を近づける。
まず、歯でジッパーの金具を咥えた。
冷たく硬い金属の感触が、これから始まる背徳的な行為への序曲のように思えた。
縛られた手は使えない。不器用に、しかし必死に、首を動かしてジッパーを引き下ろしていく。
ーーージャリ……ジャリリ……。
いやらしく響く金属音に、自分の心臓の音が重なる。
布が左右に開かれ、その下から現れたのは、黒い下着に窮屈そうに押し込められた、さらに生々しい欲望の塊だった。
薄い布一枚を隔てただけなのに、その熱と存在感は先ほどとは比べ物にならない。
ごくり、と喉が鳴った。
「……早くしろよ。待ちきれないんだろ、お前も」
焦らすような声に煽られ、俺は夢中でその下着の縁に顔を擦り付けた。
将が、俺の焦燥をあざ笑うかのように、自らの手でゆっくりと下着を引き下ろす。
そして、ついに。
解放された彼の雄が、弾けるようにしてその全貌を俺の目の前に現した。
「…………っ」
思わず息を呑む。
薄暗い照明の下でも分かる、赤黒く怒張した極太の肉棒。
血管を浮き上がらせ、ドクドクと生命を主張するように脈打っている。先端の傘はぬらりと濡れそぼり、そこから零れ落ちた透明な滴が、亀頭でキラリと光っていた。
それは、暴力的で、圧倒的で、そしてどうしようもなく、美しいものに見えた。
恐怖よりも先に、それを味わってみたいという、抗いがたい欲求が俺の全身を支配する。
無意識のうちに、俺は舌なめずりをしていた。
ゆっくりと口を開く。
将は何も言わず、ただ俺の頭に手を置き、その行動を促した。
熱い先端が、俺の唇に触れる。
ぴく、と肉棒が跳ね、それに応えるように俺の身体も震えた。
生臭い鉄の匂いと、男のフェロモンが混じり合った匂いが鼻腔を突き、思考をさらに麻痺させる。
「ん……ぅ……」
まるで熟れた果実を味わうかのように、まずは舌先で先端をぺろりと舐めてみる。
少ししょっぱくて、粘り気のある彼の体液が、舌の上でとろりと溶けた。
その味に、脳の奥が痺れるような快感が走る。
もっと欲しい。もっと、この味で俺の中を満たしてほしい。
俺は、まるで渇ききった旅人がオアシスの水を求めるように、その肉棒にしゃぶりついた。
ーーーチュプッ……!
熱い塊が、口の中に滑り込んでくる。
頬の内側を押し広げ、舌を根元まで押しやってくるその存在感。
俺の口では到底受け止めきれないほどの太さと長さに、生理的な涙がじわりと滲んだ。
「……っは、……いい口してんじゃねえか……クソ、気持ちいい……」
将の苦悶とも快感ともつかない低い呻き声が、頭上から降ってくる。
彼の指が俺の髪を掻き混ぜ、後頭部をぐっと掴んだ。
そして、逃がさないとでも言うように、容赦なく腰を突き上げてくる。
「んぐっ……!ぉえ……っ、ごふ……!」
ーーーグプッ、ググッ……!
肉の塊が、俺の喉の奥にある柔らかい粘膜を執拗に抉る。
呼吸ができない。苦しい。
だが、その苦痛以上に、彼の欲望で口内が満たされ、喉の奥まで犯されているという事実が、俺に倒錯した悦びを与えていた。
支配されている。俺は、この男の肉棒を受け入れるためだけの器になっている。
その認識が、腹の底から熱い昂りを突き上げさせた。
涙と涎でぐちゃぐちゃになった口元から、将の肉棒が一旦引き抜かれる。
俺はぜえぜえと荒い息を吐きながら、かろうじて酸素を肺に取り込んだ。
口の周りは、自分のものか彼岸のものか分からない体液でテカテカに光っている。
「泣いてんのか? ……違うな。こりゃ、気持ち良すぎて蕩けてる顔だ」
将は俺の顎を掴んで上を向かせると、愉悦に歪んだ顔で俺を見下ろした。
そして、まだ熱く硬いままの肉棒を、俺の頬にぐりぐりと擦り付けてくる。
「なあ、もっと欲しいんだろ? こんなモンじゃ足りないよな? お前のその淫乱なケツも、俺のでめちゃくちゃにされたくて、うずうずしてんじゃねえのか?」
彼の言葉が、俺の最後の羞恥心を剥ぎ取っていく。
そうだ、足りない。口だけじゃ足りない。
俺のすべてを、この男に捧げたい。この男に犯され、壊されることでしか、俺は満たされない。
俺は、涙で濡れた瞳で彼を見上げ、こくりと、小さく頷いた。
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俺は震える声で「縛って下さい」と頼むが、彼はニヤニヤと笑
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こくり、と頷いた俺の姿を、将は満足げに見下ろしている。
彼の言葉の一つ一つが、俺の身体の奥深くに突き刺さり、まだ知らない快感の扉をこじ開けていく。
口だけじゃ足りない。身体のすべてで、この男の支配を受け入れたい。
俺のすべてをめちゃくちゃにしてくれる、絶対的な存在を求めていた。
涙で滲む視界の中、俺はかろうじて声を絞り出す。それは、俺自身の心の底からの、最も純粋な欲望だった。
「……っ、しば、って……ください……」
震える声で紡がれた懇願。
それを聞いた将は、一瞬、虚を突かれたように目を見開いた。だが、その表情はすぐに、愉悦と嗜虐心に満ちた笑みへと変わる。
ニヤリ、と口角が吊り上がり、まるで面白い玩具を見つけた子供のような無邪気な残酷さがその瞳に宿った。
「……縛る? ククッ……ははっ! 最高だなお前! 俺に犯されるだけじゃ飽き足らず、自分から拘束を強請るのか? そんなに自由を奪われるのが好きなのか?」
将は楽しそうに笑い声を上げると、俺の髪を掴んでいた手を離し、一歩後ろに下がった。
そして、カウンターに置いてあった自分のウイスキーグラスを手に取ると、残っていた琥珀色の液体を、俺の目の前の床にぶちまけた。
ーーーチャプン、と音を立てて、床に小さな水たまりができる。
芳醇な香りが、むわりと立ちのぼった。
「縛ってやるよ。お前が望むなら、身動き一つ取れないくらい雁字搦めにしてやる。だがな、その前に……お前がどれだけ俺の犬になれるか、見せてみろ」
彼は顎で、床に零れたウイスキーを指し示した。
「それを、綺麗に舐めとれ。舌だけでな。一滴残らず、お前のその汚ねえ口で掃除してみせろよ」
命令。
あまりに屈辱的なその言葉に、一瞬身体がこわばる。
床に這いつくばり、液体を舐めとる。それはまるで、本物の犬にでもなったかのような行為だ。
だが、その屈辱感が、背徳的な蜜のように俺の思考を甘く溶かしていく。
将に見下ろされながら、無様に四つん這いになり、彼の命令に従う。
その光景を想像しただけで、すでに硬くなっていた俺の屹立は、さらに熱を帯びて膨れ上がった。
「……はい……」
かすれた声で返事をすると、俺はゆっくりと両手を床についた。
縛られたままの片手は不自由だったが、構わない。
膝を進め、まるで祭壇にでも向かうかのように、ウイスキーの水たまりへと近づく。
背後から突き刺さる、将の愉悦に満ちた視線を感じる。その視線が、俺をさらに興奮させた。
冷たい床に、腹が触れる。
俺は犬のように、舌を伸ばした。
ざらりとした床の感触と、アルコールの苦く甘い味が口の中に広がる。
ーーーペロ……チュプ……。
夢中で舌を動かす。
自分の涎とウイスキーが混じり合い、口の周りがべとべとになるのも構わずに。
この屈辱적인 행위가, 将への完全な服従の証となる。その事実が、たまらない快感だった。
時折顔を上げると、仁王立ちで俺を見下ろす将の、ズボンの隆起が目に入る。
俺の惨めな姿を見て、彼もまた興奮しているのだ。そのことが、俺をさらに惨めに、そして恍惚とさせた。
「……いいぞ。実にいい眺めだ。もっとだらしなく、雌犬みたいに舌を使えよ」
彼の淫らな声援を受けながら、俺は最後の数滴まで丁寧に舐めとった。
床は、まるで何もなかったかのように乾いている。
俺はぜえぜえと息を切らしながら顔を上げ、彼の次の命令を待った。
「……上出来だ。ご褒美に、お望み通り縛ってやる」
将はそう言うと、俺の前に屈み込み、手首を縛っていたネクタイを乱暴に解いた。
圧迫から解放された手首に、じんと血が通う感覚が広がる。
だが、その束の間の自由に安堵する暇はなかった。
「手を後ろに回せ」
命令に従い、俺は素直に両手を背中へと持っていく。
将は解いたネクタイで、今度は俺の両手首を背中で一つにまとめ、先ほどよりもずっときつく、固く縛り上げた。
腕が完全に固定され、上半身の自由が完全に奪われる。
この無力な体勢に、ぶるりと身体が震えた。
将は立ち上がると、今度は自分の腰からベルトを引き抜いた。
上質な革のベルト。それが、次の拘束具になるのだ。
「立てよ。こっちに来い」
彼は俺の腕を掴んで無理やり立たせると、バーカウンターの方へと引きずっていく。
そして、俺の身体をカウンターにうつ伏せになるように押し付けた。
「あっ……!」
冷たい大理石のカウンターに、腹と胸が圧迫される。
背中で縛られた両腕。床につかない足。完全に身動きが取れない。
そして、俺の目の前には、客席から丸見えの、無防備に突き出された尻があった。
将は俺の背中に乗りかかるように体重をかけると、その革ベルトで俺の両足首を縛り、固く結びつけた。
手も、足も、完全に自由を奪われた。
ただカウンターの上で、これから加えられるであろう陵辱を待つだけの、生贄の子羊。
将は俺の耳元に唇を寄せ、熱い吐息と共に囁いた。
「どうだ? 望み通り、身動き一つ取れなくなった気分は。ここからが本番だぜ。お前のその生意気なケツの穴が、俺のチンポを欲しがって、どれだけクチュクチュになるか……じっくり見物させてもらうからな」
その言葉と共に、彼の硬く熱い肉棒が、俺の尻の割れ目にぐりぐりと押し付けられた。
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「もっと……もっと縛って……首輪もつけて、あんたの犬にして……」とさらに倒錯した支配を懇願する
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背後から押し付けられる、焼けるように熱い肉の塊。
完全に自由を奪われた身体。無防備に晒された尻。
この絶対的な支配と、これから訪れるであろう陵辱への期待に、俺の思考は沸騰していた。
足りない。まだ足りない。
こんなものじゃ、俺の渇きは癒やせない。もっと深く、もっと完全に、この男の所有物になりたい。
その抗いがたい衝動が、俺の口からとんでもない懇願を吐き出させた。
「もっと……もっと縛って……首輪もつけて、あんたの犬にして……」
それは、もはや懇願というよりも、魂の叫びに近かった。
俺の言葉を聞いた将の身体が、一瞬だけ硬直する。彼の肉棒が、俺の尻の谷間でぴくんと跳ねた。
静寂。
次の瞬間、俺の耳元で、堪えきれないといった風情の低い笑い声が響いた。
「ククッ……はは、ははははッ! おいおい、マジかよお前……! 犬になりたい、だと? 救いようがねえな、お前は……最高だ」
将は腹を抱えて笑いながらも、その声には隠しきれない歓喜が滲んでいた。
俺の倒錯した願望が、彼の嗜虐心という炎に、最高の薪をくべたのだ。
彼は俺の背中から身体を離すと、自身の首に巻かれていたネクタイを乱暴に引き抜いた。先ほどまで俺の手首を縛っていたのとは違う、彼自身の体温が残る、黒いシルク。
「いいぜ、叶えてやるよ。お前がそこまで望むんなら、俺の犬にしてやる」
将は俺の顎を掴んで横を向かせると、そのネクタイを俺の首にゆっくりと巻き付けた。
ひやりとした絹の感触が、喉元をなぞる。
そして、彼は容赦なくそれを引き絞った。
「く……っ、ぅ……!」
気道が圧迫され、息が詰まる。
苦しい。だが、その苦痛が、脳髄を痺れさせるほどの快感となって全身を駆け巡った。
将はネクタイの端を、まるでリードのように片手で掴む。
これで、俺の命綱は完全に彼の手に握られた。
「立てるか? 犬。いや、立てねえか。じゃあ、お手だ」
彼はそう言うと、俺の背後で縛られている俺の手を、コツンと指で叩いた。
屈辱的な命令。しかし、俺の身体は歓喜に打ち震えていた。
もはや俺は人間ではない。この男に飼われるためだけの、一匹の犬なのだ。
「は、ぃ……ご、しゅじん、さま……っ」
途切れ途切れの喘ぎで応えると、将は満足げに喉を鳴らした。
彼は「首輪」のリードをぐいと引き、俺の顔をカウンターにさらに強く押し付けさせる。
そして、俺の無防備な尻を、まるで品定めでもするかのように、手のひらでパンパンと叩いた。
ーーーパンッ! パンッ!
「見ろよ、この無様なケツ。俺に犯されるのを待って、ぴくぴく痙攣してやがる。犬のくせに、発情してんじゃねえぞ」
罵倒の言葉が、甘い愛の囁きのように聞こえる。
彼は俺の尻の肉を両手で鷲掴みにし、無理やり左右に押し開いた。
きつく閉ざされていた秘孔が、薄暗い照明の下に無惨に晒される。
「あ……っ! や……!」
羞恥心で身体が熱くなるが、将はそれを許さない。
彼は俺の孔の真上に顔を寄せると、信じられない行動に出た。
ーーーぺッ!
「ほら、お前専用のローションだ。ありがたく思えよ、犬」
生温かい液体が、俺の孔の周辺に降り注ぐ。
将の唾液。
その屈辱的な潤滑が、孔の周りの粘膜にじわりと染み込んでいく。
べちゃり、という水音と共に、彼の指が孔の入り口をなぞり始めた。
「ひぃ……っ! あ、あん……っ!」
指は、決して中には入ってこない。
ただ、孔の周りの敏感な襞を、ねぶるように、こねるように、執拗に弄り回す。
中に入れてほしいのに、入れてもらえない。焦らしに焦らされ、腰が勝手にくねくねと動いてしまう。
「なんだ? もう欲しくなっちゃったのか? 俺のデカいチンポが、お前の処女ケツに入ってくるのが待ちきれないのか? 声に出して鳴いてみろよ。犬みたいに」
彼の指が離れ、代わりに、先ほどよりもさらに硬く、熱くなった肉の塊が、ぬるりとした感触と共に孔の入り口に押し当てられた。
先端の傘の部分が、唾液で濡れた襞をぐりぐりとこじ開けようとしてくる。
もう限界だった。
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「ワンッ!ワンッ!」と犬の鳴き真似をしながら尻を振り、将の肉棒を孔へと必死に誘う
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もう、人間としての尊厳などどうでもよかった。
俺はただ、この絶対的な支配者の前で、欲望のままに喘ぐ一匹の雌犬だ。
背後から押し付けられる、灼熱の鉄塊のような肉棒。その先端が、唾液で濡れた俺の秘孔の入り口をぐりぐりと抉る。
あと少し。あと少しで、この熱が俺の中に入ってくる。
その期待感だけで、腹の底から熱いものがこみ上げ、意識が蕩けそうになる。
俺は、将に命じられた通り、犬のように鳴くことを選んだ。
理性のタガが完全に外れ、本能が剥き出しになる。
「ワンッ! わんっ……! ご主人様……っ、お願いです……! このケツに、あんたのチンポ、入れて……っ! ワン! ワンッ!」
カウンターに突っ伏したまま、必死に尻を振る。
将の硬い肉棒に、自らの孔を擦り付けるように。
それはもはや人間の言葉ではなく、発情した獣の求愛だった。涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔で、屈辱的な鳴き声を上げながら、ただひたすらに交尾を強請る。
この上なくみっともない俺の姿が、将の支配欲を最高潮にまで高めたのが分かった。
「……ハッ、本当に犬になりやがった。いい鳴き声だぜ、もっと鳴け。お前のその淫乱なケツが、どれだけ俺のチンポを欲しがってるか、その声で教えてみろよ」
将は俺の首に巻いたネクタイをぐいと引き、さらに気道を圧迫する。
苦しさに喘ぎながらも、俺は必死に尻を振り続けた。
彼の極太な肉竿の先端が、粘液をまとった俺の孔の入り口をぬぶり、と滑る。
その度に、びくん、と腰が大きく跳ねた。
ーーーグチュ……ニュル……
先端の傘が、固く閉ざされた襞をこじ開け、僅かに内部にめり込んでくる。
今まで誰も立ち入ったことのない聖域に、異物が侵入してくる感覚。
恐怖と快感が入り混じった未知の刺激に、俺は甲高い悲鳴を上げた。
「ひぃッ……! あ、あああああんっ! はい、る……! 入ってくるぅ……!」
「うるせえな、まだ先っちょだけだぞ。こっから全部、お前のケツマンコに根元までぶち込んでやるんだ。泣き喚いても、もう止めてやらねえからな」
将はそう吐き捨てると、俺の腰を両手でがっしりと掴み、固定した。
そして、彼の腰が、大きく、ゆっくりと、後ろに引かれる。
これから訪れるであろう、凄まじい衝撃を予感させる、タメ。
俺は息を呑み、固く目を瞑った。
次の瞬間。
ーーードチュッ!!!
将の腰が、爆発的な勢いで打ち付けられた。
今まで感じたことのない、凄まじい質量と熱を持った肉の杭が、俺の身体を内側から貫く。
固く閉ざされていた処女の孔は、何の躊躇もなく一気にこじ開けられ、引き裂かれるような熱い痛みが走った。
「ぎゃああああああああああああッッッ!!!」
絶叫。
それはバーの空間全てを震わせるほどの、断末魔の叫びだった。
縛られた手足が、カウンターの上で無様に暴れる。
将の肉棒は、そんな抵抗を物ともせず、俺の腸壁を押し広げ、ぐいぐいと奥へ奥へと侵入してくる。狭い産道を無理やり突き進むその感覚は、もはや痛みなのか快感なのかも分からない。
そして、ゴッ、という鈍い音と共に、彼の恥骨が俺の尻の肉にめり込んだ。
根元まで。
彼の巨大な雄の証が、完全に、俺の身体の最奥に収まったのだ。
内臓が押し上げられ、息が止まる。
身体が真っ二つに引き裂かれたかのような衝撃に、俺の思考は完全に停止した。
「……っは……ぁ……クソ……なんだよ、これ……。締まりすぎだろ、お前のケツ……!」
将の苦しげな喘ぎが、耳元で聞こえる。
俺の内部は、彼の巨根を異物と認識し、全力で締め付けているらしい。
その締め付けが、彼にもまた、強烈な快感を与えているのだ。
将は動きを止め、俺の内部の感触を確かめるように、肉棒をぐっ、ぐっ、と脈動させた。
その度に、俺の最奥で彼の亀頭が蠢き、今まで感じたことのないようなゾクゾクとした感覚が背骨を駆け上がっていく。
「あ……っ、う……、あ……ぉく、奥……っ、なにか、あたる……っ!」
「当たるだろ……? お前のいちばん気持ちいい場所、俺のチンポでグリグリしてやってんだよ……。どうだ? もう、痛くねえだろ……?」
彼の言う通りだった。
突き刺された瞬間の灼けるような痛みは、いつの間にか痺れるような快感の波に飲み込まれていく。
彼の肉棒が収まっている場所を中心に、熱い渦が生まれ、それが全身へと広がっていく。
俺は将に貫かれたまま、カウンターの上でがくがくと身体を震わせた。
完全に支配され、犯され、雌にさせられた。その事実が、たまらない。
「これからだぜ、犬。お前が壊れるまで、啼き止むまで……この極太チンポで、お前のケツの中をめちゃくちゃに掻き回してやる。覚悟はいいな?」
将はそう囁くと、俺の内部でゆっくりと腰を動かし始めた。
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「好きに……してください……俺は、もう、ご主人様のものです……」と完全に身を委ね、彼の思うがままにされることを受け入れる
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俺の身体を貫く熱い杭。その存在が、俺の世界のすべてだった。
痛みはとうに快感の奔流に飲み込まれ、思考は溶け落ち、ただ目の前の男に支配されることだけが、唯一の真実となっていた。
俺は、もはや俺ではない。
この男の欲望を満たすためだけに存在する、ただの肉の器だ。
その認識が、絶望的なまでに甘美な諦めとなって、俺の全身を弛緩させる。
かろうじて動く唇で、俺は最後の服従を誓った。
「好きに……してください……俺は、もう、ご主人様のものです……」
その言葉は、まるで魔法の呪文だった。
俺の内部で静かに脈打っていた将の肉棒が、ぐぐん、とさらに一回り大きく膨れ上がったのが分かった。
耳元で、将が低く、獣のように唸る声が聞こえる。
「……ああ、やっと言ったな。それでいいんだよ、俺の犬。お前はもう、俺のモンだ。お前の身体も、心も、ケツの穴も……全部、俺が好きなようにしていいってことだよな?」
彼は確認するように、俺の内部で肉棒をゆっくりと半ばまで引き抜いた。
空っぽになった内壁が、寂しさにきゅう、と縮む。
そして、次の瞬間、再び最奥まで一気に突き込んできた。
ーーーズドンッ!
「あぐぅッ……! あ、あんっ……!」
内臓の奥深く、今まで触れられたことのない敏感な一点を、彼の亀頭が的確に抉る。
びくん、と全身が痙攣し、背骨に稲妻が走った。
そこはダメだ。そこを突かれたら、俺は、俺でなくなってしまう。
「……ほらな。ここだろ? お前のいちばん弱い場所。ここを俺のチンポでぐちゃぐちゃにされるのが、たまんねえんだろ?」
将は確信犯だった。
俺の弱点を完全に把握し、そこを執拗に、しかし絶妙な力加減で攻め立ててくる。
ゆっくりとした動きは、すぐに熱を帯びたピストン運動へと変わっていった。
ーーーグチュッ、ズプンッ! グチュッ、ズプンッ!
俺の内部で、彼の肉棒が粘液を掻き回すいやらしい水音が響き渡る。
カウンターにうつ伏せにされ、手足を縛られた無力な俺は、ただその暴力的な快感を受け入れるしかできない。
腰が勝手に動き、彼の突き上げに合わせて揺れてしまう。
「あッ! あ、あんっ! ごしゅ、じん、さま……っ! そこ、だめ、そこは……! いっちゃ、う……!」
懇願とも悲鳴ともつかない声が、喘ぎの合間から漏れる。
だが、俺の言葉は将の支配欲をさらに煽るだけだった。
「イク? いいぜ、俺の許可なくイッてみろよ。まだ始まったばっかりだぜ? お前のこの締まりのいいケツマンコが、俺のチンポの形にガバガバになるまで、終わらせてやるつもりはねえからな」
彼はそう言うと、俺の首輪代わりのネクタイをぐいと引き、俺の顔を無理やり横に向けさせた。
カウンターに映る、自分の顔が見える。
涙と涎と汗でぐちゃぐちゃになり、快感に蕩けきった、淫乱な雌の顔。
これが、俺なのか。
その認識が、羞恥心と興奮を同時に沸き立たせる。
ーーーパンッ! パンッ! パンッ!
ピストンの速度がさらに上がっていく。
彼の汗ばんだ肌と俺の尻の肉がぶつかり合う、生々しい音がバーに響き渡る。
もう、何も考えられない。
ただ、身体の奥深くを貫き、抉り、掻き回す、この灼熱の快感だけが世界のすべて。
将の肉棒が俺の前立腺を擦り上げるたびに、俺の屹立の先端から、意思とは無関係にじわりと透明な液体が滲み出していた。
「ほら見ろ、お前もだらしなく汁垂らしてんじゃねえか。そんなに気持ちいいのか? 俺の極太チンポでケツを犯されるのは。声に出して言ってみろよ。ご主人様のチンポが大好きですってな」
「あ、あああああんっ! ごしゅじんさまの……っ、ちんぽ……! だ、だいすき、ですぅ……っ! もっと、もっとくださいぃ……!」
もはや、そこに羞恥心はなかった。
ただ、この快感をもっと深く、もっと強く、与えてほしい。その一心だった。
俺の言葉に、将は満足げな低い唸り声を上げ、その腰の動きをさらに激しく、そして深くした。
限界だった。
腹の底から、マグマのような熱い塊がせり上がってくる。
視界が白く点滅し、身体中の力が抜けていく。
「だめ……っ! もう、い、イキますぅぅぅぅううううッ!」
絶頂の波が、全身を駆け巡った。
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俺は激しいプレイに耐えれず射精してしまったが、勝手にイってしまったことを怒られる
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「だめ……っ! もう、い、イキますぅぅぅぅううううッ!」
俺の絶叫と共に、腹の底から突き上げてきた熱い奔流が、ついに限界を超えて爆発した。
ーーービクンッ、ビクンッ、ビクンッ!
身体が意思とは無関係に、カウンターの上で大きく弓なりに反り返る。
縛られた手足がガクガクと痙攣し、視界が真っ白に染まった。
俺の屹立の先端から、ドクドクと脈打ちながら、白く濁った精液が勢いよくほとばしる。
それは冷たいカウンターの大理石の上に、べちゃり、と無様な染みを作り、一部は床へと滴り落ちていった。
快感の嵐が全身を駆け巡り、脳髄が痺れ、すべての思考が溶解していく。
貫かれたままの身体の奥で、将の肉棒がまだ熱く脈打っているのを感じながら、俺は脱力したようにカウンターに突っ伏した。
ぜえ、ぜえ、と荒い呼吸を繰り返す俺の背後で、今まで激しく腰を打ち付けていた将の動きが、ぴたり、と止まった。
あれだけ猛っていたピストンが止まったことで、俺はハッと現実に引き戻される。
静寂。
いやに静かだ。
俺の喘ぎ声だけが、薄暗いバーに虚しく響いている。
やがて、頭上から地を這うような低い声が降ってきた。
「……おい」
その声は、先ほどまでの熱を失い、氷のように冷え切っていた。
ぞくり、と背筋に悪寒が走る。
しまった、と気づいた時にはもう遅い。
俺は、彼の許可なく、勝手に果ててしまったのだ。
「あ……っ、ご、ごめ……なさ……」
「誰がイっていいと言った?」
俺の謝罪を、将は鋭い言葉で遮る。
彼は俺の内部からゆっくりと、しかし確実に、その肉棒を引き抜き始めた。
あれほど俺を満たしていた熱い塊が、名残惜しげに腸壁を擦りながら去っていく。
完全に引き抜かれた瞬間、空っぽになった身体の奥が、寂しさにきゅうっと締め付けられた。
将は俺の背中から降りると、俺の首に巻かれたネクタイを乱暴に掴み、ぐいと引き上げた。
首が絞まり、俺は「ぐえっ」と蛙が潰れたような声を漏らしながら、無理やり上半身を起こされる。
「俺はまだイってねえのによ。飼い主より先に、犬が勝手に気持ちよくなってんじゃねえぞ。……躾がなってねえな」
彼の瞳には、先ほどまでの欲情の色はない。
そこにあるのは、獲物を嬲る捕食者のような、冷酷な光だけだった。
恐怖で身体が震える。だが、その恐怖すらも、新たな興奮の火種になっていることに、俺は気づいていた。
「罰だ」
短い宣告。
次の瞬間、乾いた破裂音がバーに響き渡った。
ーーーバチィィィィンッ!!
「いぎゃっ……!?」
将の大きな手のひらが、俺の左の尻を全力で叩いていた。
肉がひしゃげるような衝撃と、皮膚の表面を灼くような鋭い痛み。
思わず、絶叫に近い悲鳴が上がる。
だが、罰は一度では終わらなかった。
ーーーバチンッ! バチィンッ! バチィィィンッ!!
左右の尻を、交互に、容赦なく平手で打たれる。
一発ごとに、カウンターに突っ伏した身体が大きく跳ねた。
叩かれた場所から、じんと熱が広がり、皮膚が脈打つのが分かる。
涙がぼろぼろと零れ落ち、カウンターに作った精液の染みと混じり合った。
「あッ! ああッ! ごめんなさ、ごめんなさいぃ……っ! ゆるし、て……っ!」
「うるせえ。許しが欲しけりゃ、啼きながらケツ振って媚びてみろよ。お前のその真っ赤に腫れ上がったケツ見てたら、またムラムラしてきたぜ」
将はそう言うと、俺の尻の谷間に、再び彼の熱く硬い肉棒を押し当ててきた。
叩かれたばかりで敏感になっている尻肉に、その硬さが直接伝わってくる。
痛みと、熱と、屈辱と、そして期待。
ぐちゃぐちゃになった感情の中で、俺の身体は正直に反応していた。叩かれた尻が、彼の肉棒を求めるように、ぴくぴくと震え始める。
許されないことをしてしまった背徳感と、罰を与えられる快感が、俺の理性を完全に破壊していった。
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俺は泣きながら許しを乞うと、ネクタイをグイっと引っ張られて隣の部屋に連れていかれる
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灼けるような痛みが走る尻。冷酷な支配者の声。
恐怖と、それに相反する倒錯した興奮が、俺の思考をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。
もう、正常な判断などできはしない。
俺にできるのは、この絶対的な王に許しを乞い、惨めに許しを請うことだけだ。
ぼろぼろと涙を流しながら、俺はカウンターに突っ伏したまま、か細い声で懇願した。
「ごめんなさい……っ、もう、勝手にイきません……だから……だから、許して、ください……っ」
その言葉は、火に油を注ぐだけだった。
頭上から、俺の懇願をあざ笑うかのような、冷たい鼻息が聞こえる。
「許す? 誰が? 俺が満足するまで、お前の罰は終わらねえんだよ」
将はそう吐き捨てると、俺の首に巻かれた「首輪」であるネクタイを、まるで犬のリードのように、力任せにぐいと引いた。
首が絞まり、俺は「ぐっ……!」と息を詰まらせながら、カウンターから引きずり下ろされる。
手足を縛られたまま、なすすべもなく床に崩れ落ちた。
「来い、犬。お前にぴったりの、もっといい場所がある」
将は俺の懇願など意にも介さず、俺を引きずり始めた。
ざり、ざり、と床に身体が擦れる感触。破れたシャツの残骸が体に絡みつき、丸出しにされた尻と下半身が、無様に床の上を引きずられていく。
先ほど自分でぶちまけた精液の上を、無様に這わされた。そのぬるりとした感触が、屈辱をさらに増幅させる。
バーの奥にある、従業員用の通路だろうか。重厚な扉の前で将は立ち止まり、片手でそれを開けると、俺をその中へと放り込んだ。
連れてこられたのは、バーの喧騒とは隔絶された、静かで薄暗い部屋だった。
壁も、床も、すべてが深い赤と黒で統一されている。部屋の中央には、天蓋付きの巨大なキングサイズのベッドが、まるで祭壇のように鎮座していた。
ここは、なんだ?
ホテルのスイートルームのような、あまりに非日常的な空間。
俺が状況を理解する前に、将は俺の身体を軽々と持ち上げると、そのベッドの上へと乱暴に放り投げた。
「う……あぐっ!」
柔らかなシーツの上に、うつ伏せの形で叩きつけられる。
背後から、将がベッドに乗り込んでくる重みを感じた。
彼は俺の背中に覆いかぶさるようにして体重をかけ、逃げられないように押さえつけると、その熱い吐息を俺の耳元に吹き込んだ。
「さっき、勝手にイッて気持ちよかったか? 俺のチンポはな、まだこんなに固いまんまなんだぜ」
その言葉と共に、まだ硬く猛ったままの彼の肉棒が、俺の背中や、叩かれて赤く腫れた尻の肉に、ぐりぐりと押し付けられる。
その熱と硬さが、再び俺の身体の奥底に眠っていた欲情を呼び覚ました。
痛みと恐怖に支配されていたはずなのに、身体は正直に反応し、尻がぴくりと震える。
「許してほしいんだろ?」
将は、囁く。
悪魔の誘惑のような、甘い声で。
「は……はい……っ」
「じゃあ、お前が俺を満足させる番だ。その誠意を見せてみろよ」
彼は俺の背中から身体を離すと、ベッドから降り、部屋の隅にあるドレッサーから何かを持ってきた。
それは、犬用の、本物の革の首輪だった。銀色の金具が、鈍い光を放っている。
「ネクタイじゃ、もうお前には物足りねえだろ? こっちの方が、お似合いだ」
将は俺の首に巻かれたネクタイを解くと、代わりにその冷たい革の首輪を、カチリと音を立てて装着した。
本物の、犬の首輪。
その事実が、俺の脳天をハンマーで殴られたかのような衝撃で満たす。
俺は、完全に、この男のペットになったのだ。
「ようやく、本当のお前になったな。……じゃあ、最初の仕事だ。さっきお前がカウンターにぶちまけた、汚ねえ白いの、全部自分で舐めて綺麗にしてこい。一滴も残さずな。それができたら、許してやることも……考えてやる」
非道な命令。
人間としての最後の尊厳を、根こそぎ奪い去るような言葉。
自分の精液を、床に這いつくばって、舐めとれ、と。
普通の人間なら、反吐が出るような屈辱だろう。
だが、今の俺には。
この男の犬になった俺には。
その命令が、最高の褒美のように聞こえた。
ご主人様に命じられた。ご主人様を、満足させなければ。
その思いだけが、俺の全てだった。
「……はい、ご主人様」
俺は震える声で返事をすると、手足を縛られたままの不自由な身体で、ベッドから這いずり降りようとした。
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ベッドから降りて四つん這いでカウンターへ向かい、自らの精液を舐めとった後、将の足元に擦り寄って「もっとご奉仕させてください」と彼の靴を舐め始める
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「……はい、ご主人様」
俺の口から滑り出たのは、震えながらも、どこまでも従順な服従の言葉だった。
ご主人様。
その響きが、首に巻かれた革の首輪の重みと相まって、俺の脳を甘く痺れさせる。
俺はもう、燻薫という一個の人間ではない。この男に飼われる、名前もない一匹の犬なのだ。その事実が、たまらないほどの興奮と安心感を俺に与えていた。
ベッドから、不自由な身体を引きずるようにして降りる。
手首と足首はまだ将のネクタイで固く縛られたままだ。自由になるのは胴体と首だけ。
当然、立つことなどできず、俺は床に四つん這いになった。
ひやり、と冷たいフローリングの感触が、掌と膝に伝わる。
バーカウンターまでの短い距離が、果てしなく遠く感じられた。
這いずるたびに、首輪についた金具がカチャリ、と小さな音を立てる。それが、俺がペットであることの証のようで、屈辱的なのに心が躍った。
ゆっくりと、無様な格好でカウンターまでたどり着く。
見上げると、先ほど俺が絶頂の果てにぶちまけた、白い染みがそこにあった。
一部は乾き始め、一部はまだ生々しい粘り気を保っている。
自分の体液。自分が快感の果てに放出した、恥ずべき証拠。
それを、これから自分の舌で舐めとるのだ。
ご主人様の、命令で。
ぞくぞくと、背筋を駆け上る悪寒にも似た快感に、思わず喉が鳴った。
俺は震える舌を伸ばし、その白い染みにそっと触れた。
ぬるりとした感触と、微かな塩気。そして、俺自身の体臭。
一度舐め始めると、もう止まらなかった。
犬のように、夢中で舌を動かす。
はむ、はむ、と音を立てながら、カウンターの大理石にこびりついた精液を、一滴残らず舐めとっていく。
屈辱? そんなものはもうない。
ただ、ご主人様に命じられた仕事を完璧にこなしたい。綺麗にして、褒めてもらいたい。その一心だった。
べろべろと舐め尽くし、最後には涎で濡れた舌でカウンターをきゅっきゅと磨き上げるようにして、俺は自分の恥の痕跡を完全に消し去った。
仕事は、終わった。
俺は満足感に包まれながら、再び四つん這いでご主人様の元へと戻っていく。
将はベッドの縁に腰掛け、腕を組みながら、俺の無様な奉仕の一部始終を、満足げな表情で見下ろしていた。
彼の足元までたどり着いた俺は、その顔を見上げ、擦り寄るようにして彼の足に頭をこすりつけた。
「ご主人様……綺麗に、しました……もっと、ご奉仕、させてください……」
その言葉と共に、俺は彼の履いている、黒く艶やかな革靴に顔を寄せた。
高級な革の匂いと、彼の体重がかかった微かな体臭が混じり合い、俺の劣情を掻き立てる。
俺はためらわず、その靴のつま先に舌を伸ばした。
ざらりとした革の感触と、丁寧に磨かれたワックスの味。
犬が主人の手を舐めるように、俺は一心不乱に彼の靴を舐め始めた。
甲の部分から、靴紐の穴、縫い目の一つ一つまで、丁寧に、舌の先を使って汚れを絡めとるように。
時折顔を上げると、将は恍惚とした、それでいてどこか面白がるような、複雑な表情で俺を見下ろしていた。
「ククッ……本当に犬だな、お前は。……だが、そんな汚ねえ靴を舐めてるだけで満足か? 一番汚れてるのは、その中身だぜ?」
将はそう言うと、俺が舐めている方の足を、ゆっくりと持ち上げた。
俺の口元から、靴が離れていく。
そして彼は、もう片方の足で器用に靴紐を解き、俺の目の前でその靴を脱ぎ捨てた。
現れたのは、黒いソックスに包まれた、彼の足。
一日中革靴に蒸されていたそれは、むわりとした熱気と、男性的で濃厚な匂いを放っていた。
「あ……」
「どうした? こっちの方が、お前の好みだろ? ほら、口開けろ。ご主人様の汚ねえ足を、お前のその綺麗な舌で、隅々まで掃除してみろよ」
将は命令すると、その蒸れた足の裏を、俺の顔の前へと突き出してきた。
汗で湿ったソックスの生地。その奥から染み出す、強烈な匂い。
それは、脳が痺れるような、抗いがたい雄のフェロモンだった。
俺は、吸い寄せられるように、その足へと口を開けていく。
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俺は悦んで臭い足をしゃぶり始める。しかしその直後に「待て」と犬の命令をされてしまう
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目の前に突き出された、男の足。
一日中革靴の中で蒸され、むわりとした熱と汗の匂いを凝縮した、黒いソックスに包まれたそれ。
それは、もはや単なる身体の一部ではなかった。
ご主人様から与えられた、ご褒美。俺の忠誠心を試す、至上の供物。
脳が、その強烈な雄の匂いに焼かれ、ぐらぐらと揺れる。
抗うことなど、最初から考えもしなかった。
俺は、まるで聖杯に口づける巡礼者のように、敬虔な気持ちでその足へと顔を寄せた。
そして、開いた唇で、ためらうことなく彼の親指にしゃぶりつく。
じゅ、と音を立てて、湿ったソックスごと深く口に含んだ。
舌を絡めると、汗の塩気と、革靴の匂いが移った独特の風味がじわりと広がる。
まずい、はずなのに。汚い、はずなのに。
それが、とてつもなく興奮する味だった。
「ん……んん……っ、じゅ……っ、はむ……」
理性のタガは完全に吹き飛んでいた。
俺は夢中で、彼の足の指を一本一本、丁寧に舐め、しゃぶり、吸い上げた。
親指から小指まで。指の付け根、指と指の間の、特に匂いが濃く溜まった部分を入念に。
ご主人様の汚れを、俺の舌で、俺の唾液で、綺麗にして差し上げたい。
その一心で、俺は奉仕に没頭した。
四つん這いになり、手足を縛られ、首には犬の首輪。そして、主人の臭い足を貪るように舐めている。
これ以上ないほど屈辱的な状況のはずなのに、俺の身体の芯は、じくじくと熱を帯び、硬く疼いていた。
もっと、もっとこの匂いを、この味を……。
俺が、さらに深く彼の足指の間に舌を差し込もうとした、まさにその瞬間だった。
「待て」
氷のように冷たく、しかし絶対的な響きを持った、短い命令。
その一言が、俺の動きを完全に停止させた。
ぴたり、と。
まるで、見えない壁にぶつかったかのように、俺の舌の動きが止まる。
口の中には、彼の足の中指を含んだまま。
脳が考えるより先に、身体が、条件反射で従っていた。
ご主人様の命令は、絶対だ。
俺の脳髄に、この短い時間で、そのルールが深く、深く刻み込まれていた。
俺は、彼の足の指を口に含んだまま、ぴくりとも動けずに、ただじっとする。
喉の奥から込み上げてくる興奮で、唾液が絶え間なく溢れてくる。
咥えた足の指を伝って、だらりと唾液の糸が引かれ、床にぽた、ぽたと小さな染みを作った。
それでも、俺は動けない。動いてはいけないのだ。
上目遣いでご主人様を見上げると、彼は俺の完璧な服従を、満足げな、それでいてどこか嗜虐的な笑みを浮かべて見下ろしていた。
「……ククッ、本当にいい犬になったじゃねえか。ちゃんと『待て』ができるとはな」
彼は俺の頭を、まるで本物の犬を褒めるように、くしゃり、と撫でた。
その無骨な手のひらの感触に、ぞくりと身体が震える。
褒められた。ご主人様に、褒めてもらえた。
その事実だけで、俺の心は歓喜に打ち震え、尻尾があったならちぎれんばかりに振っていただろう。
「よくできたな。……だが、俺の足を舐めるのは、まだ早い」
将はそう言うと、俺の口からゆっくりと、その足を抜き去った。
名残惜しさに、俺の唇が小さく震える。
空になった口の中に、彼の足の匂いだけが生々しく残っていた。
「お前に、もっといいご褒美をやろう。……こっちに来い」
将はベッドから立ち上がると、部屋の隅に置かれた、一人がけの豪奢なソファへと歩いていく。
そして、そこに深く腰掛けると、脚を組んで、俺に向かって手招きをした。
俺は、すぐさま四つん這いで、主人の元へと駆け寄る。
彼の足元に跪くと、将は俺の顎を掴んで上を向かせた。
「お前は、俺のモノになったんだ。その証を、お前の身体に直接刻んでやる。……口を開けろ。今度は、もっと熱くて、もっと濃いやつを、お前の喉の奥までぶち込んでやるからな」
彼はそう言うと、自らのズボンのジッパーに、ゆっくりと手をかけた。
俺は、これから与えられるであろう、新たなご褒美を前に、期待と興奮で息を呑んだ。
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命令通り大きく口を開け、涎を垂らしながら、彼の肉棒が解放されるのを子犬のように目を輝かせて待つ
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ご褒美。
その言葉が、俺の脳を甘く溶かす。
目の前のご主人様から与えられる、もっとも熱く、もっとも濃いご褒美。
俺は、主人の言葉に寸分の疑いもなく、ただ大きく口を開けた。
顎が外れるのではないかと思うほどに。
これから迎え入れるであろう至上の存在のために、その入り口を最大限に広げて待つ。
期待と興奮で、口の端からはもう堪えきれないほどの唾液がだらりと垂れ、首輪を濡らし、床へと滴り落ちていた。
それでも構わない。もっと、だらしなく、もっと見苦しく、この欲望を晒したい。
俺の瞳には、きっと飢えた子犬のような、ギラギラとした光が宿っていただろう。
早く、早くください。ご主人様のご褒美を。
俺のその無様で従順な姿を、将はソファに深く腰掛けたまま、満足げに見下ろしている。
彼の唇の端が、愉悦に歪んだ。
「……はっ、最高にいい顔してやがる。腹を空かせた駄犬そのものだな」
彼は嘲るように言うと、ついにその手をズボンのジッパーにかけた。
ーーージャリッ。
重く、鈍い金属音。
それは、これから始まる饗宴の開始を告げる、ゴングの音だった。
ゆっくりと、じらすように引き下ろされるジッパー。
その隙間から、窮屈そうに押し込められていた彼の雄が、黒い下着の壁を内側から押し上げ、その存在感を主張する。
そして、将は自らの手でその最後の布を引き下げた。
ぼうんっ、と音を立てるかのように、解放された彼の肉棒が、俺の目の前にその全貌を現した。
熱気を帯び、赤黒く猛り立った、生命力の塊。
太い竿は怒張し、血管がくっきりと浮き出ている。先端の亀頭は、先走りでぬらぬらと濡れそぼり、薄暗い部屋の照明を反射して妖しく光っていた。
むわり、と濃厚な雄の匂いが、俺の鼻腔を直接刺激する。
そのあまりの迫力と存在感に、俺は息を呑んだ。
「ほら、欲しかったんだろ? お前のその汚ねえ口で、綺麗にしていいぞ」
許可が出た。
俺は、待ってましたとばかりに、その熱い塊へと顔を近づける。
まずは、亀頭の先端にそっと舌を伸ばした。
ぴくり、と彼の肉棒が震える。
舌先に感じたのは、塩気と、男の発する独特の鉄のような味。
その味に、俺の理性の最後の糸が、ぷつりと切れた。
「んぐっ……! はふっ、んむ……っ!」
俺は、その亀頭に、飢えた獣のようにしゃぶりついた。
熱い。硬い。大きい。
口の中が、彼の存在だけでいっぱいになる。
夢中で首を振り、舌を絡め、その先端を貪るように味わった。
すると、将は俺の後頭部を無造作に鷲掴みにした。
「……焦んなよ、犬。味わう時間はたっぷりあるんだからな」
彼はそう言うと、俺の頭を固定し、自らの腰をゆっくりと突き出してきた。
抵抗は、できない。
俺の喉の奥深くへと、彼の肉棒がずぶずぶと侵入してくる。
「んぐ……! ごふっ、おえ゛……ッ!」
苦しい。
息ができない。
喉の奥の敏感な粘膜が、彼の硬い亀頭に抉られ、生理的な涙が滲む。
だが、その苦しさと比例するように、腹の底から言いようのない快感がせり上がってくる。
ご主人様のものが、俺の身体の奥に入ってきている。
その事実だけで、俺は満たされた。
「奥まで届いてるか? お前の喉の形で、俺のチンポの形を覚えさせてやってんだよ。ありがたく思え」
将は、俺が苦しんでいるのを楽しむかのように、さらに深く、深く腰を打ち付け始めた。
俺は、彼の腰の動きに合わせて、ただ首を揺さぶられるだけの人形。
げほ、ごほ、と咽びながらも、決して彼の肉棒を口から離そうとはしなかった。
これが、俺の仕事。俺の奉仕。
ご主人様を、喜ばせるための。
「あー……いいぜ、すげえ締まる……。お前の喉、最高だな。……そろそろ、我慢できなくなってきた……」
彼の腰の動きが、次第に速く、そして荒くなっていく。
喉の奥を突く衝撃が、どんどん強くなる。
俺の口の中は、彼の先走り汁と俺の唾液で、もうぐちょぐちょになっていた。
将の呼吸が荒くなり、俺の頭を掴む手に、力がこもるのが分かった。
来る。ご主人様の、ご褒美が。
「……出すぞ、犬。お前のその腹の中、俺のミルクでいっぱいにしてやる。一滴も、こぼすんじゃねえぞ……!」
その言葉を合図に、将は最後の力を込めて、俺の喉の最奥へと、その肉棒を突き刺した。
腹の奥で、彼の肉棒がドクン、ドクンと大きく脈打つのが分かる。
もうすぐだ。
俺は、これから与えられるであろう灼熱の奔流を、目を閉じて、ただひたすらに待ち望んだ。
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俺は熱く流れ込んでくる物を飲み干すと、ご褒美と称されて乳首にバイブを取り付けられる
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将の宣告と同時に、俺の喉の最奥で、彼の肉棒がひときわ大きく脈打った。
ドクンッ、と力強い拍動。
それを合図に、灼熱の奔流が堰を切ったように喉の奥へと注ぎ込まれてくる。
「んぐっ……!ごぷ……っ、ぅ……!」
熱い。
生暖かく、どろりとした粘度の高い液体が、喉の粘膜を焼くように流れ込んでくる。
量が多い。飲み込んでも、飲み込んでも、次から次へと溢れ出してくる。
ご主人様の、すべて。
俺は、一滴たりともこぼすまいと、必死に喉を上下させた。
ごくん、ごくん、と嚥下する音が、自分でもいやに大きく聞こえる。
苦しい。でも、それ以上に、満たされていく感覚が全身を支配する。
この男の生命の源が、俺の身体の一部になっていく。
その背徳的な事実が、俺の脳を甘く痺れさせた。
やがて、長い長い射精が終わり、彼の肉棒の脈動が収まっていく。
将は、俺の後頭部を掴んでいた手を離し、ゆっくりと俺の口からその存在を引き抜いた。
まだ熱を帯びた彼の雄が、俺の舌の上を滑り、唇から離れていく。
空になった口の中に、彼の精液の濃厚な味と匂いだけが生々しく残っていた。
俺は、ぜえ、ぜえ、と荒い息をつきながら、ソファに座るご主人様を見上げた。
口の周りは、飲みきれなかった彼の白濁と、自分の唾液でぐしょぐしょになっている。
瞳からは、生理的なものなのか、それとも歓喜によるものなのか、自分でも分からない涙がぼろぼろと零れ落ちていた。
それでも、俺は、精一杯の感謝を伝えたかった。
「あ……りがとう、ござい、ます……ご主人、さま……っ」
途切れ途切れの、涙声の感謝。
それを聞いた将は、満足げに口の端を吊り上げた。
そして、俺の頭を、先ほどと同じように、くしゃりと優しく撫でる。
「ああ。よくできたな、俺の犬は。……だが、ご褒美はまだ終わりじゃねえぞ」
彼はそう言うと、ソファの横にあるサイドテーブルの引き出しに手を伸ばした。
何を取り出すのだろうか。
俺が期待に胸を膨らませて見つめていると、彼が取り出したのは、銀色に光る小さな機械だった。
それは、ワニ口クリップのようなものが二つ、コードで小さなリモコンに繋がっている、見たこともない器具。
「お前のその可愛い乳首、さっきからずっとビンビンになってるだろ? もっと気持ちよくしてやろうと思ってな」
将は俺の前に屈むと、破れたシャツの残骸をさらに広げ、完全に俺の胸を露わにした。
そして、その銀色のクリップの一つを、俺の左の乳首に近づける。
ひやり、とした金属の冷たさが肌に触れたかと思うと、次の瞬間、パチン、と軽い音を立てて乳首が挟まれた。
「ひゃっ……!?」
思わず、変な声が出た。
挟まれた痛みと、冷たい感触に、身体がびくりと跳ねる。
将は俺の反応を楽しみながら、もう片方のクリップも、右の乳首に同じように装着した。
両方の乳首が、冷たい金属の顎に咥えられ、引っ張られるような奇妙な感覚。
俺がその違和感に戸惑っていると、将は悪戯っぽく笑いながら、手にしたリモコンのスイッチを入れた。
ーーーブーーーーーーーーーッ!
「んんッ!? あ、ああああッ、な、なに、こ、れぇッ!?」
突然、両方の乳首から、脳天を突き抜けるような強烈な振動が叩き込まれた。
かつて経験したことのない、ダイレクトな刺激。
快感とか、痛みとか、そんな単純な言葉では言い表せない。
乳首の先端から、神経を直接揺さぶられるような、暴力的な振動が全身を駆け巡る。
俺の身体は意思に反してガクガクと痙攣し始め、口からは「あ、あ、う」というような意味をなさない声しか出てこない。
「どうだ? すごいだろ。お前のその淫乱な身体なら、きっと気に入ると思ってたぜ」
将は俺の耳元で囁きながら、リモコンのダイヤルを回し、振動のパターンを変え始めた。
強く、弱く、速く、ゆっくりと。
まるで、俺の身体を楽器のように弄び、その反応を確かめている。
断続的に襲い来る振動の波に、俺の思考は完全にショート寸前だった。
さっき射精したばかりだというのに、身体の芯が再び熱を持ち始め、腹の奥が疼いて仕方がない。
このままじゃ、おかしくなってしまう。
乳首だけで、またイかされてしまう。
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バイブの快感に耐えきれず、自ら尻を突き出して「お願いです!このままじゃイっちゃうから、ケツにチンポ入れてください!」と絶叫し、挿入を要求する
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ーーーブーーーーーーーーーッ!
脳髄を直接揺さぶるような、暴力的な振動。
両方の乳首から絶え間なく送り込まれる強烈な刺激が、俺の思考回路を焼き切っていく。
さっき、ご主人様のものを飲み干して、一度は落ち着いたはずの熱。それが、今や身体の芯で業火のように燃え盛っていた。
もうダメだ。耐えられない。
このままでは、乳首からの快感だけで、また無様にイッてしまう。
ご主人様に許される前に、また勝手に汚れてしまう。
その恐怖が、俺に最後の理性を捨てさせた。
俺は、手足を縛られたままの不自由な身体で、必死に体勢を変えた。
ソファに座るご主人様の前に、四つん這いになる。そして、自らその丸裸の尻を、高く、高く突き出した。
懇願。懇願するしかない。この狂おしい熱を、もっと大きな快感で上書きしてもらうしかないのだ。
「お願いです! このままじゃイっちゃうから、ケツにチンポ入れてください!」
それは、もはや懇願というより絶叫だった。
恥も、外聞も、何もかも捨てた、ただの雌の叫び。
涙と涎でぐちゃぐちゃの顔で、俺はご主人様の返事を待った。
俺の絶叫を聞いた将は、一瞬だけ驚いたように目を見開いたが、すぐにその口元に、嗜虐心に満ちた深い笑みを浮かべた。
「……ハッ、最高に淫乱な鳴き声じゃねえか。さっき俺のチンポを喉の奥まで味わったばかりなのに、もうこのケツで欲しくなったのか? 本当に、どうしようもねえ雌犬だな、お前は」
彼はゆっくりとソファから立ち上がると、俺の背後へと回り込んだ。
見下ろされている。突き出した尻を、品定めするように、じろじろと見られている。
その視線だけで、尻の穴がきゅん、と締まった。
「いいケツしてんな。俺に犯されるのを待って、もう勝手にひくついてやがる」
その言葉と同時に、ぬるり、とした熱い感触が、尻の割れ目に触れた。
さっき俺が口で奉仕した、彼の肉棒。
まだ完全には硬さを取り戻していない、少しだけ柔らかさの残るそれが、俺の敏感な割れ目をゆっくりと上下になぞり始めた。
ローションなんてものはない。彼の先走りと、俺の期待で滲み出た微かな汁だけが、唯一の潤滑剤だ。
「ひゃ……っ! あ、ぁ……っ、は、早く……!」
乳首からの絶え間ない振動と、尻をなぶる生々しい感触。
前と後ろからの刺激に、俺の腰は勝手にくねくねと動いてしまう。
もっとだ。もっと、その硬いもので、俺の後ろを抉ってほしい。
俺が身悶えながら懇願する様子を、将は楽しむように見下ろしている。
「そんなに欲しいなら、もっと鳴いてみろよ。犬みたいに、可愛く鳴いてお願いしてみろ」
「わんっ……! お願い、します……! ご主人様の、おチンポで、俺のケツを、めちゃくちゃにしてください……っ! わんっ、わんっ!」
自分でも何を言っているのか分からない。
ただ、彼の望む言葉を、犬のように吠える。
その俺の姿が、彼の最後の理性を断ち切ったらしい。
「……ああ、もう我慢できねえ」
背後で、将が低く唸るのが聞こえた。
そして、俺の腰を両手でがっしりと掴むと、割れ目に押し当てていた肉棒の先端を、入り口の窄まりにぐり、と捻じ込んできた。
硬さを取り戻し、再び猛り立った彼の亀頭が、狭い穴を無理やりこじ開けようとする。
「いッ……! い、たい……っ!」
準備のない身体に、肉が引き裂かれるような鋭い痛みが走った。
だが、その痛みは一瞬。
すぐに、熱い異物が身体の奥へと侵入してくる、背徳的な快感に塗り替えられていく。
将は、俺の悲鳴などお構いなしに、一気に腰を突き入れた。
「あ゛あ゛あ゛ッーーーーーー!!?」
ずぶり、と。
根元まで、一気に。
内臓が押し上げられるような衝撃と、腹の奥まで貫かれる圧倒的な存在感。
信じられないほどの太さと熱さが、俺の身体の内側を完全に満たし、支配する。
乳首からの振動が、まるで霞んでしまうほどの、強烈な快感の奔流が全身を駆け巡った。
「は……っ、すげぇ……中、あっつくて、めちゃくちゃ締めてきやがる……!」
将もまた、苦しげな、それでいて歓喜に満ちた声を上げた。
彼は一瞬動きを止め、俺の身体が彼のものを受け入れるのを待つ。
そして、ゆっくりと、しかし力強く、腰を動かし始めた。
ぐ、……ぐちゅ……。
ずる……じゅぷ……。
水音。
俺の体内で、彼の雄が蠢く、いやらしい音。
抜き差しされるたびに、腸がぐちゃぐちゃに掻き回され、前立腺のあたりを彼の亀頭が執拗に抉り上げてくる。
「あッ、あっ、ん、あ、あ゛ッ! き、もち……きもちいぃぃッ!!」
もう、言葉にならない。
ただ、喘ぐことしかできない。
乳首のバイブの振動と、内側を激しく貫く衝撃。
前と後ろ、二方向からの快楽の猛攻に、俺の意識は白く飛び散りそうになっていた。
将は、俺の腰を掴む手にさらに力を込め、その動きをどんどん激しくしていく。
「まだだ……まだ、こんなもんじゃねえだろ……! もっと、啼けよ! 俺のチンポでイかされる、淫乱な雌犬の声を、もっと聞かせろ……ッ!」
ガツン、ガツン、と。
容赦なく、腰骨がぶつかるほどの激しい突き上げが、俺を襲う。
もう、限界だった。
快感の波が、脳の許容量を、とっくに超えていた。
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「あんたの……モノに、なった……」と快感の波の中で呟き、完全に彼の支配下に入ったことを受け入れ、恍惚の表情で身を委ねる
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ガツン、ガツン、と容赦なく打ち付けられる衝撃。
乳首からは脳髄を痺れさせる振動が絶え間なく流れ込み、身体の内側は熱い肉棒によって激しく掻き乱される。
快感の嵐。
思考はもう、とっくの昔に白く焼き切れていた。
俺の中に残っているのは、ただ一つの、どうしようもない事実だけ。
俺は、この男に支配されている。
いや、違う。
支配されたかったのだ。心の奥底で、ずっと。この男に、すべてを奪われ、めちゃくちゃにされることを、誰よりも俺自身が望んでいたのだ。
その自覚が、快感の濁流の中で、ぽつりと呟きとなって口からこぼれ落ちた。
「あんたの……モノに、なった……」
それは、喘ぎ声に紛れるほどの、か細い声だった。
だが、俺の背後で獣のように喘いでいた将の耳には、確かに届いていたらしい。
ぴたり、と。
あれほど激しかった腰の動きが、嘘のように止まった。
内側を埋め尽くす熱い肉棒が、存在を主張するようにドクンと脈打つ。
静寂が、一瞬だけ訪れる。
俺は、何か間違ったことを言ってしまったのだろうかと、朦朧とする意識の中で不安に思った。
だが、その不安は、背後から聞こえてきた、低く、愉悦に震える声によって掻き消された。
「……ハッ、ようやく認めたか。そうだ、お前はもう、俺のモノだ」
その声は、勝利を確信した王の響きを持っていた。
将は、俺の髪を無造作に鷲掴みにすると、ぐい、と引き起こした。
無理な体勢に、首の骨が軋む。
彼の熱い唇が、俺の耳朶に触れた。
「お前は俺の犬で、俺の雌で、俺だけの所有物だ。その身体も、心も、全部な。俺以外の誰にも、もうお前を渡さない。お前自身にも、お前をどうこうする権利はもうないんだよ」
囁きながら、将は再びゆっくりと腰を動かし始めた。
先ほどまでの、ただ快感を求めるような荒々しい動きではない。
俺の身体の隅々まで、彼の存在を刻みつけるかのように、ねっとりと、執拗に、内壁を擦り上げていく。
所有物だと確認する、念入りな儀式。
「あ……ぁ、ん……っ、ご、しゅじん、さま……」
俺の口から、自然と服従の言葉が漏れる。
もう、抵抗する気など微塵もなかった。
彼のモノになった。その事実が、これ以上ないほどの安心感と、倒錯した喜びを俺に与えていた。
苦痛だったはずの乳首のバイブも、今は彼の支配を彩る甘美なBGMにしか聞こえない。
されるがままに身体を揺さぶられ、彼の言葉の一つ一つが、快感と共に脳髄に染み込んでいく。
「そうだ、その声で俺を呼べ。お前のその穴は、もう俺のチンポの形しか受け付けない。この味を覚えたら、もう二度と元には戻れないぞ。俺なしじゃ息もできない、俺に飼われるだけの身体にしてやる」
ガツンッ!
言葉と共に、ひときわ深く、強く、最奥を突き上げられる。
「ひッ……!あ、あ゛、あ゛あ゛ッ!」
脳が、真っ白にスパークする。
その一突きが引き金となって、俺の身体の中で何かが弾け飛んだ。
腹の奥から、熱い塊がせり上がってくる。
イく。ご主人様の命令もなしに、勝手に。
「だ、め……!ま、だ……ッ、イッ、ちゃ……!」
「構わねえよ、イけ。俺のチンポを咥えたまま、俺の目の前で無様にイきやがれ。それが、俺のモノになったお前の、最初の仕事だ」
許可。
その一言で、俺が必死に堪えていた快感のダムが、完全に決壊した。
「あ゛あ゛あ゛ああああああああッーーーーーー!!!」
内側を貫かれたまま、俺は絶叫と共に、腹の底から熱いものをぶちまけた。
びく、びく、と全身が痙攣し、視界が白く点滅する。
ぐったりと床に突っ伏した俺の身体を、将は容赦なく突き上げ続けた。
絶頂の痙攣で、俺の内壁は彼の肉棒に、より強く、きつく絡みついていく。
「はっ……!すげえ締まりだ……!最高だぜ、お前……!俺も、もう……出すッ!」
俺の絶頂に触発されたように、将の腰の動きがさらに速く、荒くなる。
そして、俺の腰を砕けんばかりに強く掴み、最後の力を込めて、根元まで深く、深く突き刺した。
「俺のモノになった証だ……!全部、腹の中に刻みつけてやる……ッ!!」
その絶叫と共に、腹の奥で、灼熱のマグマが迸った。
ドクン、ドクン、と。
彼の生命のすべてが、俺の身体の最奥へと、容赦なく注ぎ込まれていく。
俺は、意識が遠のいていく中で、内側から満たされていく熱い感覚だけを、確かに感じていた。
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恍惚な顔でキスをされて気絶した俺を、男は俺を起こさないように十字架に磔にする
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身体の奥で、灼熱の奔流が迸る。
ご主人様のすべてが、俺の内側を余すことなく満たしていく。
もう、何も考えられない。
乳首からの暴力的な振動も、内側を貫く肉棒の熱さも、すべてが溶け合って、脳を真っ白な光で満たしていく。
びく、びくと全身が痙攣する中、俺はただ、背後で荒い息をつくご主人様の存在だけを感じていた。
やがて、痙攣が収まり、嵐のような快感が凪いでいく。
ぐったりと床に突っ伏し、指一本動かすこともできない。意識が、まるで深い霧の中に沈んでいくようだ。
その時、髪を優しく掴まれ、顔が上を向かされた。
目の前に、汗で濡れた将の顔があった。
その瞳は、獲物を喰らい尽くした獣のように、それでいてどこか慈しむような、複雑な熱を宿している。
「……俺のモノになったな、燻」
初めて、名前を呼ばれた。
その響きが、遠のいていく意識をかろうじて繋ぎ止める。
彼の顔が近づき、汗と精液の匂いに混じって、ウイスキーの香りがした。
そして、唇に、柔らかく熱いものが触れる。
それは、今までのような、支配するための乱暴なキスではなかった。
すべてを許し、すべてを受け入れるような、深く、甘い口づけ。
恍惚。
このキスのために、俺は今日、この男に出会ったのかもしれない。
この甘美な感覚の中でなら、永遠に眠ってしまってもいい。
そう思った瞬間、俺の意識はぷつりと途切れ、深い、深い闇の中へと落ちていった。
……。
………。
どれくらい時間が経ったのだろう。
意識が、水底からゆっくりと浮上してくるような感覚。
身体が、ふわりと持ち上げられる浮遊感。
ごつごつとした腕に抱きかかえられている。将の匂いだ。彼の硬い胸板に頬が触れている。
心地よい揺れに、俺は再び意識を手放しかけた。
だが、次に感じたのは、ひやりとした冷たさだった。
背中に、硬く冷たい板のようなものが触れている。
そして、何かが俺の手首に巻き付く感触。
カチャリ、と金属が噛み合う、乾いた音。
手首だけではない。足首にも、同じように冷たい枷がはめられていく。
腰も、太い革のベルトで、硬い板に固定されていくのが分かった。
何が、起きているんだ?
まだ完全に覚醒しない脳で、必死に状況を理解しようとする。
身体は、大の字に広げられ、完全に拘束されていた。
動こうとしても、ぴくりとも動かせない。
両腕は斜め上に広げられ、両足も肩幅より少し広く開かされて固定されている。
まるで……。
まるで、磔にされているかのように。
その考えに至った瞬間、俺の意識は急速に覚醒した。
ゆっくりと、重い瞼を押し上げる。
最初に目に飛び込んできたのは、見慣れない天井と、薄暗い間接照明の光だった。
そして、視線を自分の身体へと落として、俺は息を呑んだ。
俺は、巨大な木製の十字架に、手足を枷で固定され、磔にされていた。
破れたシャツも、下着も、すべて剥ぎ取られ、完全に一糸まとわぬ裸で。
ただ、首には、あの犬の首輪だけが、所有物の証のように残されている。
「な……に、を……」
掠れた声が、喉から絞り出された。
目の前に、ゆらり、と人影が立つ。
ソファに座り、脚を組んで、グラスを片手にこちらを眺めている将の姿があった。
彼は、まるで美術館で芸術品を鑑賞するかのように、うっとりとした表情で、十字架に磔にされた俺の姿を見つめている。
「……目が覚めたか、俺の犬。いや……俺だけの、聖なる生贄よ」
彼の声は、熱っぽく、そして恍惚に満ちていた。
「美しいだろう? 完全に無力で、無防備で、俺のためだけにそのすべてを晒しているお前の姿は。これこそが、お前が本来あるべき姿だ。俺に所有され、俺に飾られ、俺のためだけに存在する……俺だけの芸術品だ」
将はゆっくりと立ち上がると、グラスを置き、俺の方へと歩み寄ってくる。
恐怖よりも先に、背徳的な興奮が、俺の身体を駆け巡った。
磔にされている。
完全に自由を奪われ、この男の前に晒されている。
その事実が、信じられないことに、さっき空にされたばかりの俺の股間を、再びじわりと熱くさせていくのが分かった。
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目の前に大きな鏡を出すと、そこには自由を奪われた俺の変態な姿が映っていた
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「美しいだろう?」
将は、恍惚とした表情で俺に歩み寄ってくる。
その瞳に映る俺は、ただの燻薫ではない。彼によって見出され、彼の欲望の形に作り替えられた、聖なる生贄。
恐怖。それは確かにあったはずだ。だが、今の俺の身体を支配しているのは、その恐怖を遥かに凌駕する、背徳的な興奮だった。
磔にされている。
完全に自由を奪われ、この男の前に晒されている。
その事実が、信じられないことに、さっき空にされたばかりの俺の股間を、再びじわりと熱くさせていくのが分かった。
俺のそんな身体の変化を、将が見逃すはずがなかった。
「……ククッ、正直な身体だな。磔にされて、俺に見下ろされて、そんなに嬉しいのか? もうこんなに硬くして……とんだ変態野郎だ」
彼は嘲るように言うと、部屋の隅から、ゆらりと何かを運び出してきた。
それは、俺の全身が映るほど大きな、アンティーク調の姿見だった。
ギィ、と床を擦る音を立てて、将はその鏡を、十字架に磔にされた俺の真正面に、ゆっくりと設置する。
そして、俺の目に飛び込んできたのは、信じがたい光景だった。
そこに映っていたのは、紛れもなく、俺自身の姿。
薄暗い照明に照らされ、巨大な十字架に両手両足を拘束された、全裸の男。
首には、犬のものと同じ、所有者の名が刻まれた首輪。
胸には、昨夜の愛撫でつけられたであろう、生々しい鬱血の跡。
そして何より、その股間では、恥も知らずに昂然と頭をもたげた肉棒が、ぷるぷると震えている。
その顔は、羞恥と屈辱に歪みながらも、どこか熱に浮かされたように潤み、恍惚とした表情を浮かべていた。
「あ……、ぁ……」
声にならない声が漏れる。
これが、俺?
こんな、みっともなくて、いやらしくて、どうしようもなく変態な姿が、俺の本当の姿だというのか?
「どうだ、よく見えるか? それがお前の本当の姿だ。普段、つまらなそうな顔で会社に通ってるお前じゃない。俺に縛られ、犯され、快感に溺れることだけを望んでいる……雌犬の姿だ」
将は俺の背後に回り込み、鏡越しに俺を見下ろしながら、その耳元で囁いた。
鏡の中の俺と、背後に立つ将。
その倒錯した構図が、俺の脳をさらに混乱させる。
見ている俺と、見られている俺。
そして、そのすべてを見下ろし、支配している、ご主人様。
「最高にエロいと思わないか? 自分のこんな姿を見て、興奮してるんだろ? もっと見たいんだろ? 自分がどれだけ汚れて、どれだけ堕ちていくのかを」
彼の言葉が、呪いのように俺の脳に染み込んでいく。
違う、と否定したいのに、鏡に映った俺の身体は、正直だった。
彼の言葉に反応するように、俺の肉棒はさらに硬さと熱を増し、先端からは堪えきれない我慢汁が、一筋、きらりと光って腹筋を伝っていく。
その様が、鏡に、はっきりと映っている。
「や……やめ……」
「やめてほしいのか? それとも、続けてほしいのか? ……お前の身体は、正直だぜ」
将の手が、鏡越しに俺の身体に伸びる。
冷たい指先が、鏡の中の俺の胸に触れる。いや、違う。鏡ではなく、本物の俺の胸に触れている。
指は、乳首につけられたままのバイブのクリップをなぞり、その上から、コリ、と硬くなった先端を弾いた。
「ひッ……!ぁ、う……!」
鏡の中の俺が、びくりと身体を震わせる。
その反応を見て、将は満足そうに笑った。
彼はリモコンを手に取ると、再びあの悪魔のスイッチを入れた。
ーーーブウウウウウウウンッ!
「あ゛あ゛あ゛あ゛ッ! い、いや、あ、そこは……ッ!」
再び、脳天を突き抜ける振動が、俺の身体を襲う。
しかも、今度は鏡に映る自分の姿を見せつけられながら。
振動に悶え、腰がくねり、股間が激しく揺れる。そのすべてが、目の前の鏡に映し出されている。
羞恥心が、快感を増幅させ、増幅された快感が、さらなる羞恥心を生む。
悪魔の無限ループ。
「いいぞ、もっと悶えろ。お前が俺にどれだけ犯されたがってるか、お前自身によく見せてやれ。その汚らしい姿を、その目に焼き付けろ」
将は、リモコンで振動を操りながら、俺の昂った肉棒に手を伸ばした。
そして、その熱い先端に、自らの指を絡ませる。
「んんッ!あ、ああッ!ご、しゅじん、さま……っ!」
「なんだ、犬。もう我慢できないのか? 鏡に映る自分の変態な姿を見ながら、俺に手コキされるのは、そんなに気持ちいいか?」
ぐちゅ、ぐちゅ、と。
指が、粘液を撒き散らしながら、俺の竿を扱き始めた。
鏡の中では、将のゴツゴツした手が、俺の情けない肉棒を弄んでいる。
その光景が、どうしようもなくエロくて、俺の理性を完全に破壊した。
「き、もち……いぃ……です……っ! 俺の、チンポ、が……ご主人様の、手で……ッ!」
もう、隠すことなんてできなかった。
俺は変態だ。
縛られて、見られて、辱められて、興奮する、救いようのない変態なんだ。
その事実を認めた瞬間、身体の奥から、今までにないほどの熱い快感が、奔流となって押し寄せてきた。
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「俺はもう……ご主人様のものです……」と恍惚の中で呟き、鏡に映る自分の姿と将の支配を、完全に受け入れることを宣言する
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ぐちゅ、ぐちゅ、と粘液をこねる音。
乳首を苛む暴力的な振動。
鏡に映る、自分のどうしようもなく淫らな姿。
そのすべてが渾然一体となって、俺の理性を溶かしていく。
もう、抗うことなどできなかった。いや、抗いたくなかった。
この快感も、この屈辱も、すべてがこの男に与えられたもの。俺は、ただそれを受け入れるだけの、器なのだ。
その真実が、喉から、絞り出すような呟きとなってこぼれ落ちた。
「俺はもう……ご主人様のものです……」
宣言。
それは、俺という人間の終わりであり、ご主人様の「モノ」としての始まりを告げる、魂の契約だった。
その言葉を聞いた瞬間、俺の肉棒を激しく扱いていた将の手が、ぴたりと止まった。
ブウウウン、と鳴り響いていたバイブの音も、ふつりと途絶える。
訪れた静寂が、まるで世界の時間が止まったかのように感じられた。
鏡の中の俺は、恍惚と不安が入り混じった表情で、背後に立つご主人様を見上げている。
将は、何も言わない。
ただ、俺の後頭部に手を回し、ゆっくりと俺の顔を自分の方へと向けさせた。
鏡越しではない、直接の視線。
その瞳の奥には、もはや嘲りや嗜虐の色はなかった。
そこにあるのは、探し求めていた至宝をついに手に入れたかのような、深く、静かな満足感と、燃えるような独占欲の色。
「……ああ。よく言えたな、俺の燻」
その声は、先ほどまでの荒々しさが嘘のように、穏やかで、そしてどこまでも甘かった。
彼は、俺の額に、まるで壊れ物に触れるかのように、そっと唇を押し当てる。
所有の証を刻む、厳かな儀式。
その温もりに、俺の目から、一筋の涙が伝った。
「お前は、俺だけの芸術品だ。そして、芸術品は常に最高の状態でなければならない。……これから、手入れをしてやる。隅々まで、俺の手で磨き上げてやるからな」
手入れ。その言葉の響きに、俺の身体が微かに震えた。
将は俺から離れると、部屋の隅にあるキャビネットから、小さなガラス瓶を取り出してきた。
中には、黄金色に輝く液体が入っている。オイルだ。
彼は、そのオイルを自らの手のひらにたっぷりと注ぐと、再び俺の前に立った。
そして、そのオイルで濡れた手を、俺の鎖骨の窪みに、そっと置いた。
「ひ……っ」
温められたオイルの熱と、滑らかな感触。
彼の指が、ゆっくりと肌の上を滑り始める。
それは、もう快感を求めるための愛撫ではなかった。
埃を払い、傷を確かめ、価値を慈しむように。所有物が最高の輝きを放つよう、丹念に手入れをする、職人のような手付き。
指は、鎖骨から胸へと滑り、昨夜つけられた鬱血の跡を、優しくなぞる。
「ここも、俺がお前につけた印だ。綺麗だな」
囁きながら、指はさらに下へ。
腹筋の溝をなぞり、臍をくすぐり、そして、恥ずかしげもなく昂り続ける俺の肉棒の根元へとたどり着く。
まだ彼の手が触れていないそこだけが、乾いて火照っている。
「あ……ぁ、ん……」
オイルの塗られた肌と、乾いた肌の境界線。
そのコントラストが、たまらなくもどかしい。
鏡に映る俺の姿は、オイルによっててらてらと艶めかしく輝き、まるで磨き上げられた彫像のようだった。
そんな自分の姿を見ながら、ご主人様に「手入れ」をされている。
その倒錯した光景が、俺の興奮をさらに高めていく。
将の手は、脚の付け根から太腿へ、そして拘束された足首まで、俺の身体のすべてを丹念に滑り、彼の匂いと体温を擦り込んでいく。
もう、俺の身体は俺のものではなかった。
隅々まで彼の指が這い、彼のオイルで濡らされ、彼の所有物として完璧に「仕上げ」られていく。
やがて、全身の手入れを終えた将は、最後に、俺の目の前に屈み込んだ。
そして、オイルでぬるぬるに光る自らの手で、俺の硬く昂ったそれを、根本からゆっくりと握りしめた。
「んぐぅッ……!」
滑らかなオイルが、熱い竿全体に行き渡る。
今までとは比べ物にならないほど、滑らかで、いやらしい感触。
将は、鏡に映る俺の恍惚とした顔を見ながら、満足げに囁いた。
「いい顔になったな。……だが、まだ完成じゃない。最高の芸術品には、最高の仕上げが必要だ」
彼はそう言うと、俺の尻の下に手を差し込み、その両の丘を、ぐわし、と掴んだ。
そして、指でゆっくりと、その割れ目を押し開いていく。
「この穴にも、たっぷりと俺の愛を注ぎ込んで、内側からお前を磨き上げてやる。お前の身体の中も外も、全部俺の色で染め上げて、お前を完成させてやるよ」
その言葉と共に、オイルで濡れた彼の親指が、昨夜激しく貫かれた俺の穴の入り口を、ね、と押し広げた。
ひくり、と震える粘膜。
これから始まる、最終工程。
その予告に、俺の身体は、期待と歓喜に打ち震えた。
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恍惚の涙を流しながら「はい……ご主人様……。俺のすべてを、あなたに捧げます……」と囁き、彼の支配に全身全霊で身を委ねる
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オイルで濡れた指が、尻の肉を押し開く。
これから訪れるであろう、絶対的な支配の予告。
その背徳的な感触に、俺の身体は歓喜に打ち震えた。
もう、迷いも、羞恥も、恐怖も、何もない。
この身体も、この心も、すべてこの人のものだ。
俺の存在理由は、ただ一つ。この人に所有され、愛され、求められること。
その真実が、恍惚の涙となって頬を伝い、掠れた囁きとなって口からこぼれ落ちた。
「はい……ご主人様……。俺のすべてを、あなたに捧げます……」
俺の全身全霊を込めた誓い。
それを聞いた将は、ぴたり、と動きを止めた。
そして、ふぅ、と深く、満足に満ちた息を吐き出す。
俺の尻をこじ開けていた彼の指が、ゆっくりと離れていく。代わりに、その指先が、俺の頬を伝う涙を優しく拭った。
「……それでいい。それでこそ、俺が見出した俺だけの宝だ」
その声は、もはや支配者のものではなかった。
自らが創り上げた最高傑作を前にした、創造主のそれに近い。
彼は再び俺の尻に手を伸ばすと、先ほどよりも大胆に、その両の肉を大きく左右に開いた。
鏡に映る俺の姿。無防備に開かれ、これから訪れるであろう運命を待つ、濡れて赤黒く腫れた穴。
あまりに淫らで、背徳的な光景。
だが、もう俺はその光景から目を逸らさなかった。それこそが、俺が望んだ姿なのだから。
「お前のすべてを捧げるというのなら、その器も完璧に整えなければな。俺という存在を、一滴も余さず受け入れるための、聖杯として」
その言葉と共に、オイルで濡れた彼の親指が、再び俺の穴の入り口に触れた。
そして、今度は躊躇なく、ねじ込むように、その指が内側へと侵入してくる。
「んんッ……!ぁ、う……!」
痛みはない。
むしろ、待ち望んでいた異物が侵入してくる快感に、思わず声が漏れた。
指は、内壁を確かめるようにゆっくりと動き、敏感な場所を探り当てる。
ひく、ひく、と俺の内壁が、彼の指に勝手に絡みついていくのが分かった。
将は、その反応を楽しむように口角を上げると、さらに二本目の指を滑り込ませてきた。
「あ、あっ……!ふ、太い……っ!」
「まだだ。こんなものじゃ、俺のすべては受け止めきれない。もっとだ、もっと開け。俺のために、お前の身体を捧げろ」
彼は囁きながら、指を三本に増やし、内側でゆっくりと開閉させる。
ぐちゅ、ぐちゅ、と粘液とオイルが混じり合う、いやらしい水音。
狭い場所が、彼の指の形に無理やり広げられていく。
鏡の中の俺は、恍惚とした表情で喘ぎながら、腰を微かに揺らしている。
その姿が、信じられないほど扇情的で、俺自身の興奮をさらに煽った。
将は、俺の内側が十分に柔らかく、熱く、彼のものを受け入れる準備が整ったのを確かめると、ゆっくりとその指を引き抜いた。
名残惜しむように引き留めようとする内壁の動きが、もどかしい。
そして、彼はついに、自らのズボンのファスナーに手をかけた。
ジッ、という乾いた音。
そこから解放されたのは、俺が先ほどまで口で奉仕していた、熱く、硬く、血管の浮き出た巨大な雄の象徴だった。
オイルの光沢を帯びたそれは、薄暗い部屋の中で、凶悪なほどの存在感を放っている。
鏡の中の俺の顔が、期待にさらに紅潮していくのが見えた。
「今から、この聖杯を満たす。俺のすべてを注ぎ込み、お前を完成させる。……いいな?」
その問いに、俺は声もなく、ただこくりと頷いた。
将は、その俺の答えに満足げに微笑むと、猛り立った自らの先端を、準備万端に開かれた俺の穴へと、ゆっくりと押し当てた。
「ひぅッ……!」
熱い。硬い。太い。
亀頭の先端が、ひくつく粘膜を押し広げ、じわりと内側をこじ開けてくる。
それだけで、脳が痺れるような快感が全身を駆け巡った。
「さあ、儀式の始まりだ。生まれ変われ、俺だけの芸術品に」
その宣告と共に、将は、ゆっくりと、しかし確かな力で腰を進めた。
ず、ず、ず、と。
肉が肉を分かつ生々しい音を立てながら、彼の巨大な肉棒が、俺の身体の最奥へと侵入してくる。
内臓が押し上げられ、腹の奥が熱い塊で満たされていく。
磔にされた身体が、その圧倒的な侵入に、びくん、びくん、と大きく跳ねた。
鏡の中の俺は、白目を剥きかけ、口を半開きにしたまま、ただ快感に喘いでいる。
根元まで。
完全に、彼のすべてが、俺の中に収まった。
その瞬間、俺は確かに感じた。
パズルの最後のピースがはまったような、完璧な一体感。
俺という存在が、この瞬間に、本当に「完成」したのだと。
「は……ぁ……っ、最高だ……。お前の身体は、俺のために作られたみたいだ……」
将もまた、俺の内側の熱と締め付けに、恍惚の吐息を漏らした。
そして、儀式のように、ゆっくりと、荘厳に、腰を動かし始める。
一突き、一突きが、重く、深く、俺の存在そのものを上書きしていく。
彼の形を、彼の熱を、彼の存在を、俺の身体の隅々まで刻みつけるように。
「あ、あ゛、あ゛あ゛ッ! ご、しゅじん、さま……っ! 俺の、中が……あんたで、いっぱいに……!」
俺は、ただ喘ぐことしかできない。
磔にされ、自分の無様な姿を鏡で見せつけられながら、ご主人様に内側から犯される。
その、どこまでも倒錯した状況が、俺をこれ以上ないほどの快感の頂へと導いていく。
現実感が、どんどん薄れていく。
ここはどこだ。俺は誰だ。
もう、どうでもよかった。
ただ、この快感が、この支配が、永遠に続けばいい。
それだけを、願っていた。
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射精の瞬間、将は燻薫の口を塞ぐように激しくキスをし、「俺の種だ、一滴も零さず味わえ」と囁きながら、内外から同時に支配する
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俺は、ただ喘ぐことしかできない。
磔にされ、自分の無様な姿を鏡で見せつけられながら、ご主人様に内側から犯される。
その、どこまでも倒錯した状況が、俺をこれ以上ないほどの快感の頂へと導いていく。
現実感が、どんどん薄れていく。
ここはどこだ。俺は誰だ。
もう、どうでもよかった。
ただ、この快感が、この支配が、永遠に続けばいい。
それだけを、願っていた。
俺の願いに応えるかのように、荘厳に動いていた将の腰の動きが、徐々に速度と熱を増していく。
一突き、一突きが、より重く、より深く、俺の存在そのものを揺さぶる。
ぐちゅ、ぐちゅ、と粘液とオイルの混じり合う音が、静かな部屋にいやらしく響き渡った。
「あ、あっ、あ゛ッ! ご、しゅ、じん、さまッ! はや、い……! はやい、ですッ……!」
「ハッ……! こんなもんじゃ、まだ足りねえだろ……! お前の身体、俺のチンポでもっとぐちゃぐちゃにして欲しいって、啼いてるぜ……!」
ガツンッ! ガツンッ!
まるで杭を打ち込むように、彼の硬い肉塊が、俺の腹の奥を執拗に抉る。
鏡に映る俺の姿は、もうめちゃくちゃだった。
快感に顔は歪み、口からはよだれが垂れ、磔にされた身体は、彼のピストンに合わせて無様に揺さぶられている。
その醜くも淫らな姿が、信じられないことに、俺の興奮をさらに加速させた。
どれほどの時間が経っただろうか。
将の腰の動きが、ふ、と止まった。
俺の内部で、彼の肉棒が、ドクン、ドクン、と大きく脈打っている。
その脈動が、俺の身体の最奥に、灼熱の予感を伝えてくる。
来る。
ご主人様の、すべてが。
「……もう、限界だ……。お前の腹の中、俺の全部で満たしてやる……ッ!」
背後から、獣の唸りのような声が聞こえた。
その直後、将の腕が俺の背後から伸びてきて、俺の髪を乱暴に掴むと、顔をぐいと横に向けさせた。
無理な体勢に、首が軋む。
そして、彼の顔が、俺の視界いっぱいに広がった。
汗で濡れた、欲望にぎらつく、支配者の顔。
次の瞬間、俺の唇は、彼の熱い唇によって乱暴に塞がれた。
「んぐっ……!? んむぅ……ッ!」
抵抗する術もなく、彼の舌が俺の口内に侵入してくる。
歯列をなぞり、上顎を擦り、俺の舌に絡みついてきた。
俺の喘ぎ声も、助けを求める声も、すべてがこの深い、深いキスの中に吸い込まれて消えていく。
口の中まで、彼の匂いと味で満たされる。
そして、その唾液が混じり合う音に重なるように、俺の耳元で、悪魔が囁いた。
「俺の種だ……一滴も零さず、味わえ……」
その言葉が、最後の引き金だった。
将は、俺の腰を砕けんばかりに強く掴むと、最後の力を振り絞って、俺の身体の最奥へと、そのすべてを突き立てた。
「んぐぅううううううううううッーーーーーー!!!」
口を塞がれたまま、声にならない絶叫が喉の奥で爆ぜる。
腹の奥の、一番深い場所で、灼熱のマグマが、迸った。
ドクッ、ドクンッ、ドクンッ、と。
絶え間なく、彼の生命の源が、俺の内側へと注ぎ込まれていく。
熱い。
熱くて、重くて、気持ちよくて、どうにかなってしまいそうだ。
俺の内臓が、彼の精液で満たされ、その形を変えていくような錯覚。
内側からは、彼の灼熱の種が俺を犯し、外側では、彼の唇と舌が俺の口内を支配する。
上も、下も、内も、外も、すべてが彼のもの。
俺という存在が、完全に彼に上書きされていく。
鏡に映る俺の姿。
白目を剥きかけ、キスで唇を腫らし、ただただ彼の支配を受け入れて痙攣している、雌の姿。
それが、俺の「完成」した姿なのだと、朦朧とする意識の中で、確かに理解した。
やがて、長い、長い射精が終わる。
将は、それでも肉棒を抜くことなく、俺の身体に深く埋めたまま、荒い息を繰り返している。
ゆっくりと、彼の唇が離れていく。
解放された俺の口からは、彼の唾液と混じり合った銀の糸が、とろり、と垂れた。
「は……っ、はぁ……っ、ご、しゅじん……さま……」
「……ああ。俺の種、ちゃんと味わったか?」
恍惚に満ちた声で、将が問う。
俺は、もう頷くことしかできなかった。
腹の中が、ずしりと重い。彼の愛の重さだ。
その重みが、俺が彼の所有物であるという、揺るぎない事実を物語っていた。
俺は、この人のモノになった。
この人の芸術品として、完成したのだ。
その至福の感覚に、俺はただ、十字架の上で、静かに身を委ねていた。
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満たされた俺は男に再びキスをされ、眠る。翌朝俺は、磔のまま目覚める
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腹の奥が、ずしりと重い。
ご主人様の愛の重さだ。
その重みが、俺が彼の所有物であるという、揺るぎない事実を物語っている。
俺は、この人のモノになった。
この人の芸術品として、完成したのだ。
その至福の感覚に、俺はただ、十字架の上で、静かに身を委ねていた。
荒い息を繰り返していた将が、ふ、と俺の顔を覗き込む。その瞳は、満足感と独占欲で爛々と輝いていた。
「……最高の顔だ。俺の燻」
その囁きと共に、再び彼の唇が俺の唇に触れた。
今度は、乱暴なものではない。すべてを赦し、すべてを包み込むような、深く、甘い口づけ。
彼の体温が、匂いが、味が、俺のすべてに染み渡っていく。
もう、何も考える必要はない。
この腕の中で、この男にすべてを委ねていればいい。
その絶対的な安心感と、身体の芯まで蕩かすような疲労感に、俺の意識は急速に遠のいていく。
ご主人様の唇の感触だけを道しるべに、俺は深く、穏やかな眠りの中へと落ちていった。
……。
………。
ーーチチッ、チチッ。
どこかで、小鳥のさえずりが聞こえる。
瞼の裏を、柔らかな光が透過してくる。朝だ。
ゆっくりと、重い瞼を押し上げる。
目に映ったのは、見慣れない白い天井。そして、窓から差し込む朝の光が、部屋の空気に漂う細かな埃をキラキラと照らし出していた。
あまりに清々しい朝の光景に、昨夜の出来事がすべて、淫らで背徳的な夢だったのではないかという気さえしてくる。
だが、その淡い期待は、すぐに打ち砕かれた。
身体が、動かない。
視線を巡らせると、自分の腕が斜め上に広げられ、冷たい金属の枷で木製の十字架に固定されているのが見えた。足首も、腰も、昨夜とまったく同じ状態のまま。
俺は、磔にされたまま、夜を明かしたのだ。
全裸の身体には、昨夜の激しい情事の痕跡が生々しく残っている。胸には鬱血の跡が散らばり、腹の奥には、まだ彼の熱の余韻が微かに燻っていた。太腿の内側には、乾いて白くなった精液の筋が、屈辱的な模様を描いている。
そのすべてが、昨夜の出来事が紛れもない現実であったことを、残酷なまでに突きつけてきた。
羞恥心で、顔がカッと熱くなる。
こんな姿で、一夜を過ごしたのか。
眠っている間、彼は俺のこの無様な姿を、どんな目で見ていたのだろう。
だが、その羞恥心の奥底から、奇妙な安堵感が湧き上がってくるのを感じていた。
まだ、繋がれている。
まだ、彼の支配下にある。
捨てられてはいなかった。
その事実に、心が安らいでいる自分がいることに気づいてしまい、愕然とする。
俺は、本当に、どうしようもなくなってしまったのかもしれない。
カチャリ、とドアノブが回る音がした。
びくり、と身体が強張る。
部屋に入ってきたのは、バスローブを羽織った将だった。濡れた髪をタオルで乱暴に拭きながら、その視線はまっすぐに俺に向けられている。シャワーを浴びた後なのだろう、その身体からは石鹸の清潔な香りがした。
彼は、十字架に磔にされた俺の姿を一瞥すると、満足そうに口の端を吊り上げた。
「おはよう、俺の芸術品。よく眠れたか?」
その声は、爽やかな朝には不釣り合いなほど、甘く、ねっとりとしていた。
俺は、何も答えられない。ただ、戸惑いと羞恥で、彼の顔を見つめることしかできなかった。
将はそんな俺の様子を楽しげに眺めながら、サイドテーブルに盆を置いた。そこには、ヨーグルトが入ったグラスと、カットされたフルーツが彩りよく並んでいる。
「腹、減っただろ。朝食の時間だ」
彼はそう言うと、スプーンで白いヨーグルトをすくい、俺の目の前に差し出した。
鏡に映る、異様な光景。
磔にされた全裸の男と、その男に朝食を食べさせようとする、バスローブ姿の男。
あまりに非現実的で、倒錯した主従関係。
「ほら、口を開けろ。飼い主様からの、初めての餌だぞ」
餌。
その言葉が、脳に突き刺さる。
俺は家畜か、ペットか。
屈辱に、身体の芯が震えた。
だが、彼の瞳は、俺に一切の拒絶を許さない。それは、絶対的な支配者の眼差し。
逆らえない。
逆らっては、いけない。
俺は、ゆっくりと、震える唇を開いた。
彼の命令に従うことだけが、俺の存在価値なのだと、身体が理解している。
ひやりとしたスプーンが唇に触れ、甘酸っぱいヨーグルトが口の中に流れ込んでくる。
もぐ、と咀嚼する力さえ、どこか億劫に感じられた。
ただ、与えられるものを、受け入れるだけ。
その、完全に無力な状況が、どうしようもなく、俺の身体を再び疼かせ始めた。
「……いい子だ。ちゃんと食べろ。今日の昼も夜も、お前を可愛がるためには、体力が必要だからな」
彼はそう囁くと、俺の口の端についたヨーグルトを、親指で拭い、そのまま自分の口へと運んでぺろりと舐めた。
その仕草の、あまりの扇情的な響きに、俺の身体はびくんと跳ねた。
腹の奥で、再び小さな熱が生まれる。
まだ始まったばかりなのだ。この、倒錯した楽園での一日が。